自己PR
「面白い自己PR」完全ガイド|面白さの種類別に例文も紹介
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目次
- 面白い自己PRで成功するためには自分らしい「面白さ」を紐解こう
- 面白い自己PRはそもそも就活で許される? 基本の考え方を学ぼう
- 就活生に聞いた! 自己PRで面白さを重視した人の割合
- 自分に適しているか見定めて! 面白い自己PRのメリット・デメリット
- 自分のなかの「面白さ」を決めよう! 自己PRにおける面白さの種類5選
- 就活生に聞いた! 面白い自己PRを作る際に実施した方法
- 【面白さの種類別】面白い自己PRを作成する方法
- 【面白さの種類別】面白い自己PRの例文5選
- 就活生に聞いた! 面白い自己PRを作る際に意識したコツ
- 【全員共通】面白い自己PRを作成する際の注意点6つ
- 面白い自己PRを作るには自分に合った「面白さ」をアピールにつなげることが大事
面白い自己PRで成功するためには自分らしい「面白さ」を紐解こう
企業から高評価をもらうために、面白い自己PRを作りたいと考える人もいますよね。しかし、「そもそも面白い自己PRは面接で許されるのか」「本当に高評価につながるのか」と不安に思うこともあるでしょう。
結論からいうと、面白い自己PRで企業にアピールすることは問題ありません。なぜなら、自分らしさが企業側に伝わりやすく、かつ内容によってはインパクトのある自己PRになるからです。ただし、面白さをはき違えるとマイナスの印象になることもあるため、面白い自己PRで成功するには、自分らしい「面白さ」を理解することが大切になるでしょう。
そこで今回は、面白い自己PRに関する情報として、 面白さの種類や具体的な作成方法についてまとめました。
面白い自己PRが作りたい人は、この記事の内容をぜひ参考にしてみてくださいね。
面白い自己PRはそもそも就活で許される? 基本の考え方を学ぼう
まずは、面白い自己PRについての基本的な考え方を紹介します。前述のとおり、面白い自己PRは伝え方次第で自分らしさを効果的にアピールできるものでもあります。
この段落では、どういった内容が高評価を得られ、反対に逆効果になる内容はどんなものなのかなどについて説明します。まずは良い例と避けるべき例を確認することで、「評価をされなかった」という状況に陥らないようにしましょう。
自分の個性をうまく活かせていると高評価につながる
企業側から高評価が得られる面白い自己PRの条件は、自分の個性がうまく活かせているということです。通常の自己PRと個性を活かした面白い自己PRを比較してみると、面白い自己PRのほうがより大きなインパクトに残りますよね。
このような自己PRは、アピールのために無理をしているイメージがありません。通常の型にはめた自己PRと比べると自分らしさを自然にアピールできるため、企業側からも良い印象を持たれやすいという面もあります。
就活の場での「面白い」の定義が知りたいなら、こちらを参考にしてくださいね。
ふざけた自己PR・ウケ狙いの自己PRは逆効果
適切な形でアピールしている面白い自己PRは、企業側からも好感触が期待できます。しかし、自分らしさがともなっていないただのふざけた自己PR・ウケ狙いの自己PRは逆効果になるでしょう。
上記のような自己PRはその場を盛り上げようとしているだけであり、選考に対する真面目な態度が感じられません。そのため、入社意欲が見えないと判断され、選考通過につながらないのです。
うまく作れない場合は無理に面白くしなくても良い
面白い自己PRを作ろうとして試行錯誤しても、なかなか納得できる文章が作れないこともあります。その場合は、無理に面白さを追及する必要はありません。
なぜなら、入社への熱意を盛り込んだ自分らしい自己PRが作れれば、面白さがなくても選考通過につながるからです。たとえば、企業が求める人物像とマッチ度の高い自己PRなら、面白さがなくても高評価が期待できるでしょう。
面白い自己PRを作らなければならないという考えにとらわれすぎず、柔軟な考え方を持つことも大事ですよ。
就活生に聞いた! 自己PRで面白さを重視した人の割合
企業側から評価されやすい面白い自己PRの内容について理解できたところで、実際にどのくらいの就活生が自己PRで面白さを重視したのかは気になるところですよね。面白さを大切にするべきかどうかについて、ほかの人の考え方を見てみましょう。
アンケート結果を見てみると、自己PRで面白さを重視した学生は全体の25.6%となりました。25%ということは、単純に4人に1人は面白さを大切にしている計算になるため、面白さを重視することは全体を見てみても珍しいことではありません。面白い自己PRを作りたいと思ったら、ぜひ対策に取り組んでみましょう。
