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【体育会系とは】就活で評価される強み5つや例文~体育会系企業の特徴~

「体育会系」の定義とは

「体育会系」の定義とはどのようなことでしょう。運動が好きだからといった理由だけでは、体育会系とは言えません。「体育会系」は運動部に所属していたということだけでなく、目上の者への服従や根性論などを尊ぶ気質のことを指します。部活動やサークル活動に参加していたことも重要ではありますが、運動部における精神性を理解して、体現できているかが指標になる言葉です。重宝する企業は非常に多いので、自信を持って体育会系を名乗るべきでしょう。

体育会系の人の特徴

運動部特有の気質を持った人を「体育会系」と呼びます。その具体的な例を見ていきましょう。

目上の人が言うことは絶対という思考を持っている

体育会系の人は、企業というものは縦社会であるため、目上の人が言うことは絶対という考え方を持っています。体育会系の気質を持っている人は、これが自然とできるのですが、そうでない人の中にはこのような考え方が苦手な人も多いです。体育会系の人は、上司や先輩から重宝される人材として認められることも多いです。

情熱的でチームワークを大切にしている

体育会系特有の気質として、情熱的でチームワークを大切にしている点が挙げられます。チームで活動していた運動部はもちろん、個人競技の運動部だったとしても、集団の中において行動する規範を持っているので、社会においても評価が高いです。

企業というのは大きなチームだと捉えれば、分かりやすいのではないでしょうか。どのような業種や職種だったとしても、1人で仕事が完結することはないため、体育会系の人の情熱的でチームワークを大切にする気質は、就職したあとも重宝されることは間違いありません。

根性論や気合いの精神を持っている

仕事は論理的なことだけで完結するとは限らず、精神的に辛い立場や状況に置かれることも少なくありません。そういったときに、体育会系の人が持つ根性論や気合の精神が役に立ちます。根性論や気合の精神を持っている体育会系だからこそ、乗り越えられるシーンもあるでしょう。体育会系の強みとして、非常にわかりやすい強みなのではないでしょうか。

辛いことがあっても諦めずストイックに取り組める

体育会系の人にとって、目標に向かって努力を続けることは日常だったはずです。目標に向かって、辛いことがあっても諦めずにストイックに取り組める体育会系の人の気質は、社会において重宝されます。社会で働くにあたり、目標は欠かすことができません。チームが一丸となって目標に向かって行動していくことになるため、体育会系の人の気質は、社会においても役に立つでしょう。

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体育会系企業の特徴

体育会系企業は、体育会系と呼ばれるだけの特徴があります。しかし、イメージだけでは具体的にどのような特徴があって体育会系企業と呼ばれるか分からない人もいるでしょう。業界研究や、企業研究をおこなえば、ある程度、理解できることはあります。

しかし、実際に入社して現場で働いてみなければ体育会系企業かどうか分からないことも多いです。ここからは、体育会系企業に多く見られる特徴について解説します。企業とのミスマッチを防ぐためにも知っておいて損はありません。

上下関係が厳しい

体育会系の代名詞が上下関係です。学生時代の先輩と後輩という上下関係に慣れている人も多く入社しているでしょう。社風を作る要因の1つは、どのような価値観を持った人が多くいるかも関係します。企業のトップや重役が体育会系な気質を持っているなら、似たような人材を好むのはある意味必然でしょう。人事担当者も体育会系気質の人間なら、社風に合う人材を積極的に採用しても不思議ではありません。

そうなると、自然と体育会系気質な人たちが集まってきます。先輩、後輩という上下関係が嫌いだという人が入社しても続かない可能性はあるでしょう。結果、体育会系気質な人が集まり上下関係を重んじるという社風が自然と作り上げられることが考えられます。

成果や利益への要求が高い

成果や利益に対する要求が高いのも、体育会系企業の特徴です。努力を評価するという価値観もあるでしょう。しかし、体育会系だと努力は当然という価値観で切って捨てられることもあります。もちろん努力がまったく評価されない訳ではありませんが、認められるハードルは高いです。成果や利益が出ないなら、努力が足りないと判断されることも多いでしょう。

仕事も勝負事と考えられますが、非常にシビアな価値観とも言えます。ただし、要求の高い成果や利益を出せば、素直に評価されることは多いです。先輩、後輩という上下関係は厳しいものの、成果や利益さえ出せば追い越して管理職になるという場合も少なくありません。結果主義で働きたい人には向いているでしょう。

就活で使える体育会系の強み5つ

就活において体育会系の人だけが使える5つの強みがあります。自分の強みを知れば、就活を有利に進めることができます。次に紹介する5つの強みを知って就活で上手にアピールしましょう。

