面接対策
【面接で暗記がNGな理由】面接官の評価や上手に話すためのポイント
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目次
回答内容を暗記して面接に臨む人は多い
面接は質疑応答の形式で進み、何を聞かれるかは業界や企業、さらには面接の段階によって異なります。しかし、どの場合でも聞かれやすい頻出の質問はあるため、事前対策をしっかりおこなってから臨むのは大切なことです。
面接の対策は数多くありますが、そのひとつに質問を想定し回答内容を暗記する方法があります。回答内容の暗記をする人は多く、実際に面接で聞かれて、覚えた通りにアピールできたと達成感を覚える人もいるでしょう。
しかし、回答を暗記して覚えた通り完璧に伝えたとしても、絶対に合格するとは限りません。むしろ望むのとは逆の結果になることも多いです。面接での回答を丸暗記して臨むのはいいのか悪いのか、面接官からの評価を知り、正しい事前対策をおこないましょう。
暗記して面接に臨むのがダメな理由
結論からいえば、回答を丸暗記して面接の臨むはよくありません。暗記したからといって絶対に失敗するとは限りませんが、悪い結果を生む場合が多いため注意が必要です。しかし、回答を暗記しないと不安で、面接を上手く進められないと悩む人も多いでしょう。
暗記するのがよくないことを理解するためにも、ダメな理由を知っておかなければなりません。なぜ回答内容を暗記して面接に臨むと失敗しやすいのか、3つの理由からNGなポイントを知っておきましょう。
棒読みになって印象に残らない
回答を暗記して面接に臨むのがよくない理由は、伝える際に棒読みになりやすい点にあります。丸暗記しているとどうしても原稿を読んでいるようになってしまい、個性が上手く伝わらなくなってしまいます。
面接官は質問に対してどのような回答をするかをみていますが、それは内容だけを観ているというわけではありません。内容に加えてどのように伝えるかもみており、使う言葉や伝える時の仕草、表情、声といった複数の要素を考慮して評価を決めます。
暗記したまま伝えると、内容は評価されても、その他の点で評価されず、印象にも残りづらいです。何となくよかったものの、ぱっとしないという印象を持たれやすく、他の就活生と比べた時に評価されづらくなります。
39点以下は要注意!
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回答を暗記していることは簡単にバレる
回答内容を完璧に暗記しようとしている人は、面接ではスラスラと話せたほうが高評価を獲得できると考えているでしょう。しかし、実際はそうではありません。確かに、会話がうまく進まないくらい話下手であれば評価は下がるでしょうが、途中で間が空いてしまっても、よく考えながら話している就活生にマイナスな印象を抱く面接官は少ないです。
回答を暗記してしまうと、逆に不自然なくらいスラスラと棒読みで話してしまい、「この学生は回答内容を必死に暗記してきたんだろうな」とすぐにバレるでしょう。応募者のことを必死に評価しようとしている面接官に対して、暗記内容を一気に読み上げるのは、不快感を与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。
素の自分が伝わらない
暗記するということは、事前に回答を考えているということです。面接に合格するには、少しでも自分をよくみせようと思ってしまい、内容を誇張したり、就活用に本来の自分とは違う人物像を作り出したりしてアピールを考えてしまいます。
いわば完全に武装した状態で就活用の自分をみせていることになり、本来のよさが伝わらなくなってしまいます。自分のよさを伝えるために準備しても、作り込み過ぎることでそれが伝わらなくなるのは本末転倒です。
面接官は就活生の素の部分を知りたいと考えているため、まったく隙がないと深く理解してもらえません。自分をよくみせようとすることは大切ですが、そのために人物像を作りこみすぎるのはやめましょう。
回答を暗記している就活生に対する面接官の評価
回答内容を暗記していると、話し方が棒読みになってしまい、バレてしまうことが多いです。それでは、就活生が回答内容を暗記していると分かったときに、面接官がどのような評価をするのかが気になっている人も多いでしょう。
回答内容を暗記するかどうかは、面接官からの評価を理解したうえで決めなければなりません。せっかく暗記をしても、面接官からマイナスな評価をされては意味がないです。そこで、回答を暗記している就活生に対する面接官の評価や印象を紹介していきます。
アドリブに弱い
準備して面接に臨むこと自体は間違っていませんが、回答を丸暗記して臨むと決められたことしかできないと思われてしまいます。事前に準備しないとパフォーマンスを発揮できない=アドリブに弱く、実力がないとも判断されかねないため注意が必要です。
これは他の質問と比較された場合にも起きることで、想定外の質問が来た時に上手く答えられないと、余計にアドリブに弱い印象を持たれてしまいます。例えば「志望動機を教えてください」という質問は頻出であり、回答をしっかり作り込む人は多いでしょう。
しかし、「自分を果物に例えると何ですか?その理由も教えてください」といったイレギュラーな質問だと、準備していないことで答えられなくなってしまいます。暗記することで想定外の質問には未対策となってしまい、困ることも多いため注意が必要です。
アドリブ対応のコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
C評価は要注意!
