志望動機

【IT業界の志望動機は他の業界と同じ作り方では通用しない】ITならではの特徴を捉えた面接官を納得させる志望動機の作り方とは

憧れのIT業界へようこそ!

ネットの普及により大きく広がったIT業界は、業界発足時から現在まで常に成長を続けている業界になります。成長を続けているだけではなく、時代の最先端でもあり続けている業界で、就活生人気も非常に高いです。就活生人気が高いことで当然競争率も高くなりますが、それに加えてIT業界自体が特殊であるため就活難易度も非常に高位と言えます。IT業界はその実態について知られていないことも多く、また変動の激しい業界でもあるので、正しく理解をするのが難しいでしょう。多くの就活生が憧れを持ち、実際に夢のある業界ではありますが、IT業界で働きたいのならただ憧れを持つだけではなく、IT業界とはどんな業界なのか、どんな仕事をしているのか、どんな人が求められているのかなどを詳しく知り、しっかりと対策を立てて就活に臨むことが大切になります。

志望動機に求められる要素3つ

就活では自分がどんな人間なのか、どんな能力を持っているのかなどを知ってもらう必要がありますが、それに加えて自分がなぜその業界、その企業で働きたいと思ったのかという志望動機も非常に重要になります。志望動機ではその人の働く意欲だけではなく、人間性や働くための原動力などを知ることができ、就活生にとっても企業にとっても大切なものです。しっかりとアピール出来る内容を練り上げる必要があるでしょう。またIT業界は他の業界とは違った性質を持っているため、IT業界を志望するのであればすでに定型の志望動機を作っている人も、それに合わせて作り変えていかなければいけません。IT業界では求められている要素が大きく3つありますので、それに合わせて志望動機を作っていきましょう。

①成長意欲を感じさせる

日本の就活は世界的に見ても特殊で、海外で一般的な実力主義の即戦力採用ではなく、企業での成長を見越した人柄重視で採用が決定します。社会人経験のない新卒に求められるのはポテンシャルと成長意欲なので企業に就職して働きたいという気持ちを伝えるだけではなく、働くことを通じて学んでスキルアップをしていきたいという気持ちを伝えることが大切です。IT業界は常に変化を求め時代の最先端を行く業界です。変化を恐れずそれを自ら追い求めていけること、挑戦し、成長し続けるという姿勢が大切になるので、仕事を通じて自らをレベルアップさせていきたいという思いを伝えることが大切になります。

②目的意識を持っている事を伝える

IT業界は漠然とネットやパソコンを使って働く業界だということは知られていますが、その詳細については知らない人も多いです。ネット環境を駆使して仕事をするというイメージ自体は間違っていませんが、それはとても専門的なもので企業や職種によっても仕事内容が大きく変わってきます。志望動機をより良いものにするには当然仕事内容への理解も必要で、それらを理解した上でどのようなことがしたいのかを具体的に記す必要があるでしょう。将来どんな自分になりたくて、そのために就職をして何をするのかただ漠然と志望しているのではなく、きちんとキャリアプランがある事を伝えることで仕事への理解と志望度の強さをアピールすることができます。仕事を通じてどのように成長したいかに加えて、働くことに対する明確な目的意識があることを伝えることが大切です。

③原体験を元に根拠を示す

志望動機は綿密に作り上げていかに志望度が高いか、その業界や企業で働くことにどのような意味を見出しているのかを企業に伝える必要があります。志望動機は時間をかけて作ることができるので、練りに練れば誰でも人の心に響く素晴らしい文章を書くことが可能ということです。時間さえあれば嘘でも何でも企業の気を惹く志望動機を作成することはできますが、就活生の甘い言葉には企業は引っかかりません。どれだけ素晴らしい志望動機であってもそれに信憑性がなければ評価の対象にはならず、下手をすると嘘をついていると思われてしまうこともあります。企業に信じてもらうためには志望動機に信憑性、説得力がなくてはなりません。そこで大切なのは原体験です。志望するきっかけとなった原体験を語ると志望動機に納得感が出るので、志望動機には必ず含めて企業を説得できる志望動機を作成しましょう。

志望動機の作成手順

IT業界の志望動機に求められている要素を知れば、それらに留意して実際に志望動機を作成していきましょう。志望動機を作成するときにはその業界で求められる要素を知って、闇雲に書き進めていくのではなく、しっかりと手順を確認してから書くことが大切です。手順を考えずに書き進めてしまうと途中で行き詰ってしまったり、完成してもクオリティの低いものになってしまうこともあります。
志望動機は書き始める前にどのような手順で書き進めるか、志望動機の全体的な構成などを考える必要があるでしょう。
完璧な志望動機を作成するためには、どのような方針で書き進めていくのかをしっかりと決めてから書き始めることが大切になります。

原体験からなぜ志望するのかまとめる

志望動機を作成するためには、まずどのような内容を書くのか志望動機の大枠について考える必要があります。志望動機は自分がその業界、企業で働きたいという想いを伝えることですが、前述したようにそれには説得力がなくてはなりません。そこで原体験を含めて書くということが大切になるのですが、予め作った志望動機に原体験を無理やり入れ込むのではなく、原体験から派生して志望動機を考えるということが大切になります。原体験を後付けすると内容とのズレが生じてしまう可能性があり、志望動機とそれの元となる原体験が食い違っていれば志望動機に納得感はでません。原体験と志望動機は必ず一致している必要があります。志望動機の内容は原体験を中心に据えて、そこから広げていくようにしましょう。

