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【冬採用の実態とは】知っておくべき企業の傾向から注意点まで紹介
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目次
冬採用とは
就活が長引いてくると、なかなか内定がもらえない焦りが強くなってくるものです。毎日歩き回って、疲れもピークに達しているでしょう。しかし、冬採用をおこなっている企業はたくさんありますから、これまでの反省もふまえて冬採用で内定を勝ち取っていきましょう。
就活用語には「春採用」「夏採用」「秋採用」「冬採用」というものがあります。これらは企業が採用活動をおこなう時期を表すもので、春採用というのは4月以降6月くらいまでの採用活動、夏採用が7月から8月まで、秋採用が9月から11月まで、冬採用は12月以降卒業する3月までの採用と大雑把に分けることができます。
就活生は今後の動向に注意を払うこと
経団連のスケジュールでは2016年卒業見込者の就活は、12月解禁だったものが3月解禁、3月選考が8月選考と大幅に後ろ倒しとなったため、従来の採用時期の考え方がそのまま当てはまるわけではありません。
しかし上記のスケジュールが多くの企業に混乱をきたしたことを受けて、2017年卒業見込者の就活時期については、3月解禁・6月選考とリスケジュールされる見込みとなっています。
これによって春採用がふたたび増加すると、秋採用・冬採用の採用計画にも変化が起こることが予想されます。就活生は今後の動向に注意を払ってください。
内定辞退された結果冬採用をおこなう企業は多い
では、春採用がメインの企業が多いなか、冬採用をおこなう企業というのはどんな会社なのでしょうか。ひとつは「内定辞退を見越して多くの就活生に内定を出したが、予想以上に内定辞退をされてしまった企業」というのが挙げられます。
これは競合他社のある大手企業や、専門分野に強みを持っている中堅企業などに多くみられます。このような企業は働く環境が悪いわけではなく、ライバル企業よりちょっとだけ就活生に人気がないというだけなのです。
このような会社は毎年のように冬採用をおこなっているため、過去の採用実績などを調べて情報収集をおこなえば、一発逆転の大チャンスです。
戦略的に採用をおこなっている企業も冬採用をおこなう
もうひとつは「戦略的に冬採用をおこなっている企業」です。これにはふた通りの解釈があって、穴場的な優良企業かブラック企業かの両極端に分かれる可能性がありますので注意しましょう。
すなわちスポーツにたとえるなら、多くの企業は春採用でスターティングメンバーを決めたいと思っているわけです。しかし優れた選手のなかには、怪我の回復が間に合わなかった者や遅れて頭角を現したルーキーがいたりするものです。
そういった人材をピンポイントでスカウトするために、冬採用をおこなうという先鋭的な企業もあるのです。
冬採用ならではの注意点とは
もちろん、内定がなかなか決まらない就活生の焦りに乗じて、冬採用で戦略的に使い捨てるための若手社員を集めるブラック企業もないわけではありません。
こうした会社は慢性的に離職率が高かったり、社員の構成年齢が極端に若かったりしますので、就職課に相談したり口コミを検索したりして、あなたの大切なキャリアを無駄にしないためにもしっかりと事前調査をおこないましょう。
冬採用で焦って決めるとミスマッチの可能性が高くなる
またブラック企業とまではいかなくても、冬採用で焦って就職を決めてしまうと、後になって自分の希望していた仕事と合わないというミスマッチの問題が生じる可能性が高くなります。
そこで経済的な事情が許すのであれば、翌年の新卒者対象の就活に持ち越すために「留年」をすることも考慮にいれるとよいでしょう。経済的な事情で留年ができない場合には、大学を卒業して「既卒」の身分で就職活動を続けていくことになります。
ただし、既卒ではなかなか困難な就職活動が予想されることは心しておきましょう。最近では就職後3年以内に転職を目指す「第二新卒」の採用が活発になっています。
他の就活生のレベルと倍率が高い
冬採用はライバルとなる就活生のレベルや倍率が高く、難易度が上がる傾向にあります。ライバルのレベルが高いのは、冬採用まで就活を続けている人の中には、すでに他社から内定をもらっていながら、根気強く就活を続けている人もいるためです。
内定が獲得できずに冬採用まで就活を続けているという人もいますが、一度他社に決まったものの、納得がいかずに就活をやり直している人がいることも覚えておきましょう。また、冬採用は企業も採用枠を大きく取っていない場合が多く、採用するのは数人だけということも少なくありません。
春から夏にかけての選考で採用枠は大部分が埋まってしまうため、冬採用の残り席は数少なく、熾烈な競争になりやすいことは理解しておきましょう。
冬採用ではナビサイトがあまり役に立たない