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コミュニケーション能力がない
質問に対して、就活生が一気にスラスラと回答を話し出せば、面接官からすれば内容を暗記してきたことはすぐに分かります。そして、そのように不自然な話し方をされてしまっては、コミュニケーション能力に欠けている印象を抱かれてしまうでしょう。それどころか、そもそもコミュニケーションをとろうとする気さえないのではないか、と思われる可能性もあります。
コミュニケーション能力に自信が無い人でも、質問に対して考えながら自分の言葉で話せば、マイナス評価はされにくいです。話す自信がないからと回答を丸暗記するのではなく、自分の考えを伝えていく練習をするとよいでしょう。
コミュニケーション能力が向上する方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
熱意が低い
回答を暗記していくと、面接本番では覚えた内容を一言一句漏らさず話さなければならないと、必死になってしまう人が多いでしょう。暗記内容を朗読することに一生懸命になると、感情のこもっていない話し方になってしまいます。その結果、入社に対する熱意が低いと評価されてしまう可能性が高いです。
採用されたい一心で回答内容を暗記していっても、熱意が伝わらないのであれば意味がありません。とくに新卒採用では、経験や能力が無い分、熱意の高さが重要視されます。棒読みで話す就活生を採用したいと考える企業は少ないでしょう。どうしても自信がないため回答を暗記したいという人は、気持ちを込めて話すことを意識する必要があります。
面接で熱意をアピールする方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
面接では丸暗記せずにポイントだけを覚えて臨む
事前に回答を考えたり、アピール内容を覚えること自体がすべて悪いわけではありません。問題は丸暗記することであり、ピンポイントで要点に絞って覚えるなら、むしろプラスに働きます。暗記がダメだからといって、対策をせずに臨んでしまうと、今度は準備不足で失敗します。
丸暗記はせず、ポイントで覚えると面接はスムーズに進めやすいです。どのような点は覚えるべきか、またいかにして伝えるかを考え、高評価の獲得を目指しましょう。
本当に伝えたい要点だけを暗記する
回答内容を暗記する際に重要なのは、丸暗記せずに本当に伝えたい要点だけを暗記することです。本当に伝えたいことだけ覚えているなら、その他の部分は多少抜け落ちても問題ありません。
面接で重要なのは、何を伝えるかであり、絶対にアピールしたい主題だけは、確実に伝えることが大切です。例えば自己PRなら、「自身の魅力」「身についている根拠」「企業での活かし方」という3点だけで十分アピールになります。
反対にこれら3点以外を完璧に覚えていても、もっとも重要な点を伝えられていないと、高評価の獲得は難しいです。他のすべてを忘れても、これだけは絶対に伝えるということを覚えておくと、丸暗記している印象を与えず、かつ事前対策もできます。
その場に合わせた言葉遣いを心がける
丸暗記した内容を話しているか、アドリブで話しているかの違いは、その場に合った言葉遣いができているかどうかにあります。質問以外の雑談ではフランクかつカジュアルな様子で話しているのに、質問に対しての回答だけ堅い言葉遣いをしていると、違和感を与えてしまいます。
反対にカジュアルな面接を想定して柔らかい言葉を選んで丸暗記していると、厳格な雰囲気の面接には合わず、これも丸暗記していると思われるでしょう。面接の雰囲気はその時々で変わるため、その場に合った言葉の選び方や表現に変えなければなりません。
面接の雰囲気に合わせて言葉遣いを変えるためにも、丸暗記して内容を限定するよりは、ある程度余白を残して覚えたほうが細部を自由に伝えやすくなります。
強弱をつけて話すのがおすすめ
印象的なアピールをするには、強弱をつけて話すことが大切です。絶対に伝えたいことは強調し、その他の部分は普通に話すというだけでも、聞こえ方は違ってきます。棒読みになるのは常に一定したリズムで話しているからであり、これだとどこが重要なのかが分かりづらいです。
