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【粘り強さを自己PRするには】アピールのポイントと例文5選

自己PRで粘り強さはアピールしやすい

就活では必ずと言って良いほど自己PRを求められます。自己PRとは自身の「強み」や「長所」の部分のことを言いますが、就職活動の際に自分がどのような自己PRをすればよいか悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。

採用する側の企業にとって有益となりうる「強み」や「長所」はさまざまありますが、中でも「粘り強さ」を持った人物は就職後に高く評価される傾向にあるようです。

一言で「粘り強さ」と言っても、具体的にはどのようなことを指すのかわからない人も少なくないでしょう。そこでこの記事では、「粘り強さ」とは何か、また面接ではどのようにアピールをすれば採用担当者に良い印象を与えられるかを解説していきます。

粘り強さの意味とは

そもそも粘り強さとはどんな意味なのでしょうか。「粘着力が強く、非常に粘りがある」、「根気強く最後までやり通そうとするさま」とデジタル大辞泉には記載されています。これを会社員に置き換えてみると、どのようなことが言えるのでしょうか。

例えば、企業において会社員として業務を遂行する中で、さまざまな壁にぶち当たることが予想されますが、そのようなときに「途中で諦めることなく根気よくやり抜くことができる精神」こそ粘り強さとも言えます。

では、粘り強さは就職活動において具体的にどのようにアピールすればよいのでしょうか。

やり遂げる力をアピールするメリットについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

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粘り強い人の特徴

粘り強いことを題材に自己PRをしたいなら、自分にその特徴が備わっているかチェックしなければなりません。粘り強さは評価される特徴ですが、これは本当に備わっている場合のみです。

どれだけ優れた題材でも、それが本当に備わっていないと意味がなく、嘘をついていると判断され、評価を下げられます。粘り強い人はどのような特徴を持っているか知り、自分に当てはまるかどうかで、自己PRの題材に使えそうか判断しましょう。

我慢強い

粘り強いとは、言い換えると我慢強いことを指します。大変なことでも我慢してやり抜くことができる、逃げ出さずに取り組み続けることができるなら、粘り強いといえるでしょう。我慢強いというのは決して無理をすることを指すわけではなく、本人の意思で苦難を乗り越えられることを意味します。

そのため、大変なことをやり続けたとしても、それが本人の意思に関係なく、絶対にやらなければならないことだと、粘り強いとは判断されない可能性があります。必要性に迫られた我慢ではなく、やめるという選択肢もあった上で、我慢して続けられる人が、粘り強い人と言えるでしょう。

地道に努力できる

地道に努力できることも、粘り強い人に共通して見られる特徴です。地道な努力とは、すぐに結果が出ない努力であったり、人知れずおこなう影の努力と考えるとイメージしやすいでしょう。

努力する姿勢が評価されるかどうかに関わらず、結果がついてくるまで辛抱強く取り組み続けられる人は、粘り強い人といえます。また、十分努力しても結果が出ないことも当然あり、この時に簡単に諦めてしまわない人も、粘り強い人といえるでしょう。

重要なのは努力を継続できるかどうかであり、これを自発的におこなえるかどうかです。長く何かに取り組み、努力していたとしても、それが人にいわれてやったこと、必要性に迫られてやったことだと、粘り強いとはいえないため注意が必要です。

努力家を自己PRする方法について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

就活で粘り強さをアピールする際のポイント

企業の面接官に「私には粘り強さがあります」とアピールする際には、過去自分が行ってきた具体的な活動や経験談を合わせて訴える必要があります。具体例を挙げ、面接官に想像してもらうことで「この人物は確かに粘り強い人だ!」と思わせることができるのです。

ただし、アグレッシブに粘り強さをアピールすることも重要ですが、過度なアピールしすぎると逆にマイナスのイメージがついてします場合があるので気を付けなければなりません。粘り強さをアピールする際のポイントと注意点は以下の4つになります。

具体的なエピソードを述べる

粘り強さを印象深くアピールするには、具体的なエピソードを述べることが大切です。これは粘り強さを発揮したエピソード、あるいは粘り強さを身につけるまでのエピソードのどちらかになります。

エピソードを提示して伝えるのは、アピールの信頼性を高めるためです。エピソードとはいわば根拠であり、アピール内容が本当であると裏付けるためには、非常に重要な部分となります。自己PRでは自由なアピールが可能であり、当然嘘をつくこともできます。

企業もこれは理解しているため、まずは提示した内容が本当かどうかを見極めていると考えましょう。アピール内容に具体性がないと嘘をついていると判断される、あるいは単に印象に残らないため、エピソードの提示は高評価の獲得のために必須です。

