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SPIはリクルートが提供する適性検査
就活生であれば、SPIという言葉を目や耳にしたことがあ思います。SPIとは、リクルートが提供する適性検査の名称で、採用試験において受験者の能力や性格を見極め自社との適性を探るテストの一つです。一題一題の設問に答えていくスタイルで、検査方法には従来から続くマークシート方式のほかPC操作による回答があり、近年では後者に主流が移ってきています。
SPIは、規模を問わず数多くの企業が取り入れているため、就活をおこなう中でたびたび経験する可能性があります。
SPIについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
採用の選考時に年間12,600社が利用する
人材採用活動をおこなう際にSPIを実施する企業は、年間12,600社にものぼります。選考時に適性検査を組み込む実例はよく見られますが、さまざまな種類のうち、これほどまでにSPIが選ばれている理由は、利用しやすさと信頼性にあります。40年を超える実績によって蓄積したノウハウがもとになっているだけあり、出題内容やデータ分析の信用度が高く、多くの企業が実用的な面から利用価値を認めて導入しているのです。
また、受験生に攻略されにくい仕組みを備えており、問題点が随時見直されています。就活生がSPIに臨むことになるのは、選考の初期段階です。SPIを取り入れている企業は、その結果を参考にしながら面接を進めるため、通常は面接前に検査されます。
リクルートのSPIにより企業や職種の適応がわかる
選考においてリクルートのSPIを用いると、企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。まず、適性検査という名のとおり、企業や職種に対してどれだけの適性を持つ人物なのかを調べるのが目的ですから、企業が求める人物像といかにマッチしているかを測ることができるわけです。
そして、採用試験にSPIを継続導入していれば、たいていの既存社員はSPIを経た人材であり、その後の姿を見せていることになります。つまり、モデルとなる先人がいるため、前例から推察して入社後のイメージがつきやすいのも利点となってきます。
履歴書だけではわからない人柄も読み取れる
履歴書も面接も、いわば自己申告によって作られる世界です。また、自己表現するスペースにも時間にも限りがあります。そこで、それだけではわからない深い部分まで知る手がかりになるのがSPIです。裏に隠れている、あるいは本人の主張の裏づけとなる、能力や性格をあぶり出せるからです。受験生の強み弱み、人柄などの個性を客観的な指標でキャッチすることで、個人レベルの印象による判断を避けられるのもSPIの特長といえるでしょう。
面接へと進む前に、書類から知り得る以上の情報をSPIで捕らえておき、これをもとに面接での質問を掘り下げていきます。そうして企業は、受験生の本音と真相を引き出そうと試みるのです。場合によっては、面接前のふるいにかける基準として利用するかもしれません。
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リクルートのSPIは能力検査と性格検査に分類される
リクルートのSPIには、能力検査と性格検査があります。別々のパッケージとして種類が分かれているので、いずれか一方のみをとるケースも見られますが、2つセットでおこなうのが標準的なパターンです。能力と性格、それぞれの側面から受験生の人となりを理解し、自社に対する向き不向きを見極めるもので、採用にはもちろん、採用後の配属を決定するのにも役立ちます。どちらも、検査結果の傾向と入社後の活躍ぶりに関連性が認められることから、受験生の特徴を事前に把握できると支持されています。
時間制限や出題数について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。
能力検査は「言語分野」と「非言語分野」
SPIの能力検査は、「言語分野」と「非言語分野」からの出題で構成されています。言語分野では、語句や成句の意味をめぐる問題、文法的解釈にまつわる問題、長文読解問題などが出され、言うなれば「国語のテスト」のイメージです。また、企業によっては英語の出題もあります。非言語分野は、文章や表から推論や計算をおこなっていく問題がメインで、「算数ないし数学のテスト」と言って想像できる内容です。基礎知識とその応用で解けるため、義務教育程度の学力があれば十分に対応できますが、知りたいのは学力ではありません。
