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知名度が高く身近な企業は倍率が高い
就活を進めていく上で、その企業の倍率が気になるという人も多いのではないでしょうか。就活で倍率という場合は内定倍率のことを指しており、「内定者に対して何倍の求人があるのか」を示しています。
昨今は求人数に比べて求職者数が少ない「売り手市場」といわれていますが、だからといって楽に内定が獲得できるわけではありません。一部の企業に人気が偏る結果、それらの企業の倍率が跳ね上がり、なかなか内定にたどり着けないというケースがあるのです。
ではどんな企業に人気が集まるのでしょうか?それは知名度が高く、学生が身近に感じる企業です。身近な商品やサービスを提供している企業のほか、CMなどで知名度が高い企業に人気が集まる傾向があるといえるでしょう。
倍率が高いと言われる企業
それでは、倍率が高いと言われている企業とは具体的にどのような企業が多いのでしょうか。特に食品メーカー、化学メーカー、出版・マスコミ関係の企業が倍率が高いといわれています。これらの企業の特徴としては、やはり知名度が高く身近に感じられるということが挙げられるでしょう。
これらの業界の中でもやはり知名度の高い大企業、知る機会の少ないBtoBではなく、BtoCの企業が多いということもいえます。それでは具体的に各業界の人気企業について見ていきましょう。
食品メーカー
・明治
・森永乳業
・味の素ゼネラルフーヅ
・ヤクルト本社
・カゴメなど
倍率の高い企業の筆頭が、食品メーカーです。食品は私たちの身近にありますので、大学生にもよく知られた企業が多いといえるでしょう。馴染みのある食品やお菓子、飲み物があることから、興味を持って志望するというケースも多いのではないでしょうか。
また食品メーカーの人気の秘密はただ単に身近だからというだけではありません。特に大手の食品メーカーには、待遇の良さや事業の安定性といった魅力があり、学生を惹きつけているのです。
中小企業と比べると、やはり大手企業は待遇の良さが強みとなるケースが多いです。また、食品はわれわれが生きていくのに必要不可欠なものであるため、食品業界が廃れるというのは考えにくいでしょう。特にヒット商品やロングセラー商品などを出し、知名度の高い大手企業であれば安定感があるといえます。食という、人間の生存に必要不可欠なものを提供して貢献しているという側面も、食品メーカーの人気を上げているのではないでしょうか。
化学メーカー
・帝人
・日本合成化学工業
・クラレ
・東レ
・三菱レイヨンなど
化学メーカーも、理系を中心にとても人気のある業界です。「化学」というと身近に感じられないという人も多いかもしれせんが、私たちが日常生活で使っているほとんどあらゆるものは、化学業界と関わっているのです。
そのため、化学メーカーの仕事は私たちの生活の身近にあり、貢献度も高いといえるでしょう。化学メーカーは、石油やガス、高分子(繊維や電子材料など)、無機材料(ガラスやセメントなど)、生活用品(洗剤など)など、さまざまな分野に広がっています。
化学に関して学んできた学生にとっては、自分の専門性を活かして社会に大きく貢献できるため、とても魅力的に映るのではないでしょうか。
出版・マスコミ関係
・文溪堂
・東海テレビ放送
・KADOKAWA
・読売広告社
・WOWOW
出版・マスコミ関係も学生には常に人気があり、倍率の高い業界として知られています。テレビや書籍などを通して身近に感じていたり、憧れを持っているという人も多いのではないでしょうか。
この分野は現在、スマートフォンの普及などによって大きな変化の中にあるとされます。若者がテレビを見るよりもインターネット上の動画配信に注目したり、電子書籍が普及し始めたりといったことがあります。
このように、出版・マスコミ関係は大きな変化の中にありますが、それでも依然として高い人気を誇っている業界として有名です。業界としての動向は今後どうなっていくのか、具体的な仕事としてどのようなものがあるのかなど、詳細な研究をした上で志望していくのがよいでしょう。
それぞれの面接段階の倍率
面接は1次面接から3次面接まであるのが一般的です。多いところでは、4次面接または5次面接まである場合もあります。各面接の一般的な面接の通過率は、企業の規模にもよりますが、書類選考で10%、1次面接では約30%、2次面接30~40%、最終面接50%の合格が目安と言われています。面接の回数が多い企業は合格する確率も高くなります。
面接の過程において、1次面接は足切りの面接とも言われます。受ける人数が多いため、1次面接はグループ面接が多いです。2次面接は、1次面接より半数ほど人数が減るので、個人面接になったり、面接官が増えたりします。3次面接は最終段階ともいえるので、役員面接をする企業が多いです。
最終面接の倍率は2~3倍
最終面接の倍率は、一般的に2倍から3倍と言われています。つまり、2人のうちに1人、3人のうちに2人は最終面接までいって落とされてしまうというのが普通なのです。特に最近の最終面接では年々倍率は高くなってきているところが多いといいます。つまり、もはや最終面接がただの顔合わせや意思確認だとはいえないのです。
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総合職と一般職の倍率
総合職と一般職では、キャリアを目指すなら総合職を志望する就活生が多いでしょう。なぜならば、総合職とは、様々な業務を総合的に経験できるからです。その業務の内容は、新規業務の企画、計画、あるいは仕事の仕組みの改善を行うプロジェクトなどになります。一般職とは、基本的に総合職の業務のサポートにあたります。一般職は、ルーティンワークともいわれ、毎日決められた業務をおこないます。
総合職と一般職の一番の違いは、責任の度合いです。総合職は、一般職より仕事の量も多く、その分背負う責任が大きいです。また、昇給の上がり幅も、総合職の方が上がりやすく、一般職は上がりにくいです。しかし、総合職は配属の転換や職種の転換に伴う異動の可能性が高い傾向にあります。また、本社以外に支社や事業所をもつ企業なら、転勤の可能性も高いです。現代では、キャリアを積みたい女性も多くなってきているので、一般職より総合職の倍率が高い企業も多くあります。
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知名度が高く身近に感じる企業は倍率が高いことが多い
この記事では、就職活動に関する「倍率」について紹介してきました。業界選び、企業選び、そして選考過程で倍率はどうしても気になるものですし、倍率について知っておくことは大切です。
昨今は「売り手市場」と言われているものの、特定の業界・企業に人気が集まる傾向があり、必ずしも簡単に就職できるわけではありません。自分と企業のニーズが合致することが何より大切ではありますが、倍率が高ければ高いほど狭き門になってしまうのは避けられません。
倍率が高い業界・企業は、知名度が高く身近に感じる企業が多いです。しかし、実は普段名前を聞いたことのないBtoB企業など、知らないだけで魅力的な企業はたくさんあります。人気企業=優良企業とは限りません。倍率も考慮しつつ、自分に本当にぴったり合う企業をじっくりと探していきましょう。