自分に適しているか見定めて! 面白い自己PRのメリット・デメリット
アンケートの結果、面白い自己PRを作ろうとする学生は珍しくないとわかりました。しかし、面白い自己PRを作ることばかりに重きを置いて、本質的に自分をアピールする内容になっていなければ本末転倒です。
そこでこの段落では、面白さを重視した自己PRが、どんなメリットとデメリットを持つのかを解説していきます。
メリット①明るい人間性をアピールできる
面白い自己PRにおける大きなメリットの一つが、自己PRで伝える内容にプラスして、明るくて快活なイメージをアピールできることです。面白い自己PRには、その学生のユニークさや、明るい性格であることが伝わるでしょう。明るい学生は顧客とも気さくにコミュニケーションができる印象があり、どの業界・職種でも好印象を持たれやすいですよ。
上記の要素に自分の特徴が多く当てはまるなら、面白い自己PRの作成に力を入れてみましょう。自分の特性と自己PRのテイストが合致し、印象を高められますよ。
メリット②自分の存在を印象付けられる
面白い自己PRには、自分の存在を企業側に印象付けられるというメリットも存在します。通常の型にはめた自己PRと比べると個性的な言い回しを使用するケースが多いため、担当者の記憶に残りやすいことが理由です。結果的にほかの学生と差別化できるので、競争率が高い企業や個性が重視されやすい企業を志望する人におすすめです。
なお、面白い自己PRは自分の存在を印象付けるだけでなく、ほかにも効果があります。
このように、面白い自己PRは面接においてさまざまな角度から効果的に働きます。面接で好印象を残すためには、おすすめの方法といえるでしょう。
デメリット①準備・対策に時間がかかる
面白い自己PRには多くのメリットがありますが、それと同じようにデメリットも存在します。面白さを意識するため、人によっては準備に時間と労力がかかってしまうことが大きなデメリットです。
通常の自己PRは、「私の強みは〇〇です」と結論から述べ、次に発揮したエピソードを伝えるというような型にはめるだけで文章が完成します。
一方で、面白い自己PRの場合は、型にはめて作った自己PRを基に面白さをアレンジしていきます。なかには、構成から自分で見直す必要もあるでしょう。
このほかにも、以下のような工程により多くの準備・対策が必要になります。
そのため、選考本番まで時間がないケースや、就活以外にもやらなければならないタスクがある(研究など)場合、面白い自己PRはあまり適していません。
デメリット②テクニックが必要になる
面白い自己PRを完成させるには、一般的な自己PRを作成する以上のテクニックが求められます。前述のとおり、通常の型にはめた自己PRを完成させるだけでなく、そこにアレンジを加えていくスキルが求められるからです。
上記のようなテクニックにあまり自信がない場合は、無理をして面白さにこだわる必要はないでしょう。使った時間に対して高い評価が見込めず、時間の無駄使いにつながってしまうからです。
自分のなかの「面白さ」を決めよう! 自己PRにおける面白さの種類5選
面白い自己PRのメリットとデメリットを把握できれば、効果的にアピールするために自分のなかの「面白さ」を明確にすることが大切です。自分に適した自己PRにするためにも、どの視点から「面白さ」を伝えるのか考えてみましょう。
そこでこの段落では、自己PRにおける面白さの種類を5つ紹介します。自分の得意分野を見つけ、より選考通過率を上げてみましょう。
①経験:人があまり味わっていない経験がある
ほかの学生があまり体験していないエピソードを例に出すことで、企業側に「貴重な経験を聞けて面白い」という大きなインパクトを残すことができます。
上記のような経験のほか、ほかの人よりも大きな挫折を味わった経験があるならそれを例に挙げても良いですね。大きなインパクトがあるエピソードは担当者からの興味をひきやすいため、より自分を知ってもらうきっかけになりやすいでしょう。そのため、自分ならではの経験がないかよく探してみることをおすすめします。
挫折経験の答え方については、以下の記事で取り上げています。
②話の展開:話の展開が引き込まれる
面接で自己PRをおこなう場合、話術が高い学生の話は企業側も興味を持ちやすくなります。自己PRがより印象的に見えるだけでなく、コミュニケーション能力の高さもあわせてアピールできるというメリットもありますよ。
同じエピソードでも、話し方によって企業側の評価が変わることもあります。普段から人前で話すことが好きな人や、スピーチや発表に自信がある人は、話の展開で面白さをアピールしてはいかがでしょうか。
