履歴書

「卒業見込み」とは|履歴書の作成で間違いやすい学歴について解説

履歴書作成において「卒業見込み」の意味の理解は大切

就活生にとって、大学の卒業は就職するために必須であり、就活では自分を説明するための履歴書には、学歴を記載する項目があります。そのため、履歴書への学歴の記載の仕方はしっかりと把握しておく必要があります。

ここでは、履歴書の学歴を記載する際に必要な、「卒業見込」の意味と書き方について紹介します。

「卒業見込み」が正しく「卒業見込」は間違い

履歴書を書く際に「卒業見込」と表記するにあたり、「卒業見込」なのか「卒業見込み」と送り仮名を付けるのか迷ってしまう方も少なくありません。

結論から言えば「卒業見込み」と、送り仮名を付けるのが、正しい表記です。「卒業見込」という言葉は存在しません。「卒業見込み」の記載ひとつでは採用に影響を与えることはありませんが、間違った表記をすることは望ましくありません。

履歴書は正式な書類の一つであり、正式な書類への記載は、同じく正式な表記で書くのが常識だからです。送り仮名の有無だけで常識から外れていると誤解されてしまうのは、非常に惜しいことですので、履歴書に書く際には「卒業見込み」と表記するようにしましょう。こういった正式な書類を書くことは、就活中はもとより社会人になっても求められることなので、正しい表記を心がけましょう。

「在学中」の記載方法はNG

履歴書に「在学中」と表記してはいけません。学校に在学中なのだから間違ってはいないと思うかもしれませんが、就活に使う履歴書に在学中と表記するのはやめましょう。

「在学中」はアルバイトへ応募する時などに使用する言葉であり、就活において使う言葉ではありません。企業としては、卒業後のあなたを入社させたいので、在学中と記載することで卒業見込みでないという印象を与えてしまう可能性もあります。

何より「卒業見込み」よりも弱い意味合いを持つため、就活の履歴書には不向きな言葉です。卒業見込みの状態にあるのであれば、履歴書には必ず「卒業見込み」と表記するようにしましょう。「在学中」と「卒業見込み」では、相手に与える印象に大きな影響があることを忘れてはいけません。「在学中」と表記したことで、マイナスな印象を与えてしまうようなことが無いように、履歴書には必ず「卒業見込み」と表記するようにしましょう。文字にすると数文字のことですが、たった数文字だからこそ、気を付けたいポイントでもあります。

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「卒業見込み」である証明となる書類

就活において、企業から提出を求められる可能性があるのは、履歴書だけではありません。ここでは、就活において履歴書のほかにも、企業から提出を求められる可能性がある書類についてご紹介していきます。

どれも学校に申請することで受け取れる書類ですが、すぐに発行してもらえるとは限らないので、早めに準備をして企業の提示する提出期限に間に合うようにしましょう。

卒業見込証明証

企業から履歴書のほかに提出を求められる可能性のあるものの一つに、「卒業見込証明書」があります。卒業見込証明書は4年生になった段階で、且つ卒業が見込める場合のみ発行されるものです。

学校側に申請し、受け取ります。卒業見込証明書は、履歴書と同様に重要な書類となります。提出期限に間に合わないようなことがないようにいつまでに発行されるのかを、早い段階で学校に確認しておくのも良いでしょう。

成績証明証

企業によって「成績証明書」の提出を求められる場合があります。企業が成績証明書の提出を求める理由は、履歴書に記載されている内容に相違がないか、卒業が現実的なものかどうかを知るためのものです。

また、学生が学業に対してどのような姿勢で取り組んできたのかを知りたいという、企業側の意向もあります。こちらの成績証明書も学校側に申請し、受け取れますので、企業の提示する提出期限に間に合うように、早めに申請しておきましょう。

履歴書の内容と相違がないかを企業側は確認しますので、履歴書には成績証明書の内容と相違がないように記載しましょう。単純なミスで相違があったとしても、企業側は単純なミスだとは受け取ってくれません。記載ミスがあると、成績を誤魔化そうとしているのでは?と取られてしまう可能性もあるので、履歴書の記載は何度も見直すようにしましょう。

卒業を見込みは3月31日まで

卒業を見込んでいる日はいつになるのかを、卒業式の日までだと誤

解している人もいますが、卒業を見込んでいる日は、卒業式の日ではなく3月31日です。公的にも3月いっぱいは大学に在籍していることになりますので、履歴書に表記する際にも卒業見込みの日程は3月31日という表記にしましょう。

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単位を取得できる事が想定できた時点で書ける

「卒業見込み」は、卒業までに必須な単位を取得できる算段が整った時点で記載することができます。単位の取得計画を立てている人も多いと思いますが、予定通りに単位を取得することができ卒業できるという状態なら、履歴書には卒業見込みと表記してください。

就活はスタートが大事になりますので、早めに単位の取得計画を立て、早めに卒業見込みと表記できる状態にしましょう。卒業見込みと書ける状態にできないと、就活のスタートに出遅れてしまう可能性もあるので、注意しましょう。

「卒業見込み」の意味を理解し正しい表記での記載を

就活中、履歴書の学歴欄に記載する卒業見込は、大学の卒業条件を満たしている場合に記載できます。企業側は、卒業単位が足りずに留年する可能性のある就活生を、採用したいとは思いません。そのため、卒業可能である場合は、「卒業見込」としっかり記載する必要があります。

「卒業見込」と記載しているにも関わらず、いざ卒業の日となった際に、単位不足で卒業できなかったとならないように気を付けてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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