履歴書

志望動機の文字数の目安|履歴書や面接におけるポイントをご紹介

志望動機の文字数に悩む就活生は多い

履歴書やエントリーシート、面接など、どの企業でも必ず問われるのが志望動機です。志望動機は就活生の志望度を測る大きなポイントですが、その文字数に悩む就活生は多いのではないでしょうか。伝えたいことが多すぎてまとまらない人もいれば、簡潔にまとめすぎた結果、文章にすると短くなってしまう人もいるでしょう。

履歴書やエントリーシートによって記入欄の大きさに違いがある上に、「○文字以内」といった明確な基準がないことが多いため、何文字くらいで書くのが適切かわからなくて困るという就活生は少なくありません。そしてそれは、口頭で答える面接でも同様です。この記事ではそういった「志望動機の文字数」に関する疑問に焦点をあてていきます。

履歴書やエントリーシートは300文字程度が目安

志望動機を書く際、履歴書やエントリーシートに書く文字数は300文字程度が一般的です。前述したように、多くの書類の志望動機欄には罫線がなく、行あたりの文字数も行数も記入者次第となっています。志望動機の行数などに関して厳密な規定などはありませんが、目安として1行30文字×10行程度で300文字、改行を含めるともう少し少なめの文字数くらいだと認識しておきましょう。

書きたいことが多く、行数も自由だからといって、小さな文字でぎっしりと志望動機を書く人もいますが、それでは読み手への配慮が欠けていると判断されます。採用担当者の年齢は企業によっても様々ですが、40~50代くらいの年齢になると、老眼で小さな文字が読みにくいと感じる人もいます。文字を書く際は丁寧さだけでなく、大きさにも配慮をしましょう。

履歴書の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

記入欄の8割以上は埋める

志望動機の記入欄の大きさは履歴書やエントリーシートの様式によって様々なため、同じくらいの文字数でも別の用紙だと半分しか埋まらなかったということにもなります。あるいは、志望動機を要約しすぎて文字数が少なくなってしまうこともあるかもしれません。

しかし、せっかくの記入欄の大半が空白ではもったいないですし、読む前から「志望動機欄がスカスカ」という悪い印象を与えてしまいます。最低でも記入欄の8割以上は埋めるようにしましょう。文字数が足りなかったからといって、後で修正することはできません。

履歴書は新しい用紙に書き直すことができますが、企業から貰ったエントリーシートなどは一度失敗すると取返しがつきません。そのため、一旦Wordなどで文章を作成し、文字数や行数を確認してから清書に移るようにしましょう。

文字数に制限がある場合は簡潔にまとめる

企業専用のエントリーシートなどの場合は、志望動機を書く際に「○文字以内」のように文字数が制限される場合があります。その場合は基本的に8~9割は埋めるようにしましょう。極端に文字数が少ないと空白感が目立ち、内容に目を通す前からマイナスの印象を持たれてしまいます。

制限される場合の文字数は企業次第ですが、制限が設けられる場合は少なめに指定されることが多いです。なぜなら、短い文章であれば、それだけ採用担当者が志望動機を読むのにかかる時間が減り、負担軽減に繋がります。また、就活生が短い文章で自分の考えを伝えられるかという「要約力」を試すこともできます。これらの理由から、文字数に制限がある場合には簡潔にまとめる必要があるのです。

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志望動機の文字の大きさ

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見落としてしまいがちですが、志望動機などを書く際、文字の大きさはとても重要です。面接では話す内容だけでなく、身だしなみや外見の印象も重要でしょう。実は書類選考においても同じことがいえるのです。

文字の大きさによって書類の印象の良し悪しが決まってしまうことがあり、印象の悪い書類であれば、内容が良くても評価が下がってしまう可能性があるでしょう。そのようなことにならないよう、文字の大きさの注意点についても事前に押さえておきましょう。

小さい文字でびっしり書き込むのはNG

文字の大きさに関しては、「小さい文字でびっしり書き込むのはNG」であることをまず押さえておきましょう。とは言え、「小さい文字とは具体的にどの位のサイズなのか」に明確な答えがあるわけではありません。

