志望動機
市役所の面接対策|志望動機・自己PR・逆質問・服装などをご紹介
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目次
市役所の面接対策として知っておきたいこと
市役所でのお仕事を志望するということは、当然公務員になるということですから、なぜ公務員になりたいのかという理由はまとめておかなければなりません。また、その公務員の中でも、なぜ市役所での勤務を希望するのかということも考えておいた方が良いでしょう。
そして、志望する市役所がある区域の情報をくまなく調べることも重要です。もしそれが自分の住んでいない自治体だとしたらなおさらです。特に、以下でご紹介する2点をしっかりと予習しておくと良いでしょう。
地理・人口・産業・福祉
市役所の面接を受験する際は、その市役所が管轄している地域の地理情報や人口数、さらには産業や福祉など、隅々まで調べておきましょう。面接では、ストレートに「〇〇の特産物をご存知ですか?」などと聞かれるときもあれば、「現在〇〇の人口は△△人ですが、今後人口数はどのように遷移すると思いますか?」など、応用的な質問もされることがあります。
ですので、ただ数値を調べて暗記するだけではなく、そこからどういったことが読み取れるかということも意識して調べてみてください。例えば、〇〇では他の自治体に比べて介護施設が少なかったとします。しかし現在日本では少子高齢化が進んでいるので、今後ますます〇〇での老人ホームなどの介護施設の需要は増すのではないか、といった具合に読み解いてみましょう。
地域の新聞やニュースに目を通しておく
市役所の面接対策として大事なことの2点目は、志望する市役所の自治体が発行している新聞や、放送しているニュースに目を通しておくことです。そうすることで、資料を読むだけではわからない、タイムリーな情報を得ることができます。例えば、今年度の予算計画や、新しい商業施設の建設が計画されている、などといった情報は新聞やニュースから入手できますし、もちろん面接でもそのような時事的な事を聞かれる可能性があります。
ですから、資料から読み取れる固定的な情報だけではなく、新聞・ニュースなどから得られる流動的な情報もまた大切なのです。また、近年はインターネット上に積極的に情報を提供している自治体も増えてきているので、ネット環境があれば是非そちらも活用してみてください。
市役所の面接カードについて
市役所で面接を受ける際、面接カードを提出するケースが多いです。面接カードは履歴書と自己紹介を合わせたようなものと覚えると分かりやすいでしょう。面接カードの質問内容や枚数、大きさは自治体によって異なります。
面接カードでよく聞かれる項目として「志望動機・趣味・特技・サークル・部活動・取得した資格・最近気になったニュース・目標に向かって何かに取り組んだ経験・自己PR」などが挙げられるでしょう。
面接カードはしっかり記入する必要がある
面接カードの質問内容があらかじめ決まっている点では、企業面接よりも対策が立てやすいでしょう。しかし、裏を返せばこの質問にどう答えるかが市役所面接の合否を大きく左右することになります。
どう返答すれば自分が市役所にとって必要な人材だとアピールできるのか、あるいは、自分の魅力を十分に伝えられるのかを各質問項目ごとに考えておくことが重要です。それまでの自身の取り組みや、人間性が相手に伝わるような記載を心がけましょう。返答を考える際のポイントは大きく分けて以下の様になります。
全体的に統一感を持たせる
面接カードには上記でご紹介したような内容を記載しますが、全体を通して伝えたいことを一貫させておくといいでしょう。例えば、好奇心旺盛と自己PRしたい場合は、「サークル・部活動」や「目標に向かって何か取り組んだ経験」などの内容でチャレンジ精神を軸にしたエピソードを記載します。
各項目で好奇心旺盛という言葉を使わなくても、積極的に活動に参加したことや、未経験だったが最後までやり遂げた内容を用いることで統一感を出すことができるのです。各項目で違う強みをアピールすると、はっきりした人物像が浮かばずに印象に残らなくなります。自分という人間をアピールするためにも、イメージを定着させましょう。
誤字脱字や言葉遣いに気を付ける
面接カードを書く際は、誤字脱字や言葉遣いに気を付ける必要があります。面接カードは志望する市役所に提出するものですので、見てもらうことを意識して記載するのがマナーです。雑に書くのは失礼に当たるため、急がずに丁寧に書きましょう。丁寧に書くことで誠実な印象が与えられますし、じっくりと読んでもらえる可能性が高まります。
また、言葉遣いにも気を付けましょう。特に尊敬語と謙譲語の使い分けには注意が必要です。尊敬語は、目上の人を敬う言葉ですが、謙譲語は自分をへりくだるときに使う言葉になります。このふたつを混合してしまうと、一般常識を疑われかねません。
市役所の面接での志望動機例文3つ
つぎに、市役所の面接で使える志望動機例をご紹介します。
公務員試験では面接対策が重要です。マニュアルで頻出質問を確認しませんか。
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例文①
私は○年前、インターンシップで○○市役所の広報課の仕事を体験させていただきました。その体験を通して、私も○○市職員として○○市の魅力をさらに多くの人々に広めたいと思いました。○○市は○○(受験先の主要な政策)をはじめ、○○や□□など様々な取り組みをされています。生まれ育った○○市で、私も○○市の活性化に貢献したいという強い思いがあり志望しました。
