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テストセンターの推論について
企業に適する能力が、どのくらいあるのか測れるSPI。そんなSPIを受ける就活生は、多いでしょう。試験の形式はさまざまで、近年もっとも一般的なのは、指定された会場で受けるテストセンターです。試験内容はほかの形式と同じで、言語問題・非言語問題がそれぞれ出題されます。
中でもつまづいてしまう就活生が多いのが、非言語問題の「推論」という分野です。推論とは、少ない情報から正確な情報を導き出す問題です。ややこしい問題も多いですが、知識がなくても解ける問題になっています。推論ばかり勉強するのはおすすめできませんが、いかに多くの問題を解けるかがテストセンターで高得点を取るカギだといえるでしょう。
特徴と対策について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
テストセンターでの推論問題対策
ここでは、推論問題の対策方法を3つご紹介します。先述したように、推論問題は前提知識を必要としません。繰り返し練習をおこない、推論の解き方を身につけるのが重要なのです。ここでご紹介する3つの対策を参考に、ぜひ自分に合った解き方を見つけましょう。それでは、対策方法を見ていきます。
推論について悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。
テストセンターでの推論問題対策①色々なパターンに触れる
テストセンターの推論の問題は、たくさんのパターンがあるものです。ですからテストセンターの推論の問題を攻略していくためには、そのたくさんの推論の問題のパターンに触れて、解き方や考え方を覚えるのが一番です。
そんなたくさんのパターンがある推論の問題に数多く触れるためには、ほかの種類の筆記試験の対策のように一つの問題集を何度もやるというのでは効果がありません。3~4 冊程度の問題集の推論の問題を何度も解くようにするというのが良いでしょう。すると自然とどんなパターンの推論の問題でも、すぐに問題のパターンと解き方を把握できるようになり、本番のテストセンターでもスムーズに回答していけるようになります。日々いろいろな種類の推論の問題に触れるように心がけてみてください。
テストセンターでの推論問題対策②図を書いて解く
せっかくテストセンターではメモ用紙を貸してもらえるのですから、推論の問題を解く際には一個一個図を書いて整理するようにしましょう。一見すごく時間がかかるように思えますが、そうすることにより、分からなくなってまた最初から考えるということがなくなります。ですから、結果的にその分スピードも上がるのです。また、練習問題の段階から図を書いていけば問題の構造を把握できやすくなるということもありますから、テストセンターの推論の問題は、練習の段階から図を書いて関係性を見るようにしていきましょう。
テストセンターでの推論問題対策③解説を完全に理解する
推論の問題は、何を言っているのかよく分からないという問題も中にはあります。もちろん難易度の低い問題ではそんなことはないでしょうが、テストセンターでの推論の問題の中にはレベルが高いものもありますので、まったく何を言っているのか分からないという問題も、練習問題の中には出てくることでしょう。分からないところを分からないままにしておいて、なんとなくで挑むと痛い目を見るのがテストセンターの推論の問題です。解説してもらわないと訳が分からないという問題が多いのも事実ですが、しっかり解説してもらえば理解できるのもまた事実です。本で解説を読んで理解した気になるだけではなく、友達に解説してもらい、はっきりと分からないところをなくして挑むようにしてください。
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頻出問題に特化したテストセンター対策方法
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テストセンター推論問題例
ここでは、テストセンターで出題される推論問題の例題をご紹介します。順番を問われる問題と、正誤を問われる問題を合わせて3つ解説いたします。よく出題される問題を選びましたので、解き方を覚え高得点を取れるようになりましょう。
テストセンター推論問題①
A,B,C,D,Eの大学生5人は、5階建ての同じアパートに住んでいる。5人の部屋の階層は次のようになっている。
①Cの人の部屋はDの人より上にある
②Eの人の部屋はCの人よりも上だが、最上階ではない
③Bの人の部屋はAの人の部屋より上にある
④5人ともバラバラの階に住んでいる
次のア・イ・ウの推論のうち、正しいものを選択肢から選びなさい。
ア.Dは一番下の部屋に住んでいる
