面接対策

面白いと思わせる自己紹介の作成方法【面接で使えるネタ&例文付き】

面白い自己紹介で就活でもインパクトを残す

飲み会の席などで、面白い自己紹介をする人がいたことを思い出せるのではないでしょうか。そういった人は、後で思い返してもすぐに思い出せるぐらいインパクトがあったはずです。

就職活動でも同じようにインパクトを与えて、採用担当の印象に残りたいものですが、面白い自己紹介を面接でするのはタブーと思う人も多いと思います。

実は面白い自己紹介でも、やり方次第で面接の印象をあげる事ができるのです。企業の採用担当が、なぜ「面白さ」を求めるのかというポイントを説明した上で、どういった自己紹介をすると良いのか、実際の例文を交えてご紹介します。

面白い自己紹介をすることで何がアピールできるか

友達との付き合いの中で、自己紹介が面白い人って魅力的ですよね。友達であれば理解できますが、面白い自己紹介って本当に企業にとって求めていることなの?と疑問を抱く就活生も少なくないはず。

実は面白い自己紹介の中にも企業の採用担当をうならせるアピールポイントがあるんです。まずは、面白い自己紹介をすることで企業にどんなメリットがあるのかお伝えします。解説する内容をご理解いただければ、面白い人材ということを企業の採用担当にアピールしたくなるはずです。

ユーモアのあるパーソナリティ

人間は初対面に感じた印象が、その後もその人の印象として残ります。そのため、会って一番最初に「面白い人」と思ってもらうと、そのあともその印象が続きます。「面白い人」という印象は話しかけやすさや明るさ、活発さというイメージともつながります。

就活に限らず、人と会うときはお互いに自己紹介をします。入社して上司に自己紹介する場合、お客様先でお客様に自己紹介する場合など、面白い自己紹介をして、面白いと思ってもらえることでユーモアが生まれます。

ユーモアがあると人の懐に入ることができ、より親密な会話、関係を構築できます。入社した後もユーモアを持っていることでスムーズに仕事が進むため、企業の採用担当に好印象です。

独創的な発想を持っていると期待させる

ユーモアにあふれた話をするためには、物事を他の人とは異なる視点でとらえたり新しい発想が求められます。お笑い番組を一度は見たことがあると思いますが、芸人のコントや漫才の会話で「考えもしなかった発想だった」と笑いを通り越して感心する場面すらあります。そのぐらい笑いは普段は気にしていないちょっとした気づきや、普段の会話では出てこない発想が求められます。

面白い自己紹介をすることで、企業の採用担当は面白い人という印象だけでなく、独創的な発想ができる人材だという可能性もしっかりとチェックします。現在の企業は新しい発想で新しいサービスを生み出すことができる人材をとても求めているため、貴重な存在です。

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前向きな印象を残せる

身近な人であなたが面白いと思う人を想像してみてください。面白い人はまわりを明るくするだけでなく、前向きな人であるという印象はないでしょうか。面接の場はただでさえ緊張をしている人もいるため、普段は明るく元気でも少しうつむき加減になってしまう人や、本来の力が出せず声も小さく、元気がないように見えてしまうなんてことも少なくはありません。

そんな中で相手に面白いと思わせるということは、面接官にも前向きなイメージを植え付けることができ、とても印象に残る人になることは間違いないでしょう。一緒に仕事をしていくうえで、後ろ向きな人と仕事をしていきたいと思う人はまずいないと考えられます。前向きで明るい人が良いとされているので、面白いと思わせるような面接にしましょう。

面白さの中にある優しさ

あなたは面白いと思わせようと思ったときに、相手のどのような表情を想像するでしょうか。相手に笑ってほしい、笑顔にさせたいと思いながら、笑顔になったら嬉しい気持ちにもなるのではないでしょうか。人を笑顔にしたいと思ったときに一生懸命、自分が面白いと思ったエピソードを話したり、身振り手振りを交えながら自分自身も笑顔になるようなイメージをもっているかと思います。

これらの面白いと思ってほしいという感情は、相手を笑顔にしたいと思うことで現れる感情なので、面接も同じです。面接官に笑顔になってほしいと思うことは、人を笑顔にしたいという面白さの中にある優しさを感じさせることができます。面白いという中にも温かい気持ちや優しさの感情があることを覚えていてください。

