履歴書

漢検は正式名称で履歴書に記載しよう|略してはいけない意外な理由から就活で迷いがちな資格欄の書き方をご紹介

漢字検定は就職に有利に働く資格

就活に向けてさまざまな資格を取得したという人は多いでしょう。資格は自身の知識や能力の証明になるため、履歴書やエントリーシートの資格欄に空欄を作らないためにもぜひ取得しておきたいものです。身近な資格のひとつに、漢字検定があります。

学生時代に1度は試験を受けたことがあるのではないでしょうか。漢字検定の級を持っているなら、しっかり採用担当者にアピールすると高評価につながります。漢字検定などの資格を履歴書に書く際には、どういったことに注意すればいいのでしょうか。ここでは、就活における資格の記入方法についてご紹介します。資格を就活でアピールする際のポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

履歴書には全て正しく記載しよう!

履歴書に記載する際は、全て正式名称で記載をしていく必要があります。なぜなら、履歴書は正式な文書であり、採用担当者は面接する前の「第一印象」として履歴書を見て判断をしているからです。

さらに学歴や、資格、志望動機の内容などに、略称を使ってしまっていると、読み手の印象として、手を抜いているように見えてしまうに感じられるケースがあるでしょう。採用担当者はそういった細かいところを実はよくチェックしており、選考の判断材料として正式名称で書いているか否かが、合否にも影響がする場合があります。ですので、履歴書は全てを正式名称で書いていくことが大切です。

履歴書を提出する目的

そもそも、なぜ履歴書を企業に提出するのでしょう。履歴書は就職試験の時に、必ず提出が必要な書類であり、アルバイトで入社する場合でも必要になります。つまり、選考の用の資料・材料として使われるのと、就職したら勤務先の企業に保管する取り決めがあるために履歴書を提出するのです。

就職後に給与査定や資格の確認などをする際にも履歴書を用います。提出する目的が明確に決まっている履歴書ですが、その理由について以下でさらに詳しく説明していきます。

応募者のステータスを証明する公式な書類

まず、1つ目の履歴書の提出目的は、履歴書は応募者のステータスを証明する公式な書類であるためです。就職試験を受ける際には、まず第一段階として書類審査というステップがあります。経歴、職歴、スキルといった応募者のステータスを証明するために必要な公式の書類を企業に提出し、選考がスタートするのです。

自分自身の経歴を赤裸々に綴る重要な公式書類であるので、それに伴い内容を正しく記載する必要があります。当たり前ではありますが、誤った情報などを記載して企業側にばれてしまった場合には残念ながら信用が失われてしまい、選考は不採用となってしまうでしょう。ですので自分自身のステータスを一つ一つ遡り、決まった形式で書いていくことが求められています。

企業と個人の情報交換の手段

2つ目の目的としては、企業と個人の情報交換手段として使われているためです。履歴書は、お互いに何も知らない企業と個人間の中で、自分を知ってもらうための重要な手段とされています。

企業にとっても、お金をかけて採用する人間がどんな人なのかを知るための手段となります。面接する前にどんな人物なのかを知る必要があり、ある程度のパーソナリティがわかるのが履歴書です。重要な個人情報の、情報交換手段として位置付けられているのが履歴書と認識しておきましょう。

漢検や英検といった資格は正式名称で書く

漢検:日本漢字能力検定
英検:実用英語技能検定

世間では、口語として「漢検」「英検」と呼ばれていることがほとんどだと思います。口に出して正式名称で呼ぶことはまずないのではないかと思いますが、これらの資格は、資格の中でも保有している学生が多いのが現状です。

聞き慣れた漢検や英検といった略称ではなく、必ず正式名称で記載することを徹底する必要があります。もし仮に、「漢検」「英検」と書いてしまうと、それだけで、採用担当者はその個人の点数を下げてしまう可能性が非常に高いので、必ず正式名称で書く必要があるのです。

就活で頻出する資格の書き方

TOEIC:TOEIC公開テスト
MOS:マイクロソフト オフィス スペシャリスト Excel 20〇〇
簿記:日商簿記検定試験
宅建:宅地建設取引主任者試験

上記のような、就活生の中で保有している学生が比較的多い資格も、実はほとんどが略称で呼ばれているのです。これらの略称であれば馴染みがある方も多いのではないでしょうか。しかし、履歴書に書く場合は先ほど述べたように話は別です。

