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【短所が人見知りの場合の伝え方】就活で弱みを強みに変える方法

面接官に悪い印象を与えない短所の伝え方のコツ

面接の時によく質問される事柄の一つが長所と短所です。では面接官から短所について質問された時には、どのような答え方をするのが望ましいのでしょうか?ここでは短所を伝えるコツについて紹介します。短所を表現する方法はネガティブ過ぎない表現方法がお薦めです。

同じ短所でも前向きな伝え方は印象が全く変わってきます。そして自分がその短所を客観的に見ていて自覚していることを文面に入れましょう。そして短所を自覚した上で、それを改善するためにどのように行動しているのかを伝えます。そしてその改善の道のりは今はどの位の段階なのか、今後はどのようにしていくつもりかの内容を入れて最後に締めましょう。行動によって変わったことなどを付け加えてもよいでしょう。

短所は見せ方次第で長所に変わる

就活において「あなたの短所を述べてください」は必ず聞かれる質問ではありますが、準備の仕方と答え方によっては大きな武器、長所に変わります。「短所と一口に言っても中々表現できない」「短所をネガティブに捉えられたくない」といった不安もよく言われていますが、就活ではあなたがどんな人間でどんな考え方ができるのかを評価されているので、評価ポイントを抑えた見せ方をすれば問題ないです。

企業の視点としては、困難や問題に対して逃げずに取り組むことのできる学生を好み、ビジネスの現場でも問題に対して継続して解決に向けて取り組む姿勢を出すことを求めています。あなたの短所はそのままビジネスで問題に直面した際に再現されると考えているのです。

題材は長所に変えられるもの

短所を書く際に題材選びで悩むケースが多いですが、あまりにネガティブすぎる題材は避けて、長所につながる題材を選びましょう。加えて、客観的に評価されるべき内容は避けましょう。例えば、コミュニケーション能力があるかどうかの点は他者から評価されるべき内容であり、主観が入りすぎてしまっては採用担当者にとって疑問を感じざるを得ないものになってしまうからです。

しかしあまりに教科書的な内容になってしまうと、面接官によってはあまり興味や他の候補者との差異を感じることができず、物足りなさを感じるケースもあります。例えば、「私の短所はアウトプットのクオリティを高めるために時間を掛け過ぎてしまう点です」は確かに聞いているとそれっぽくはあるのですが、「それで?」と感じてしまう面接官もいるようです。ベンチャー企業といった自発的な働き方を強く求める企業では気の利いた返答や視点がユニークな回答を好む傾向にあるので、受け手の性質に合わせて内容を変えるのも選考においては効果的でしょう。

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面接官が短所を質問して知りたい3つのこと 

面接試験は筆記試験では判明できない就活生の個性や性格を見るため、そして就活生の仕事への意欲などを読み取るために行われます。では面接試験のときに面接官が短所について質問をするのは、どのような意図があるのでしょうか?

わざわざ短所という人にとって一見マイナスの面を聞いてくるということは、必ずその目的があると予想されます。ここでは、採用担当の面接官が短所について聞く目的と返答するときに気を付けたいことなどについて解説していきます。

①自分を客観的に見ることが出来るか

最初に面接試験でなぜ面接官が就活生の短所について聞くことが多いのかについて解説します。面接試験においては、面接官は就活生が自分に真摯に向きあい冷静かつ客観的に自分を見つめられるかどうかをじっくり見ているといってよいでしょう。

客観的に物事を見るということは、仕事をする上でとても大事なスキルになります。仕事を実際にするときには、自分のことだけではなく、仕事全体の流れを把握して自分の仕事のペースや顧客との関わりを客観的に見ているかどうかが大切になってきます。

また社内の人間関係において先輩や上司、同僚とのコミュニケーションをとる際も、自分の位置や役割を客観的に見るというスキルが必ず役に立つと言えるのです。このことから、面接官は短所についてどのように就活生が返答してくるかをじっくりと聞いて判断しているのです。

②その短所にどう向き合っているか

就活生が短所を伝えた後は、面接官がチェックしているのはどのような箇所なのでしょうか?短所は誰にでもあるものですので、いくつか短所があることはごく普通のことです。大事なことはその短所を自覚した上で、自分が自分の短所にどのように向き合っているのかです。

採用担当者もこの部分を大変重要視していると言ってよいでしょう。そしてただ向き合うだけではなく、短所を改善する姿勢があるか、具体的な行動をしているのかどうかについて見られることになるのです。就活生はこれらを頭に入れ、短所について話すときには是非自分の短所へ向かう姿勢と対処法・改善法を盛り込んで話してみましょう。