社内の雰囲気を明るしてくれる人物と思わせる

面接官は面接をする時に、応募者はどのような人物かをわずかな時間の中で見極めなければなりません。面接官の質問一つひとつには、この先一緒に仕事をしていくうえでこの人と会社はマッチングしているかという点を、頭において面接していきます。気難しく、常に無表情で無口、そして暗い雰囲気の人と一緒に働きたいと思う人はいないでしょう。

面白い人というのは、会社ではムードメーカーとされることも多く、社内の雰囲気を明るくしてくれるという風にとらえることもできるものです。面接では、この人と一緒に仕事をしたいと思わせることが一番大事になってきますので、面白い人というのは面接官のハートをつかむことのできる人でもあると言えるでしょう。

面白い自己PRについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

面白いと思われやすい自己紹介のネタ5選

それでは面白いと思われやすい自己紹介のネタを5つピックアップしましたのでご紹介します。その場を盛り上げるだけではなく、面接時の回答の導入としても使いやすいものを選びました。場の空気を変えることは大変勇気が必要なことですが、ナチュラルに場の空気を変えられると、次の話はどんな内容が来るのかと面接官に期待させることができます。

・名前ネタ
・趣味ネタ
・特技ネタ
・地元ネタ
・ギャップネタ

以上5つをご紹介します。自然な話の流れの中で相手を楽しませ、自分の話に引き寄せることができれば、他の就活生より1歩リードしたと思ってもいいでしょう。

ユーモアや独創的な内容は面白く、前向きな話は面接官の興味を引きます。全体的に円滑な面接になることが予想されます。「こんな人が職場にいたら場が和みそうだ」と思われるように、社内の雰囲気を明るくできそうな人物だと連想させましょう。

①名前ネタ

まず1つ目は名前ネタです。名前はその人が生まれたときに与えられる特別な言葉です。親は子の繁栄を願った名前をつけます。名前という素敵なギフトは自分だけの言葉であり、誰しもが思い入れがあると思います。なので、個性である名前をネタに面白い自己紹介をすると、とてもオリジナリティが溢れる印象的な自己紹介となります。

私の名前は裕次郎です。長男なのに裕次郎という名前です。実は両親が大の石原裕次郎さんのファンで、息子である私に裕次郎という名前をつけたそうです。勝手ながら、生まれた瞬間から日本の大物俳優の名前を引き継ぐことになりました。
幼少の頃は違和感を感じてしっくりきていなかったですが、今振り返ると有難みを感じることが多かったです。私は見た目はこのように平凡顔ですが、昭和を代表するトレンディ俳優の名前と一緒であることはその人のオーラを纏っているようで、器が大きくなった気分で物事を柔軟に捉えられるようになりました。

②趣味ネタ

次にご紹介するのは趣味ネタについてです。趣味は共感を得やすく話しやすい題材です。会話の引導にしても有効ですし、面白い内容であればあるほど話の流れを引っ張っていけることができます。趣味だけを伝えるのではなく、趣味を通して得た利点や特技を一緒に紹介するようにしましょう。

私の趣味は全国の面白い標識をスクラップすることです。きっかけは自動車免許を取得した後に車で旅行をしたときに、見たことがないユニークな標識を見たことです。その標識がどういう意味なのかを考えるうちに、全国にあるご当地標識にも興味が沸き、珍しい標識を求めて日本一周をしました。
写真を撮りノートにまとめてスクラップすることがとても楽しかったです。それだけではなく標識をテーマにブログを始め、今では1日に3万PVほどある人気ブロガーになりました。趣味やネットを通じて新しい出会いがあったり、全国で講演する機会があったりと、ひと味違う学生時代を過ごせました。

③特技ネタ

特技ネタについて紹介します。特技は趣味と違い、自分だけが持つ特別なスキルや得意なことを紹介するようにしましょう。自分だけが持つスキルは、なかなか他の人には共感しにくいことでも、面白くアレンジすることで共感しやすい内容になります。ただし、そのスキルを通じてどうなりたいか、どのように会社の役に立てるかを併せて伝えるようにしてください。