イ.Bの人は最上階に住んでいる
ウ.4階に住んでいるのはAまたはEである
A.アのみ
B.イのみ
C.ウのみ
D.アとイ
E.アとウ
F.イとウ
G.ア・イ・ウのすべて
H.どれも正しくない
答え:F.イとウ
1問目は、順番を聞かれる問題です。練習問題のように、順番や順位を聞かれる問題は多いのでしっかり解き方を覚えておきましょう。
まずおこなうことは、問題文に書かれてある情報の図式化です。順番を聞かれる問題は「>」「Dとなります。②は□>E>Cで、③はB>Aです。さらに①と②から、□>E>C>Dということが分ります。ここまでの情報を整理すると、「Bの人はAの人より上に住んでいる」と「Eの人の上には誰か住んでいる」です。つまり、Eの人の上に住んでいる誰かはAかBで、Bの人はAより上に住んでいるとなります。ですので、B>A>E>C>Dとなるのです。ここまで分かれば、あとは文章を読み取るだけです。正しい推論はイとウなので、答えはF.イとウになります。
テストセンター推論問題②
A,B,C,D,Eの大学生5人は、5階建ての同じアパートに住んでいる。5人の部屋の階層は次のようになっている。
①Cの人の部屋はDの人より上にある
②Eの人の部屋はCの人の部屋よりも上だが、最上階ではない
③Bの人の部屋はAの人の部屋より上にある
④5人ともバラバラの階に住んでいる
このとき、ア・イ・ウのどの情報が加われば5人の部屋の改装が分かるか。選択肢から適切な回答を選びなさい。
ア.Eは4階に住んでいる
イ.Cは3回にすんでいる
ウ.Dは2階に住んでいる
A.アのみ
B.イのみ
C.ウのみ
D.アとイ
E.アとウ
F.イとウ
G.ア・イ・ウのすべて
H.どれを加えても分からない
答え:C.ウのみ
2問目は、①の問題の続きになります。推論問題はいくつか設問があるので、初めに考えた図式は残しておきましょう。
ここで大事なのは、全てのパターンを書きだすことです。①の図式をもとに、実際に全てのパターンを書き出してみましょう。
考えられるパターン
パターン①B>A>E>C>D
パターン②B>E>A>C>D
パターン③B>E>C>A>D
パターン④B>E>C>D>A
書き出すと、4つのパターンがあります。これらのパターンを、ア・イ・ウと比較していきましょう。まずは、アです。アの場合は、パターン②③④の3通り考えられるので不正解です。つぎに、イです。イの場合も、パターン③と④の2通りなのでこちらも不正解です。ウの場合は、パターン④の1通りしかあらず、この情報が加われば階層が確定します。よって答えは、Cのウのみとなるのです。
テストセンター推論問題③
ある大学のサークルは、さまざまな県からメンバーを集めている。そのメンバーについて、3つの情報がある。
①少なくとも九州の2つの県からきているメンバーがいる
②少なくとも宮崎県からきているのは2人、福岡県からきているのは2人である
③少なくとも3人は、九州からきている
ただし、①~③の情報は正しいとは限らない。次のア~ウの推論のうち、必ず正しいものはどれか。選択肢から、適切なものを選びなさい。
ア.①が正しければ、②も必ず正しい
イ.②が正しければ、③も必ずただしい
ウ.③が正しければ、①も必ず正しい
A.アのみ
B.イのみ
C.ウのみ
D.アとイ
E.アとウ
F.イとウ
G.ア・イ・ウのすべて
H.すべて正しくない
答え:B.イのみ
3問目は、推論の正誤問題です。正誤問題は、落ち着いて考えれば解ける問題がほとんどです。慌てず、1つ1つ丁寧に考えていきましょう。
解き方のコツは、極端な誤りの例を考えることです。アの理論から見ていきます。アの誤りの例を挙げると、鹿児島や長崎などからもきている可能性があるので不正解です。イの推論は、宮崎県の2人と福岡県の2人は九州からきているので正しいです。ウの推論は、人数と県で比較するものが違うので誤りになります。よって、イの推論だけが正しいとなり、答えはBのイのみとなります。
テストセンターの対策に時間が取れない人は、問題集を使って効率良く対策しよう
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テストセンターの推論問題は複数の問題集を繰り返し解く対策が必要!
テストセンターでの推論の問題の攻略法としては、「問題集は複数冊用意すること」「図を書いて頭の中を整理すること」「解説を読んでも理解できない場合は友人などを頼りわからない部分をなくすこと」の3つです。
これらのことを頭に入れてしっかり対策して、テストセンターの推論の問題を攻略していきましょう。もちろん推論だけが難問ではないですが、推論の問題を落とすか落とさないかは、大きなポイントとなりますから。
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