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自己PRで責任感をアピールするコツとは?6つの方法と例文7つ

自己PRで責任感をアピールするには

社会人にとって責任感があることは何よりも求められる資質です。責任感がなければ、ひとつひとつの仕事を完成させることができません。仮に完成することができたとしても、責任感もなしに適当に仕事をされては会社に貢献するどころか、損害を与えかねないでしょう。面接官は、絶対条件として責任感のある人物を採用したいと考えています。これはどのような職種においても共通しているため、効果的に伝えましょう。

責任感をアピールする6つの方法

就職試験の自己PRで、責任感があるということをアピールする人はたくさんいるので、他の応募者との差をつけて、採用担当者の印象に残るようにする必要があります。社会に出て、仕事をしていく上で責任感があるというのは、とても重要な項目のひとつとなり、企業としても、安心して仕事を任せられる人材であるかを見極めています。

具体的に、どのようにすれば、効果的に自己PRとして伝わるかを考えて、試験の準備をしていきましょう。ここでは、アピールするのに有効な6つの方法を紹介していきますので、責任感を自己PRとして伝えていきたいと考えている場合には参考にしてみて下さい。

①結論から述べる

相手によりよく伝わるように、自己PRの構成を考える必要があります。自分の長所をアピールするには、効果的な型があります。この型に沿って、自分の責任感を主張するような文章にしてみましょう。重要なポイントは、まず最初に結論を述べることです。長い説明が続くと、聞いている人もどこが重要なのか分からなくなり、飽きてしまいます。

最初に一番伝えたいことを言うことで、後に続く説明にも興味を持ってもらえます。最初に結論を述べ、なぜそう思うのかを具体的なエピソードを交えながら話します。そのなかで、自分はどのような行動を取ったのか、その結果どうなったのか、それを活かして会社でどのようにしていきたいかを順に説明します。

②エピソードを盛り込む

まずはじめに、責任のある立場につくことと、責任感が強いということは全く持って別のものです。また、自己PRで「責任感が強いです」と言っただけでも、その言葉に信憑性はなく、面接官の心には響いてきません。

ただ単に「責任感がある」と主張してもわかってもらえないのは、具体的なエピソードが弱いからです。まずはしっかりと自己分析し、具体的なエピソードを探してみましょう。

今まで生きてきた中で「成功体験」と言えるエピソードを書き出してみるのがおすすめです。その「成功」に至るまでの努力は、責任感があったからこそできたのではないでしょうか。責任感をもって行動し困難に打ち勝った経験こそが、「責任感」を具体的に伝えるエピソードになるのです。

責任感というのは、自分の仕事や行為などについて責任を持って行動することや、責任を持つ気持ちのことを表しているので、普段の私生活で日々努力していることの中にも責任感はあるかもしれません。一度自分自身を振り返ると、意外と責任を持って取り組んでいることが見つかるかもしれません。

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③「責任感」を違う言葉に言い換える

自己PRで責任感が強いということをアピールする場合、直接的に攻める方法もいいですが別の活かし方も存在します。最後まで投げ出さず、責任を全うするという意味では、責任感が強いことの別のアプローチとして忍耐力の強さを挙げることができます。当然ながら、忍耐力は社会人になるうえで必要不可欠な力です。十分自己PRのひとつになるでしょう。

責任感といってもさまざまな捉え方をすることができます。責任感を、最後まで成し遂げる力があると言い換えることもできるでしょう。最後まで成し遂げるというのは、もちろん責任感が全くない人にはできない行動です。

また、責任感がある人に多いのが、使命感が強いという特徴です。責任感イコール使命感ではありませんが、こちらも言い換えることができます。使命感のある人というのをアピールすると、一生懸命な人、熱心な人、意欲的な人というように仕事をしていくうえで必要な志を持っていると捉えられることが多いので、自己PRにはもってこいの言いかえであるということを知っておくと良いでしょう。

④仕事での活かし方をアピールする

自己PRで責任感が強いことをアピールするには、過去の経験やエピソードを話すだけではダメです。過去の経験によって説得力はありますが、企業側からしたら「だから何」で終わってしまいます。そうならないために、その強い責任感がどう仕事で活かせるのかを話す必要があるのです。

自己PRで、自分の資質が志望企業でどのように活かせるかを効果的に述べるにはどうしたらいいでしょうか。せっかく見つかった説得力のあるエピソードを面接官の心に響かせて「採用したい」と思ってもらうには企業研究が重要になります。