私はかまくらを作るのが特技です。冬の醍醐味である雪遊びは、雪を楽しむ最高のレジャーです。特にかまくらを作ることが得意で、10分もあれば1つのかまくらを作ることができます。
コツは雪の量や質を事前に調査して、作りたい大きさに合わせて必要な量の雪を確保し正確に雪を積み重ねていくことです。おかげで地質調査に興味が沸き、大学では地学を学びました。この雪質や地質を読むスキルを使って、ぜひとも御社の地質調査事業で貢献したいです。

④地元ネタ

次に地元ネタについてご紹介します。地元ネタは、その人の地元周辺の地理に詳しい人でなければ理解しにくい内容ではありますが、田舎ならではのネタは笑いを取りやすいです。田舎だからこそ、都市部に住んでいる人とは違う経験ができたということをアピールすることで、とても興味深い自己紹介にすることができます。

私の特技は雪かきです。冬の間、朝5時に起きて家の周りの雪かきをして、夕方も学校から帰ってきてすぐに雪かきをしていました。毎日の雪かき運動は、体力づくりに最適でした。丁寧な雪かきを意識していたので、筋トレ効果があったのか、おかげで上半身の筋肉には困っていません。もしも御社に雪が降った際は、私に雪かきをさせてください。

⑤ギャップネタ

最後にご紹介するのはギャップネタです。自分が引け目に感じていることをネタにして、ギャップとして話を展開させることで、相手の心を大きく掴み取ることができます。あまりにも自虐的な内容だと好ましくないのでご注意ください。

私は1つのことを入念に調べ上げることが好きです。特にアイドルには目がなくオタクと思われがちです。しかし私は、毎週末合コンをしています。合コンは話す機会が多く、場を盛り上げることで成功に導くことができます。というのも私は話がとにかく下手で、そんな自分を変えたく、積極的に合コンに参加するようになりました。
どのように提案すれば相手は喜ぶか、どのような話の切り出し方だと相手は興味を持ってくれるかを意識して取り組んでいました。トーク力には自信があります。このコミュニケーション力で、御社の商品をぜひお客様に提案したく営業職に応募しました。

ESのキャッチフレーズでも面白い自己紹介は使える

面白い自己紹介はESのキャッチフレーズでも使えます。ESの質問に回答していくと「あなたを一言で例えると何ですか?」「あなたのキャッチフレーズを教えてください」という

質問が出てくることがあります。学生時代、自分を一言で表すフレーズを考える機会はなかなかなかったと思いますので、このような質問に戸惑う人も多いと思います。この章では面白いキャッチフレーズを作るポイントを解説していきます。

面接時は、あなたのキャッチフレーズをもとに質問が来るかもしれません。キャッチフレーズは応募者の第一印象を左右します。有利なキャッチフレーズになるよう、魅力あふれる言葉をピックアップしてください。そして長くならない程度に、一言で終わるキャッチフレーズを考えてみましょう。

大手企業のESでも問われることがある

実はキャッチフレーズの質問は、大手企業のESでも問われることがよくあります。大手企業は何万人、何千人と応募が来るので、企業も書類選考には多くの労力を使います。一言で表すキャッチフレーズというのはその人の特徴を表しています。多くの募集の中から輝く魅力的なキャッチフレーズがあれば、企業は会いたいと思うはずです。

またキャッチフレーズの内容が、自己分析が良くできていて、その人にぴったりなものであった場合、印象はとても良くなります。そしてキャッチーな言葉であればあるほど、採用担当者はその人のことを自己理解に長けている人と感じます。

自己分析と自己理解が出来ている人は目標がはっきりしていて、入社後にやりたいことが明確な人が多いので、入社後のミスマッチも少ないです。これらの理由より、大手企業は積極的にキャッチフレーズについて質問をしてくるのです。

インパクトのあるキャッチフレーズが必要

キャッチフレーズはインパクトを意識して考えるようにしてください。よくある平凡なキャッチフレーズでは相手の心を動かすことはできません。一言で相手を納得させるようなものを作るようにしましょう。

そのためには、先述したように自己分析をしていくことが重要になります。その上で印象深くすることができる工夫を加え、インパクトのあるキャッチフレーズを作り上げてください。キャッチフレーズを作る際は、インパクトを求め、大袈裟にならないように注意してください。架空の話のような内容や嘘はいけません。

自分を表す最適な言葉で、キャッチーな言葉を見つけ出しましょう。最初のうちはキャッチフレーズを作るコツはなかなか掴めないと思うので、下記に例を3つご紹介します。キャッチフレーズ作りの参考にしてください。