もう一点。冬採用では、ナビサイトがあまり役に立たなくなってしまいます。ナビサイトの掲載には高いコストがかかる&採用枠に対して就活生の応募が多く届きすぎるため、ほとんどの企業がナビサイトの掲載を取りやめてしまうのです。
したがって、リクナビ/マイナビ等のナビサイトに頼って就活を続けると、よい求人がなかなか見つけられず、就活に苦戦してしまいます。
ナビサイトでは求人を見つけられないなら、どうすればよいのでしょうか?そんな時に役立つのが「就職エージェント」と呼ばれるサービスです。
冬採用の強い味方「就職エージェント」を利用しよう
冬採用を狙う際に是非検討してもらいたいのが、就職エージェントサービスです。就職エージェントとは、登録すると、専属のエージェントがつき、無料で優良企業の紹介や、面接や書類選考の対策をしてくれるサービスです。
ナビサイトでは選考を締め切っている企業でも、就職エージェントの紹介を通すと申し込めることも多いので、持ち駒が少なくなってくる冬採用の就活に最適です。
エージェント達は年間何百人もの就活生を指導している、就活のプロです。プロの視点で、自分自身ではなかなか気がつけない、あなたの就活の問題点をアドバイスをくれるでしょう。
「もうナビサイトで全然良い求人が見つからない…」と悩んでいる時は、就職エージェントを活用してみましょう。「え、冬でもこんな求人残ってるの!」と思えるような優良企業を紹介してもらえることがあります。
冬採用の内定には「キャリアパーク就職エージェント」がおすすめ
就職エージェントには様々なものがありますが、特に、冬採用でおすすめなのが「キャリアパーク就職エージェント」です。
キャリアパーク就職エージェントでは、大手就活サイトならではの独自ルートで、この時期からでも、リクルート、博報堂、ソニー、DeNa等の大手グループ/上場企業の優良求人を紹介してくれます。
さらに、就活のプロであるエージェント達が、自己分析・書類・面接・企業別の対策まで、徹底的に指導してくれるので、一人で就活するよりもグッと内定が近づきます。
冬採用で納得のいく内定を決めたい方は、キャリアパーク就職エージェントを活用してみましょう。
冬採用で内定を獲得するためのポイント
春から秋までの選考と比較すると、冬採用は難易度が高いため、内定を獲得するのは簡単なことではありません。しかし、難易度が高い冬採用だからといって、必ずしも就職の道が残されていないわけではなく、努力次第で少ない採用枠を獲得することも可能です。
高倍率の選考を突破するには、事前に念入りな対策をしておくことが大切です。選考前にできる対策を徹底しておこない、万全の状態で冬採用に挑みましょう。
就活の軸を定める
まずは就活の軸を決め、どのような方針で就活を進めていくのかを決めることが大切です。冬採用期間まで内定がないと焦ってしまうことは多く、志望先を選定せずにひたすらエントリーする人は少なくありません。
就活の選考は確率論も多少関係あるため、ある程度は数をこなして内定獲得率を上げるのは大切なことです。しかし、あまりに志望先がばらばらだと対策がしづらく、選考も効率的に進めにくくなってしまいます。
冬採用では焦りが生じやすいからこそ、自分がどのような企業に就職したいのかを念入りに考え、条件に合うものをピンポイントで狙わなければなりません。就活の軸は明確にしておき、冬採用ではどのような方針で就活に臨むのかを詳細まで考えておきましょう。
冬採用でよくある質問の回答を用意しておく
冬採用では、よくある質問の回答を用意しておくようにしましょう。企業によって質問内容は違いますが、冬採用では「なぜこの時期(冬採用の期間)まで就活をしているのか」ということを聞かれやすいです。
冬採用期間まで就活を続けている理由は人によって違うため、自分に合った内容を考え、スムーズに答えられるようにしておきましょう。質問には正直に答えることが大切ですが、単に内定が獲得できなくて冬採用を続けているといった、ネガティブな理由は避けたほうが無難です。
いつまでも内定が出ない=何らかの問題があると思われることも少なくありません。冬採用期間まで就活をしている理由は、「納得できるまで就活を続けたかった」などのポジティブな回答をして、前向きな印象を与えるようにしましょう。
冬採用の実態を知り内定を獲得しよう
春から秋までの採用と比較すると、冬採用は採用枠がごく小さく、選考を勝ち抜いて内定を獲得できる人は非常に少ないです。そのため、これまでの選考以上に念入りな対策をすることが大切であり、徹底した準備をすることで、内定獲得率が上がると考えましょう。
冬採用に臨む際には、なぜそこまで選考を受け続けているのか、その理由を考えておくことが大切です。すでに内定を獲得していて、最後まで他の企業への就職の可能性をあきらめたくないなら、それを選考時に明確に伝える必要があります。
これまでにひとつも内定を獲得していないなら、なぜだめだったのかを考えなければなりません。冬採用ならではのポイントを知り、どのような対策をすべきかを考えて、選考の突破を目指しましょう。