市役所でのインターンを体験した人の志望動機例です。この志望動機は、市役所の政策などを交えたり、受験先は自分の地元であることアピールしたりしています。
例文②
私は○○市に親戚がおり、小さい頃からよく○○市に訪れています。何度も訪れるなかで、○○市は○○だと思うようになりました。○○市は交通網も整備され○○県では第2の都市です。また、これからも発展する都市だと思っています。
私はそのような○○市を支える一員になりたいと思い志望いたしました。○○市は婚活イベントや、○○まつりなど様々な取り組みをされています。私はこれらのイベントの企画や運営、広報に携わり、○○市の知名度を上げたいと考えています。
次の例文は、地元以外の市を受験した場合の志望動機例です。この志望動機も、婚活イベントや□□まつりなど市の取り組みを交えています。また、志望動機のほかに携わりたい仕事についても述べていることもわかるでしょう。
例文③
私は、地元である○○市の人の役に立ちたいと思い志望しました。私は農業振興に携わる仕事をしたいと考えています。○○市は農業がさかんで、○○や○○はの生産量は日本一です。しかし、○年前、天候の影響で不作になったり大規模な土砂崩れが発生したりしました。
私は、農業は自然に左右されることや、何か起こった時に先が見えない大変さを感じました。最近の○○市は農業従事者の減少や高齢化などの課題があります。そのような農業を行政の立場から支えたいと考えています。私は○○市のために働き、○○市のために貢献したいと思います。
最後の例文は地元を受験した場合の志望動機例です。志望動機では、地元での出来事や取り組みたい仕事をアピールしています。
市役所の面接における自己PRのポイント
つぎに、市役所の自己PRポイントについて見ていきましょう。
故郷に対する気持ちを伝える
市役所への就職を目指す学生は、ほとんどが自分の生まれ育った地元の公務員試験を受けるでしょう。中には公務員なら何でも良いという方もいるでしょうが、地元に貢献したいという理由から公務員を目指す学生も多いと思います。
地元愛は立派な自己PRになります。市役所で働く職員は市を愛していなければ勤まりませんから。ただ、それだけでは他の学生と同じです。地元に貢献したいから市役所に勤めたいというのは当然のことです。
地元が抱えている問題に対する解決方法を提案をする
もう一歩踏み込み、なぜ地元に貢献したいのかという理由を考えましょう。地元が好きだから、地元に育ててもらったからでは弱いです。例えば自分が小学生の頃に比べ少子高齢化や過疎化が進行している現状を踏まえ、何らかの具体的な案を提示し自分の手で昔の活気を取り戻したいなどはいかがでしょう。抽象的に地元愛を主張した自己PRでは人事の目を引き付けることはできません。
部署ごとに合わせた自己PRを用意する
次に、市役所の役割という視点から自己PRを考えてみましょう。市役所とは市の中枢的な役割を担った機関です。出生、教育、死亡、引っ越しなど暮らしのイベントや、税金、保険、福祉、介護など各種手続き関係もすべて市役所で行いますね。つまり、生きていく上でなくてはならない場所です。事務職もあれば技術職もあり、デスクワークだけでなく外回りもいろいろな仕事があります。
どのような分野の仕事があるかを把握しておく
福祉分野を例に挙げましょう。介護保険や生活保護など今後も需要が増大しそうな部署ですね。ここでは介護保険の申請を希望する市民の窓口対応や、生活保護受給者のお世話をするケースワーカーという職員が働いています。ここでは気配りが出来る、人の役に立ちたいという自己PRが最適でしょう。
このように部署ごとに合わせた自己PRを用意しておくのも手です。市役所はたくさん部署がある分、配属先によって仕事が全然違います。どのような分野の仕事があるのかをしっかりと把握しておきましょう。
前向きな自己PRが効果的
自己PRの最大の武器は、人と関わることが好きということです。どの仕事も人との関わりは必要不可欠です。ひとりで作業に集中する技術職でも職場の人と接する機会はあります。市役所は市民からお役所仕事と皮肉を言われることもある分、心無い苦情も多い機関です。国の定めた決まりことを嘱託として行う作業もありますので、そこをつつかれると腑に落ちない場面もあるかと思います。
忍耐力を問われる
市役所の面接では、嫌なことを引きずるタイプですかなどと質問されることが多いです。これは苦情にも耐えることができるか、つまり忍耐力を問われています。もちろんどんな企業に就職してもお客様からのクレームはつきものです。
苦情が市役所に限ったものではありません。もし面接官に問われた場合は、笑顔で否定しましょう。こういうときは前向きや楽観的などの自己PRを添えると効果的です。
市役所の面接で聞かれる可能性がある質問一覧
市役所の面接で聞かれやすい質問について見ていきましょう。面接では志望動機や自己PR、併願状況などを聞かれるケースが多いようです。また、地元ではない自治体を受験した場合、面接官から「なぜ地元ではなくここ(地元ではない市)を受けたの?」と質問される場合があります。
市役所の面接で聞かれる可能性のある質問20個
・併願状況を教えてください。
・1分間自己PRをしてください。
・○○市(受験先)を受けた理由はなんですか?(志望動機)
・○○市(受験先)の魅力はなんですか?