③ワードセンス:ワードセンスがユニークである
自己PRのなかに気になる言葉を混ぜ込むことで、企業側からの興味関心を引き寄せることもできます。ユニークなワードセンスを持っている人は、ぜひこのスキルを活用しましょう。
ここで気を付けたいポイントは、自己PRとまったく関係のない言葉を無理に詰め込まないことです。本当にアピールしたい内容が伝わりにくくなり、逆効果になります。ユニークな言葉は、あくまで内容説明をカバーするために使いましょう。
④発想力:発想力があることをアピールしている
あまりほかの学生が思い浮かべない特徴やエピソードを用いることで、発想力豊富な面白さを主張できます。ありきたりな自己PRと比べると、斬新さや柔軟性をアピールできるからです。
発想力のある学生は、新規性の高いアイデアなどを積極的に出してくれることを期待されやすいです。そのため、企画職などを志望している人は、自己PRに取り入れて見るのも手段の一つです。
⑤キャッチフレーズ:キャッチフレーズが魅力的である
自己PRは短時間で自分の魅力を伝えなければなりません。そのため、頭に残りやすいキャッチフレーズを取り入れると、印象的で面白い自己PRになります。
キャッチフレーズは、短い文章に重要な要素を盛り込むことが大切です。多くても15~20字以内ほどにとどめ、上記のようにシンプルな表現を意識しましょう。
就活で使える面白いキャッチフレーズについては、こちらを見てみてください。
就活生に聞いた! 面白い自己PRを作る際に実施した方法
自己PRの面白さにはさまざまな種類があることがわかりました。自己PRの作成時はその種類に適した方法に取り組む必要がありますが、学生の皆さんは実際にどのような方法で面白い自己PRを作ってきたのでしょうか。
アンケート結果を確認したところ、「ほかの人があまり経験していないようなエピソードを入れた」を選んだ人が圧倒的に多いという結果が出ました。
就活の選考では、ほかの学生ではなく自分自身を採用するメリットを強く伝える必要があります。よって、自分の存在を目立たせるためにもオリジナリティを意識した人が多いと考えられますね。
【面白さの種類別】面白い自己PRを作成する方法
自己PRでは、自分ならではの経験や話の展開、キャッチフレーズなどを通して面白さをアピールできますが、それぞれにおいて作成方法が異なります。
この段落では、アピールする面白さの種類ごとに作成方法を紹介します。自分はどのパターンを用いて面白さを伝えるのかイメージしながら、具体的な準備方法をチェックしてみてください。
経験:自己分析を複数の方法で実施する
貴重な経験を取り上げることで面白い自己PRを作成する場合、自己分析を複数の方法でおこなうことをおすすめします。自分でも忘れていた経験や、他者から見たら価値がある経験を思い出すきっかけになるからです。
上記の方法は当時の出来事が詳しく思い出されやすいため、できる限り自分自身を客観的に見つめ、事実ベースで経験を振り返ってみましょう。面白さにつながる多くの経験を見つけるために、一つの方法だけでなく、いくつかの方法を試すのも効果的です。
話の展開:話術がある人の文章構成をもとにする
内容が伝わりやすいように話の展開を意識する場合は、有効なフレームワークとして、話術がある人の文章構成を参考にすると良いでしょう。一から自分で構成を考えるよりもクオリティが期待できるうえに、時間を効率的に使えるからです。
このような人々の実際の発言内容を文字媒体で確認し、引き込まれる文章構成などを学びましょう。これに加えて、どの部分を削るかという情報の取捨選択や、相手の印象に残りやすくする呼びかけ方なども真似すると良いですね。
ワードセンス:一度作った自己PRの表現を別の言葉で表す
ユニークなワードセンスを用いて面白さをアピールしたいなら、すでに作成済みの自己PRの表現を別の言葉で表現し、印象的な言葉に変えてみましょう。文章そのものを変える必要はなく、単語のインパクトを高めることを意識すると、比較的簡単に作成できますよ。
ありきたりな文章表現を避けて自分らしい文章を書くことで、採用担当者の目を引くことができますよ。ただし、ユニークな表現を使いすぎると逆に文章の軸がぶれてしまうので、一つの自己PRで1~2個ほどにとどめるよう意識しましょう。
発想力:エピソードを別の視点で見つめて文章を作る
豊かな発想力を自己PRのなかに盛り込む場合は、自己PRに使用するエピソードを別の視点から見つめ、新しい見方ができるようになりましょう。たとえば、「頑張って勉強した試験に落ちた」というマイナスな出来事を「苦難をどう乗り越えたか」という視点から自己PRを作成することなどがおもな例です。これが、個性的な着眼点を生み出します。