そもそも、小さな文字でびっしり書き込むのがNGな理由としては、読みにくさが挙げられるでしょう。文字が小さければ読みにくいですし、びっしり書かれていれば読み手は圧迫感を覚えてしまいます。

そのような書き方をしている点で、「この学生は他者への配慮ができていない」という評価を下されてもおかしくありません。自分が提出する書類は、どのような人が読むかをまずイメージしましょう。恐らく採用担当者の人が忙しい中で読むでしょう。また、選考が進めば役員なども目を通します。年配の方が読む可能性もあるため、そうした方でも読みやすいように配慮して書くことが大切です。

志望動機の文字の大きさは読みやすさを意識する

つまり、志望動機の文字の大きさは、相手の読みやすさを意識して決めるべきだといえるでしょう。その相手は、若い人かも知れませんし、年配の方かも知れません。その両方であるケースも多いでしょう。

どのような方が読んでも違和感ない文字の大きさで書けているかどうか、下書きした履歴書を一度確認してみましょう。書いてすぐに確認するのではなく、一晩寝た後、新鮮な気持ちで見た方が客観的な印象がつかめるのではないでしょうか。

また、できれば自分一人の印象だけで判断しない方が良いでしょう。友人や大学の教授、親など、いろいろな年齢の人に見てもらい、読みやすいかどうか、印象の良し悪しについて助言をもらうことも有効です。自分では読みやすいと思っていても、年齢の高い人からは読みにくい可能性もあるからです。

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志望動機の例文

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志望動機の内容は企業によって変えるのが当然です。そんな中でも志望度や自分がアピールするポイント、使用するエピソードなどによっても書きたい内容は毎回異なり、文の長さを調節するのは意外と難しいものです。

志望度の高い企業だと伝えたいことが多くてまとまらず、志望度が低かったり自分の専攻した学科と関連がなかったりする企業だと書くことが少なくて困ってしまうでしょう。ここからは同じ志望動機を300文字にまとめる場合の例文をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

例文①

私が貴社のウエディングプランナーを志望しますのは、多くのカップル・夫婦の方に、忘れられない最高の思い出を提供したいと考えたからです。私は学生時代にイベントサークルに所属しており、スポーツや音楽などのイベントを企画し、地域の人たちとの交流を楽しみました。SNSなどで気軽に連絡がとれるようになった反面、リアルな交流というのがとても価値を持つ時代になったことを実感しました。リアルな体験の中でも、特に結婚式という一生に一度の大イベントで貢献したいというのが貴社を志望した理由です。貴社は一人のウエディングプランナーが営業から当日までを一貫して担当し、満足度の高い結婚式をたくさn手がけていらっしゃいます。私もイベントサークルで培った企画力やいろんな方とのコミュニケーション能力を活かし、貴社に貢献したい所存です。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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志望動機など、就活で書く書類は全て結論から書くようにしましょう。結論が最初にないと、読み手は「何が言いたいのか?」とストレスを感じながら読むことになり、印象が悪くなります。また書き手としても、話しが逸れやすくなってしまうでしょう。このように、結論をまず書き、なぜそうなのかを具体的な経験を踏まえてまとめるのが効果的です。

例文②

私が御社を志望したのは、「身近なモノから世界を変える」という御社の理念に共感し、自分も世界を変えられるようなモノ作りに携わりたいと考えたからです。私は幼いころからモノ作りに興味があり、あれこれと分解しては組み立て、また自分で作り、工作の時間がとても楽しみでした。
高校生の時に出会った御社の○○という商品は、正に私の世界を変えるようなモノのひとつでした。それからもモノ作りへの興味は尽きず、大学では力学や材料工学、機械やデザインなどに関する専門知識を身に付けて参りました。御社に入社できましたら設計・開発部門に所属し、大学で得た知識をもとに、新しいモノ作りにチャレンジしたいと考えております。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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各時系列に関して少しずつ深く掘り下げられた文章になっています。特に話したいであろう「○○という商品」に関するエピソードをあえてぼかすことで、後から掘り下げた質問をしてもらう「スキ」が作ってあります。