・○○市(受験先)の欠点はなんですか?
・○○市(受験先)の将来をどうしていきたいですか?
・○○市(受験先)で興味のある政策は何ですか?
・○○市(受験先)ではどんな仕事がしたいですか?
・希望する部署に配属されなかったらどうしますか?
・公務員と民間の違いはなんですか?
・公務員の魅力はなんですか?
・公務員の不祥事についてあなたの考えを教えてください。
・公務員として守らなければならないことはなんだと思いますか?
・あなたの性格のどこが公務員に向いていると思いますか?
・あなたは友人からどんな人と言われますか?
・今朝のニュースで気になったことは?
・ボランティアの経験はありますか?
・上司や同僚と意見が対立した場合どうしますか?
・住民から苦情を言われた場合はどのように対処しますか?
・最後に何か質問はありますか?
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市役所面接では積極的に逆質問をしよう
面接の最後に、面接官から「最後に何か質問はありますか?」と聞かれる場合があります。そのとき、「ありません」と答えるのは面接官にあまり良い印象を与えられないため避けましょう。事前に受験先について調べておき、政策や仕事内容で疑問に思ったことを、具体的に質問できるといいです。しかし「休みはどのくらい取れますか」「残業はありますか」など、福利厚生や待遇などに関する質問は避けましょう。
逆質問の時間は職場について深く知る機会である一方、自身が何を考えた上で面接に臨んでいるのかを相手に伝えるチャンスでもあります。また積極的に人事担当の方とコミュニケーションをとる姿勢を見せることで、採用後の人間関係が円滑に進むこともあるでしょう。そこで、以下に逆質問の例をいくつかご紹介しておきます。
①質問内容で意欲を見せる
「卒業までに習得しておくべき資格はありますか?」「始めに担当することになる仕事とはどの様なものですか?」といった、仕事に前向きな姿勢が込められた内容は好印象です。これから共に働く仲間を選抜する人事の方にとって、ヤル気のみなぎる人材ほどありがたいものです。
②さりげなく長所をアピールする
「物事にじっくり確実に取り組む性格なのですが、~」「人と携わるのが好きで、~」という様に控え目に自身の性格・セールスポイントを挙げつつ、仕事に対する質問につなげるのも1つの方法です。自己分析が出来ていて、かつ自身の長所を仕事面で活かす方法が気になっていることを伝える。仕事に対する誠実な考えが伝わるはずです。
③質問内容が大まかにならないようにする
質問内容が漠然とし過ぎていれば「この人は市役所仕事について十分にリサーチが出来ていないのか?」と悪印象を与えてしまいます。だからと言って、人事担当者は志望者が細かな指数・指標を記憶していることを見たい訳ではありません。
今現在、志望者1人ひとりが自身の今後の人生についてどう考え、そしてどう行動・準備してこの場に来てくれているのかを知りたいのです。仕事内容や具体的な用語を用いるのはあくまで「自身の仕事に対する姿勢」を見せるためであることを意識しておきましょう。
面接の服装はリクルートスーツが適切
市役所での面接の服装はリクルートスーツが好ましいです。私服や派手な色のスーツで面接に行くのは、面接官に悪い印象を与えてしまいます。スーツの色は黒や紺、チャコールグレーが良いでしょう。スーツを着る際、シャツのしわや丈にも気をつけてください。
男性は「ズボンの折り目が綺麗にでているか・ネクタイの結び目・シャツのしわ」などを、女性は「スカート丈が短すぎないか・えりや袖の汚れ・ストッキングの伝線」などを、面接会場に行く前に鏡の前でチェックすると良いでしょう。
体に合ったサイズのスーツを着用する
スーツを着用する際は、体に合ったサイズを選ぶことが大切です。大き目のサイズの場合だらしなく見えてしまいますし、小さいと袖や裾が短くなり不格好な印象を与えます。スーツはネットでも購入することができますが、きちんと試着することがおすすめです。また、女性の場合はスカートの長さに注意しましょう。