両者とも理解力や論理的思考力を問うもので、仕事に必要な能力を測るのが目的です。仕事において、問題点を捉え・解決策を立て・速やかに実行する処理力が大事なように、SPIを通じて、設問意図を読み取り・道筋を導き出し・スピーディーに正答へと至る力量を見ています。
性格検査は2択の行動や考え方が問われる
SPIの性格検査は、各質問に対し、日頃の自分の行動や考えがどちらにより近いかを選んで回答していきます。例えば「AかBか」の問いに「(どちらかといえば)A」「(どちらかといえば)B」のいずれかを、ある状況の提示に「(どちらかといえば)あてはまらない」「(どちらかといえば)あてはまる」のいずれかを、という具合に選択します。
このように、「どちらなのか」あるいは「そうかそうでないか」の2択形式にて約300問に回答することで、表面からは観察しきれない人柄と企業適応性が弾き出されるのです。行動・意欲・情緒・社会関係の各側面における傾向を判定するため、それぞれのポイントについていろいろな角度から質問されます。そうして、企業に合う人材を採用し、適した部署へ配属し、さらにはその後の接し方にまで活用しようと図られるのが、性格検査です。
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リクルートが提供するSPIの対策法
SPI対策として一番有効なのは、その出題スタイルに対し徹底的に慣れを作っておくことです。最もメジャーな適性検査だけに問題集が出回っていますから、それを用いるのがよいでしょう。SPIは受検者の素地を測れるよう開発されており、バージョンアップしながら品質を保持しています。また出題範囲も広いため、何かを覚えればそこから問題が出るわけではありません。従って、内容そのものについての対策は難しいのですが、形式や解き方の感覚を身につけるだけで格段に得点が上がります。
問題集を繰り返し解く
企業が設定した基準値をクリアするには、練習を重ねるのが近道です。新聞や本を読む習慣で言語感覚を磨く、日頃から数字に触れておくなども大事ですが、短期的な実効性を考えた場合、やはりSPIに特化した訓練が物を言うのです。そのためには、問題集が活躍します。何度も繰り返して解き、要領を掴んでいきましょう。
能力検査では50から100問近くを30分から1時間ほどで解かなくてはなりません。時間切れで悔しい思いをしないよう、スピードをつける必要があります。試されるのはポテンシャルですが、訓練によってそれを鍛えることはできるので、ぜひ取り組んでみてください。一方、性格検査に対策は逆効果となる場合があります。3、40分で300問に向き合い瞬発的な判断が迫られますが、意図的操作の矛盾を見抜けるようにできており、正直さも測られているため、素直に答えるのが得策です。
おすすめ本①
テストセンターやペーパーテスト対策に加えて自宅で受験できるWEBテスティングの対策ができます。実際にSPIを受験した就活生から寄せられた報告に基づいて、出題範囲や出題内容を忠実に再現しています。SPI3の性格検査は、SPI2からSPI3へ新しく追加された診断項目について紹介されています。
要点を絞って、いちからわかるように丁寧な解説付きです。また、SPIの仕組みなど基本的なところも丁寧に書いてある内容です。さらに、2019年度版は、非言語の損益算、分割払い・仕事算が増問された内容になってます。
おすすめ本②
玉手箱を模試形式で学ぶ専門対策がされています。テストセンター方式の玉手箱C-CAB(計算・言語・英語)に対応しています。C-CABは、計算するときに電卓が使えません。そのため、C-CABの計数問題を再現して、概算などを使った効率の良い計算方法を解説しています。実際に玉手箱を受験した就活生の方から寄せられた報告に基づいたクオリティの高い問題集です。
おすすめ本③
これが本当のSPI3テストセンターだ!【2018年度版】
SPI3のすべての検査が対策できる内容です。基礎能力検査(言語、非言語)とオプション検査(英語検査、構造的把握力検査)、性格検査のすべてを掲載しています。左のページに問題、右のページに解答解説の見開き構成で分かりやすくなっています。問題の難易度は標準レベルで作成してあり、SPIの特徴である組問題も一目で把握することができます。解説は図解を多様化しているので、苦手分野も理解しやすいでしょう。
対策本について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
リクルートが提供するSPIは参考書を対策しておくこと
リクルートが提供する筆記試験、SPIの特徴と攻略法は以上のとおりです。これらのことを参考にして、きちんと対策して挑めば、SPIの段階で足きりにあうということはほとんどなくなっていくでしょう。面接まで行かないと経験にもなりませんし、とてももったいないですから、これらのことを参考にきちんと対策していってください。