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内定式は基本的にスーツ着用
多忙な就活を乗り越え、ようやく行きたいと思える企業から内定がもらえれば、ほっと一息をつく人も多いです。内定を承諾すればその瞬間に就活はひと段落しますが、厳密には就活が終わったわけではありません。一般的に内定が出揃うのは夏過ぎであり、そこから来年の4月まで企業の人たちと顔を合わせないということはなく、入社前に内定者同士の集会があったり、内定式をする企業も多いです。
内定に承諾しても本当の意味では就活は終わりではなく、内定者集会や内定式などを経て4月1日に入社式を行うまでは就活は続いていると思わなければなりません。これまでの就活とは違ってリラックスした気持ちで臨むことができる内定式ですが、これもまだ就活の一環です。就活の一環だからスーツで行くべきか、それともリラックスした私服で行くべきか服装に悩む就活生は毎年多いです。
就活では自分の魅力を演出することが大切
就活の身だしなみに悩む声は多いです。身だしなみは第一印象を左右するからこそ、細かい部分まで気にする人もいるのではないでしょうか。しかし、覚えておいていただきたいのは就活の身だしなみにおいて「正解」は存在しないということです。
だからこそ、就活では自分の魅力を演出することも大切です。就活の身だしなみにおいて様々な情報があふれていますが、参考にした上で自分で考えて、納得して選択するようにしてください。
内定式でのスーツの着こなしマナー
内定式でのスーツの着こなし方は、基本的には就活時と同じです。内定式だからこそ周囲と差をつけたいと思う方はいるかもしれませんが、実際は内定をもらっているだけの状態であり、入社はしていない状況です。学生である立場、就活をしている立場を考え、スーツを着こなすようにしましょう。
それでは次の項目から、内定式でのスーツの着こなしマナーについて説明します。内定式を控えている方はぜひ最後まで読んでください。
リクルートスーツを着用する
就活と同じように、内定式も基本はリクルートスーツでの参加です。内定式に合わせてわざわざスーツを新調する必要はなく、就活のときに着ていたものと同じものを着て参加しても何の問題もありません。
企業によっては親睦を深めることに重きを置いて、私服での参加を指定している場合もあります。その場合は私服での参加でも問題ありませんが、服装について何の指定もない場合にはスーツで参加すると思っておきましょう。
多くの企業にとって内定式は就活生の気持ちを繋ぎとめる大切なイベントであり、採用活動の一環だと考えているので、企業から指定がある場合を除いて、面接時と同様スーツで参加するが基本になります。
シャツやスーツのシワはのばしておく
リクルートスーツやシャツには、アイロンがけは済ませているでしょうか。着用している衣類にシワやよれがあると、だらしない人だと思われかねません。身だしなみはエチケットであり、マナーでもあります。
相手へ配慮ができない人には、社会人として自覚が足りないと捉えられてもおかしくはありません。パリッとしたスーツやシャツはフレッシュ感もありますし、何より清潔感を出すためには必要不可欠なことです。
就活をしていた最中でもやっていたと思いますが、スーツを着る予定がある場合は、前日までにアイロンがけを済ませ、シワを伸ばすことをおすすめします。当日にアイロンがけをしたりシワを伸ばしをしたりすると、時間に追われ準備がままならないので、できれば前日までに衣類の準備は完璧にしておいた方が得策でしょう、
スーツ以外の身だしなみは業界や社風に合わせる
リクルートスーツが爽やかで若々しく見えるのは、まだ社風に染まっていないからだと表現する人がいます。社風というのは、その会社独特の風紀だったり、服飾や髪型などの身だしなみに関わることが当てはまるでしょう。
世の中には、オフィスカジュアルが主流で、髪型は暗いブラウンまでしか染めてはいけない会社もあれば、ジーンズの着用も明るい髪色に染髪することも可としている企業が存在します。内定先の企業の雰囲気に合わせて、内定式での身だしなみを変えることも想定しておきましょう。
新卒らしいフレッシュさを出すためにも清潔感は大切
どんな企業の内定式でも、新卒らしいフレッシュ感を損なうようなスタイルになるのは控えましょう。若々しく、初々しさが残る新人には、企業はどのような身だしなみでいてほしいと思うでしょうか。奇抜で派手な外見だったり、髭が伸びていてる風貌だったりしたら、「新人らしくないな、一緒に働きたくないな」と思いませんか。
少なくとも、新卒入社をするに当たり、清潔感を意識した身だしなみをすることは、会社にも、先輩たちにもするべき当たり前のマナーです。いかにも学生気分が抜けきれず、遊んでいるような雰囲気を出して内定式に参加してしまっては、社会人になる自覚が足りないと思われても仕方がないでしょう。内定式の時点でマナーが欠落していると判断されたら、内定の取り消しもあり得ますので、十分に注意してください。
金融・公務員系は髪型を整え髭は剃る
金融・公務員系は、就活時と同様の身だしなみで内定式に参加しましょう。この業界は、堅実で、誠実で、真面目な風貌が求められます。極端な表現かもしれませんが、お客様や国民、市民の信用を得ることができる見た目が強く求められる業界でもあります。