文章構成は結論ファーストでロジカルに

内容を決めれば次に文章構成を考えていきましょう。志望動機の文章構成は結論から書き始めて根拠、まとめと書き進めていき、抽象的な表現は避けて「なぜそう言えるのか」を考えながらロジカルに書くことが大切になります。IT業界に限らず就活の志望動機は結論ファーストに書くということです。採用担当者は一日に何百もの履歴書を読み込むので分かりやすく書くことがポイントになります。結論が最初にあればそこを読んだだけで内容の全てを知ることも出来ますし、内容をより印象づけることができるでしょう。またIT業界の志望動機の注意点はロジカルに書くということを意識してください。ITは緻密な計算や論理で成り立つもので、偶然何かが出来るということがない業界です。何かを成功させるためには明確な理由や原因が必要で感情や人情でどうにかなる業界ではありません。論理的な思考が出来るということアピールし、高評価を目指しましょう。

志望動機の例文

【例文】私はITの発達を通じて世界中を繋げる仕事がしたいと考えています。私は大学時代にバックパッカーとして世界中を旅してきました。そこで様々な人たちと出会い、交流してきました。私は英語が苦手でほとんど話すことが出来ませんでしたが、翻訳アプリなどを使えば簡単に海外の人ともコミュニケーションを取ることが出来ました。しかし英語が通じない地域もあり、その時に世界中の言葉を瞬時に通訳出来るシステムなどがあればいいと思いました。言葉が通じるというのはただ個人が仲良くなるだけではなく、国交にも利用でき、経済や文化の発展にも繋がるものです。ITを通して世界を繋げ、成長させていきたいと考え貴社を志望しました。

志望動機のポイントとして結論ファーストで書くということです。ここでは1文目にどんな仕事がしたいのかということが書かれており、なぜそう思ったのか、原体験の部分が2文目以降に続いています。そこでITを登場させ、ITの現状について触れておくことが大切です。例文では翻訳アプリが登場し、現在は英語への翻訳のみが主流であることが触れられています。ITの現状に対してそこで困ったこと、どのようなものがあれば便利なのかに言及すれば自分がIT業界でやりたい事、成し遂げたい事も同時にアピールすることができます。ポイントはなぜそう考えたのか、それを達成することでどのような効果が得られるのかということです。成し遂げたいことを書くだけではなく、それによって社会にどのような影響を与えるのかということを併せて書くようにしましょう。

抑えておきたいIT業界の特徴

IT業界の志望動機が完成すれば就活の対策は終わりではありません。志望動機だけではなく、業界分析、企業分析をすることも大切です。IT業界は特殊な業界であり、他の業界と違う点もたくさんあります。業界の特徴をしっかりと理解していないと就活も上手く進めることができませんし、仮に就職することができたとしても、自分の思い描いているイメージと現実が違えば、そのギャップに嫌気が差してしまう可能性もあるでしょう。IT業界の特徴を正確に知り、就活に役立てるだけではなく、理想と現実のギャップを埋めておくことも大切になります。

古い考えを持った人は少ない

IT業界は時代の先駆けとなるような事業に取り組んでいたり、技術や考え方も常に新しく、古い考えを持った人は少ないです。仕事として新しいものに関わる機会が非常に多く、前時代的な考えではついていけないことが多いでしょう。古い考えを持たないというのは常識に捕らわれないということでもあり、いい意味で常識はずれな人も多い業界です。新しい考えを柔軟に取り入れ続ける業界なので、会社の在り方、仕事の在り方も従来とは異なることも多く、IT業界とはこういうものという先入観を持っているとそれを裏切られることも多いので、固定観念を持たずに流動し続ける業界であると思っておきましょう。

コミュ力が低い人が多い

IT業界は仕事のスタイルも自由、服装も自由、社内の風通しもよく社員同士が気軽におしゃべりをしながら仕事をしているというイメージを持つ人も多いですが、実はコミュニケーションを取るのが得意ではない人が多いです。IT業界は感情よりも論理が優先される業界であり、論理的な思考でコミュニケーションを続けていればお互いに必要な時に、要件だけを話すということが当たり前になってきます。またITの仕事は個人でパソコンに向き合っている時間も長く、営業や人事といった職種以外は社外の人と関わる機会があまりないことも多いです。そもそも対人ではなく対物で仕事をすることが多いため、コミュニケーションを必要としないことも多く、人とコミュニケーション取らずにできる仕事を探してIT業界を目指す人もいます。もちろんコミュニケーション能力があるに越したことはありませんが、社内の人が必ずしも友好的とは限らないということを覚えておきましょう。

大きな挑戦をしていけるIT業界

IT業界は常に時代の最先端を走る業界で、新しいもの、新しいことへの挑戦も多い業界です。また今やどの業界でもネットを使って仕事をしているので、IT業界で働くということはその他の業界全てに関わると言っても過言ではありません。常に挑戦を続ける刺激的な業界である反面、新しいことに挑み続けるというのはとても大変なことです。夢や憧れを持ってIT業界を志す就活生も多いですが、その過酷さに音を上げる人も多いということを知っておきましょう。しかしその過酷さも自分の好きなこと、楽しいことであれば乗り越えることもできます。IT業界は過酷さと楽しさの両方を兼ね備えた業界です。大変な業界であるということを知りながらも、魅力的な面に目を向けて折れることなくIT業界での活躍を目指し、挑戦を続けていきましょう。

監修者プロフィール

risa.idogawa@theport.jpのプロフィール画像
吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年2月、北海道生まれ。小樽商科大学卒業。 2010年4月に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。 IT・小売・外食など幅広い業界にわたって300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学の就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を行なう。 現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。