就活の悩み
「就職」する意味とは|就活のメリットや辛いときの向き合い方を紹介
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目次
就職の意味を考えられたら意味のある社会人生活につながる
大学に入って1年、2年と過ぎるうちに何となく就活のことを意識し始め、3年生になっていよいよ就活について考え始め、気がつけば就活解禁日で周りの人と同じように流れに乗って就活を始めているという人もいるのではないでしょうか。
就活は忙しく、漠然と進めていても大変なものです。その大変さに押しつぶされそうになり、そもそもなぜ就活をしているのか、就職しなくてはならないのか考える人も少なくありません。
ただ、経験したことのない就活の意味を問われてもわかるはずもありません。ですが、その意味を知ろうとしないのは間違いです。就職することの意味をしっかりと知り、就活に取り組むことができれば、意味のある社会人生活を迎えることにつながります。
就活とはどういうものか知りたいという方はこちらの記事もおすすめです。ぜひ併せて読んでみてください。
就職をするメリット3つ
社会人はなぜ就職をするのか。それは就職することに確かなメリットがあるからです。自営業やフリーランスとして生計を立てている人もいますが、日本では就職して企業に勤めるというのがまだまだ一般的になります。
就職することの意味はそのメリットにあると言っても間違いではありません。就職すると会社に縛られ、時間に縛られ、仕事に縛られ自由がなくなるとイメージする就活生も多いですが、実態は必ずしもそうではありませんし、就職したことで得られる自由というのもあります。
就職する企業によって仕事内容や環境は違いますが、就職するメリットは同じです。就職するメリットは大きく3つに分けられますので、それらを紹介していきます。
正社員として働くメリットやデメリットはこちらの記事でより詳しく紹介しています。
まとまったお金をもらえる
生きていくためにはお金が必要で、お金を得るために人は働き、働く選択肢の一つが就職です。就職するにしてもしないにしても働かなくては生きていけません。生きていくということは働くということを前提にしています。
ただ働けばいいだけなら就職しなくてもアルバイトを続ければいいのではないかと思うかもしれませんが、それでも就職するメリットは学生時代のアルバイトでは手にしたことのない、数十万円というまとまった金額のお給料をもらえるという点です。
アルバイトでも頑張ればまとまった金額を手にすることはできますが、働いた分しかもらえませんし、給料にも限界があります。
就職していれば決まった日は休み、それでも大きな金額のお給料をもらうことができるのです。長く勤めればそれだけ給料も上がりますし、ボーナスなども考えれば就職した方が圧倒的に金銭面で有利になると言えます。
※面接が苦手な23卒の方へ
厚生労働省の認可を受けた企業の就活アドバイザーと、面接をWebシミュレーションすることができます。
「就活を始めたばかりで、どう答えるべきか分からない」
「企業ごとの面接対策をして、内定率を少しでも上げたい」
面接に通ることができず悩んでいる方は、積極的に相談してみてください。
オンライン、しかも完全無料でサポートが受けられますので、面接ワンポイントアドバイスがほしい方にも、就活のすべてをサポートしてほしい方にもおすすめです。
社会的な信用を得られる
収入を得れば金額に応じて税金がかかりますし、所得税以外にも各種の税金を納める必要があります。所得が増えればそれだけ税金も増しますが、就職をして働いて税金を納めていることで社会的な評価や信頼を得ることができるというのも、就職するメリットの一つです。
就職するしないに関わらず、大学や学校を卒業すれば扱いとしては同じ社会人になります。社会人にとっては社会的な評価や信頼は非常に重要なもので、それがなければ生きていくことが難しいです。
何かをやろうと思っても社会的な評価や信頼がなければ誰にも手伝ってもらえず、全て自分の力でおこなわなければなりません。カードも使えない、銀行にお金も貸してもらえない、ローンも組めないなど少し考えただけでもさまざまな問題が出てきます。
就職していればそれだけでそれらの問題はパスできるので、社会的な信用というのはそれほど重要なのだということを知っておかなければなりません。
人間的に成長できる
就職することの最も大きなメリットは人間的に成長できるという点にあります。社会人としての基礎は人間としての基礎でもあり、働くことによって人間的に成長できるというのは生きていく上でもとても大切なことです。
就職して働けば社内の人との関係性を築いていったり、仕事の繋がりで社外の人とも関係性を築くこともあります。多くの人と繋がればそれだけ多くのことを経験することになり、その経験は人間的な成長に繋がるのです。
就職すれば社会の仕組みもわかりますし、社会人として社会に生きるなら自分の属する社会のことを知るというのは大切なことになります。