このような発想の転換は、一回取り組んだだけではやり方がつかめないことがほとんどです。そのため、同じエピソードでもいくつかの視点を持って文章を作ってみましょう。
キャッチフレーズ:自分の長所や魅力を洗い出す
魅力的なキャッチフレーズを作るには、アイデアのもととなる自分の長所や魅力を洗い出す必要があります。
下記のような方法で長所や魅力を洗い出したら、志望企業が重視する人物像にマッチしたものを厳選します。「明るくて前向き」という長所から「電球のような人間」というキャッチフレーズを考えるように、たとえ表現などを活用しながら、その内容を短い文章にまとめあげてください。
なお、キャッチフレーズを作成する際はひねった表現を避け、あくまで文章を簡略化するイメージを持つと良いでしょう。そうしなければ、逆に意味を理解するのに時間がかかる自己PRになってしまうからです。
キャッチフレーズの詳しい作り方はこちらで触れています。合わせてチェックしてみましょう。
【面白さの種類別】面白い自己PRの例文5選
面白い自己PRの種類が変わると、文章の作成方法だけでなく、実際の文章にも違いが出てきます。そのため具体的な例文を確認して、自分がどのような自己PRを書くべきなのか見ていきましょう。
ここでは各種類ごとに例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。自己PRにおける明確なゴールが見えてくるため、今後のモチベーションも高まっていきますよ。
①経験
この例文のポイントは、あまり人が体験していない経験を説明する際に、大まかなイメージが持てるように具体的な情報を提示していることです。
経験のインパクトで面白さをアピールするためにも、できる限り細かな情報を盛り込んで相手の想像力をかき立てましょう。
自己PRで行動力をアピールするなら、以下の記事を読んでみてください。
②話の展開
こちらの例文を実際の面接で話す際は、話に抑揚をつけてインパクトを加えることが大切です。たとえば、「そこでなんと、練習場が撤去されてしまうという大きなトラブルが発生したのです!」と注目を集めやすい話し方を意識するといいでしょう。
エピソード部分の最後に総括を入れ、スピーチや演説のような特徴的な語り口で説明している点もポイントです。
③ワードセンス
この例文では、就活とは一見無関係そうな「スライム」という言葉を使って自分の魅力をアピールしています。意外性のある言葉を使うと担当者の興味も引きやすいので、ギャップがある言葉かどうかも意識してみましょう。
協調性については、以下の記事で詳しく解説しています。
④発想力
上記の例文は、継続力があるという自分の要素を、目標を達成しやすいという見方でとらえている点が特徴的です。ほかの学生とは違うひらめきがあることを伝えるためにも、こうして言葉を言い換えてみましょう。
自己PRで継続力をアピールしたい人は、こちらを読んでみてください。
⑤キャッチフレーズ
「漬物石」という単語を用いることで、大きなインパクトを残している点がこの例文のポイントです。同じフレーズを今後の展望でも使うことで、文章の一貫性を高めているところも良いですね。
キャッチフレーズの具体例をもっと知りたいなら、こちらを読んでみてください。
就活生に聞いた! 面白い自己PRを作る際に意識したコツ
ここまで、面白い自己PRに関する例文を種類別に学んできました。次は面白い自己PR全般で使える文章作成時のコツについて理解していき、完成度を高められるようにしましょう。
今回は学生の皆さんに、面白い自己PRを作る際に意識したコツについてたずねました。これらについて把握することで、さらに自己PRのクオリティを高めることができますよ。
内容に一貫性が出るよう気を付けた人が多数
アンケート内容のなかでも目立ったのは、自己PRとそのほかの要素に一貫性が出るよう気を付けた人でした。
自分の強み、就活の軸、長所、社風など、就活の選考に関与してくるさまざまな要素との一貫性を意識することで、回答全体に説得力を出せます。自己PRそのものだけでなく、もっと広い視点で回答を作る必要がありますね。
入社後の姿をはっきり述べたという人も
これ以外だと、入社後の姿について明確に書いたという人も多く見られました。
入社後に自分がどんな形で企業に貢献したいかアピールすることで、入社への熱意を担当者に知らせることができます。面白さだけに気を取られず、自己PRの本質部分を忘れないことが大切ですね。
以下の記事では、入社後やりたいことについて取り上げています。関連情報として、一緒に読んでみましょう。
【全員共通】面白い自己PRを作成する際の注意点6つ
前の段落では、面白さの種類を問わず気を付けるべきコツについて、学生の皆さんに意見を聞きました。このほかにも注意点は多く存在します。
