面接対策

【公務員】集団面接での心構え|よく聞かれる質問の回答例も紹介

地方公務員の中でも集団面接するのはまれ

地方公務員や国家公務員の試験は通常一人一人面接をする方式を取っています。試験は難関であり、面接や小論文も含めて対策情報を公開するサイトも多く、競争も激化しています。特に近年は景気の先行き回復傾向とはいえ、予断を許さない状況であることから、公務員の人気も高まっています。各試験の面接は基本的に一人ひとりおこなうものであり、集団面接形式でおこなうものはまれです。

過去の試験問題から把握すること

地方公務員の一部では集団面接が採用されていることに注意が必要です。通常の面接とは必要なノウハウなどが異なる場合もあり、また違った切り口が必要になる場合もあるのです。集団面接を取り入れているかどうかは過去の試験内容などで調べる事が出来るため、確実に把握することが重要です。

集団面接の形式

集団面接では複数の学生が、同時に面接を受けるという形式になります。多くの場合、一次面接でおこなわれることが多いです。一度に面接を受ける人数は、一般的に4~6人程度です。ただしこの人数は企業によって異なるので注意しましょう。

集団面接における持ち時間は、1人10~20分ぐらいです。全体で考えると、人数にもよりますが30~40分ぐらいになることが多いです。しかし中には、1人に割り当てられた時間が5分というケースもあります。

集団面接は面接官の質問に対し、一人ひとり答えていく形です。その人の性格や価値観を深く掘り下げるというより、ネガティブな部分を見つける「足切り」の意味合いが大きいです。面接官と自分だけではなく他の就活生も同席し、お互い受け答えを聞かれることになるため、恥ずかしさを感じたり、緊張したりする人もいるようです。

集団面接の注意点

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集団面接では、個人面接と異なる部分が多いです。自分以外の就活生と一緒に受けなければならず、自分に割り当てられた時間も個人面接より限られています。面接官がチェックする部分にも、個人面接との違いがあります。

集団面接の場合、注意点を理解していないと上手く受け答えができなかったり、雰囲気に呑まれたりするでしょう。そうすると、集団面接に苦手意識が生まれる場合もあります。そうならないよう、事前に注意点を理解し上手に対応していきましょう。

他の就活生の回答にも耳を傾ける

集団面接では、他の就活生の受け答えに絡ませた質問が飛んでくることもあります。他の人の話を聞いていなければ、そうした質問には答えられません。自分の受け答えだけに集中していると、場合によっては減点対象になるといえるでしょう。

また、他の就活生の話を聞いていないこと自体が、面接官の心象を悪くすることがあります。発言内容を聞いているかどうかは、態度を見れば良く分かるものです。他の就活生が話をしている時に、「どんな受け答えをしよう」と自分のことだけで精一杯なのは仕方がありません。

しかし、そのことで印象が悪くなれば、面接突破は難しくなります。そうならないよう、油断せず、他の就活生の受け答えにも耳を傾けましょう。

回答は長すぎない

個人面接と同じように考え、話を長くしてしまうと、面接官にマイナスの印象を与えるので気をつけてください。集団面接では他の就活生への配慮もチェックされています。1グループに割り当てられた時間があることも忘れてはいけません。

1人が延々と話すことで、他の就活生の話す時間が圧迫されます。長く話すことで良いイメージを与えられると、勘違いしないようにしましょう。また、質問に対し、回答を短くまとめられないと話が長くなりがちです。そのようなマイナスポイントが、総合的に悪い評価へつながります。

集団面接での時間は非常に貴重であり、自分だけに割り当てられた場ではないことを意識しましょう。そう意識することで、全体への配慮を評価され、プラスの好印象につながります。

他の就活生の回答と競わない

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集団面接では、他の就活生の回答を聞けます。負けず嫌いの人は、他の就活生の答えに意識が引っ張られ、回答で競い合うケースもありますが、良い印象にはつながりません。