面接官は内容を汲み取って重要な部分、そうでない部分を選り分けますが、伝える時点で強弱の操作をしたほうが、より意図が伝わりやすいでしょう。また、強弱や緩急をつけて話すことで、よりアドリブで対応していると印象付けられます。
仮に丸暗記していても、その場に合わせた言葉遣い、抑揚をつけた話し方をすることで、今考えながら話している、素の部分をみせていると思わせることができます。
面接の評価は内容+話し方で決まる
覚えておかなければならないのは、面接での評価は回答内容と話し方で決まるということです。つまり、丸暗記しているかどうかは実際には問題ではなく、どのように伝えられるかが重要といえます。
丸暗記がダメな理由は、あくまでマイナスの印象を与えやすいからです。絶対的にダメなわけではないため、自分に合った形を見つけて対策することが大切です。内容や話し方はどのようにみられているのか、面接官から評価されるポイントを知って、印象よく伝える工夫をしましょう。
回答で詰まっても大丈夫
面接での評価は話し方や内容で決まるため、スムーズに話せるかどうかは問題ではありません。一見詰まらずすらすら話せると高評価になるとイメージされがちですが、スムーズに伝えられてもマイナス評価になることはあります。
反対に詰まりながらで上手に話せなくても、内容さえ充実しているなら、高評価の獲得は可能です。スムーズに話せても内容が伴っていないと評価には繋がらないため、上手く話せないからといって落ち込む必要はありません。
話すのが苦手なら内容を充実させ、自分らしさを伝えることに専念することが大切です。スラスラと話せなくても評価はされるため、多少詰まっても落ち込んだり、挽回しなければと緊張を感じる必要はありません。
不安なら頻出質問のみ暗記するのもOK
回答内容を覚えておかないとどうしても不安なら、頻出質問のみ暗記しても構いません。頻出質問は就活を通して聞かれることが多く、頻度が高いということはそれだけ企業でも重要視している質問といえます。
重要度が高いという認識はお互いにあるため、頻出質問はしっかり対策をしているはずと考える企業も少なくありません。ほぼ確実に聞かれる頻出質問で上手く答えられない=就活に臨む意欲自体が低く、志望度も低いと思われることもあります。
ただし、暗記する場合は伝え方に注意しなければなりません。暗記したそのまま伝えると、印象が弱くなり悪印象を与えてしまうこともあります。丸暗記するなら一層伝え方には注意し、アドリブで話している印象を与えられるようにしましょう。
最後まで諦めずに伝えることが大切
暗記の有無に関係なく、大前提として諦めずに最後まで伝えることが大切です。もし緊張で回答内容を忘れ、言葉に詰まったとしても、そこで諦めるのはよくありません。面接は伝えた内容が評価の対象になるため、アピール自体を諦めてしまうと評価材料がなくなってしまいます。
評価材料がなく、プラスにもマイナスにもならないだけならましですが、場合によっては売り込む意欲がないと判断され、評価を下げられることもあります。どれだけ詰まったり、内容を忘れてしまったりしても、最後まで諦めずに伝えようとすることで、アピールの姿勢は評価してもらえることが多いです。
まずは評価される土俵に立つこが重要であるため、最後まで伝える努力は放棄しないようにしましょう。
面接は丸暗記よりも重要なポイントを押さえて臨もう
面接では質問に対してきちんと答えられるかという不安から、回答を丸暗記して臨む人は少なくありません。丸暗記していても、それを感じさせない伝え方ができるならよいですが、アドリブで対応するのが苦手なら、すべてを覚えるのは控えたほうが無難でしょう。
上手にアピールするには、丸暗記よりも重要なポイントに絞って覚えるのがおすすめです。ポイントだけを覚えていると、その場に合わせた組み立てがしやすく、より印象的なアピールができます。
これだけは絶対に伝えるという重要なポイントさえ覚えているなら、細部を忘れても問題はありません。丸暗記すると一部を忘れた時に全体が出てこなくなるリスクもあるため、失敗の可能性を減らすためにも、ポイントで覚えるのが得策でしょう。