この段落では、そんな注意点を6個ピックアップしました。これらを確認することで、面白い自己PRを完成形に近付けることができるでしょう。
①人と被りそうなエピソード・文章表現は控える
面白い自己PRは、ほかの学生と内容を差別化することによって自分自身の評価を高めるはたらきがあります。そのため、人と被りそうなエピソードや文章表現はなるべく避けましょう。
上記のような内容はほかの就活生にとっても話題にしやすいため、内容が似たり寄ったりになる可能性があります。とはいえ、絶対に選んではいけないというわけではなく、エピソード自体に面白みがあるのであれば、それを選ぶことに問題はありません。
反対に、ほかの人も選びがちな話題でありきたりな内容になってしまいそうな場合は、あえて別の角度から過去の経験を掘り下げ、「面白い」と感じるエピソードを探してみましょう。そうすることで人があまり書いていない自己PRを完成でき、文章のなかに独自性が加わります。
②長々と話さないようにする
「面白くて高評価な自己PR=内容が充実しているため、文章自体のボリュームが大きい」というイメージがあるかもしれません。
しかし、これは必ずしも正しくありません。なぜなら、長い自己PRは、時間の経過に配慮できない学生として企業側からネガティブな印象を持たれる可能性があるからです。
平均的に自己PRに使える時間は1分から1分30秒程度だと考え、それ以上は冗長になってしまうことを忘れずにいましょう。ちなみに、1分で話せる文字数は約300字と言われているため、自己PRが300~450字に収まっていれば適切な長さと言えます。
このように文章作成時点で工夫しておくと、面接本番でも無駄な内容を話す危険性を減らせるのでおすすめです。
③盛り上げるための嘘はつかないようにする
就活の選考全般において言えることですが、面白い自己PRを作るために嘘をつくことはやめましょう。嘘をついたことがバレた場合、企業からの信頼を失うなどのリスクがあるからです。
該当する自己PRについて今後の選考で詳しく質問された際にうまく対応ができず、嘘をついていたことがバレやすいといわれています。面白さを出すために無理して嘘をつく必要はないので、冷静な判断を下せるようにしましょう。
嘘がバレる理由については、以下の記事に目を通してみてください。
④聞いた人が不快になる自己PRは避ける
面白さを重視しようとして、聞いている人が不快な気持ちになる自己PRを作ってはいけません。なぜなら、社会的な常識がない学生だと判断されてしまうからです。
こういった自己PRを回避するためにも、キャリアセンターの職員や、就職エージェントをはじめとした第三者に内容を確認してもらうことは重要です。自己PRを披露する最初の選考前だけでもかまわないので、プロからのチェックをもらうようにしましょう。
⑤導入部分でより個性を出せるよう気を付ける
面白い自己PRでほかの学生により大きな差をつけるためにも、導入部分で個性を出せるように意識しましょう。
たとえば、最初に「私にはリーダーシップがあります」とだけ書くよりも「私には多くの特徴がありますが、そのなかでもリーダーシップに一番自信があります」と書いたほうが引きがあり、内容が個性的になりますよね。
特に、文章の導入部分は第一印象に大きな影響を及ぼします。まず最初の部分で興味関心を持たれないと途中でのイメージ回復は厳しいため、導入部分からていねいに文章を作っていきましょう。
⑥「面白い=高評価ではない」と意識する
面白い自己PRを作成したからといって、必ず高評価を得られるわけではありません。企業側は、選考全体を総合的に見て選考通過の可否を判断します。
どれだけ自己PRの内容が面白くても、自分がアピールしたい要素が企業側にマッチしなければ高評価にも結び付きません。
この部分を勘違いしているとつい気が抜けてしまい、事前に準備しておくべき対策が手薄になるおそれがあります。面白い自己PRは、選考全体にしっかりとした軸があり、企業に寄り添う姿勢があるからこそ輝くのだとよく理解しておきましょう。
面白い自己PRを作るには自分に合った「面白さ」をアピールにつなげることが大事
面白い自己PRは、自分の個性をしっかりと活かすことができていれば十分に就活で評価されます。ただし、そのためには自分に合った「面白さ」の種類を見極め、それにマッチした文章の書き方などを実践することが重要です。
今回紹介したように、「人があまり味わっていない経験がある」「話の展開が引き込まれる」などの種類のなかから自分に合ったものを選んでみましょう。そこから自己アピールにつなげていくことで、自分らしさがにじみ出た魅力的で面白い自己PRが作れるようになりますよ。