例①

継続力や一貫性のある強さを表したい方におすすめなキャッチフレーズをご紹介します。

(例)
・私は10年間、毎日野球を愛しました。
・4年間ラクロス一筋です。

数字は相手を説得するために効果的な言葉の要素です。「10年間」というように継続してやってきた期間を伝えることで、コツコツ努力する人物であり、達成するために前向きな姿勢を崩さない人物だとアピールできます。ただスポーツをしたというだけではなく、ひとひねりして「愛した」「一筋」という言葉を使うことで、より面白く伝えることができます。

(NG例)
・私は5年間、絵を描き続けています。

5年間という数字は継続を表す効果的な表現です。しかし絵を描くことは、専門的な職種以外の場合には、趣味の延長と捉えられる可能性が高いです。継続力を表すためには、体を張ってきたことや、何かを達成したこととつなげた方が効果的になるので、できれば部活動や評価を受けた事例を用いるようにしましょう。

例②

次に受賞されたことや評価を得たことを面白く紹介している例をご紹介します。

(例)
・私は韓国語スピーチ大会で優勝した英検1級保持者です

このように韓国語も得意な上に、英語も得意であるということをキャッチフレーズに示すことで、言語にとても強いことをアピールできます。

自然な表現の中で、二ヵ国語ができることを1つの文章にすることで、他にも得意なことがあるという意外性を感じさせることができます。意外性は、ギャップのように面白いと感じやすい要素です。ぜひ意外性のあるキャッチフレーズを使ってみてください。

(NG例)
・コンテストで4回入賞、資格は5つ取得

今まで入賞した回数や、取得している資格の数をアピールしたい例です。入賞した回数や資格保持数は、その人の魅力であることは間違いありません。しかし数字だけ羅列されてしまいますと、面白いキャッチフレーズというよりかは自慢に感じてしまいます。あくまでも就職活動中は傲慢にならず謙虚であることが求められますので、伝えたいことはポイントを絞って伝えられるようになりましょう。

例③

それでは自分を動物に例えた面白いキャッチフレーズの例をご紹介します。

(例)
・ライオンのように狙った獲物は逃さず、仲間を敵から守ります

動物に例えたキャッチフレーズは、非人間的で興味を引くことができます。ライオンは狙った獲物は逃さず、さらに家族や仲間を大切にする責任感がある動物です。ライオンのように攻めの姿勢で物事を捉える強さを表すことができます。

そして責任感や判断力が求められたエピソードを付け足すことで、ビジネスチャンスを膨らましていく前向きな思いを伝えることができます。

(NG例)
・私は和を大切にするチームワークのボス猿です。

猿は社会性のある動物です。ボスは群れの猿同士の関係性や順位を管理をしています。リーダーとして群れの調和を見ていることは社会でも活かせるスキルですが、ボス猿となると暴力性が連想されます。アクティブと捉えられる分にはいいですが、乱暴なイメージも付き物なので、例える動物が適切かどうか注意しましょう。

鉄板の面白い自己紹介はどう組み立てるのか

面白い自己紹介をしようと思ってもなかなか思いつきません。面白い自己紹介を組み立てるのに一苦労です。インターネットで調べても自分にあうものが見つからなかったり、インターネットで検索の上位に出てくるものはどれも企業の採用担当もチェックしているようで、なかなか話に盛り込みづらいところです。

そんな就活生に今までの学生生活の中で得た情報をもとに面白い自己紹介を組み立てる方法をご紹介します。

自分が面白いと思う自己紹介を参考にする

面白い自己紹介が自分の引き出しの中にないなと感じたら、まずはまねをすることが第一歩。コンパや飲み会の席で、皆によく話しかけられて、まわりに人が集まってくる友達がいたはず。そんな人は話のネタをいくつか持っています。

特に初対面の人とのあいさつで他の人を惹きつける自己紹介をしていた友達や、初対面の相手のあいさつでとても惹きつけられた人がいたら、ふりかえって参考にしましょう。

自己紹介で笑いがおきていた内容でも、自分の興味がひきつけられなかった話題はいったん保留しましょう。自分が自己紹介するときにもうまく会話することが難しいため、まずは自分が面白いと思った自己紹介を参考にしましょう。

