履歴書
志望動機の文字数を大公開|指定なしの場合や魅力的にするコツも紹介
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目次
- 志望動機は文字数も重要! 企業の意図や目安を押さえよう
- まず押さえたい! 志望動機の文字数に関する企業の意図
- 就活生に聞いた! 志望動機で多かった指定文字数
- 指定の有無で変わる! 志望動機の文字数の目安
- どう感じる? 志望動機の文字数に関する企業の印象
- 文字数にかかわらず志望動機に入れる要素は3つ
- 文字数だけじゃない! 魅力的な志望動機にするための4つのポイント
- 字数に満たない……! 志望動機の文字数が足りないときの3つの対処法
- 就活生に聞いた! 志望動機の文字数が足りないときの対処法
- どうしても収まらない! 志望動機の文字数が超過するときの2つの対処法
- 就活生に聞いた! 志望動機の文字数が超過してしまうときの対処法
- 【文字数別】志望動機の例文5選とそれぞれのポイント
- 志望動機は文字数を意識したうえで、読みやすさや内容にも力を入れよう
志望動機は文字数も重要! 企業の意図や目安を押さえよう
志望動機の作成では、内容だけでなく文字数も大切です。文字数の指定がないときも、企業の採用担当者が「これくらいで書いてほしい」と想定している分量があり、そこから極端に少なくても多くても評価が下がる恐れがあります。
とはいえ、エントリーシート(ES)や履歴書によって書くスペースに違いがあるため、どのくらい書けば良いのかわからず悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。また、伝えたいことを盛り込むと長くなりすぎたり、簡潔にまとめようとして短くなりすぎるケースもあるでしょう。
この記事では、志望動機の文字数の目安や、適切な量で書けないときの対処法などについて解説します。志望動機の例文も紹介するので、書くときの参考にしてください。
面接での志望動機の適切な文字数については、以下の記事で詳しく解説しています。
まず押さえたい! 志望動機の文字数に関する企業の意図
志望動機の文字数は、企業によって指定ありと指定なしのケースがあります。志望動機を作成する前には、文字数の指定がないかをしっかり確かめましょう。
指定ありの場合もなしの場合も、企業は意図があって設定しています。どのような意図があるかを知っておくことが大切です。
ここでは、文字数の指定がある場合とない場合に分けて意図を解説します。
ESに志望動機を記載する際、文字数の指定がある場合とない場合とでは注意すべきポイントが変わります。以下の記事を参考にしてください。
指定あり:指定文字数で文章をまとめる力を見たい
「300文字程度」「400字以内」など文字数に指定がある場合、その範囲内で伝えたい内容を過不足なくまとめられる能力が就活生にあるかどうかを図ろうとしています。
文字数が指定よりも多すぎたり少なすぎたりすると、「ルールを守れないのかな」「注意力に欠けるのでは」など、マイナスな印象を持たれる可能性が高くなります。
指定がある場合は、文字数をしっかり意識してまとめるようにしましょう。
指定なし:バランスよく適切な量で書けるか知りたい
指定がない場合は、指示されたスペースに応じて適切な分量で書けるかどうかが見られます。仕事では、多くの情報を整理し、要点を外さず簡潔にまとめる要約力が必要です。また、スペースに応じて文字サイズを調整し、見やすく書くことも求められます。
文字数の指定がなくても、一般に「このくらいが適切だろう」とされる目安はあるものです。目安から逸脱した分量で書かれた志望動機は、内容がよくても評価が下がる恐れがあります。
企業から指定がないときは、全体を見通してバランスよく適切な量で書くことを意識しましょう。文字数の目安はこれから解説していきます。
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就活生に聞いた! 志望動機で多かった指定文字数
就活生の皆さんに志望動機の文字数について質問したところ、300~400文字が過半数(55%)を占めました。2番目に多かったのが400~500文字で22%、3番目が200~300文字で18%との結果になりました。文字数を指定しない企業は少なめです。
300~400文字を基本に作成し、400~500文字の場合はエピソードに厚みを持たせ、200~300文字のときはエピソードの説明を絞る形で調整すると良いでしょう。
あとに文字数別の志望動機の例文を載せていますので、どのように調整すれば良いか、ぜひ参考にしてください。
指定の有無で変わる! 志望動機の文字数の目安