スカートの丈が短いと、椅子に座ったときに面接官が目のやり場に困ってしまいます。立ったときに膝が隠れ、座ったときにスカートの裾が膝上5㎝程度になる長さがちょうどいいです。スカートの形としては、台形やタイトタイプがいいでしょう。Aラインやフレアタイプはカジュアルな印象を与えるため、市役所の面接には向かない可能性があります。
ネクタイの色や柄で与える印象が変わる
男性の就活生はネクタイが必須ですが、色や柄によって与える印象が変わることを知っておきましょう。赤は、行動力や積極性をアピールできる色です。青は、知的で誠実な印象を与えられます。黄色は、明るく活発な印象を与えることが可能です。自分が与えたいイメージをベースにネクタイを選びましょう。
就活で定番の柄は、レジメンタルやドットです。就活では奇抜な柄を避ける必要があるため、デザインが凝っているものやキャラクターものは控えましょう。就活用のネクタイは、クリーニングに出すことも考えて2本程度持っておくのがおすすめです。また、ネクタイは高価なものである必要はないので、3,000円を目安に揃えるといいでしょう。
時計やメガネはシンプルなデザインがおすすめ
面接時は時計やメガネなどの小物類にも気を配りましょう。時計は文字盤のないデジタルではなく、アナログタイプを選ぶ必要があります。デジタルだとカジュアルな印象になり、スーツに似合うとは言えません。秒針まであるアナログタイプの時計で、文字盤の色はスーツに合うように白・黒・青がおすすめです。
ベルトは、革と金属のどちらでも構いません。メガネについては、輪郭にあったフレームを選び、黒やシルバーなどの控えめな色がおすすめです。面接でメガネを掛ける人は、予備としてメガネかコンタクトを持ってきましょう。移動中に落としたり壊れたりして裸眼で面接に挑むと、十分に力が発揮されなくなります。
ピアスなどのアクセサリーは控える
ピアスの穴をあけている就活生もいると思われますが、面接にピアスをして行くのは控えましょう。透明ピアスも同じくNGです。就活中にスーツを着用している以上、普段の身だしなみとは区別する必要があります。また、ネックレスや指輪、ブレスレットなどのアクセサリーも控えましょう。
あまり目立たないワンポイントのものならOKとされる場合もありますが、マイナスの評価を付けられる可能性も0ではありません。きちんとスーツを着こなして清潔感のある髪型をすれば、アクセサリーはいらないほどびしっと決まるはずです。就活は第一印象がとても重要ですので、自身の身だしなみについては厳しいチェックを心掛けましょう。
靴やカバンもチェックする
意外にも注意を怠りがちなのが、靴やカバンの汚れやほころびです。会場にたどり着くまでの電車内や路上で、靴に汚れがついたりカバンが曲がったりしているのに気づかず、面接に臨んでしまったり、冷静さを欠いたまま面接本番を終えてしまったりと、普段気にならないような小さなアクシデントが自身のペースを乱してしまうことが多々あります。
特に靴に関しては、「身だしなみは足元から」というように、相手の靴は話し相手からすれば自然と目に入ってしまうものです。今まで積み重ねてきた面接対策の成果が存分に発揮出来るように、面接前には必ず鏡を前に身だしなみを整え、清潔で真面目な印象を相手に与えられるようにしっかりと準備しておきましょう。
市役所の面接では前向きな自己PRが効果的
公務員は市役所や県庁、警察官などその職種は多岐に渡ります。それぞれ筆記試験の内容や体力テストにおける比重、面接で重視される項目が違いますので事前に下調べを行ってください。ただ、どの職種も国や県や市のために尽力するに違いはありませんから、自己PRは共通のもので十分通用します。他の学生と違ったあなただけの自己PRで面接官を驚かせてみましょう。