③致命的な短所はないか

面接で自分の短所について答えるときに注意したいことは、その短所の内容についてです。短所は誰にでもありますが、面接で答える内容として適切でない内容についは避けるようにしましょう。企業の中で働く社会人は、あくまでも社会人として、また一人の大人としても常識のある人であるべきなのです。

短所の内容が社会人にとって致命的であったり、就職後に会社に大きな損害を与える可能性があるようなものは望ましくありません。もしそのような社会的に批判されるような短所がある人を採用した場合、会社にとって大きな損害やリスクを背負いかねないのです。そのような資質の人を採用する段階で見極めて不採用にするということは、企業のリスクマネジメントの上で重要なことでもあるのです。

短所の書き方

【印象に残る短所の書き方】

NG例:私の短所は人前で話す際に言葉足らずになってしまう点です。
OK例:私の短所は行動で自分の気持ちを表そうとするあまり、ラグビーチームでの運営において言葉足らずになって意思疎通が食い違うことがある点です。

このように短所の書き方は、具体的な経験に基づいた記載を心がけ、初見の採用担当者に分かりやすく書きましょう。見せ方次第で変わる短所ではありますが、書き方はどうすればよいでしょうか?単なる事実の羅列や自分の欠点をそのまま書いてしまうだけでは、初対面の採用担当者を唸らせることはできません。一つのストーリーとして短所に対してどう考えており、どのようにして克服しようとしているのかを意識した書き方を心がけてください。

①結論から述べる

短所の書き方でまず実践するべきは、「結論から述べる」ことです。短所を伝えるときに限らず、就活や社会人生活で何かを答える場合、結論から伝えることが基本となっています。相手も結論から伝えられることになれていますので、冒頭に結論がこないと、「何が言いたいんだ?」と考えながら聞くことになり、ストレスになってしまうでしょう。そうなるとどうしても印象が下がります。

「あなたの短所を教えてください」と言われれば、「私の短所は〜〜です」から話し始められるようにしておきましょう。こうすることのメリットは、相手が内容を理解しやすくなることだけではありません。「自分の短所は〜〜だ」とはっきり認識することで、自分自身が話の筋道をつけやすくなるのです。

中には、自分の短所を言葉ではっきりと定義せず、思いつくままに伝えてしまう人もいるかも知れません。そのような場合、短所とは関係のないことを伝えてしまったり、自分でも何を話しているのかわからなかうなってしまうリスクが高まるでしょう。

②具体的なエピソードを述べる

短所を伝える際には、具体的なエピソードを述べなくてはなりません。長所に限らず短所を伝える際にも、その根拠となる具体的なエピソードは必須です。「なぜ〜〜が短所と言えるのか」という部分を伝え切れていないと、「この学生は自己分析が不十分」「自分のことを何となくしか捉えられていない」という印象を持たれてしまうでしょう。

短所を伝える際には、なぜ短所と考えたのか、その根拠となるエピソードを深く掘り下げて伝えることが必要です。具体的にその短所によってどのような問題が起きたのか、その問題に対してどう対処したのか、そこから何を考え学んだのか、なども含めてまとめると良いでしょう。

ただし、志望企業での業務であまりに致命的だと思われるようなミスのエピソードは悪印象を与えてしまう場合もあります。努力によって改善可能で、そこまで致命的でないエピソードが無難といえるでしょう。

③短所を改善するためにどうしたのか伝える

短所を伝える際には、その短所を改善するためにどうしたのかを伝えなくてはなりません。これができていないと、単に相手に悪印象を与えるだけです。自分で短所と認識していながら、それに何の改善策も講じていなければ、怠慢な印象を与えてしまうでしょう。

また、短所を原因とする過去のエピソードを伝えているわけですので、改善するために何を行ったのかが伝えられないと、「同じミスを繰り返す」という印象も与えてしまうでしょう。

具体的なエピソードから、短所を改善するためにどのような行動を行い、その経験によって何を得られたのか、どのような変化が感じられたのかを伝えていくことが大切です。短所というとネガティブなイメージを持つ人も多いかも知れませんが、短所自体は誰にでもあるものです。短所の有無や何が短所なのかという点以上に、「短所とどう向き合い、どう行動しているか」に重点が置かれていると考えるべきでしょう。

ネガティブになりすぎないように注意する

【ネガティブになりすぎな短所の書き方の例】

私の短所はアウトプットのクオリティを上げるためにゼミの研究で研究発表の際に時間を掛け 過ぎてしまい、締め切りを超過しがちになることです。

短所の書き方の中では、内容をネガティブになりすぎないようにしましょう。仕事での活かし方やどうやって改善していくのかわからないまま、短所を淡々と書くだけでは、採用担当者にとっては、「短所は理解できたが、どうやって改善していくのか気になる」という評価で終わってしまいかねません。