採用担当者の胸に響く志望動機を書くためには、内容だけでなく適切な文字量も意識する必要があります。とはいえ、そもそも指定がない場合、適切な文字量とはどのくらいなのかよくわからない就活生もいるでしょう。
文字数の指定がある場合も、たとえば「300文字以内」のときは250文字でも良いのか、300文字ぎりぎりまで書くべきなのかなど悩むものです。
そこで、ここでは企業からの文字数の指定がある場合とない場合に分けて、文字数の目安について解説します。
指定あり:9割以上埋める
文字数を指定されている場合は、指定数の9割以上を埋めましょう。志望動機は入社したい気持ちを伝えるものなので、文字数をしっかり書けば書くほど熱意も伝わります。
指定数の9割未満しか書かれていなければ、採用担当者は「そこまで入社意欲は高くなさそうだ」と判断する可能性があります。意欲や熱意を伝えるためにも、9割以上書くようにしましょう。
たとえば、「300文字以内」であれば270文字以上書きます。「500文字以内」であれば、450文字以上です。「以内」と指定されているときは、1文字でもオーバーしないように注意してください。
仮に「300文字程度」「300文字前後」と指定されている場合は、指定数の9~11割の範囲に収めます。300文字なら270~330文字、500文字なら450~550文字の範囲で書きましょう。
指定なし:300文字前後を基本としてスペースによって調整する
文字数の指定がないときは、300文字程度で書くのが基本です。個人差はあるものの、人が1分間で話す文字数はだいたい300字とされています。採用担当者にとっても、300字程度で書かれた志望動機は読みやすいです。
ただし、300文字はあくまで目安で、志望動機を記入するスペースに合わせて文字数を調整する必要があります。
たとえば、履歴書によっては志望動機欄がごく小さく、小さな字で間を詰めなければ300文字は書けないこともあるでしょう。そのような場合は、300字より少なくても問題はありません。
また、ESによっては書くスペースが広く、300文字ではたくさん余白が出ることもあります。そのようなときは、全体のバランスを考慮しながら文字数を増やしましょう。目安はスペースが9割ほど埋まる量です。
どう感じる? 志望動機の文字数に関する企業の印象
志望動機の内容だけでなく、書かれている文字数からも印象は左右されます。目安文字数より多すぎても少なすぎても良い印象は持たれないので、ほど良い量で書くことを意識しましょう。
ここでは、志望動機の文字数が目安より少なかったり多すぎたりした時、企業担当者がどのような印象を持つかについて解説します。
文字数が少なすぎる:入社意欲が低いと思われる可能性がある
書くスペースに対して文字数が少なく余白部分が目立つ場合、熱意があまり伝わらず、採用担当者に「この就活生は入社意欲があまり高くなさそうだ」と思われる可能性があります。
「どうしてもこの会社に入りたい」「ここで○○を実現させたい」といった思いがあれば、その理由や根拠となるエピソードをあれこれと説明したくなるものでしょう。一方文字数が少なすぎる場合、そういった熱い思いが伝わりません。
志望する理由や根拠となるエピソードを見直して整理し、目安文字数をしっかり埋めることが大切です。
文字数が多すぎる:読み手への配慮に欠けると思われる可能性がある
文字数が多すぎてぎっしり書かれた志望動機は、一見して読みづらい印象です。そのため、「読み手のことを考えていない」「配慮に欠ける」と思われる可能性があります。
あまり読みにくいと、流し読みになることもあるでしょう。せっかく良い内容を書いていても採用担当者の心に響かない可能性があるため、注意が必要です。
なかには「強い熱意を感じる」と評価する採用担当者もいるものの、マイナスの印象を持たれる可能性を考慮すると、文字量が多すぎる志望動機は避けたほうが良いでしょう。
文字数にかかわらず志望動機に入れる要素は3つ
文字数が多くても少なくても、志望動機に入れるべき要素と基本の構成は決まっています。これから紹介する3つの要素を順に並べれば、採用担当者にとって読みやすく要点が伝わりやすい志望動機が完成します。
まずはそれぞれの要素をしっかりと考えて整理し、順に組み立てたうえで、目安文字数に合わせて調整しましょう。
志望動機の構成について詳しく知りたい人は、以下の記事が参考になります。
①結論(志望理由):その業界・企業を志望する具体的な理由
志望動機を説明するときは、最初に結論となる志望理由を持ってきましょう。結論を最初に伝えることで、採用担当者が理解しやすくなり、その後の話も要点をつかみやすくなります。
