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コミュニケーション能力を自己PRするポイント【例文3選付き】
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目次
コミュニケーション能力は業種問わずアピールできる
どんな業種でも、他者と仕事をする上ではコミュニケーション能力が必要不可欠です。上司からの指示はもちろん、プロジェクト、経営方針、顧客の要望、経営、すべてにおいて、情報の共有や伝達が言葉のやりとりでなされます。自分がなにを考えているのか、言葉で具体的に伝えなければ、相手には伝わりません。他者は違う人間であり、自分ではないからです。以心伝心という言葉もありますが、初めて会った人とは、まずできないでしょう。
同時に、自分の意思を伝えるだけではなく、他者が言ったことを正確に理解できる力もコミュニケーション能力に含まれます。販売、営業、事務、工場のオペレーター、どんな業務でも、情報を正確に理解するのは必要な能力です。だからこそ、就活の自己Prにおいて、コミュニケーション能力があることは、企業から高い評価を得られやすくなります。
勘違いしてはいけないコミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、目に見えるものではありません。だからこそ、自己PRでは使いやすい強みの一つです。ただ、本当にコミュニケーション能力があるかどうかは、別の話だと理解しましょう。
自分にはコミュニケーション能力があると、自信を持っている人は、なにを根拠にしているのか、改めて見つめ直す必要があります。単純に、友達が多いからとか、販売系のアルバイトをしていたからという根拠では弱いからです。その点は勘違いしないようにしましょう。
話が旨いだけではコミュニケーション能力が高いと言えない
話が上手な人は、世の中にたくさんいます。しかしそれだけで、コミュニケーション能力が高いのかというと、企業では認めてもらえません。話が上手で、友達もたくさんいて、みんなをいつも笑わせる社交的な人でも、コミュニケーション能力が低いと判断されてしまう場合もあるのです。
ある特定のコミュニティや、友達という小さな輪の中で人気者だからと言っても、それだけではコミュニケーションが高いと証明されるわけではありません。例えば接客系のアルバイトをしていて、お客の要望を聞いて的外れなことをしていれば、どんなに初対面で仲良くできても、コミュニケーション能力が高いとは言えません。
企業によっては、自分の意思を押し通す弁舌の力ではなく、報連相がきちんとできて、チームワークをきちんとできる人が、コミュニケーション能力が高いと評価される場合もあります。
コミュニケーション能力がある人が持つ3つの力
コミュニケーション能力が高い人は総じて、表情が明るく豊かです。笑顔も多く、どんな人でも受け入れる雰囲気をもっているので、場を和らげることができます。また好奇心旺盛でフットワークが軽く、世話好きな一面があります。
その知的好奇心から、他人にも強い興味関心をもち、その人の考えを積極的に理解しようとすることができます。人は、受け入れてくれる相手に好感をもつので、コミュニケーション能力が高い人は信頼関係を築きやすいという特徴があります。
①聞く力
自分の言いたいことを一方的に伝える人は、コミュニケーション能力が高いとは言えません。コミュニケーションで一番大切なことは、相手の言葉に積極的に耳を傾け、その考えを理解する力です。コミュニケーション能力が高い人は、「相手の話が終わったらどう話そうか」と考えるのではなく、「自分の考えと相手の話の共通点はどこか?相違点は?相手が伝えたい気持ちは何か」などを、会話からとらえようとします。
相手とのリラックスした空間を作り上げ、話やすくなるような相槌を適宜入れて、真摯に聞く姿勢を見せることで、相手も、自分の意見をできるだけ丁寧に伝えようとします。相手の意見をしっかり理解したうえで、自分はどう思うかという結論を中心に述べることで信頼関係を深めることができる人が、コミュニケーション能力が高い人でしょう。
②話す力
コミュニケーション能力が高い人は好奇心から情報収集力に優れ、知識も豊富です。自然と語彙力も高くなるので、いろんな表現や言い換えができます。「あなたの言いたいことはこういうことですか」と、違う言葉に言い換え、話の要点をまとめたりすることができるので、「自分の考えをしっかり理解してくれている」と相手の信頼を得ることができます。
また、自分が実際に経験したことや収集した知識など、客観的な事実に裏付けされた意見を述べたり、誤解が生まれないように大事な結論を先に述べるたりすることによって、説得力があると、相手に印象付けることができます。
③聞く・話す力を生かして行動に移せる力
3つ目は、行動に移せる力です。話しができたり、話を聞けたりしても行動に移せないとコミュニケーション能力があるとは言えません。相手を考えて行動することが、非常に重要なのです。
コミュニケーション能力は、以上の3つの力から構成されており、全員持っている力ではないと分るでしょう。
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コミュニケーション能力の自己PRの秘訣2つ
ESなどの強みの項目で、コミュニケーション能力と書くとします。確かにコミュニケーション能力がありそうだなと、人事担当者に納得してもらうためには、伝え方のポイントを押さえなければなりません。なんの根拠もなく、自分の強みはコミュニケーション能力と書いても、裏付けるものがないと信じてもらえないからです。具体的な裏付けがあるからこそ「それはコミュニケーション能力があるのだな」と納得してもらえます。ESなどで強みや長所を求められた時どのように書けば良いか、書き方のポイントを理解しましょう。
①コミュニケーション能力を生かして何に取り組んだのか
コミュニケーション能力を強みとして伝えたいなら、その力を活かして何に取り組んだのか、具体的な内容を含める必要があります。
そのためには、コミュニケーション能力を発揮したエピソードを伝えましょう。接客のアルバイトをしていたのなら、顧客が商品選びに困っている場面で要望を詳細に聞き、求めていた商品の紹介を積極的に行ったのであれば、具体的なエピソードとして提示できます。