粘り強さで困難を乗り越えたことをアピールする

どのような過程で粘り強さを発揮したか、あるいは身につけたかを伝える上では、取り組みの中であった困難な出来事も明らかにしましょう。粘り強く頑張ったということは、経験の中に困難なこと、逆境があったはずであり、これを明確にして伝えることで、アピールの信頼性はさらに増します。

また、単に困難な出来事があったと伝えるだけではなく、それをいかに乗り越えたかを提示することも大切です。難しいことがあり、それを自身の努力によって乗り越えたという過去を提示することで、粘り強さに加えて、目的や目標の達成能力の高さも伝えられます。

プラスアルファの評価を得るためにも、困難だったことと、それを乗り越えるための努力も明らかにしておきましょう。

粘り強さを企業でどのように活かすかをアピールする

就職活動の基本として、まず、自分の志望している企業がどのような人材を欲しがっているかを考える必要があります。前提として企業が欲しい人材とは、「入社することによって会社に利益を生み出してくれる人」ということです。

一般的に言われていることとして、「粘り強さがある人」は、「常に努力をしている・一度では諦めない・集中力が高い・なんでも意欲的に挑戦する」などの長所が挙げられます。これらのポイントを企業の欲しがる人材と結びつけることで効果的なアピールをすることができるでしょう。

粘り強さは長所だが短所にもなるので注意

一見「粘り強さ」は自身の長所にしかなりえないようにも見えます。しかし、長所として面接官によく見られようとして「粘り強さ」アピールするあまり、短所として判断されてしまうことがあります。「粘り強い」=「自我が強い」ととられてしまう場合です。企業では、組織での行動を主として利益を生み出していくことが前提としてあります。あまりにも個人のこだわりが強い人物は組織としての統制を乱す恐れがあると見られる可能性もあるでしょう。

また、企業は定められた期間で業務を完了させることも重要となります。業務に時間がかかればかかるほど、利益がどんどん減ってしまうからです。一つの仕事を端的に、かつ時間をかけない見切りの速さも必要なのです。「粘り強さ」をアピールする際には「チームワークで物事を進めることが得意」、「状況判断が早い」などの長所も添えることを忘れてはなりません。

メンタルが強いことも伝える

「最近の若い奴は」などという管理職の人の言葉をよく耳にします。もちろん偏見も含まれてしまいますが、新卒者は入った会社をすぐに辞めてしまうということが多いのも事実です。新しい人材を採用する企業としては、より長く勤めて会社にとって有益な人物になってほしいと思うものです。

そこで、就職活動の際には自分が少々嫌なことや困難があっても、あきらめない強いメンタルを持っているとアピールすることも重要になります。粘り強いということは、それだけメンタルが強いとも言い換えることもできるでしょう。「強い精神の持ち主」という人物はどんな企業であっても欲しがるので、当然合否には大きく影響します。

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粘り強さをエピソードでアピールする例文

ポイントと注意点が分かったところで実際にどのような内容で粘り強さをアピールしたらよいのでしょうか。「自分は粘り強いです!」と主観的にアピールしても企業の採用担当者に「この人物は粘り強い」と思ってもらえるわけではありません。

自分が学生時代のサークル、受験、アルバイトなどの経験から具体的に粘り強さを発揮したエピソードを率直に伝えましょう。面接官に想像力を働かせることで、より効果的なアピールが可能です。例として、下記のような内容があげられます。

サークル活動を題材にした例文

私が学生時代に所属していたバスケットサークルでは、後輩同士の間で不和が生じチームワークの統制が取れない状態に陥ったことがありました。当時チームキャプテンを任されていた私は、チームメイトの後輩の全員の話を聞き取ることに徹しました。全員の意見を精査し、ミーティングでその思いを代弁して伝えたことで、再びチームが一丸となって一つの目標に進めるようになったことがあります。この経験から私は、根気よく一人ひとりと話をすることで、互いに理解しあえる存在になれることを学びました。

学生時代に経験したサークル活動中に起きた問題を、解決に向かわせた体験談です。地道な聞き取り活動を行った忍耐力があることをアピールしています。また、あえてチームワークの話題に触れたことで、組織の統制を大事にする人間であることも同時にアピールし、粘り強い人物に見られる「自我がつよい」というマイナス面をフォローしています。