事業の方針や独自の仕事内容などを理解していないと、仕事で自分の責任感をどのように活かしていくのかを述べられません。責任感のエピソードを説明だけで終わらせるのではなく、同時に責任感をどのように活かしていくのかを明確にしたうえで伝えることはとても重要なポイントです。

⑤キャッチフレーズを考える

責任感をアピールする際に、自分自身にキャッチフレーズを付けることも効果的です。責任感が強いです、だけではアピール力に欠けてしまいますが、自分なりのキャッチフレーズがあれば、採用担当者の印象に残ることができるはずです。責任感という言葉はよく耳にするなじみのある言葉ですが、その分、抽象的で具体的にどのようなことなのかが分かりにくくなっています。

自分なりに責任感が強いという言葉を他の言葉に代えて、より分かりやすくすることが重要です。「責任感があります」というフレーズを、採用担当者は聞き飽きているかもしれません。それほど多くの就活生が、責任感という言葉を使って自己PRをしています。なるべく責任感という言葉を使わずに、アピールできるようなキャッチフレーズを考えてみましょう。

責任感をアピールする際の例文7つ

自己PRで責任感があることをアピールした例文を、7つご紹介します。文脈・構成の参考にしてみてください。自己PRは企業側にとって非常に重要な採用のポイントです。素晴らしい自己PRができれば、次の段階に進む可能性は大きく上がりますが、嘘や誇張がバレれば即落とされてしまいます。しっかりと自己分析・企業研究を行い、具体的でわかりやすいエピソードによって、志望企業でこそ活かせる資質だということをわかってもらいましょう

例文①飲食店のアルバイト

私は、ほかの人よりも最後までやり抜く力があると思っています。ほかの人が諦めそうなことでも、どうにかして自分で変えたいと思い試行錯誤できます。私は飲食店でアルバイトをしており、お店の売り上げを上げるために何ができるのか考えたことがあります。
ほかのバイトスタッフは、お店に来る人が少ないから売り上げは上がらないと諦めていましたが、私は諦めきれずお客さんを増やす策を考えました。私1人の力とはいいませんが、お店の売り上げも昨年を下回ることはありませんでした。御社でも、現状に満足せず常に物事の改善に努めたいと思います。

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1つ目は、「やり抜く力がある」とアピールした例文です。せっかく述べる長所ですから、ほかの人より優れているとアピールしましょう。過去の経験を話す際は、漠然としたエピソードだと担当者にも伝わりにくいので、具体的なものにする必要があります。例文には書いてありませんが、数値を出すとより説得力のある自己PRになるでしょう。

例文②家庭教師のアルバイト

私は、責任感があると自負しています。そのように感じたきっかけは、家庭教師のアルバイトです。私は、家庭教師とは学校で習ったものの活用の方法や、応用の仕方まで教える仕事だと思っています。ですので私が担当した生徒には、その知識をどうやって活かしていくのかを教えています。もちろん、すぐに理解できない生徒もいます。
そのような場合は、私の教え方を変えるなどの対策をして生徒が納得するまで教えます。私は当たり前のことだと思っていますが、生徒の保護者から「責任感があるね」と、お褒めの言葉をいただいたこともあります。もし御社に入社致しましたら、与えられたものに満足することなく先を見据えて業務をおこないたいと思います。

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2つ目は、家庭教師のアルバイト経験がエピソードの例文です。1つ目の例文と同じように、初めに長所を簡潔に述べます。そうすることで、1番伝えたいことがより分かりやすくなるのです。自分の考えをもってアルバイトしていたことを伝えると、印象が良くなるでしょう。第3者から言われた言葉などを盛り込むと、そのエピソードに説得力が増します。自己PRを話す前に、しっかり自分のエピソードを振り返ってみましょう。

例文③レストランのアルバイト

私には責任感があります。与えられた仕事や、やるべきことは常に「より良い結果は出すにはどうすべきか」ということを考えながら行います。レストランでの接客バイトでは、期間によっておすすめするメニューがありましたが、週末混み合う店内で通常の業務の他にお薦めをするのはかなり難しいことでした。
私は事前におすすめの文言を考え、水を出すタイミングで伝えるようにした所、10人中5~6人という高い確率でオーダーしてもらうことができ、バイト先の店が全国上位になることに貢献したと店長から感謝して頂きました。私は御社での全国規模の営業においても常により良い結果を出すために努力を惜しまず、必ず業績アップに貢献していきたいです。