人間的に成長することができればさらに社会的な評価や信頼も得ることができ、就職して働くということは自分を成長させ社会に認めてもらい、そのことでさらに成長するという循環を生み出すことでもあるのです。
働くということの意味についても考えたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
就活生に聞いた! 就職のメリット
大学生の多くは就職の道を選び、就職活動をしていますが、そもそもどのようなことに就職のメリットを感じているのでしょうか。そこで今回就活生の皆さんが感じている就職のメリットを調査しました。
安定した収入と自立した暮らしを求める声が大多数
多くの就活生が、安定した収入と自立した暮らしをメリットにあげる結果となりました。
就職し、正社員として働くと、多くの場合は保険などの福利厚生制度も用意され、ボーナスの支給などもあります。そのために、自立した暮らしがしやすいと考える就活生が多いのではないでしょうか。
自立それ自体を目指すというよりも、得た収入を自由にコントロールし、豊かな生活や自分のしたいことにお金をかけられると考えているのかもしれませんね。
就職することで成長できると考える回答も散見
一方で、就職のメリットを自分が成長できる点だという回答も散見されました。
自分の理想像と照らし合わせて、どのようなスキルや経験で成長ができるか考えることも大切にしている就活生が多いようです。
成長する過程で、新たな理想が生まれたり、キャリアの選択肢が増え、より高い理想を目指せる可能性も出てきます。その結果として、豊かな暮らしや貴重な経験につながることも考えられ、成長を目指す姿勢は大切になりそうです。
就活を続ける意味とは?
いざ就活を始めても、すぐに内定がもらえるとはかぎりません。何度も書類選考が通らなかったり、面接で落ち続けると、就活を続けること自体に疑問がわいてくるかもしれません。
どれだけ事前準備に労力をかけても、内定をもらえなければ何も得るものがない、と考えるのも無理はないことだと思います。
ただ、新卒枠で就職できるチャンスは人生で一回きりなので、後悔しないためにも考え方を変えてみましょう。ここでは、就活を続ける意味について詳しく見ていきます。
就活に無駄な時間はない
どの企業を受けても大抵の場合、エントリーシートや履歴書の提出はありますし、筆記試験や面接をクリアしなければなりません。仮に内定が得られなかったとしても、これらの経験はその後の就活を有利にするためにノウハウを蓄えている、と考えてみましょう。
自分の今までの就活を振り返ってみれば、気づく反省点は一つや二つではないはずです。落ちた企業の数だけの経験値を持っていると考えれば、見える世界が違ってくるでしょう。
多くの場合、内定がもらえない理由のフィードバックはありませんから、自分で落ちた理由を考えて、改善していく必要があります。次の企業で内定をもらえる確率を、少しでも上げる努力をしていくことが結果につながる、と考えましょう。
※面接が苦手な23卒の方へ
厚生労働省の認可を受けた企業の就活アドバイザーと、面接をWebシミュレーションすることができます。
「就活を始めたばかりで、どう答えるべきか分からない」
「企業ごとの面接対策をして、内定率を少しでも上げたい」
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新卒で就活ができるのは一度だけ
日本独自の新卒一括採用という制度は、就業経験の乏しい若い人を企業が育てていく前提で採用することが一般的です。新卒者にとってみれば、即戦力の経験やスキルがなくても 希望の企業に就職できる人生一度のチャンスです。
中途採用よりも採用基準が低いことが通常なので、有利に就活ができると前向きににとらえましょう。中途採用をおこなっておらず、この機会を逃せば二度と入社できない企業もたくさん存在します。
採用担当者は学生の経験やスキルだけではなく、ポテンシャルも含めて総合的に人材を見る傾向にあります。むしろ仕事に対する熱意や姿勢の方が大きく評価される場合があるので、尻込みせずに自分の良いところをアピールしましょう。
不採用でも考えすぎないことが大切
たとえ不採用でも、自分の人格や能力を否定されたと落ち込むことは不要です。自分にできる最大限のことができたとしても、結果が変わらないことはあります。採用はマッチングなので、今回は縁がなかったと諦めましょう。
学生側からは見えませんが、採用予定人数が少ないのに応募者が殺到して、倍率が跳ね上がることも珍しくありません。また企業の方針により、今年度から求める人物像が180度変更になることもありえます。
自分の良くなかった点を反省して、次に活かすことは重要ですが、過剰に気にする必要はありません。早めに気持ちを切り替えて活動を続けていった方が、自分を目に留めてくれる企業に出会う確率は上がります。
就職に対する価値観を整理したいという方にはこちらの記事がおすすめです。
