就活その他
【実行力とはどのような意味?】行動力との違いや能力の鍛え方
- 141795 views
目次
実行力とは何か?
仕事をする上で求められる能力は多く、新卒であっても基礎的な力は身につけておかなければなりません。ポテンシャル重視で採用が決定するといっても、能力がまったく重要視されないわけではないため注意が必要です。
仕事に必要な能力があるなら、当然評価の対象であり、選考も有利に進められます。求められる能力、スキルは業界や企業によって違いますが、共通して発揮しやすい能力に「実行力」というものがあります。
実行力はビジネスでは重要視されやすい能力ですが、どのような能力なのか正しく理解できていない人も多いでしょう。実行力とはどのような能力を指すのか、身につけるにはいかなる努力が必要なのか、基本的なポイントを知って社会人に必要な基礎能力を鍛えていきましょう。
実行力と行動力の違い
実行力とは、簡単にいえば物事に取り組む力です。何かを始め、やり遂げることを指して実行力と呼ばれることが多いですが、似たような能力で行動力を思い浮かべる人もいるでしょう。
確かに物事に取り組む力という点では実行力と行動力は似ていますが、本質的な定義は異なるため、混同しないよう注意しなければなりません。それぞれどのような違いがあるのか、能力ごとの定義を把握して、異なる点も正しく理解しておきましょう。
実行力は段取りを決めて物事を遂行する力
実行力とは、段取りを決めて物事を遂行する力です。「結果はともかくやってみる」「ただ物事に取り組む」力を指すわけではありません。何かを始めるという点は行動力とも共通していますが、実行力の場合はより高い計画性を持って行動している点が特徴です。
いわば高い目的意識を伴う行動であり、一度始めたからには確実に最後までやり遂げるのが実行力ともいえます。実行力は取り組みを完遂する力ともいえるため、準備や行動に移すまでに時間がかかることも多いです。
そのため、取り組みの数だけで考えると、それほど多くないこともしばしばあります。新しい物事を始めるのに躊躇してしまい、なかなか重たい腰を上げられない人でも、やり始めたら計画性を持って突き進み、完遂できる実行力を持っている場合もあります。
行動力はとにかく動き出す力
段取りを決め、計画性を立てて物事の完遂を目指す実行力とは違い、行動力はとにかく動き出す力を指します。取り組みが成功するかどうかに関係なく、まずやってみるの精神を持った人が、行動力のある人といえるでしょう。
実行力との違いは計画性であり、行動力だけではただ手を出してみただけで、失敗することも少なくありません。しかし、失敗から得られる経験や学びもあり、時には勢いで始めたことが大きな成功を呼ぶこともあります。
実行力と比べるとリスキーではありますが、何でも挑戦できる、新しいことでも柔軟に対応できるという点では、行動力もビジネスで求められる能力のひとつです。行動力と実行力はある程度似ている部分もあるため、両方とも身につけることは可能です。
行動力の伝え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
評価に関する優劣はない
物事を確実に達成する実行力と失敗する可能性がある行動力では、実行力のほうが優れていると思う人も多いでしょう。確かに確実に達成できるほうがリスクは少なくて望ましいですが、だからといって能力的に実行力が行動力よりも上回っているとは限りません。
それぞれ似ている部分はあっても違った能力のため、評価に関する優劣はないと考えましょう。実行力は確実性は高いものの、なかなか行動に移せないという点はデメリットといえます。反対にリスキーでもとにかく行動して、流れを作れる、挑戦できるという点は行動力ならではのメリットです。
それぞれ違ってた良い点、悪い点があるため、一概にどちらが優れているとせず、両方バランスよく身につけていることが大切です。
コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます
自己PRは就活において必ずといっていいほど必要になります。自己PRが曖昧なまま就活がうまくいかなかったという就活生は多くいます。
そこで活用したいのが「自己PR作成ツール」です。
自己PR作成ツールを使えば、簡単な20個の質問に答えていくだけで、あなただけの自己PRが完成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
あなたが自己PRでアピールするポイントを特定します
実行力がある人の特徴3つ
自分に実行力があるかチェックするためにも、能力を持つ人にはどのような特徴があるのか知っておきましょう。実行力がある人に共通する特徴は大きく3つあり、当てはまる数が多いほど能力が備わっている可能性が高いといえます。もし特徴に当てはまる点がないとしても、能力はいくらでも鍛えられるため心配ありません。まずは現状の能力を確認するために、特徴からチェックして自身に当てはまる点があるかを見ることが大切です。
①責任感が強い
実行力がある人は責任感が強く、一度始めた物事を途中で投げ出すことはありません。実行力とは物事を完遂する力のため、きちんとやり遂げることを前提としています。途中で投げ出すくらいなら最初からやらないのも特徴的で、責任感が強いからこそ、なかなか行動できないこともあるでしょう。
いわば自身で責任を取れる範囲でしか行動はしないともいえ、場合によっては腰が重い、頑固と思われることもあります。しかし、その裏には物事を中途半端にしたくない、途中で投げ出して周りの人に迷惑をかけたくないといった意識が隠れているでしょう。
人一倍責任感が強い人ほどリスクを避ける傾向にあり、かつ自身に厳しいハードルを課して、失敗を許しません。
責任感をアピールするコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
②論理的思考を欠かさない