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3つ目はまず責任感があると言いきった上で「責任感」によって何を考えたのかということを、わかりやすく言い換えています。具体的なエピソードでは、与えられた仕事をやるだけでなく、自ら主体的に考え、行動し、結果を出したことが述べられています。

この結果褒められたことがわかるので、嫌味にならず説得力を増しています。結びの部分でも全国規模の営業に貢献していきたいとの希望がわかり、さらに「必ず」と言い切っていることで、より責任感に説得力を持たせることができています。

例文④水泳部

私は、中学校と高校で水泳部の主将を務めていました。泳ぎが得意で成績を残しているという訳ではないですが、先生やチームメイトから「責任感がある」ということで任命されました。高校ではチームメイトの自主練習に付き合ったり、記録が出ないチームメイトにアドバイスをしたりしていました。
ただ教えるだけでなく、それを自分にどう活かしていくのかも常に意識して取り組んでいました。私が主将をしたからではないですが、水泳部から3名全国大会に出場し、私自身も最後の大会でベストタイムを更新しています。御社に入社致しましたら、周りへの気配りを忘れることなく自分のスキルアップも図りながら、仕事に励みたいと思います。

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4つ目は、初めに過去の経験を話し、それから得たものをアピールした例文です。部活動でキャプテンをしていたことやバイトリーダーをしていた経験は、「責任感がある」と十分にアピールできます。ただし、「キャプテンをしていた」と抽象的なものにならないようにしてください。キャプテンとしてどんなことをしたのか、その結果どうなったのかまで盛り込むと魅力的な自己PRになるでしょう。

例文⑤吹奏楽部

私は責任感が強く、常に全体で成功するために自分のすべきことは何かを考えています。学生時代は吹奏楽部に属し、クラリネットを演奏することに打ち込んできました。吹奏楽での全体の成功とは楽譜通りに演奏するだけでなく、指揮者の指示に従い、周りの音をよく聴いて音楽全体で表現することです。
重要なのは、私だけでなく演奏メンバー全員が同様に考えることです。私は集中できていないメンバーとは、このことについて必ず話し合うようにしてきました。この結果部長を任され、最終的に全国大会に出場することができました。私は御社でも全体での成功、つまり製品がたくさん売れるために自分のすべきことは何かを常に考え最大の成果を上げていきたいです。

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5つ目でも自分のPRポイントを言い切る形で自信のある様子を見せています。吹奏楽に限らず、団体で何かを行う際に重要な役割を果たした経験は、社会人としてこれから経験することに直結しるため積極的に取り入れましょう。

またこの例では、志望企業の最大の目的が自社製品を売ることであるのを企業研究によって見極めた上で、貢献したいと明言しています。このように言い切る自信のある様子は、面接官に好印象を与えられるでしょう。

例文⑥インターン活動

私は、困難だと思われる状況でも、それを改善する方法を考え、行動に移せる人間です。インターン生として、セミナーのテレアポ営業をしていたときに、開催日の10日前に、目標集客人数に満たないということがありました。
そこで、改善策として、メッセージの内容を変え、セミナーに参加することによって得られるメリットと、その希少価値をアピールするよう心がけました。また、参加対象者に電話がつながりやすい時間帯を調べ、集中的に架電を増やしました。
この結果、セミナー3日前には、目標の集客人数を達成することができました。さらに追加セミナーの実施も決まり、企業へ貢献できました。社会人になっても、困難を乗り切る方法を考え、取り組み続ける姿勢を大切にしたいと思います。

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インターンの際に、自分の与えられた仕事をこなしただけでなく、それに加えて問題を改善した具体的なエピソードなどがあることで、より効果的に責任感があることを伝えられます。例文では、責任感という言葉を使わずに、他の言葉に置き換えて文章を構成しています。話を聞くだけで、問題と行動、結果がすぐ分かるようにすると伝わりやすくなります。インターンで得た経験を、企業でどのように活かしたいかを付け加えるのもポイントです。

例文⑦ゼミ活動

私の強みは、最後まで責任をもち物事をやり遂げることです。所属していたゼミでは、実験や研究を重ね年度の最後に発表をするのですが、テーマが非常に難解で途中で放り出すメンバーが続出しました。
発表を絶対に成功させたかった私は、発表日から逆算して組み立てたスケジュール表を作成し、オンラインのタスク共有ツールを使ってメンバー全員で進捗状況を共有することを提案しました。
全員で協力し最後には無事発表することができ、教授からも内容を高く評価されました。社会人になっても、このゼミでの経験のように必ず最後までやり遂げ、結果を出していきたいと考えています。