他の就活生には、内定を競い合うライバルという意識を持ってしまいがちです。そのため、他の就活生の回答よりすばらしい答えを言い、自分の印象を良くようとする人もいます。しかし、そのような人と一緒に働きたいと思う人はあまりいないでしょう。

集団面接は争いの場ではなく、グループで協力し合う場であると考えてください。個人で目立つのではなく、グループ全体で良い印象になることを目指しましょう。そのため、人の意見よりも立派なことを言うのではなく、自分なりの回答をした方が良い印象になります。

地方公務員試験の集団面接は人数が多い場合に有効な手段

集団面接は一度に多くの人数をこなせるため、人数が多い場合は非常に有効な手段です。
ただし、公務員試験自体が難関になっているため、必要性が薄い場合もあります。面接を受ける側として気を付けたいのは、集団面接は一人当たりに与えられる持ち時間が限られてしまう事です。持ち時間が少ないためアピールにも気を付ける必要があります。

都道府県庁は集団面接を取り入れている可能性が高い

地方公務員で集団面接を取り入れているのは、都道府県庁の比率が高くなっています。
これは都道府県庁に就職することが、地位だけでなく給与などの待遇面で優遇されることが多いからです。面接ではなく、集団討論と言った形で別枠になるケースもあります。

公務員を受ける際に必要な面接カードとは

公務員試験を受ける際、面接カードの提出を求められることがあります。面接カードは、【履歴書と自己紹介を合わせたようなもの】と考えると分かりやすいでしょう。面接カードの項目や提出期限は自治体によって異なります。

面接カードでは【志望動機】や【趣味・特技】【今までで印象に残った体験】【最近関心を持った出来事】【自己PR】などの項目が聞かれやすい内容として挙げられるでしょう。提出方法は【事前に受験先に郵送】や【面接を実施する日に直接提出】などがあるようです。

面接カードは、自治体の指定した提出期限に間に合うように作成しましょう。面接カードに記入したことは、面接で聞かれることが多いため、しっかり記入することが必要になります。つぎに、面接カードを書く際のコツについてみていきましょう。

面接カードを記入するうえでのポイント

面接カードのコツとして、【最初に結論を書く】ことが挙げられます。最初に結論を書くと、何を言いたいのか面接官に伝わりやすいためです。面接官は、受験者が面接カードに書いた内容をもとに質問します。

そのため、面接カードは【簡単すぎず、詳しすぎない程度に記入する】【面接官に質問されたい内容は記入する】ということを意識して書くのも良いです。受験先に事前に提出する場合は、【面接カードのコピーを取る】ようにしましょう。

例えば、「音楽鑑賞が趣味です」とカードに記入していたのにもかかわらず、面接では「読書が趣味です」と回答した場合、内容が矛盾してしまいます。このような矛盾を避けるためにもカードのコピーを取り、記入した内容をしっかり確認したうえで面接に臨みましょう。

集団面接では5人程度がまとまって面接を受ける

集団面接は5人程度の人数か、それよりも少し多い人数で面接を受ける形になります。ひとつの質問に対して、それぞれにどのような考え方や印象を持つのか順番に答えていく形式が一般的です。地方公務員であれば、集団面接か個人個人の面接であるかの区別なく、地域の人口問題や課題について意見を聞かれるケースも多くなります。

【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう

今年はweb面接を行う企業も増えていますが、自分の弱点を把握し適切に対策しなければ、どんな形式であれ面接を突破することはできません。

そこで活用したいのが、面接偏差値診断ツールの「面接力診断」です。
24の質問に答えるだけで、自分の強みと弱みをグラフで見える化できます。

ぜひ活用して自分の弱点を効率的に対策し、志望企業の面接を突破しましょう。

公務員試験の集団面接では地域の特色・政策を調べておくこと

そのため、公務員試験を受ける際には、地域の特色や政策などを調べておくのが定石です。個人の面接と集団面接の違いはほぼ同じ意見を先に言われてしまう可能性もあるということです。問題の予測が出来る状態であれば、話の切り口などを複数用意しておくのがお勧めです。答えが先に出てしまった場合は、「ほぼ同じ意見ですが」と言うことで、細かいポイントを追加していく方法もあります。

