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ボーナスなしはきついのか~賞与のない会社を選ぶメリット2つと就職する際の注意点をご紹介~

ボーナスなしはきつい?

就活で求人を探す場合は、業務内容や会社規模を気にするものです。そのなかでも、多くの人が気になるのが、賃金の多さやボーナスの有無ではないでしょうか。実際、ボーナスがなければ、一度に大きなお金を手に入れることができません。

毎月の賃金から少しずつ貯金しなければ、大きな買い物をするのは難しくなるでしょう。また、長く働いても毎月同じ賃金だけを貰っていると、ご褒美がない気分になり、ストレスが溜まるかもしれません。

ボーナスなしは、大きな買い物がしにくく、ご褒美がない気分にもなりかねないため、きついといえるのです。そこで以下では、そんな「きつい」ボーナスなしの会社を選ぶメリットを見ていきましょう。

ボーナスなしは違法にならないのか

企業側に従業員へボーナスを支給する法的義務はありません。なので、企業の求人広告にエントリーする際は、就業規則や賃金体系、賞与についてどう書かれているのか確認することが大切です。「会社業績に応じて支給する」や「原則として支給する」などの語り文句は、ボーナスなしでも違法ではありません。

言葉をうまく利用して記載しているのでエントリーする際は冷静に判断してください。逆に、金額提示などが具体的に決められているのにも関わらず、支払わないのは違法となる可能性があります。ボーナスなしは違法にはなりませんが、もしも求人広告との差異があった場合には、人事の方もしくは労働基準監督署に相談することをお勧めします。

ボーナスなしの割合は意外に多い

現在の日本社会ではボーナスなしの企業が増えています。昨今の経済不況の影響も少なからず影響していると思われます。なぜ「ボーナスが支払われるのか?」といえば、それは、労働組合を通して、労働者がボーナスを要求してきた結果に他ならないからです。

最近の数年間のデータによると、大手、中小企業の約日本人の3割の人がボーナス無しのサラリーマンです。非正規社員を入れると6割程度がボーナスなしです。正社員のボーナスあり、なし、で年収を計算したデータをみると、ボーナスなしの人が総年間所得が多いこともあります。

要するに、企業の考え方や戦略があってのボーナスなので、一概にボーナスが良いというわけではないでしょう。

告知なしのボーナスなしもあり得る

企業側に従業員へボーナスを支給する義務がないので、告知なしのボーナスなしもあり得ます。ですが、この対応は普通の企業ではないでしょう。法的義務は伴いませんが、企業側には「信用」がありますので、そんな事態は常識的に考えてあり得ません。

従業員は会社に信頼して身を置いています。なので、告知や通知は社長からなされるのが普通ですが、直近の上司や管理職から告げられることもあります。契約によって通知・告知義務が定められている場合、会社と結んだ契約を再度確認することが大切でしょう。

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ボーナスなしのメリット①安定した収入が得られる

まず考えて欲しいのが、会社側にボーナスの支払い義務はあるのかという点です。ほとんどの人が、給与である賃金とボーナスを混同して考えてしまいがちです。まずは、賃金とボーナスは全く別のものだと認識しておきましょう。

賃金は、労働基準法で定められた内容に沿って支給が義務付けられているのに対し、ボーナスは法律で定められていないお金です。そのため、ボーナス一部カットや全カットもあり得ます。ボーナスが多いという理由で入社しても、当てがはずれ、年収が大きく減ることもあるでしょう。

ボーナスに振り回される可能性がない

ボーナスなしの会社の場合、カットされる可能性があるボーナス自体が存在しないため、常に安定した収入を確保できます。そのため、ボーナスに振り回される可能性がないのです。そういった点では、ボーナスなしの会社のほうが、実は安定した生活を送れるとも言えるでしょう。

ボーナスなしのメリット②給料が多い

ボーナスなしの会社を選ぶメリットは、毎月の給与が、ボーナスありの会社よりも多いことです。就活時に求人をしっかりと確認し、ボーナスがないけれど給与が多いといった会社をチョイスするのも、選択肢のひとつとして考慮すべきでしょう。

ただし、一時的にボーナスが入ることがないため、ボーナス払いで何かを購入したり、ボーナスを運用したりはできませんので、注意してください。

ボーナスの代わりとして給与が多めに設定されている

ボーナスがない代わりに毎月の給与が多めになっているのなら、それをうまく利用することで、他の人よりも貯蓄を多く増やせます。年収で見ても、ボーナスありの会社と大差ないくらい収入を得ることが可能です。ボーナスは不確定要素が多いものだと理解したうえで、1つの選択肢として、ボーナスなしの会社を考えてみてください。

ボーナスなしの会社を選ぶ際の注意点

ボーナスなしの会社と聞くと、年収も少ないのでは?と感じる人が大多数でしょう。ボーナスなしの会社には、大きく分けて2つの種類があります。最初からボーナス自体が存在しないボーナスなしの会社と、元々はボーナスがあったのに業績不振などでなくなった会社です。

ボーナス「なし」と「なくなった」の大きな違い

前者の場合は、もともとボーナス自体を設定しておらず、そのかわりに月々の給与を多めに支給するといった形態の会社が多いです。それに対し、後者の場合は、もともとボーナスがあったのにも関わらず、業績不振などでボーナスなしとなってしまったわけです。つまり、後者の場合は、今後会社が継続するかが怪しいといえるでしょう。この2つの違いをしっかりと理解し、会社の求人を確認してください。

企業の業績を確認しておく

就活をする際に大切なのが企業研究で企業の業績を確認しておくことです。この部分は学生の方は見ていない方が多いですが、一番重要だと言っても過言ではありません。というのも、もし求人広告に「ボーナスあり」と記載されていても、ボーナスは企業の業績にも影響されるので、業績が悪くボーナスが貰えなければ本末転倒です。

そこでオススメするのが、「売上高」「営業利益率」を見ることです。直近の情報を調べ、規模を理解します。売上高は業界内では高い方でも、営業利益率が他社と比べて低いこともあります。また、売上高が中堅クラスの企業でも、高い純利益を出しているケースもありますので、しっかりと事前にチェックしておきましょう。

自分のキャリアプランを再確認する

自分のキャリアプランを考える中で、「ボーナスなしの会社でもモチベーション高く仕事ができるのか自分に問うてみる」ことが大切です。IT企業、ベンチャー企業はボーナスがない会社が多いです。社員1人ひとりが「成長したいという向上心がある人」「給料よりもスキル磨きや、やりがいに重点を置いている人」が多いからです。

これからの自分のキャリアを考える際に、例えば、「安心安泰」を求めてボーナスありの会社を選ぶのか、もしくは「若いうちから成長したい」「給料よりもやりがい」という気持ちから、ボーナスなしの会社を選ぶのか、「働くことの軸」を明確にして就活をしてみてはいかがでしょうか。

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ボーナスなしの会社のメリットは安定性や給料の多さ

ボーナスなしの会社でも、ボーナスありの会社でも、どちらにも良し悪しがあります。そのため、ボーナスだけで会社を選ぶのは、自ら選択肢を狭めていると言えるでしょう。きちんと会社の求人内容を精査した上で会社を選ぶようにすると、選択肢も大きく広がるのです。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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