自己紹介文を書き出し就活用に洗練させる

面白いと思った自己紹介をそのまま使おうとしても、なかなか就活の自己紹介では活かせません。頭の中であれこれ考えるよりも、まずは参考にした面白い自己紹介を書き出してみましょう。

その書きだした自己紹介の中で、どの部分が面白いと思うのか考えて、笑いがおきる部分だけを中心に線を引きます。線を引いた部分は残した状態で自己紹介を組み立てていきましょう。その後笑いがおきていない部分の自己紹介を自分自身のことに置き換えます。

また笑いがおきた部分でも、その場で自己紹介をした本人だからこそ笑いが取れた内容もあるはず、そのような場合は自分に置き換えて自分だけのオリジナルな笑いに変えるのも一つの方法です。

面白いと思うワードを取り入れてポイントを作る

参考にした面白い自己紹介を元に文章を肉付けしていく方法もありますが、面白いと思うワード(短い一つの言葉)を並べてから、就活用の自己紹介を作り変える方法もあります。

まずは過去の面白い自己紹介の中で、特に面白いと思ったポイントだけをピックアップして並べます。そのポイントの中で、自分の就活用自己紹介と一致しそうな部分のワードを重ね合わせていきます。そのワードの組み合わせを中心に面白い話を展開していきましょう。

こちらは短い文章や単語といったワードを中心に構成していくため、その言葉をポストイット(付箋)に書いて、一つの文章の流れの中で貼ったりはがしたり組み替えたりしながらアイディアを形にすると作成しやすいです。

「面白い」の定義について悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。

面白い自己紹介の参考例

例文①

御社が第一希望の就職先です。御社のことや御社で働く方々をしっかりとこの目に焼き付けようと思い、いつもは眼鏡なのですが、今日はコンタクトレンズを特別に2枚重ねてつけてきました。少し話を誇張してしまいましたが、御社に入りたいという気持ちはほかの企業よりも何倍もあります。
コンタクトレンズで視力が2倍になるのであればくっきりと記憶に焼き付けたいという気持ちでこの面接に臨んでおります。実際に御社で働かせていただく際は、コンタクトレンズは使用せず眼鏡を使用する予定です。今日のようなミスはしないよう十分気を付けます。

面白い自己紹介は普通と少しずれたギャップを見せることが肝です。この例文では、コンタクトレンズは重ねて付けるという普通の人とは異なる話を取り入れています。普通と少しずれているという点は笑いにつながります。

例文以外でも、「人と話すことが好きで、一人の時はお掃除ロボット「ルンバ」が大切な会話相手です」など、普通からは少しずれた内容を話すことで相手を惹きつけることができます。ただし、少し離れているという距離が大切です。距離が離れすぎていると、話が飛躍しすぎて何を言いたいのかぶれてしまう点が注意です。

また、就活用の自己紹介なので必ず最後はプラスのアピールに話を持っていくことがとても大切です。

例文②

私は大学生活で回転寿司のアルバイトを頑張ってきました。なぜ回転寿司のお店にしたかというと、実は生魚が苦手でそれを克服しようと思ったからです。しかし、ホールで働いていたのであまりお寿司に触れることもなく、賄いでお寿司を食べることもなかったので、結局4年間働いても生魚を克服することはできませんでした。

この場合のポイントは自分の弱点を克服しようとチャレンジしたが、結局計画通りに上手くいかなかったという失敗談で笑いを誘っていますが、実は4年間アルバイトを頑張ったという自己アピールにもつながっています。ただ単におっちょこちょいやドジなやつということで笑いを取るのも悪くありませんが、せっかくの自己紹介ですからさりげなくアピールもしておきましょう。

例文③

 大学生活では部活動で4年間頑張ってきました。私は、ご覧のように体が大きいので柔道部や相撲部に間違われることが多いのですが、実は写真部に所属していました。こうみえて繊細なところもあるので、花の接写でコンクールに出展したこともあります。合宿などでは機材がたくさん必要なので、持ち前の体格を活かして荷物運びでも活躍していました。御社に入社した際も、重たい荷物は私に任せてください。

運動系の部活動と違って文化系のサークルや部活道はアピールするポイントがなかなか見つけにくいこともありますが、ちょっと頭をひねって自分の外見とのギャップで笑いを取るなど、視野を広くしてユーモアのポイントを探してみることも考えてみましょう。