例文③

私が貴社を志望しますのは、高度な医療技術で世界中の人々を支えたいという貴社の理念に共感したからです。私は学生時代にボランティア活動で医療施設や福祉施設に行き、主にお年寄りへの本の読み聞かせなどを行っていました。大学2年のときにはワークキャンプでモンゴルの子どもたちと遊ぶという経験をしました。そんな経験を通し、世界の老若男女みんなに役立つ仕事がしたいと強く考えるようになりました。中でも私が強く興味を持ったのは医療分野です。どんな人でも健康が全ての基本であり、どこの誰でも高度な医療技術の恩恵を受けられる世界が望ましいと考えます。貴社の医療技術は業界でも高く評価され、世界での認知も高まってきています。私もこれまでの経験で培った行動力やコミュニケーション力を活かし、営業部門で貴社の製品を世界に展開できるよう、貢献していきたい所存です。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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こちらの例文では、理念への共感を志望動機としています。理念はどの企業であってもその企業のあり方を決めるとても大切なものです。理念をしっかり理解し、共感していることがわかれば、好印象となるでしょう。ただし、言葉でただ「共感する」と書くだけでは不十分です。理念を自分なりにどう理解しているのか、なぜ共感したのか、就職したらどのような点で貢献できそうか、なども盛り込んでまとめてください。

「社風」についての考え方や志望動機の例文について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

面接で答える志望動機は履歴書の内容より充実させる

多くの場合、採用担当者の手元には面接対象者の履歴書やエントリーシートがあります。手元に書類を持ちながら同じ質問をしてくるのは、それだけ志望動機が重要なポイントだということです。このときに注意しなければならないのは「履歴書の内容と違いがないこと」「履歴書の内容そのままを話さないこと」です。書類の内容をなぞりながらも、書類には書ききれなかった「やりたいこと」や「活かせる能力」などを盛り込んで答えるようにしましょう。

1~2分内でまとめる

面接で志望動機を答える場合、採用担当者から「○分で」といった指定がなければ1~2分以内でまとめられるようにしましょう。あまりに長いと聞いている側も疲れますし、自分自身も神経を使って疲れてしまいます。あらかじめ1分用の志望動機を用意しておき、2分だった場合はこのエピソードを追加し、3分だったらさらにエピソードを追加する、といった具合に、対応策を準備しておきましょう。

このやり方であれば、時間の指定がないときは2分用の志望動機で問題ないといえます。原稿を完全に覚えて暗唱するようなやり方では、緊張して文章が飛んだ時にパニックになってしまいます。いくつかのキーワードと話の順序、大まかな話の全容を頭に入れておいて、細かな繋ぎや言い回しはその場で組み立てられるようにしておきましょう。

好印象な自己紹介の方法と注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ゆっくりと落ち着いた声で話す

人は誰しも、緊張すると早口になってしまうものです。しかし、早口になってしまうと、聞き手には内容が伝わらず、あがり性でプレゼン下手という印象を与えてしまうでしょう。ゆっくりと落ち着いた声で抑揚をつけて話せば、相手にも内容が伝わりやすく、堂々とした自信のある様子を見せることができます。

そのためには、面接の練習が欠かせません。誰かに聞いてもらってもいいですし、スマートフォンの録音機能などを使って自分で聞き直してみてもいいでしょう。ただ無意味にセリフを繰り返すのではなく、「もっとこうした方がいい」というフィードバックを踏まえて、面接の練習をしましょう。

志望動機の文字数の目安は300文字!

履歴書やエントリーシートに記入する際の、志望動機の文字数についての疑問は解消されたのではないでしょうか。企業側から指定がなければ、目安は300文字くらいです。その限られた文字数の中で、自分がどんな理由でその企業を志望しているのか、入社した後に何がしたいかなど、伝えたいことをしっかりと伝えられるようにまとめましょう。

また、面接で答える場合にも、時間指定がなければ文字数はほとんど変わりません。ただ、文章と違って面と向かって話すため、声の調子や話し方、表情など、より多くの情報が採用担当者には伝わります。自分のよさを余すところなく伝えられるよう、事前の面接練習を怠らないようにしておきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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