就活生に聞いた! 就活のモチベーションの保ち方
就活期間中、常に高いモチベーションを保ち続けるのは非常に難しいことです。就職の意味を考えるうえでも、就活自体にもモチベーションをもつことが大切になるでしょう。そこで、今回就活生に聞いた就活のモチベーションの保ち方を紹介していきます。
多数の就活生が就活の先をイメージしていると回答
就活が終わってからの学生生活や、就職した後をイメージするという回答が多く集まりました。
あくまで就活は就職をするための通過点であり、就職というゴールを思い描いてモチベーションを押し上げているようです。就活を終え、解放感にあふれる先輩の姿も印象に残っている就活生も多くいるかもしれません。
就活から離れたところに視野を広げて発散するという回答も集まる
一方で、趣味など就活に関係ない場所で発散することもモチベーションを保つのに必要としている就活生も多くいるようです。
モチベーションの保ち方に正解はなく、自分自身が、集中したいときに集中できる環境を整えることが大切になります。うまく発散できていないと感じる人は、周りの就活生と意見交換してみるのも良いかもしれませんね。
就活に行き詰ったときは基本に立ち返ろう
就活に行き詰ったり、就活したくないと感じたときは、就職の基本に立ち返ることが大切です。就職の意味やメリットは人それぞれによって異なるため、自分にとってどんなメリットがありそうかを考えてみることからはじめましょう。
そして、就職することのメリットを知れば次に自分がより成長できる企業を選ぶことに踏み出せます。どんな企業であっても就職し、働くということにはメリットがありますが、同じ働くのであれば自分が気に入った企業や仕事、そのメリットをより感じることができる環境で働く必要があります。
就職するということは、その企業での仕事や社会との関わりを通じて自分を成長させていくことです。
ただ闇雲に成長しようとしても必ず頭打ちがありますし、その成長に自分が納得できない場合もあります。どんな風に成長していきたいのか、明確な目標を立て、なりたい自分になれる企業を選び、就職するということが大切です。
なりたい自分になるプランを考える
なりたい自分になるためには人生のプランを立てる必要があります。就職するということは仕事を決めるということですが、人生で大切なのは仕事だけではありません。プライベートも人生を決める大切な要素です。
そのためプライベートと仕事の両方で、将来どんな自分になっていたいかというプランを立て、それが実現できる企業を選ぶことが大切になります。
ワークライフバランスは非常に大切で、どちらかに比重が傾きすぎると両方とも上手くいかなくなってしまうものです。仕事ばかりではプライベートは充実しませんし、プライベートが充実していないと活力が生まれず仕事にも影響することもあります。
バランスが取れていないと共倒れになってしまいます。人によってそのバランスは違いますので、必ず自分の指標で考え、人生のプランを決定することが大切です。
なりたい自分に近づける企業を選ぶ
就活をするなら大企業や優良企業を狙うという就活生は多いです。確かに企業が大きかったり、待遇が良ければそれだけでも就職するメリットはぐっと増えます。しかし、より大切なのは、なりたい自分のプランに近づける場所で仕事をすることです。
優良企業に明確な定義はなく、人それぞれ受け取り方が違うので、大企業に就職すること=優良企業に就職することではありません。まだ有名でなくても優良企業はたくさんありますし、条件が良ければ必ず自分にも合うというわけでもありません。
自分に合った企業で働くということが就職をする上では非常に重要になるでしょう。自分にとっての優良企業はたくさんあるので、世間のイメージや評価だけに惑わされず、自分自身の気持ちや望みを大切にして就職する企業を決める必要があります。
「就職」ではなく「収入」に意味がある
ここまで就職することのメリットをご紹介してきましたが、それらはメリットであって就職の意味そのものではありません。就職する意味は、人によってどのメリットを強く感じるのか、就職した先でどうしたいのかによって変わってきます。
そのため、就職することが重要なのではなく、自分の力で収入を得て生活をすることに意味があるといえるでしょう考えることができます。
さらにいえば、働く目的も、収入を得る意味も、人によってさまざまでしょう。生きていくために、収入を得る必要があり、その方法の選択肢として就職があるのです。
特に、安定してまとまった収入を得るというのは自分ひとりの力では難しいものですが、それを実現させやすい手段として就職という選択肢が選ばれています。
就職自体に決まった意味があるわけではなく、自分なりに意味を見出していくことが大切になるでしょう。
就活生に聞いた! 就活中の気分転換の方法
就活にのめり込み過ぎてしまうと、選考結果の一喜一憂で心身共に大きなストレスがかかってしまいます。心身の健康のためには必要に応じて気分転換をするのも就活を成功させるためには大切かもしれません。