先に志望理由のきっかけとなったエピソードなどを説明し、結論を後回しにしてしまうと、採用担当者は「何が伝えたいのか」と考えながら読まなければいけません。わかりづらいと感じた採用担当者が、途中で読むのをやめてしまう可能性も考えられます。
そのため、最初に志望理由を説明することが大切です。
②経験・エピソード:志望理由のきっかけとなった経験
志望理由を述べたら、そう思うようになったきっかけや根拠となる経験・エピソードを説明します。志望理由はほかの就活生と似た内容になることがありますが、きっかけや根拠となるエピソードは自分だけのものです。
具体的な内容や経験、そこで感じたことなどを説明すればライバルとの差別化が図れ、説得力も増しますよ。
エピソードが見つからないときは、自己分析をやり直してみましょう。方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
③入社後の展望:入社したらどのように会社に貢献するかの意気込み
最後は「志望企業に入社したらどのように活躍したいか」「強みをどう生かして貢献したいか」など、意気込みを述べて締めくくりましょう。
採用担当者が採用後の姿をイメージできるように、具体的に述べることが大切です。「精一杯がんばります」「真面目に取り組みます」といった具体性のないフレーズでは説得力がありません。
働く姿がうまくイメージできないときは、以下のような方法で情報を集めると参考になります。
企業に関する情報収集の仕方
- 志望企業の公式サイトで社員インタビューを読む
- SNSで志望企業が発信する内容をチェックし業務内容をイメージする
- OB・OG訪問で話を聞く
志望動機をどう締めくくれば言いかよくわからない人には、以下の記事が参考になります。
文字数だけじゃない! 魅力的な志望動機にするための4つのポイント
魅力的で採用担当者の興味を引く志望動機にするには、文字数と内容以外にも注意すべきポイントがあります。特に「読みやすさ」を意識することが大切です。
採用担当者は限られた時間でたくさんの志望動機を読まなければいけません。読みづらいと判断すると途中で読むのをやめる可能性もあります。
そこで、ここでは読みやすく魅力的な志望動機を作成するために特に注意したいポイントを紹介します。
①まずは文字数を気にせずに書いてから調整する
志望動機を作成するときは、いったん文字数を気にせずに書き上げ、その後に必要な文字数になるように削ったり足したりして調整しましょう。
文字数にあわせて書こうとすると、必要な分量を埋めることが中心になって内容がおろそかになる可能性があるからです。これでは、本当にアピールしたかったポイントがうまく伝わらないでしょう。
そこで、まずは「志望理由」「エピソード」「結論」の各要素を整理してまとめ、その後に文字数に合わせて整えることが大切です。要点がわかりやすく内容もある志望動機になりますよ。
②文字は見やすい大きさを意識する
読み手が読みやすい文字サイズを意識することも、非常に大切です。
特に、あまりスペースがない場合に小さな文字でびっしりと書くことはやめましょう。非常に読みづらく、「読み手のことを考えられない」として評価が下がる可能性があるためです。
見やすい大きさかどうかを確かめるには、以下のような方法があります。
パソコンで作成する場合、フォントサイズは10.5~11ptが標準です。これはビジネス書類でも一般的なフォントサイズのため、違和感を持たれることはありません。
手書きで作成する場合は、具体的に何センチといった基準はないものの、常識の範囲で考えて標準的なサイズで書きましょう。
パソコンで履歴書を作成する予定で、フォントサイズやコツについて詳しく知りたい人は、以下の記事が参考になります。
③一文の長さは60~80文字に収める
一文の長さにも注意が必要です。目安として、60~80文字の間で収めると良いでしょう。80文字を超えると、文が長すぎて内容が伝わりづらくなります。
以下は、NG例と修正した例です。
NG例
私は高齢者が自分らしく生きられるお手伝いをしたいとの思いがあり、○○や××などの介護用品シリーズを展開するなど、介護者の視点に立ったさまざまな福祉用具を販売されている貴社に魅力を感じ、したいことができると考えて志望しました。
一文が長くなるときは、複数の内容が含まれていることが多いです。一文に一つの内容となるように書きましょう。
④読みやすいように余白を作る
文章を読みやすくするためには、適度な余白が必要です。スペースいっぱいにびっしりと文字を書くと非常に読みづらくなるため、以下の2点に注意して余白を作りましょう。
志望動機の場合、「志望理由」「エピソード」「入社後の意気込み」の各要素に話がうつるタイミングで改行するのがおすすめです。各要素が長くなるときも、途中で改行しましょう。