受験の経験を題材にした例文

私の受験した大学は本来、私の通っていた高校では偏差値の格差があり、担任の教師から合格は難しいと言われていました。しかし、私はどうしても今の大学の経営学部で学びたいという思いに諦めがつかず、必死に勉強をしました。特に当時苦手だった数学に力を入れました。自分の苦手な分野でもわからないなりに地道に勉強を進めたことで、いつしかその教科に対する興味も深まり、得意な分野になっていました。センター試験では一番苦手であったはずの数学で最も高い点数を獲得し、大学も無事合格することができました。

大学受験のための勉強から、自分ができないことにも挑戦し、コツコツ積み重ねる努力家であることをアピールした例文です。ここで説明したエピソードからは、困難に立ち向かうことができる「強い精神の持ち主」であることがみてとれます。また、諦めずに勉強し志望する大学に入れたという事実は、会社業務においても目標に向かって努力することができるという評価につながります。

アルバイトを題材にした例文

私は仕事ののみ込みや吸収する能力が決して高い方ではないと思います。学生時代に働いていたアルバイト先では、入社当初の失敗で幾度となく厳しい指導を受けました。そして「どうせアルバイトだからもう辞めよう」と思ったこともあります。しかし、そこで辞めてしまうことが悔しくて、一日でも早く仕事を覚えることに集中しました。持ち前の負けん気と粘り強さで努力した結果、アルバイトを退職するまでリーダー職を任され、務めさせていただくことができました。

学生時代のアルバイト経験から、自分には短所があることと、それをも凌駕する努力家であることをアピールしました。また、多少の困難や嫌なことがあっても、へこたれないメンタルの強さを同時に述べたことが、新しい人材にはより長く勤めてほしいと感じている企業にとっては、たいへん評価されるポイントのひとつとなります。

学業を題材にした例文

私は粘り強く、目標に向かって地道に努力を続けることができます。大学時代はゼミで地域経済に関する勉強をしており、研究発表に向けて1年間みっちり下準備をおこなました。
研究発表には金賞があり、これを取るために念入りな研究を重ねました。書籍での研究はもちろん、実際に地方各地を回って、フィールドワークも実施しました。
地域経済に関する文献は少なく、フィールドワークでも一回きりでは成果が得られませんでしたが、何度も根気よく続けました。努力の結果、発表は成功し、目標としていた金賞も獲得できました。御社でも地道な努力を重ね、立てた目標を確実に達成することで、活躍したいと考えています。

学業を例にしたアピールでは、ゼミでの研究内容を題材にしています。研究内容に触れた上で、実際にどのような努力をしたのか、明確に示せている点が評価されるポイントです。また、成果が得られず、何度もおこなったという点から苦労したことも伝わり、より粘り強いという特徴が信頼性高くアピールできているでしょう。

資格取得を題材にした例文

私は粘り強く努力することができ、困難なことにも諦めずに立ち向かうことが出来ます。大学に入学してすぐTOEICの試験があり、英語が苦手だったこともあり400点しか取れませんでした。周りの人たちは600点以上がほとんどであり、恥ずかしく思い私も高得点を取ろうと努力を始めました。英語力を身につけたい思いから目標を800点に設定し、毎日最低30分は英単語や文法、リスニングなどのテキストを使って勉強しました。
2年の時はスコアは伸びたものの500点で、私は諦めずに努力を続けました。その結果、3年時にはスコアが伸び、目標の800点を獲得出来ました。御社でも我慢強く努力を続けることで、難しいことも達成し活躍したいと考えています。

資格取得の例では、TOEICを題材にしています。設定した目標を達成できた点が評価されるポイントですが、それだけではなく一度は目標に届いていないという部分も重要です。目標に大きく届かないという経験がありながら、そこで諦めずに努力を続けている点が、粘り強さをアピールできている最大のポイントでしょう。結果的に目標も達成できており、粘り強さが上手に伝えられています。

粘り強さをPRするポイントについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

粘り強さをアピールして好印象を与えよう

粘り強さは自己PRでアピールできる題材であり、評価されやすい特徴でもあります。大変なことでも粘り強く取り組み、目標を達成する力は、どの業界・企業でも重宝されます。難しい仕事で成功するには必須の能力といえるため、上手にアピールできると高評価を獲得できるでしょう。

粘り強さをアピールするには、どのように伝えるかが重要です。いかに自分に粘り強さが備わっているかを、根拠を提示して説明し、信じてもらうことが大切です。

また、能力を活かして活躍していることをイメージしてもらう必要もあり、仕事での再現性も提示しなければなりません。仕事と絡めてアピールすることを意識し、粘り強さを題材に上手に自己PRして、高評価の獲得を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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