①課題解決が自然とできる

体育会系の人の強みとして、課題解決が自然とできるというものがあります。体育会系の人は、スポーツを経験してきた過程の中で、課題を見つけて改善していくというサイクルが、自然とできるようになっています。課題を見つけて改善していくサイクルは、スポーツを通しておこなっていくのが最も効率的なため、体育会系の人は自然と行動に移すことができるのです。これは、就職してからも役立つ強みの1つであり、業務での再現性も高いものになります。業界を問わず、どのような仕事でも発揮することができる強みになるでしょう。

②ストレス耐性が強い

体育会系の人は、ストレス耐性が強い傾向にあります。スポーツをしていると、目標に向けて練習を繰り返していくことになりますが、上手くいかないことも多いです。そういった経験からストレス耐性が鍛えられるため、社会に出て辛いことや困難なことがあっても、目的に向かって諦めずに進んでいく精神力を発揮できます。

体育会系の人だけが持つことのできる大きな強みなので、就活だけではなく社会に出てからも役立つことは間違いありません。簡単に身に付けることができるものではないため、体育会系の人が持つストレス耐性はあらゆる業種の企業で重宝されます。

③ホスピタリティがある

スポーツの世界では上下関係が明確になっている分、目上の人に対する気遣いがすでに身に付いているため、ホスピタリティがあることは強みです。どのような企業に就職したとしても、上司や先輩がいて自分が後輩という立場になります。そういった場で、ホスピタリティがないと人間関係に亀裂が生じかねません。

しかし、体育会系の人はホスピタリティが自然と身についていることで、正しい対応ができるのです。これは就活においても重要なアピールポイントとなるため、自分の強みであることをしっかりと覚えておきましょう。

④最低限の礼儀正しさができている

部活動を経験したことがあるなら、体育会系の先輩後輩の上下関係を理解していることと思われます。厳しい上下関係の中で過ごすには、礼儀正しさを身に付けなければなりません。礼儀正しさは社会人として必要不可欠なものです。取引先はもちろん、上司や先輩に対しても礼儀正しくなければなりません。無視して友達のように振る舞えば、トラブルの元になります。

取引先相手に新人が自己中心的な理由で無礼な態度を取った場合、企業自体が白い目で見られる可能性もあります。そのようなリスクのある人は、体育会系企業ではなくとも嫌がられるでしょう。体育会系の人材はその点が安心できると考えられます。

⑤体力がありきつい仕事でも大丈夫

どのような企業でも、頭ばかり使っているだけでは通用しません。時に体を使い泥臭い作業をしなければならないことも多いです。また、納期が近くても仕事が遅れているなら、残業も必要でしょう。ハードな仕事を乗り越えるには体力が必要です。また、頭を使うためにも体力が必要なのも忘れてはいけません。疲労困憊になった時、論理的に考えようとしても上手くいかないことがあります。

疲れると、身体的な能力だけではなく脳にも悪影響が出て来ます。体育会系は、体力をつけるためのハードなトレーニングをこなして来たと判断されることが多いです。そのため、体力があるだろうと信頼されるでしょう。

体育会系の強みをアピールする例文

自己PRにおける強みとして体育会系気質を用いる場合、具体的なエピソードで表現し、これからもそれが職場で役に立ちそうだと思わせる必要があります。「何が起こり」「何をして」「どうなったか」だけでなく、「そこから何を得て」「その企業でどう活かせるか」を組み込むことが大切です。エピソードを通して見えてくる人柄が単なる人物紹介に終わることなく貢献性のアピールにつながるよう、ポイントを押さえて作成していきましょう。

例文①

私の強みは、やり切る力です。あらゆることに全力で向かうのがモットーですが、持てる時間と体力は100%のみなので、優先順位を決めて割り振らなくてはなりません。中学から大学まで長距離走の選手として駆け抜けてきました。ポイントは配分です。競技では、総合的に現状を把握し臨機応変にペースを考えることで、全試合を完走できました。
日常においては、大部分を練習に充てる中、残り時間で効率的に他の諸作業を完結させるためにタスクを洗い出して振り分け、すべてに集中力を傾ける習慣がつきました。入社後も、ゴールにより早くたどり着くために、配分と集中で業務を完遂してまいります。

文中に明記した強み以外にも、いろいろな長所が見えます。軸に据えているのは1テーマですが、忍耐力や継続力、冷静な判断による問題解決能力など、複合的に人物が窺える内容です。長時間拘束され部活一辺倒になりがちなところを、強みを活かして学業などとも両立してきた姿は、マルチタスクを上手にさばいてくれそうという印象を抱かせます。