字数に満たない……! 志望動機の文字数が足りないときの3つの対処法
志望動機は「志望理由」「理由の根拠となるエピソード」「入社後の意気込み」の3つの要素を含めれば300~400文字程度になります。あとは、指定文字数に合わせて増減して調整しましょう。
とはいえ、600文字や800文字など指定文字数が多いとなかなか埋まらない場合もあります。文字数の指定があるときは9割ほど書かなければ「熱意が感じられない」と思われる恐れがあるので、そのまま提出するのは避けましょう。
ここでは、志望動機の文字数が足りないときの対処法を3つ紹介します。
①エピソードを掘り下げる
志望動機で最もオリジナリティを出すことができ、差別化を図れるのがエピソードの部分です。採用担当者はエピソードから就活生の人柄や考え方を知り、「自社が求める人材か」「社風にマッチするか」を判断します。
そこで、文字数が足りないときは、エピソードを深く掘り下げて書きましょう。出来事を羅列するだけで終わるのではなく、以下の点も盛り込むと、採用担当者に人柄や価値観が伝わります。
②具体的に説明する
定量的な内容は数値で表したり、詳しい背景や方法を盛り込んだりするなど、具体的に説明するのも一つの方法です。
文字数が増えるだけでなく、エピソードの具体性が高まり、採用担当者がイメージしやすくなります。
③入社後の具体的なプランを述べる
志望動機の最後は入社後の意気込みを述べて締めくくります。文字数を増やしたいときは、入社後の具体的なプランを説明するのも有効です。
入社後の具体的なプランを考えるには、以下のような方法があります。
入社後にどのように活躍したいかを具体的に説明することで、業務への理解度や志望度の高さもアピールできます。
就活生に聞いた! 志望動機の文字数が足りないときの対処法
志望動機が指定文字数まで埋まらないと、何を書こうか悩みますよね。今回は、就活生の皆さんに志望動機の指定文字数が足りないときどう対処したかについて聞いてみました。
エピソードを具体的に説明した就活生が多数
最も多かったのは、エピソードを具体的に説明したとの意見でした。
エピソードは、志望理由に説得力を持たせるだけでなく、ライバルであるほかの就活生との差別化も図れる重要な部分です。エピソードを具体的に述べるのは良い方法ですね。
企業研究で調べたことを足したとの回答も散見
志望企業について調べた内容を付け加えたとの回答も見られました。
指定文字数にどうしても満たないときは、志望企業のなかでも特に興味を持った点や魅力に感じている点について説明を加えるのも一つの手です。よく企業研究をしていることが伝わります。
ただし、全体のバランスをよく考慮して、志望企業の説明が多くなりすぎないように注意しましょう。人柄や熱意を伝えるためには、エピソードや入社後の具体的なプランなどに文字数を割くのがおすすめです。
どうしても収まらない! 志望動機の文字数が超過するときの2つの対処法
記入欄が小さかったり指定文字数が少なかったりして、うまく収まらずにオーバーすることもあるでしょう。
特に文字数が「〇字以内」と指定されている場合、1文字でも超過するとルール違反として評価が下がる可能性があるため、文字数が超過する際は調整が必要です。
ここでは、文字数が超過するときの調整方法を紹介します。
①なくても伝わる情報は削る
志望動機をよく読み返し「なくても良い情報」がないかチェックしましょう。
たとえば、志望理由を詳しく説明しようとして、企業の理念や事業の内容を長々と説明していないでしょうか。
貴社は100年近い歴史を持つ食品メーカーとして「商品を通じて人々に健康で幸せな生活を提供し、心身ともに豊かな社会づくりに努める」との理念のもと、栄養・機能性食品事業に注力され、○○や○○といった独自成分の開発も進められています。私には「人々の健康を支える仕事がしたい」との思いがあり、理念とそれを実践する姿勢に深く共感し、志望しました。
上の例では、採用担当者は自社の理念についてよく知っているため、説明は不要です。カットして良いでしょう。
内容が重複している部分も削ります。たとえば、以下のケースを見てください。
- ~このように、3年間ボランティア活動を続けることで、気配り力が養われたと感じています。
- 私は、ボランティア活動を通して身に付けた気配り力を活かし、貴社でも顧客に寄り添った対応をし信頼を構築することで貢献したいです。
例文は「ボランティア活動を通し気配り力を身に付けた」ことが繰り返されています。2文目の「ボランティア活動を通して身に付けた」の部分は丸々カットしても問題ありません。
また、以下のような接続詞はなくても意味が通じることがよくあります。本当に必要か考えて使いましょう。