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ゼミの活動を通して責任感のアピールをしています。継続的に続く長い期間のなかでも、メンバーと協力し合い、結果を出したことを具体的なエピソードで紹介しています。コツコツと継続していく力も、責任感があるということのひとつです。メンバーが放り出してしまうという困難があっても、それを改善したこともアピールになります。

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責任感のアピール次第で短所になってしまうので注意

責任感の使い方一つでプラスの意味にもマイナスの意味にもなりえるということを、知っておくと良いでしょう。責任感を強く持っている人というのは仕事をするうえでとても必要なことであり、長所でしかないようにも見えますが、責任感が強すぎることによって仕事をしていくうえで弊害になってしまうこともあります。

アピールの仕方一つで短所に捉えられてしまうこともあるということを理解しておきましょう。こちらではどのような時に短所になってしまうのかをご紹介していきます。

周りに相談出来ない

責任感が強い人に多い特徴の一つが、自分ひとりで抱え込むということです。責任感があまりにも強く、弱音を吐くことが出来なかったり、誰に相談したらいいかわからなくなっているうちに、自分の感情や思いは自分にしかわからないと思ってしまうことから、一人で抱え込んでしまい、周りに相談出来ないということがあるからです。

誰にでも自分の弱みを見せたくない、自分で始めたこと、取り組んでいることは自分でやり遂げたいという責任感を持って進めることも良いのですが、それではどんどん深みにはまっていき孤独に陥ってしまいます。一人で頑張るのをアピールするのではなく、周りと一緒に目標に向かっていける能力があることをアピールすることが必要になってきます。

自己嫌悪に陥りやすい

責任感がある人の短所として、責任感が強いということから自分自身の行動に自信を持って取り組むという人が多く、何かに失敗したときに自分を責めてしまうという点があります。自分を責めてしまうといってもいろいろで、自分のした行動を悔やむことからマイナス思考に陥るといったケースや、もっとひどくなってしまうと自己嫌悪になりやすくなってしまうこともあります。周りからもそのように思われがちなため、常にモチベーションを高く持ち、失敗も次に活かせる前向きな姿勢も兼ねそろえておく必要があります。面接で自己PRするときは、失敗は成功の元という前向きな姿勢をアピールしましょう。

相手と衝突しやすい

責任感が強い人は、過去に成功した経験を持っていて、それなりに自分の意志ややりかたに自信を持っているという人も多いです。そうした特徴から、何か物事を決めるときや壁にぶつかった時に、自分の意見を通したい気持ちが強くなってしまうことがあります。

責任感を自己PRとして話すときは、相手と衝突するのではと思われてしまわないように、コミュニケーション能力の高さをアピールすることも大切でしょう。相手の意見も自分の意見も第三者のような平等な立場で落ち着いて見ることができるということも同時にアピールすると、責任感が強いということだけではなく、コミュニケーション能力が高く信頼できる人と捉えらえてもらうことができるでしょう。

責任感をアピールする際のNG例文5つ

責任感の強い点を長所としてアピールするつもりが、逆にマイナスイメージを与えてしまう事になってはいけません。何故マイナスになってしまうのでしょうか。責任感が強いというと、一般的には長所として捉えられますが、実は責任感が強いからこそのトラブルや失敗というのも、起きる場合があるのです。それはどのような場合かという点も含め、責任感のアピールでマイナスイメージを招かない為にどのような注意が必要か、以下のNG例文を見ていきましょう。

NG例文①

私は、一度決めた事は必ず最後までやり遂げないと気が済まない性格です。例えば、アルバイトで販売の仕事に携わっていた際、目標の数字にあと少しで届きそうだという時に、同じチームの他のアルバイトの人が体調を崩して休んでしまいました。
その時私は「体調管理も仕事のうち。こんな大事な時に体調を崩すのはやる気がない証拠。無責任だ」と指摘しました。もちろん私自身は普段から気をつけているので、大事な所で欠勤するというような失態は見せたことがありません。御社においても、任された業務は最後まで必ずやり遂げるという姿勢を維持して参ります。

この例文で良くない点は、独善的である所です。仕事はチームワークで行うものなので、責任感という自分の中での価値観を他者に押し付けるのはトラブルの元です。もちろん、目標到達までやり遂げる、その為に体調管理に留意するというのは大切な事です。

にも関わらず体調を崩してしまった場合は、責任感が無いとは考えず、とにかく一日も早い回復の為早急に対処する。欠勤する場合は、会社に休む理由と、次回いつ頃出社できそうだという連絡をする。そういった行動こそが、仕事における責任というものになります。