例文②

私は、面倒見のよさが強みです。大学ではバスケットボール部の主将でした。1学年後輩の伸び悩みが気がかりで、なんとかレギュラーへの引き上げを図れないかと考えた結果、全員画一的な練習に原因があると感じ、以前よりも一人一人に目を向けることにしました。
試合には必ず1学年後輩のメンバーを起用して特徴を見定め、個別メニューを組んで指導に入るよう方法を切り替えたところ、彼らだけでもリーグ戦を勝ち進めるだけの成長を遂げました。情に厚く親身になれる性格を活かして、スタッフ獲得営業における採用数の増加と継続率の向上に貢献したいと思います。

教えるのが得意な人は、自分自身の理解度もコミュニケーション能力も高いものです。物事の飲み込みが早く自分のものにした上で、掴んだコツや知識を人に与えたり伝えたりできる力はビジネスシーンでも活きてきます。

例文③

私は、まずはやってみる素直さを持っています。ラクロス部に所属し選手として強い自信を抱き続けておりましたが、それが一人歩きすると傲慢さとなりチームの戦力を下げることに、コーチから指摘されて気付きました。全体のベースアップにはバランスが大切であり、数人だけが牽引しても勝てません。
私は、全員で戦ってチームが勝つために、各ポジションを尊重し他者を信じて手渡すというコーチのプロセスを踏みました。低迷していたチームが地区大会優勝を遂げたのは、素直に助言を受け入れることができたからだと考えています。入社後は、先輩方のアドバイスを積極的に取り入れ、輪を重んじながら、売り上げを伸ばしていけるよう努力いたします。

エピソードから、場の空気を乱さないよう気遣いつつ大きな目標に向かおうとする協調性や、上役への従順さといった職場に大切な要素を備えた未来の姿を提示しています。団体競技で培った精神性を発揮した良好なチームプレーが期待できます。

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ありがちな失敗談

ここまでで、体育会系の人の強みをご紹介してきましたが、就活の全ての場面で役立つというわけではありません。体育会系の人が重宝されることは間違いありませんが、それは企業や業種がしっかりとマッチしている場合の話です。ここからは、ありがちな失敗談をご紹介していきます。

アピールする企業や職種を間違えている

体育会系であることをアピールするのなら、まずは企業や職種などについてしっかりと理解しておきましょう。例えば事務職といった丁寧さが求められる職種で、体力をアピールしても意味がありません。体力があることと、丁寧な仕事ができることがイコールではないためです。体育会系であることをアピールする際は、志望している企業や職種が体育系の人を採用したいのかをしっかりとリサーチしなくてはいけません。

そして、どういった人物像を求めているのかをしっかりと把握した上で面接に臨むことが重要になります。体育会系であることは強みになりますが、万能ではないことを覚えておきましょう。面接で見当違いなアピールをしても、評価されることはありません。

他の就活生と差別化できてない

体育会系の人の強みについては前述しましたが、前述の強みは体育会系の人すべてに当てはまるものになります。つまり、体力があるといった体育会系にありがちなアピールだけをしていては、他の学生と差別化することができません。就活生は他にも大勢いるので、自分以外の人が体育会系にありがちなアピールをする可能性も高いです。そのため、面接に臨む際には、自分にしかない強みを1つ用意しておきましょう。

ありがちなアピールだけをするよりも、あなただけの強みをアピールすることができれば、他の就活生との差別化をしっかりと図ることができます。自分だけにしかない強みを面接でしっかりアピールできれば、他の体育会系の人との差別化を図れ、選考を通過する可能性も高いです。自分だけの強みを見つけて面接でアピールできるようにしましょう。

根性論が強すぎる

体育会系の人の強みには、根性や気合といった根性論がありますが、それだけで押し切るのは非常に危険です。むしろ、とにかく気合や根性で押し切ろうとするのはやめておくのが方が賢明でしょう。気合や根性といった精神性は仕事をする上で重宝される気質ではありますが、そういった精神性だけでは仕事はうまく進みません。

社会人には業種を問わず論理的思考が求められます。体育会系の気質と、論理的思考を持った就活生がいれば企業としても一目置くことは間違いありません。可能性を広げるためにも、根性論だけで押し切るのはやめて、論理的思考もできることをアピールできるようにしておきましょう。

一貫して評価される能力を持つ体育会系

どの企業においても、一貫して評価される能力を持っているのが体育会系になります。もちろん、体育会系というだけで内定が確定することはありませんが、相対的には高評価であることは間違いありません。

体育会系であることを活かし、さらに自分だけの強みを見つけることで就活を突破できる可能性は上がります。他の就活生との差別化を図りつつ体育会系であることの強みを活かしていけば、就活を有利に進めることができますので、存分に力を発揮できるように事前に準備を怠らずにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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