「採用担当者に説明する必要がある情報か、なくても理解できることではないか」との視点から見直すことが大切です。
②別の表現に言い換える
長々しい表現は、別の言い方に変えられないか考えましょう。たとえば、以下の表現は短く言い換えできます。
また、以下のように同じ意味を持つ単語が重複していることもよくあるので、注意しましょう。
志望動機を書いたら、声に出して読んでみましょう。「表現がくどいな」と気付きやすくなります。
就活生に聞いた! 志望動機の文字数が超過してしまうときの対処法
志望動機が指定文字数内に収まらず、苦労している就活生もいるでしょう。企業は要約力も見ているので、指定文字数内で要点を外さずに簡潔にまとめる必要があります。
今回は、就活生の皆さんに、志望動機が指定文字数を超過した際、どう対処したかについて質問してみました。
省けるところを削ったとの解答が多数
志望動機を見直し、なくても意味が通じるところは削ったとの解答が目立ちました。
キャリア支援課や友だちに見てもらったうえで削ったとの意見も見られました。自分ではどこを省いたら良いかわからない場合、第三者に見てもらうのは良い方法です。
言い換え表現を探したとの意見も多数
表現を言い換えて簡潔にしたとの意見もたくさん見られました。
丁寧な文章を書こうと意識するあまり「~させていただく機会を得ました」のように長々とした言い回しをしてしまうことはしばしばあります。内容をよく見返し「~する機会を得ました」など、すっきり短い表現に言い換えましょう。
【文字数別】志望動機の例文5選とそれぞれのポイント
志望動機を文字数に合わせて調整する際、やみくもに削ったり文章を足したりしても良いものはできません。文字数に合わせて押さえるべきポイントがあります。
そこで、ここでは志望動機の文字数別に、例文を紹介しながら注意すべきポイントについて解説します。
これから志望動機の作成を始める人から文字数どおりに作成するのに苦労している人まで、ぜひ参考にしてください。
例文①100文字の志望動機
100文字は非常に少ない文字数のため、伝えたい内容を簡潔にまとめる必要があります。例文のように、志望動機に含めるべき3要素のうち「志望理由」を端的に説明しましょう。余裕があれば「エピソード」も簡潔に述べます。
例文②200文字の志望動機
200文字あれば、例文のように「志望理由」「エピソード」「入社後の意気込み」の3要素をすべて含められます。
ただし、詳しく説明すると文字数がオーバーしやすいので、要点を簡潔にまとめることが大切です。
例文③300文字の志望動機
300文字は志望動機の目安となる文字数です。例文のように、「志望理由」「エピソード」「入社後の意気込み」について述べ、なかでもエピソードを具体的に説明すると良いでしょう。
例文④400文字の志望動機
400文字の場合は、例文のように「エピソード」をより掘り下げて書きましょう。入社後のキャリアビジョンやプランも詳しく説明することで、説得力のある志望動機になります。
例文⑤800文字の志望動機
800文字はかなり多い文字数です。あえて800文字もの志望動機を課すことで、就活生の人柄や価値観、自社とのマッチ度などを判断しようとしています。
文字数が多いために冗長になりやすいので、以下のポイントを意識して文章を作成してください。
文字数が多くても、同じことを繰り返して書くと内容が薄くなります。伝えたい内容をしっかり整理し、まとめるようにしましょう。
志望動機は文字数を意識したうえで、読みやすさや内容にも力を入れよう
志望動機は内容だけでなく、文字数も非常に重要です。企業から指定がある場合は遵守し、指定がない場合も300文字を基準としてスペースに合わせた量を書くようにしましょう。
なお、文字数が多くても少なくても、志望動機には「志望理由」「理由の根拠となるエピソード」「入社後の意気込み」の3要素を含めることが基本です。ただし、指定文字数が100文字の場合は「志望理由」を端的にまとめ、余裕があればエピソードを足す流れにします。
まずは文字数を意識せずに各要素を含めた志望動機を書き上げ、その後に文字数に合わせて長さを調整しましょう。
また、読みやすさも大切なポイントです。「一文は60~80字で書く」「見やすい文字サイズで書く」「適度に余白を設ける」といった点にも注意して、魅力的な志望動機を作成してください。
【志望動機の文字数に関する調査】
- 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2024年6月14日~6月20日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
- 調査対象者:24卒・25卒の就活会議会員の50人
詳細は「編集コンセプト」ページをご確認ください