NG例文②

私は、仕事を遂行するに当たり、持ち前の責任感の強さを全面的に活かしたいと考えています。責任とは自分の能力に対する信頼に答えることです。求められる数字は必ず達成し、もし実現できなかった場合は深く反省し、二度と失敗しないよう改善します。
例として、私はアルバイト先の受付コールセンターで、リーダーを任されていました。その際、割り振られた一日の受注件数に到達できなかった日は皆が退社した後も一人残って改善点を考え、翌日以降どのように対応していくかを皆に指示していました。
その指示通りに仕事してくれない人がいた場合、やはり自分の責任だと考え、どうすれば従ってもらえるのかを再度自分で考え、話し合いの場を設けて改善していきました。

この例文を読むと、非常に責任感が強く任された仕事に対して誠実に取り組む人材であるかのように見えます。しかしマイナスと取られてしまうのは、この場合も責任というものをたった一人で抱え込んでしまっているという点です。

責任感が強い性格というのは反面、自分一人が何とかしなければならないと思い込んでしまいやすい性格ともいえます。改善点を、自分で考えてから話し合うのではなく、チームの人たちと一緒に考えるために話し合う。そこから、仕事への責任感を皆で共有する。そういった視点がより望ましいものとなります。

NG例文③

私は、与えられた仕事を期限までに終わらせるということを非常に重要だと考えています。人からはよく、責任感が強いと言われます。その為か、アルバイトで引越し補助作業をしていた時、先輩たちからよく用事を頼まれていました。
食器の梱包に時間がかかりそうな時など、自分の持ち場以外の仕事であっても頼まれれば断ることなく手伝いました。あなたのお陰で時間通りに間に合った、と感謝されると、次回また手伝ってあげようという気持ちになっていました。

この例文も、一見すると仲間思いのよくできた行動に見えがちですが、自分の持ち場以外の仕事まで頼まれても断らないというのは、間違えるとオーバーワークになってしまうのではないか、本来の持ち場の仕事に抜かりはないのか、という心配を呼ぶことになります。

責任感が強いだけに、頼りにされやすい、言い換えると面倒な仕事を押し付けられやすいということは否定できません。しかし、きちんと自分の持ち場の作業を全うしてこそ、責任ある仕事をしたといえるのです。

NG例文④

私は、仕事において最も大切な事は、責任を持って最後までやり遂げるという事だと考えます。これは日頃の生活のあり方からそのようにしておかないと身につかないと思います。
例えば友人と待ち合わせをして映画やイベントに行く時でも、まずその映画やイベントが何時からどこで始まるのか、その時刻に間に合わせる為には何時にどの場所で待ち合わせればよいか、さらに待ち合わせ時刻の5分前までに到着する為には何時に家を出ればよいか、その為には何時に起きればよいか、そこまですべて考え行動します。約束の時間に遅れるという事は社会人としてあってはならない事だと思っています。

この例文では、自分についてどれだけ責任感が強いかをアピールしたいというのはわかりますが、例えの部分が細か過ぎてくどい為、物の考え方が堅苦しく柔軟性に欠けるという印象を与えてしまいます。また「あってはならない」という否定的な単語の使用も、視野の狭い人間だというイメージにつながる場合があります。

NG例文⑤

私は、仕事に対して責任感を持つということが、非常に大切だと考えています。責任感がなければ、要求される成果や期待される結果が出せません。自分ではどんなに頑張ったつもりでも、結果が出せなければ頑張ったとは言えません。
そうならない為に、仕事に対しては常に責任感を持ち続ける必要があります。私は責任感が強い性格とよく言われます。この性格を活かし、常に良い結果が出せるよう、責任を持って業務に携わって参ります。

この例文は、責任感がどんな場面でどのように大切なのかという具体例がなく、責任感という抽象的なイメージしか伝えていません。また、責任感がなければ、結果が出せなければ、というように、ネガティブな考え方に基づいて書かれています。ここはポジティブに、責任感を持つことによってどのようなメリットがもたらされるかという点について具体例を挙げ、その上で自分の責任感の強さを伝えましょう。

自己PRで責任感が強い性格をアピールするのは効果的だといえる

自己PRで責任感が強いことをアピールしようという人は、その時点で社会人としての適性が非常に高いと思われます。しっかりと内容を考えたうえで、あなたのよさが十分に伝わるような、そんな自己PRを作成していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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