面接対策

【面接での自己紹介】パターン別の例文とポイントを徹底解説

面接で必ず聞かれる自己紹介

面接では、一番最初に自己紹介を求められることがよくあります。自己紹介で自分のことを覚えてもらいたいと考える就活生もいます。しかし、最初の自己紹介だけで面接官の印象に残ることは非常に難しいのです。

企業は就活時期になると、多くの学生と面接をおこなっています。会社の規模によっては、1日で何十人もの学生を評価しなければならない面接官もいます。その中で面接官の印象に残る自己紹介をするのは、簡単なことではありません

しかし見方をかえれば、多くの学生の中でも、埋もれないような印象的な自己紹介ができれば、他の就活生より有利になるともいえます。

どのような自己紹介ができれば面接官の印象に残るのか、ポイントをしっかりとおさえていきましょう。

自己紹介とは

今の時代、LINEやInstagramなどのSNSが主流となり、なかなか自分の口で自己紹介をする機会も減ってきたと言われています。

初めて会った人などに、自分の名前や年齢、趣味や得意なことを説明し、挨拶することを自己紹介と言います。みなさんが最後に自己紹介したのはいつでしょうか。

社会人になると、お客様や取引先の企業の方に自己紹介をする機会が沢山あります。名刺などを利用して、挨拶することもあります。ただの自己紹介だと感じるかもしれませんが、その人の印象を決めるとても大切なものです。明るく、丁寧な挨拶であれば、その後の信頼にも繋がります

これは就活でも同じで、その人の第一印象を決めるのが自己紹介です。

自己紹介と自己PRの違い

面接では、「自己紹介」と「自己PR」の両方が求められることがあります。就活生の中には、「どちらも同じようなもの」と混同している人もいるのではないでしょうか。

実際には「自己紹介」と「自己PR」は全く異なるものです。企業は両者それぞれに違った内容を求めています。「企業側が何を求めているのか」を正しく理解すれば、相手に伝わる自己紹介ができます。まずは自己紹介と自己PRにどのような違いがあるのか確認しましょう。

自己紹介はあいさつ

自己紹介は初対面の人への「あいさつ」が大きな目的です。自分がどういった人物なのかを説明することで、コミュニケーションのきっかけづくりをします。

そのため、自分の名前や所属している大学名など簡単なプロフィールを話すのが自己紹介です。大切なのは「あいさつ」ということ。あいさつは、第一印象を左右する大きなポイントです。自己紹介には、相手に話しやすいイメージを持ってもらい、その場をよい雰囲気にする役割もあります。

人は、一番最初に受けた印象に強く影響される傾向があるといわれています。これを心理学では「初頭効果(しょとうこうか)」と呼び、第一印象は非常に大切にされているのです。

自己紹介というあいさつをきちんとすることができれば、採用の担当者の方にも良いイメージを持ってもらえるのです。

自己PRは自分を売り込む

・あなたの強みは何か
・あなたが言う強みの「根拠」は何か
・強みを就職後にどう活かすことができるのか
・これまでどんな考えでどう行動し、どんな結果を出し、そこからどう学んできたか

自己PRでは「自分を売り込むこと」が目的です。自分を売り込むというのは、短い時間で自分の強みを相手に伝え、その強みを「どう活かして貢献するのか」を示し、最終的に相手に「必要な人材だ」と思ってもらうことです。

企業の採用担当者は、自己PRを通しあなたの「人柄」や「就職後にどのように働くだろうか」ということに注目します。細かく分ければ、上記のような4つのポイントであなたをみています。

これらを踏まえて、「この人はこの会社に必要な人材だ」と思ってもらるように自分を売り込むのが自己PRのゴールです。

自己紹介と自己PRについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

自己紹介を求められる2つのパターン

面接の中では2つのパターンで自己紹介を求められます。

1つ目は面接の序盤で自己紹介を求められるケース。もうひとつは時間を指定されて自己紹介を求められるケースです。この2つにはどのような違いがあり、どう答えればいいのでしょうか。