サークル活動をベースにするなら、調整役としてメンバーの意見を聞き、リーダーと相談して話を取りまとめ、結果を出したなども良いでしょう。コミュニケーション能力を活かし、結果を出したからこそ堂々と「コミュニケーション能力が自分の強みだ」と言えるのです。
②仕事にどのように活かすのかを伝える
コミュニケーション能力は、仕事のあらゆる場面で役に立ちます。どんな仕事も、他人との信頼関係で成り立っているので、相手の意見をしっかり理解し、自分の考えを簡潔に述べて、話をすりあわせることができることは強みです。コミュニケーション能力にもいろんな種類があるので、自分がどんなコミュニケーション能力をもっているのか、具体的に伝えることで、仕事への活かし方をアピールしましょう。
例えば「リーダーとして部員の本音を引き出した」というのであれば「聞く力」に長けているといえるでしょう。「接客のアルバイトで耳の不自由な人がいらっしゃったときに、筆談をして喜ばれた」というのであれば「相手の気持ちを読み取る力」にたけていると言えるでしょう。自分の強みをしっかり把握し、具体的なエピソードを加えながら、仕事のどんな場面で活用できるかを、面接官にイメージさせることが大切です。
コミュニケーション力をアピールする例文3選
ここでは、コミュニケーション能力をアピールした例文を3つご紹介します。先述したように、コミュニケーション能力は3つの力で構成されています。それぞれ「話す力」「聞く力」「協力できる力」に重点を置いた例文になっているので、ぜひ参考にしてください。それでは、見ていきましょう。
例文①
私は、人の話を聞く力があります。とくに、人の本音や口に出せないことを聞くことができます。私は、高校生の頃バレー部に所属していました。キャプテンの指導は厳しく、理不尽に注意されることも多々ありました。後輩も怯えながら練習に参加するなど、チームのモチベーションは最悪の状態だったと思います。
そこで、最上級生である私は後輩に今の状況をどう思っているか聞くことにしました。話しを聞いていると、1年生大会に向けて実戦形式の練習をしたいという普段は言わないことを詳しく話してくれました。キャプテンだけでなく私自身も、そんな練習がしたかったのかと驚いたと同時に、不甲斐なさが込み上がってきました。それからは、人の本音を聞き出せるよう、親身に接するように心がけています。
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1つ目は、聞く力をアピールした例文です。冒頭でどんなことを聞き出せるのか具体的に述べているので、その後の話しが想像しやすくなっています。また、出てきた課題に対してどういう取り組みをおこなったのか、その結果どうなったのかも書いてあるので、シンプルですが非常に説得力のある自己PRだといえます。盛り込むエピソードは、例文のようにできるだけ具体的に書きましょう。
例文②
私は、相手が理解しやすいように伝えることが得意です。この能力は、大学で専攻していた〇〇の授業で身につけました。この授業では、毎週簡単なレポートを書き、発表しなければいけませんでした。苦手な教科ではなかったので、毎週しっかりまとめレポートを作成していました。
しかし、先生から「君のレポートの内容は充実しているが分かりにくい」と言われました。それまで事実をどう具体的に盛り込むかしか考えなかった自分に、ものすごく衝撃が走ったことを覚えています。次からは見られることを意識して、聞く人が理解しやすいレポートを作成するように意識しました。
見やすいと思った人の作り方を参考にするなど、打てる手は打ってきたつもりです。この授業で身につけた相手に伝える能力は、その後のゼミや研究室での発表にも大きく貢献しました。貴社でも自分本位になるのではなく、相手にストレスを感じさせない伝え方をしたいと思います。
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2つ目は、伝える力をアピールした例文です。注意すべき点は、「伝えることが得意です」と漠然としたものを書かないことです。どんな風に伝えるのが得意なのか、書き出しはシンプルかつ具体的に書きましょう。「その後のゼミや研究室での発表にも大きく貢献した」と、ほかの経験でも活きたことを述べると好印象に繋がります。あまり強調しすぎると自慢に聞こえてしまうので、「貢献した」「役に立った」程度の書き方をしましょう。
例文③
私は、人と人とを繋ぐパイプ役になることができます。もちろん物事に対して意見を言えますし、臨機応変に対応することもできます。この能力が活きたのは、高校生のときです。私の高校は、毎年地域の小学生とイベントをおこないます。私が3年生のときは、料理教室をおこないました。
高校生2人と小学生4人の、計6人でグループを作ります。高校生の2人は同じ高校の生徒なので顔見知りですが、小学生はランダムで決められた4人なので、クラスも違えば学校も違います。小学生同士なかなか上手く喋れず作業も手につかない状態だと思った私は、まず自己紹介と軽いゲームをして打ち解けてもらおうと思いました。
小学生ということもありますが、すぐに仲良くなり楽しく料理をつくれました。また、アイディア部門で金賞をとることができました。このように、人と人を繋げることで、爆発的な力を発揮することができます。
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3つ目は、協力できる力をアピールした例文です。「協調性がある」と書いても問題ありませんが、そのような場合は「コミュニケーション能力があるから協力できた」と書くようにしましょう。ただし「協力できる」だけでは、アピールポイントとして少し弱いです。例文のように、「意見を言えるし臨機応変にも対応できる」とほかの能力と比べて秀でていることを伝えるようにしてください。
自己PRでコミュニケーション力を伝えるには工夫した点を書く
自己PRでコミュニケーション力について書くときは、工夫した点をアピールすることが大切です。また、コミュニケーションという言葉を直接使うのは避け、できるだけ言い換えて書くようにしてください。上記でご紹介したこれらの注意点を守れないようであれば、コミュニケーションに関することを自己PRでアピールするのは非常に危険です。それだったら他のアピールをした方が、よほど良いでしょう。