そこで、就活生の皆さんに聞いた気分転換の方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
友人と遊ぶ・遊ぶ計画を立てるという回答が大多数
集まった回答の多くは友人と遊ぶ、もしくは計画を立てることが気分転換になるというものでした。
就活は自分ひとりと向き合う時間が多いため、気分転換に親しい人とのコミュニケーションをとり、発散している就活生が多いようです。
自分の趣味や運動に没頭する時間を作るという回答も
一人で趣味や運動に没頭するという回答も多く見られました。
就活に多くのは時間も労力も必要で、自分の好きなことをする時間が減り、ストレスに感じている就活生も多くいるでしょう。
そのなかで、曜日や時間を決めて趣味に没頭したり、運動してリフレッシュすることでメリハリをつけるということも大事にしているようですね。より就活に集中するためにも意識的に取り入れてみましょう。
「就職」以外の進路
就職することに気が向かないという人のなかには、もともと「就職」ということ自体が肌に合っていないということも考えられます。一般企業や公務員など「雇われて勤める」という道を選ぶ以外にも、卒業後の進路は多くあります。
ここでは大学などを卒業した後の「就職」以外の進路で、とくに代表的なものを2つご紹介いたします。自分が本当に進みたいのはどの道なのか、それを真剣に考えるうえでの参考として、大いに役立ててください。
起業
就職以外の卒業後の進路として1つ目に挙げるのが、起業です。自分で会社を一から設立して大きくしていくというのが向いている人もいるでしょう。これは社会人として働くというという見方をすれば就職とあまり変わりはありませんが、決定的に違うのは、雇われて働くのではなく、自分が社長となってものごとを決断していくという点です。
ただし、この道を選ぶとリスクもリターンも大きく、会社をうまく経営することができれば雇われ人以上の収入が得られることもありますし、そうでなければ無収入になってしまうということもあります。自分で新たな道を切り拓いていきたいという考えを持っている人は、起業の道に進むという決断をしてもよいかもしれません。
大学院や専門学校への進学
就職以外の卒業後の進路として2つ目に挙げるのが、大学院や専門学校への進学です。すぐに社会に出るのではなく、もうあと何年か学びの道に進むというのも立派な進路だと言えます。
大学院や専門学校でさらに高度な技術を学び、専門的な資格や経歴を手に入れることができれば、結果として、大卒のときと比べて基本給が上がるということも少なくありません。
ただし、明確に「これが学びたい!」という思いや考えがないままにこの道に進んでしまうと、それに費やした時間を無駄にしてしまうことになってしまいがちです。学びにお金を費やすのか、働いてお金を得るのか、この2つをてんびんにかけて、自分にとってメリットが大きいほうを選ぶようにしてください。
アルバイト
就職以外の卒業後の進路として3つ目に挙げるのがアルバイトです。一定の期間を働いた後に、正社員に登用してもらえる企業もあるので、探してみる価値はあるでしょう。
新卒で入社しても、実際に働いてみたら思っていた内容と違って辞めてしまう人もいます。アルバイトで働いてから入社すれば、仕事内容を把握しているので長く続けられる可能性が高いです。
アルバイトから入社する場合は、正社員登用実績がある企業を選んだり、登用後の待遇などを確認したうえで入社するといいでしょう。入社後はアルバイトとはいえ、責任感を持って仕事に取り組むことが求められます。職場での仕事ぶりを認められることで、初めて正社員への道が開けると思って頑張りましょう。
新卒での就職はあくまで通過点
就活では多くの学生が苦労をし、さまざまな悩みや想いを抱えます。就活を続ける意味、就職する意味など根本的な部分に疑問を持つ人もいるでしょう。就活生の数だけ悩みや想いがあり、それらを必要以上に深刻に受け止める必要はありませんが、確かに就職先が違えば違う人生が待っています。
しかし新卒で就職した企業にずっと居続けるとは限りませんし、就職してみれば入社前に想像していたイメージとは大きく違っている場合もあるでしょう。新卒での就職はあくまで通過点ですので、就職先についてはそこまで深刻に思い悩む必要はありません。
大切なのは自分がどのように人生を歩むかということです。就職先が良くても自分の行動が良くなければ意味はありませんし、就職先がたとえ悪くても自分の行動次第で未来を切り開くことはできます。自分がどのような人生を歩みたいのかよく考えて就職することの自分なりの意味を考えていきましょう。
【就活との向き合い方に関する調査】
調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
調査日:2022年4月22日~25日
調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の79人