面接当日にどちらのパターンで自己紹介ができるようにここで確認しておきましょう。

①面接の序盤で聞かれる場合

まずは面接の序盤で聞かれる場合です。面接開始と同時に「それではまず自己紹介お願いします」のように言われたり、面接らしくない普通の会話の延長で「自己紹介を簡単にしてもらってもいいかな?」などと聞かれることがあります。

その際は30秒程度で自己紹介をしましょう。自己紹介は冒頭でも説明した通り、あいさつの一つです。面接の序盤であるからこそ、明るくハキハキと伝えることで、印象の良い面接をスタートさせることができます

②時間指定で質問される場合

そして、時間指定で質問される場合を紹介です。先程と同様、自己紹介は面接の序盤で聞かれますが、その際に「自己紹介を1分で」など、時間を指定されることがあります。よくあるのは1分または3分での自己紹介です。

大切なのは自分の伝えたいことを時間を守りながら話すことです。限りのある時間の中で、詰め込みすぎて時間をオーバーしても、逆に内容が薄く時間が大幅に余ってもよくありません。

自己紹介はあいさつではありますが、面接の評価の対象であることを忘れないようにしましょう。事前の対策が必須なのです。

パターン別の自己紹介で伝える要素と例文

ここからは、先程説明したパターン別の自己紹介において、どんなことを伝えれば良いのか、例文を交えて紹介します。

それぞれのパターンによって自己紹介も変化します。ひとつしか用意していないと本番になって、予想外の展開に対応することができません。簡単だと思っているほど、ミスしやすい盲点が自己紹介です。

ここでしっかりと確認して、事前に対策をしておきましょう。

時間指定がない場合

自己紹介を求められた時に、特に時間について触れることがなかった場合は30秒で簡潔に伝えられると良いでしょう。30秒では150字〜200字で話せることが適切なスピードだと言われています。その中で伝えることは以下の4点です。

・大学名、学部、氏名
・頑張っていた(る)こと
・一言アピール
・あいさつ

この4点は必ず伝えなければなりません。短い時間ですが伝え切れるように、まとめておきましょう。

【良い例】

就活大学・未来学部、大阪出身の就活未来男と申します。私は現在スイーツサークルに在籍しています。甘いものは、食べるのも作るのも好きです。人気や評判のスイーツは食べ歩きをして、自宅のオーブンでケーキも焼きます。製菓業である貴社の面白くておいしい菓子に強い興味があり、この経験を活かして貴社の企画を志望したいです。よろしくお願いいたします。

就活生

【NG例】

就活大学・未来学部、大阪出身の就活未来男と申します。私は、スイーツサークルに在籍しています。貴社のおいしい菓子に興味があり、自分の経験を活かして企画職を志望したいです。よろしくお願いいたします。

就活生

この例文は伝えるべき4点は含まれているものの、15秒ほどで伝え切ってしまうほど短すぎるためNGになっています。自己紹介も面接官にアピールできるチャンスです。良い例文のように、ベースは同じでも少し詳しく話すだけで、採用担当者はもっと学生のことを知りたいと興味を持ってもらえます。

150字〜200字で伝えきれるように前もって準備しておきましょう。

1分自己紹介

続いては、1分で自己紹介を求められたケースです。基本的に伝える要素は30秒と変わりありません。大切なのは内容の詳しさです。

単純計算で1分は30秒の2倍です。上記の自己紹介よりも2倍は詳しく伝えることができるということです。

・大学名、学部、氏名
・頑張っていた(る)こと〈詳しく〉
・一言アピール     〈詳しく〉
・あいさつ

この4点のうち、より詳しく話すことができるのは頑張っていることと一言アピールの部分です。1分間で300字程度を目安に考えてみましょう。

【良い例】

就活大学・未来学部、大阪出身の就活未来男と申します。大学では水泳部に所属し、日々活動しておりました。大学2年次からは主将として、関東インカレ入賞というチームとしての目標達成に向け、チームを牽引する立場で活動しました。

自分自身の怪我が原因で、一選手としてチームに貢献することが出来なくなり、主将としてどうチームに関わればよいか悩む時期もありました。しかしその中でも、周りと協力しながらチームのサポート側に周り運営を行い、目標達成に向け邁進しました。その結果入賞という目標を達成することができ、できる限りのことをする役割の大切さを学びました。