取り組みをスムーズに進め、物事を完成させるには、常に論理的思考をし続けなければなりません。何とかなる、勢いでいけそうな気がすると行動するのは、行動力であり実行力ではありません。実行力のある人は論理的思考をおこない続け、現実的に物事が達成可能かどうかを冷静に見極めます。
いわば理性的な人が多いともいえ、感情に流されて勢いで行動するよりは、冷静に現況を見極め、確実性の高い一手を打つという人が多いでしょう。考え事をしている時間が多く、心ここにあらずになることも少なくありません。
頭の中で自己完結することも多いため、周囲になかなか頼れない場合もあるでしょう。自身の力でどこまで確実に物事の達成を目指せるかを考えることが多いため、やや殻にこもりがちな部分もあります。
③やるべきことを正しく把握している
実行力がある人は物事の優先順位を把握しています。自分がやるべきことは何か、正しく把握しているからこそ、本当に必要な時しか行動に移しません。責任感が強いため他人になかなか頼れない部分もありますが、あくまで自分が取り組んでいる物事のみに限られます。
そもそも自分が関与していないことについては、他の人に任せることも多く、適材適所を意識して動いているともいえるでしょう。自分の個性や能力が必要なシーンを正しく理解しているからこそ、実行に移した時には優れたパフォーマンスを発揮し、効率的に物事を遂行していきます。
マストでやるべきことを把握したり、優先順位を決めて物事に取り組んだりする力は、論理的思考をし続けているからこそ身についているともいえます。
実行力を身につける方法3つ
仕事に必要な実行力を磨くのは、ハードルが高いと思う人も多いでしょう。実行力は備わっていると評価されやすい能力ですが、身につけるまでが大変です。しかし、能力の磨き方自体は意外と簡単で、自身の意識次第で日頃の生活の中から能力を高めることができます。
実行力を身につける方法は大きく3つに分けられ、それぞれ重ねておこなうことが大切です。能力を磨いて社会人としての基礎スキルを身につけ、就職に向けてさらなる成長を目指しましょう。
①常に目的意識を持って行動する
実行力を身につけるには、常に目的意識を持って行動することが大切です。普段の生活の中でも、自分が今何をやっているのか、行動を客観的に考え、その目的も考えます。なぜそれをやっているのか、何のためにやっているのか、達成することでどのようなメリットが得られるのかと、些細なことでも考え続けましょう。
物事に取り組む際に目的意識を持つ癖がついていると、自然に完遂するための方法も考えるようになり、実行力は少しずつ高まっていきます。反対に何も考えずに、ただ何となくで物事に取り組み続けていると、考える力や習慣を失ってしまうため注意が必要です。
何事にも目的意識を持ち、なぜその行動をするのか常に考える癖をつけて、思考の習慣づけをしましょう。
時間がない人におすすめ!
ツールを使えば、自己PRが3分で完成します
自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?コピペで使える効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。
自己PR作成ツールを使えば、簡単な20個の質問に答えていくだけで、あなただけの自己PRが完成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
あなたが自己PRでアピールするポイントを特定します
②物事の優先順位を考える
物事の優先順位を考えることも、実行力を磨く方法のひとつです。これは目的意識を持って行動することの、ひとつ上の段階といえます。ひとつの物事に集中し、目的を明確にして取り組むのが第一段階です。
次の段階では複数の物事を同時に処理し、何をどの順番で進めていくかまで考えます。これは仕事でも同様のことが求められ、常にひとつの仕事にかかりきりになれるわけではありません。
同時並行で仕事を進めなければならないことも多いため、視野を広げて瞬時にスケジューリングすることが大切です。些細なことでも優先順位を考える、あるいは行動するだけで実行力は身につけられます。いかに効率的に動くかを考え続けていると、自然と物事の優先順位も分かってくるでしょう。
③目標達成後の報酬を設定するのもおすすめ
実行力は物事を確実に達成する力のため、鍛えるには実際に何かを達成して、成功体験を得なければなりません。しかし、目標や目的によって違いはありますが、何かを成し遂げることは簡単なことではなく、膨大なエネルギーが必要なことも多いです。
取り組み後のモチベーション維持が重要な課題にもなるため、気持ちを高めるために目標達成後の報酬を決めておくのもおすすめです。目の前の物事をただクリアすることだけを目標にしていると、作業のように感じられてしまい、途中でやる気がなくなることもあります。
しかし、目標を達成したらおいしいものを食べる、欲しかったものを買うといった明確な報酬を付けていると、モチベーションは維持しやすいです。報酬を設定しながら物事に取り組むことで、中途半端にならず能力も高めやすいでしょう。
実行力とは社会人にとって必要な基礎スキル
数あるスキルの中でも、実行力は社会人にとって重要なスキルです。基礎的な能力として求められるため、しっかり身につけておくことが大切です。実行力を身につけるには、まずはどのような能力なのか、定義を把握しておかなければなりません。
似ている言葉に行動力がありますが、これらは別物のため混同しないよう注意しましょう。実行力とは、目標の確実な達成を目指す力であり、ここぞという時に動いて成果を上げるスキルともいえます。
仕事ではむやみやたらに手を出すと、抱える量が多くなって失敗を招くことも少なくありません。できることを確実にやるというのが、ビジネスのひとつの正解でもあるため、重宝されやすい実行力を身につけて、就活の突破を目指しましょう。