就活時にも意識していたように、髪はしっかりと整え、髭を剃り、メイクもナチュラルにしていたと思います。引き続き、内定式も同様の身だしなみで参加してよいでしょう。
広告・IT系はネクタイで遊ぶ・多少のアクセサリーが可な企業も
様々な雰囲気の会社がある中、その会社の色に合わせて、スーツ以外の身だしなみは多少工夫してもよいでしょう。といっても、メイクを少しだけ濃くして意志の強さを出したり、髪型を就活時よりも柔らかなイメージにしたりなど、ほんの少しのアレンジをする程度にしましょう。
広告・IT系企業は、スーツに合わせるネクタイを変えてみたり、ネックレスやイヤリングなどを付けてみたりと、多少のお洒落を可としている企業もあります。ただし注意があります。ネクタイは派手な柄のものは個性が強く出すぎるので、ビジネスシーンであることを忘れないように遊び過ぎないデザインのものを選びましょう。
また、アクセサリーを付ける場合は小振りなものを選び派手にならないようにしましょう。何事もやりすぎはいけません。
企業によっては内定式で私服を指定するところもある
内定式で私服を指定する企業も中には存在します。スーツの着用が不可で、私服で出席しなければならないとなると、何を着ていけばいいのかわからない人も多いでしょう。実際、昨今までの就活の常識といえば、内定式=スーツを着用して参加するという方程式が見事に定着していました。
しかし、時代の流れとともに、人間らしさや個性を尊重するようになった今、面接などの選考だけではなく内定式にも私服で参加するよう指定する企業が増えてきました。
男女別に紹介!私服参加の場合
内定式に参加する服装としてはリクルートスーツで黒のスーツが基本になりますが、それは企業から何の指定もない場合です。企業によっては内定式の服装を私服に指定している場合もあり、その場合は私服で参加しても問題ありません。
私服で参加していいからと言って当然ながらカジュアルすぎる、派手すぎるものはNGです。社会人としての自覚を持って派手になりすぎない服装を心がける必要があります。内定式に私服で参加する際にはおススメの服装がありますので、それを参考にして当日の服装を考えていきましょう。私服の場合は特に服装によって与える印象が変わりやすいので、社会人であるということをしっかりと意識して服装を選んでいく必要があります。
女性編
- パンツスタイル:知的でスマートな印象を与える。ブラック系の暗めの色で身体のラインに合ったサイズを選び、インナーは襟付きのシャツで上着はジャケットを羽織る。
- スカートスタイル:膝丈のプリーツが少ないスカートは柔らかい印象を与える。インナーは襟付きのシャツで上着はジャケットか季節によってはカーディガンを羽織るだけでもOK。
女性の場合はスーツと同様に私服もパンツスタイルとスカートスタイルに分かれます。どちらを選ぶかによって与える印象が違いますので、企業の印象に合わせて、どんな印象を持ってもらいたいかを考えてスタイルを選んでいきましょう。
パンツスタイルは知的でスマートな印象を与えますので、銀行や数字を扱う経理や事務職にはおススメです。スカートスタイルは柔らかい印象を与えることができるので、サービス業や営業など人と関わる仕事の場合におススメの服装になります。
またパンツ、スカートどちらのスタイルにしても靴はヒールが高すぎるとカジュアルな印象を与えてしまいますので注意しましょう。
男性編
- ジャケパンスタイル:上下がセットアップではないジャケットとパンツを組み合わせたスタイル。パンツはブラック系の暗めの色か、ベージュでもOK。インナーは襟付きのシャツで、上着はジャケットを必ず着用する。靴とバッグは服装に合った革製のものがオススメ。
男性の場合の私服はジャケパンスタイルという、ジャケットとパンツを組み合わせたものになります。上下の色を合わせてセットアップにしてしまうと、カジュアルになり過ぎてしまいますので注意が必要です。
パンツは暗めの色かベージュでもOKですが、色は守っていてもカラーデニムなどのように素材がデニムだとカジュアル過ぎるのでNGになります。パンツに関しては綿パンやスラックスを選びましょう。
インナーはきちんと襟付きのシャツを選び、ジャケパンスタイルですので、上着は必ずジャケットを着用するということがポイントになります。時期によってはまだ暑いということもありますが、若干の我慢が必要です。靴とバッグはそれほど細かく指定はありませんが、全体的なバランスやカジュアルになりすぎないことを考えて革製のもので統一しておくといいでしょう。
内定式のスーツは企業の雰囲気によって着こなしが変わる
内定式でのスーツの着用マナーや、私服を指定された場合の服の選び方について解説しました。内定式は、やはり入社することが内定として決まっている人たちが集まる場です。企業によって様々ですが、就活時の厳かな雰囲気よりは、多少なりとも砕けた雰囲気の場合が多いです。
そのため、就活時と内定式のスーツの着こなし方を比べると、多少のアレンジや装飾を可としている企業はありますが、内定式でも新卒らしいフレッシュさや清潔感を意識して、身だしなみを整えるようにしましょう。