学生時代の経験から人をサポートするという業務に強く魅かれ、そのため貴社において仕事に従事することを志望させて頂いております。本日は宜しくお願い致します。

就活生

【NG例】

就活大学・未来学部、大阪出身の就活未来男と申します。大学では水泳部に所属し、日々活動しておりました。大学2年次からは主将として、チームの目標達成に向け、チームを牽引する立場で活動しました。

自分自身の怪我が原因で、一選手としてチームに貢献することが出来なくなってしまいました。そして周りと協力しながらチームの運営を行い、目標達成に向け邁進しました。

学生時代の経験からサポート業務に強く魅かれ、そのため貴社において仕事に従事することを志望させて頂いております。宜しくお願い致します。

就活生

この例のNGなポイントとしては、伝えたいことが不明瞭である点です。例文では部活のエピソードが紹介されていますが、そこから何を頑張っていたのか、どんなことを学んでなぜ自社を志望しているのかが不明瞭です。ただただ時間通りに話せばいいのではなく、内容も大切なのです。

3分自己紹介

稀に、3分間の自己紹介を求められる場合もあります。緊張感のある張り詰めた面接の場で、3分間1人で話すのは想像以上に長いものです。アドリブで乗り切るには難しいため、事前に考えておきましょう。

ここでは、基本の4点にプラスして、業界に興味を持ったきっかけを話すと良いでしょう。また、頑張ったことをアルバイトと研究など2つ盛り込んでも良いかもしれません。

長い時間があるからといって自己PRと混ざらないようにして、自己紹介という軸から逸れた話はしないようにしましょう。

3分は約600字〜900字程度になります。

【良い例】

就活大学・未来学部、大阪出身の就活未来男です。本日は面接の機会をいただきありがとうございます。

私の趣味は車での旅行です。大学のカーサークルにも所属しています。自分の行きたい場所に、時間が許すまま寄り道をしながら旅行をするのがとても好きです。今日の面接のためにも車を使い、地元金曜日の夜に熊本県を出まして、2日かけて東京まで来ました。来る途中のパーキングエリアや休憩所では、同じような車好きの方と出会い「面接頑張ってね」と励ましていただき、元気をもらいました。

学生時代に一番頑張ったことは、車での日本一周にトライです。ルールとしてカーナビやアプリでの地図を使わないことが指定されていました。そこでは役割分担の重要性を感じました。私はリーダーを務めていたのですが、話し合いをまとめることがなかなかできずに、初めは雰囲気が悪くなってしまうこともありました。私は何度も話し合いの場を設け、リーダーとしてのあり方や、ほかのみんなの役割を明確にしていきました。日本一周をする中でも車の故障というハプニングや、キャンプでのデジタルデトックスなどの思い出はありますが、特に頑張ったのはそれまでの事前準備だったように思います。

日本一周から帰ってから、車のメンテナンスを学び、今では修理工場でアルバイトをしています。その修理工場でアルバイトをしている際に御社の〇〇という商品と出会いました。御社の製品を知れば知るほど御社のお仕事に魅力を感じ、今回面接を受けさせていただく運びとなりました。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

就活生

【NG例】

就活大学・未来学部、大阪出身の就活未来男です。本日は面接の機会をいただきありがとうございます。

私の趣味は車での旅行です。大学のカーサークルにも所属しています。自分の行きたい場所に、時間が許すまま寄り道をしながら旅行をするのがとても好きです。今日の面接のためにも車を使い、地元金曜日の夜に熊本県を出まして、2日かけて東京まで来ました。来る途中のパーキングエリアや休憩所では、同じような車好きの方と出会い「面接頑張ってね」と励ましていただき、元気をもらいました。

学生時代に一番頑張ったことは、車での日本一周にトライしたことです。ルールとしてカーナビやアプリでの地図を使わないことが指定されていたため、役割分担がとても難しく、メンバーと何度も話し合いました。デジタルデトックスとして自然を楽しんだり、車内でのレクリエーションなどとても楽しかったのですが、中でも印象に残っているのは、途中車が故障してしまったことです。車を走らせることは好きでも、車の構造についての知識がなく非常に困りました。その時は近くの車修理工場で修理していただきましたが、車での旅行が好きなのに車の修理ができないのは盲点でした。