公務員の面接でよく聞かれること3選と答え方

では、公務員試験の面接では、実際にどんなことが聞かれるのでしょう。もちろん、自治体によって特性はあります。公務員試験を受ける前には地域の特色・政策をよく調べておくべきだと述べました。

例えば、観光に力を入れている市、子育て支援が手厚い町、高齢者福祉を充実させている村、民間を積極支援して産業振興を図ろうとしている県など、様々なところがあります。当然、面接でもそういった事業について聞かれるでしょう。

しかし、自治体は民間企業と違い、各担当が長年固定しているわけではありません。それどころか、人材流動・交流に積極的な面が強いのですから、当然のように人事・採用担当者も早ければ1年、長くても3、4年で代わってしまいます。

つまり、引き継ぎをスムーズにするためのマニュアルが完備されているということであり、面接で聞くことの柱は、それに沿っているということです。そして、そのポイントとなるのは、全国の自治体で共通しているものが多いのです。具体的に、その内容を見ていきましょう。

なぜ公務員になろうと思ったのですか

回答例:
私の実家は農家ですが、地元の市とコラボし、特産のネギを使って新商品を開発して評判となりました。そんな形で、行政の力を地域に役立てたいと思います。

必ずと聞かれると言っていいのが、この質問です。公務員試験を受けようという就活生なら、誰でも想定済みでしょう。そして、回答でよくあるのは「地域に貢献したい」「公共のために役立ちたい」というもの。しかし、これでは、あまりにありきたり過ぎますね。

「安定しているから」など本音をカミングアウトするのは論外ですが、理想ばかり述べても、面接官の印象はよくありません。同じ「地域貢献」「公共福祉」と言うのであっても、ストーリー性を持たせることで、印象はずいぶん違ってきます。

なぜこの自治体を選んだのですか

回答例:
A市(町・村)は、中学生までの医療費無料化を県内でいち早く実施しました。そのため、若い世代が住宅を探す際、同市内を選ぶケースが増えていると聞いています。実際、私の知り合いでも移住した人がいます。そんな行政運営の理念に共感しました。

就職を希望する自治体が、自分の生まれ育った故郷や、実際に現在住んでいる市町村などであれば、「ふるさと(地元)の力になりたい」などが一般的な答えになるでしょう。しかし、そうでない場合はどうすればいいのでしょうか。

当該自治体の特色、他と違って優れている点などは、ホームページを調べれば、誰にでも答えられます。ここでも、差別化を図るため実体験に基づいた事例を紹介するのが効果的です。

就職できたらどんな取り組みがしたいですか

回答例:
A市では高齢者の介護予防に力を入れています。毎年●千万円ほどの負担はありますが、健康長寿者が増加することで、長い目で見れば行政経費の削減に繋がっていると考えます。介護の資格取得で培った知識を業務に活かすなど、やりたいことは多いですが、与えられた職務に全力を尽くします。

「公共の福祉のために仕事を」など抽象的な答えは、共感を得られません。また、「利益を求めず、人のために」とのきれいごとでは、今の自治体は立ち行きません。何らかの資格を持っているのであれば、それを活かす方法を述べればいいでしょうが、そうでなければ、前述2問と共通するように具体的な事例を挙げるようにしましょう。

地方公務員の集団面接では事前に地域の特色・政策を調べて対応する

公務員の集団面接は国家公務員試験で導入している所は少なく、ほぼ地方公務員に絞られます。一人一人がアピールに使える時間が少ないため、ツボを押さえて確実に乗り越える必要があります。地域の課題や政策などのテーマが出やすくなるため事前の学習も重要で、複数の切り口を用意すれば万全でしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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