C評価は要注意!
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面白い自己紹介の注意点

ここまで面白い自己紹介の良さについて紹介してきましたが、面白い自己紹介であればなんでも良いというわけではありません。当然、就活用の自己紹介なので、あくまでも社会人として礼儀をわきまえたうえで個性が光る自己紹介がキーワードです。

しかし、社会人として適切な発言のラインがわからない方も多いと思います。どんな自己紹介が適切ではないのか、また面白い自己紹介をするうえでどんな点に注意をすればよいのかをご紹介します。

下品な自己紹介はNG

コンパや飲み会の自己紹介は面白くて使えると思ってもそこはあくまでも友達の中での話です。飲み会で受けが良かったとしても、就活の際に使えるとは限りません。就活の際の自己紹介はあくまでも仕事上での話です。そこはきちんとわきまえた上で、下品な内容や誰かを誹謗、中傷する内容は避けましょう。せっかくの面白い個性が逆効果になってしまいます。

行き過ぎた突拍子もない自己紹介や奇抜な動作は、評価が一気にマイナスになってしまうので絶対に気をつけましょう。また、あまりにも自分を卑下して笑いを取るような会話は一見面白そうでも、ネガティブな性格ととらえられる可能性があります。印象が悪くなることもあるため、ご注意ください。

時間は長すぎない

通常、自己紹介は1分から1分半が聞き手にとって聞きやすい時間といわれています。面白い自己紹介で企業の採用担当を惹きつける事が可能とは言っても、あまり長い時間話をしてしまうと、かえって企業の採用担当が飽きてしまう要素になります。

短い時間で話をコンパクトにまとめることで、面白い人という印象と、話をまとめることがうまいという印象も与えることができます。長くても2分から3分程度に抑えるようにしましょう。

また、企業によっては1分以内で自己紹介してほしいなどと時間指定がある場合もあります。あらかじめ会話のストーリーを何パターンか準備しておくと、面接の際に急に時間指定されても慌てずに済みます。

身振り手振りの自己紹介はしない

面白い自己紹介をするために身振り手振りを交えてオーバーリアクションで話したいところですが、とはいえ、そこはあくまでも就職活動。企業の採用担当からは場をわきまえた対応ができることも同時に見られています。

また人間は聴覚よりも視覚で受け取る情報の方が圧倒的に多いです。あまりにも身振り手振りの動きの多い人は、企業の採用担当の意識が動作にいってしまい、かえって落ち着きのない人という印象が強く残ってしまいます。注意が必要です。

ただし、表情と、話し声や話し声のトーンは会話の内容以上に印象が残るため、とても大切です。せっかく面白い自己紹介をするので、笑顔ではきはきと話すように心がけましょう。

無理はしない

面白い自己紹介は面接官の興味をぐっと惹きつけますが、それはあくまであなたがリラックス出来ているからこそです。面接でガチガチに緊張している人が取ってつけたような面白い話をしても、場が白けてしまい、変な空気になってしまうこともあります。面白い自己紹介とは芸人のように笑いを取るということではありません。

面接の場を和ませて、面接官に「この人はこういう場面でも自分をしっかり出せる人だな」と思わせることにあります。面接の場は、普段の友達との会話や飲み会の場とは違いますから、無理に面白い話をしようとするのはやめましょう。自分のキャラクターを知り、身の丈にあったユーモアが出せれば、それで大正解なのです。

面白い自己紹介で希望する企業の採用を勝ち取ろう!

面白い自己紹介の話の組み立て方次第で、企業の採用担当の印象をグッと良くできることがわかっていただけたと思います。真面目でカッチリとした自己紹介も、もちろん大切です。しかし時にはユーモアを発揮することで、より採用担当との距離を縮めることができるのです。

意外と企業の採用担当は、「笑い」という場を和ませることができるパーソナリティーを求めています。それだけではなく、独創的な発想ができるかという深い視点で就活生をチェックしています。

是非、今までの飲み会やコンパの楽しい思い出もおもいだしながら、希望する企業の面接を明るい気持ちでのりこえ採用を勝ち取りましょう。

こちらの記事では、面接で面白いエピソードを聞かれた時の答え方について紹介しています。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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