日本一周から帰って車のメンテナンスを教えていただきました。一度やり始めると熱中するタイプで、教えていただいた方からも「なかなか筋がいいよ!」といっていただき、その修理工場で今はアルバイトをしています。過去の失敗から学び将来のために勉強できるのは私の強みですが、それとともに自分の運の良さも感じています。

といいますのも、その修理工場でアルバイトをしている際に御社の〇〇という商品と出会いました。御社の製品を知れば知るほど御社のお仕事に魅力を感じ、今回面接を受けさせていただく運びとなりました。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

就活生

3分間の自己紹介はとても長く感じるでしょう。このNG例の改善すべき点は、頑張ったことの部分です。「学生時代に一番頑張ったことは、車での日本一周にトライしたことです」と話しているにも関わらず、頑張った点には一切触れずに、日本一周のエピソードトークになってしまっています。

この3分間自己紹介で気を付けなければならないのは、話す軸を変えないことです。時間が長いため、その時の具体的なエピソードを伝えることはとても重要ではありますが、話が逸れてしまわないように注意しましょう。

よりよい自己紹介をする際のポイント

ここからはより良い自己紹介をする際のポイントをご紹介します。自己紹介では、話す内容と態度はどちらも大切です。より良い自己紹介をするために、これから紹介する3つの点にも気を付けて面接に臨みましょう。

明るくはきはき自信をもって話す

好印象を与えるためには話し方も大切です。そこでまずは、明るくはきはきと自信をもって話すようにしましょう。早口や小さい声、もごもごした話し方だと、内容がどんなに素晴らしいものでも、相手には伝わりません。元気よくハキハキと話していれば、明るく活発な印象をプラスで与えることができま、何よりもしっかりと自信をもって話せていることが好印象です。

声が小さかったり、もごもごした話し方などは暗い印象を与え、自信がないように見えてしまいます。緊張すると大きな声が出づらくなり、早口にもなってしまいがちです。自己紹介では自分を落ち着かせる意味も込めて、意識的に少しゆっくりと話し、いつもより大きな声を出すように心がけましょう

正しい言葉遣いで話す

次に正しい言葉遣いで話すということです。丁寧語、尊敬語、謙譲語の敬語を正しく使うことができているかどうか、また若者言葉や略語で話していないかも重要な評価ポイントです。

社会人になると、社内外とのコミュニケーションで正しい言葉遣いは必須です。できていないと、取引先との商談では失礼にあたり契約を結べない可能性もあります。社内でも敬語が使えないという理由で仕事も減ってしまうかもしれません。

採用面接では、学生が入社してどんな活躍をしてくれるのかというポテンシャルを見る場でもありますので、最低限の敬語は使えるようにしておき、「やばい」「ハズい」という若者言葉や「バイト」「スマホ」のような略語は普段から意識してなおしておきましょう

正しい言葉遣いについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

自己PRにならないようにする

記事冒頭でも説明したように、自己紹介と自己PRは全くの別物です。なんとなく違いは知っていても、本番になって頭が真っ白になってしまうと、特に長めの自己紹介であるとついつい自分のアピールをしすぎる可能性もあります。

自己紹介と自己PRの区別はしっかりと理解しておきましょう。なんとなく違うだろうというあいまいさが、区別できない原因です。

自己紹介は自分の名前や所属している大学名など簡単なプロフィールを話すあいさつ、自己PRは短い時間で自分の強みを相手に伝えて売り込むアピールです。その部分を腑に落ちるまで理解ができていれば、本番で覚えてきた内容を忘れてしまったとしても、ずれることなく回答できるのです。

事前準備をしっかりして面接に備えよう

自己紹介は、面接の一番最初で行われる大切なものです。第一印象を決める自己紹介を、ぶっつけ本番で行わないように事前準備はしっかりとしておきましょう。丸暗記するのではなく、伝えるべきことを紙に書き出すなど整理をしておくと安心です。

自己紹介は面接では必ずするため、しっかりと準備をしておけば面接の良いスタートを切ることもできます。就活を誰よりも有利に進めるためにも、事前準備に手を抜くことなく、面接に備えて納得のいくまで練習しておくことが大切なのです。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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