この上記の例では、締め切りを超過というキーワードがネガティブに映ってしまいます。せっかく真面目に研究に取り組む姿勢があるのに、締め切り超過の言葉で「この人は締切すら守ることができないのか。基本的な姿勢ができていないのではないか。」とマイナス評価を受けかねません。

短所が人見知りの場合の例文

短所の書き方における注意点を抑えたところで、具体的な事例を見ていきましょう。これらは短所の表現ではよく見かけるキーワードですので、ぜひ参考にしてみてください。

例文①

私の短所は人見知りであることです。大学では2年目からゼミに所属することになりましたが、なかなか先輩に話しかけることができず、居心地の悪い思いをしていました。しかし、ゼミでとある発表をしたことがきっかけで先輩方から話しかけられ、それからは頻繁に意見交換をするようになりました。
思っていたよりも話しやすく、興味範囲も近く、ゼミでの居心地が一気に良くなりました。それ以降は初対面の人に対しても難しく考えずに、とりあえず話しかけるようにしています。その結果、学生時代後半はいろいろな人と関わるようになり、自分の世界が広がったことを実感しています。

この例のように、まず最初に自分の短所が人見知りであることを書きましょう。続いて具体的なエピソードを書いていきます。この例文ではゼミでの経験が書かれており、「居心地が悪い思いをした」など、自分の気持ちが具体的に書かれています。そのときの具体的な気持ちを盛り込むことで臨場感・説得力が生まれますので、ぜひ盛り込んでみましょう。その経験がきっかけで心がけるようにしたこと、その結果もまとめられており、好印象です。

例文②

私の短所は人見知りであることです。初対面の人が相手だとどうしても緊張してしまい、スムーズに話すことができません。学生時代も、入学後しばらくは友達ができず、寂しい思いをしていました。しばらくして友達ができ、人見知りのことを相談すると、「全然気がつかなかった」と驚かれました。友達からすると、私はとても話しやすい人に見えていたそうです。
それ以降、私は人見知りであることを気にせず、肩に力を入れずに人と話すようにしました。結果的に以前よりも初対面の人と話せるようになり、少し時間はかかるものの、違う学部の人や地域の人など、さまざまな人と信頼関係を結ぶことができるようになりました。

この例文は、人見知りに改善策を講じるというよりも、見方・考え方を解消した結果、人見知りによる問題が起こらなくなったというケースです。また、初対面で話すことは苦手でも、「時間をかけて信頼関係を構築することができる」という長所をアピールすることができています。短所は悪い点にだけスポットが当たりがちですが、逆に良い点を探すことも大切です。

例文③

私の短所は人見知りであることです。学生時代は居酒屋でアルバイトをしていましたが、初対面のお客さんには臆してしまい、お客さんから気を遣われてしまうことが多かったです。「これではまずい」と思った私は、とにかく話の切り口を探すことに努めました。
身に付けているものや話している話題などに注意し、「どんなことに興味があるんだろう?」と考え、興味がありそうなことを口に出してみることにしました。結果、自分のことを話したいお客さんに特に喜ばれ、お店のリピーター率が上がったと店長に言われました。

この例文は、自分で人見知りに対して具体的に対策を講じたケースです。「お客さんから気を遣われることが多かった」というふうに自分の当時の状況を客観的に振り返りつつ、「まずいと思った」という風に具体的な気持ちも盛り込まれています。工夫したことについても、自分で具体的にどう考え、どう行動し、どういう結果に結びついたのかが書かれていてとてもわかりやすいです。

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短所にどう向き合っているかが大切

就活において、短所を表現する際に大切になってくるのは、単なる短所紹介ではなく、短所との向き合い方をどう表現するかです。なぜなら、ただの事実の紹介では採用担当者にとっては、「それで?」ないし「事実は分かったから、あなた(=候補者)の考え方を知りたい」という展開になってしまうからです。

ビジネスの現場においては、常に問題や課題に対して向き合わなければならなりません。ここで重要なのは、初対面の面接官や採用担当者に対してあなたがどんな人間でどんな考え方のもとで短所に向き合っているかを伝えきることです。相手が具体的にイメージできれば面接官にも評価してもらえ、選考を突破できるでしょう。

人見知りという短所もあなたの武器になる

ここまで、就活における短所の書き方について紹介してきました。重要なのは単なる事実の羅列ではなく、短所との向き合い方を採用担当者にイメージしてもらえるように書くことです。ネガティブすぎてもいけなく、また抽象的になりすぎないように書くことが大切で、初対面の採用担当者にイメージできるようにしましょう。

あなたの短所への考え方がそのままビジネスにおけるトラブルへの対処方法につながると考えれば、短所の書き方も具体的でわかりやすいものになるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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