しっかり正式名称で書く必要があります。採用担当者は一語一句照らし合わせて確認をしているので、確認をしながら記載しましょう。さらに運転免許を記載する時も注意をしておく必要があります。正式名称は、免許証に「普通」と書いている場合は「普通自動車運転免許」と記載します。この免許は持っている方がほとんどですので、ここでしっかり覚えておくといいでしょう。

合格証に記載されている正しい取得日を記載する

履歴書に資格を書く際には、正しい取得日を記入するように気をつけましょう。資格を持っていることが分かれば取得日は関係ないような気もしますが、日付を誤って記入してしまうと虚偽の情報を載せているとして評価が下がってしまう可能性があります。採用担当者によっては、「せっかちな人である」「ケアレスミスが多い」という評価をされてしまうかもしれません。

履歴書は公的な書類ですので、書き間違いには特に気を付けるようにしましょう。また、履歴書は基本的に書き直しがNGであるため、あとから取得日を書き間違えていると発覚すれば全て初めから書き直しになってしまいます。合格証をよく確認し、書き間違いを防ぐためにも鉛筆で薄く下書きをしてから記載するのがおすすめです。

西暦か和暦かを統一して記載する

資格を履歴書に記載する際に注意するポイントとして、年号の表記について注意しなければなりません。履歴書に記入する年号は、西暦か和暦のどちらでも構いませんので統一するようにしましょう。資格欄で年号の表記を揃えるのはもちろん、そのほかの学歴欄の年号とも揃える必要があります。

年号がそろっていないと、履歴書を見ている採用担当者もいつ取得した資格なのかわかりづらいです。履歴書を読む人の立場になって書き方に気を付けるようにしましょう。西暦を和暦に、または和暦を西暦に直したいけど何年なのかわからないという場合は「20○○年 平成」「平成○○年 西暦」とネットで検索すれば簡単に知ることができます。計算するのが面倒だという方にもおすすめの方法です。

資格取得予定も記載する事でアピールにつながる

特に資格を持っていないけれど、今資格取得に向けて勉強をしているという人もいるでしょう。取得予定の資格がある場合は、「資格取得に向けて勉強中」と添えて取得予定日を書いても問題ありません。資格取得に向けて頑張っているという勉強熱心な部分を採用担当者にアピールできるでしょう。

しかし、試験を受ける予定のない資格について嘘を書くのはNGです。勉強中ではない資格を記入しても、面接で詳しく内容を聞かれてしまえばすぐに嘘だとバレてしまいます。履歴書において一番あってはならないのが虚偽の情報を記載することです。嘘が見つかれば、その他の部分の記載事項についても嘘をついているのではないかと疑われてしまうでしょう。書ける資格がない場合は、正直に「特になし」と記載するようにしてください。

資格は取得した順に記載する

履歴書というのは応募者のステータスを証明する公式な書類です。そのため、資格取得についても古い順位時系列に沿って記入することが必要です。原則的には資格の種類にかかわらず取得した順に記入する形になります。そのように記入することによって、その人がその資格をいつ取得したのかや、自己啓発で取得したのか学校の単位で取得したのかなどのいろいろな情報が読み取れるようになるからです。

高校の商業科に進学し卒業要件として簿記資格を取得したり、不動産業界に就職するために大学時に宅建の資格を取得したなど資格取得の背景はさまざまです。人事担当者はその背景を知ることによって、応募者の人となりを判断しています。

アピールしたい資格がある場合は優先してOK

履歴書の資格取得欄は資格の種類にかかわらず取得した順に記入するのが原則です。しかしながら例外もあります。人によっては複数種類の資格を取得する人もいるでしょう。特にビジネス系の高校や専門学校・短大に進学された方にはそういったケースが多く見られます。

そのような場合、履歴書に全ての資格を羅列して記入すると、本当にアピールしたい資格が埋もれてしまう可能性があります。どんな資格であってもいろいろチャレンジすることは向上心の表れです。ただ、やはり仕事に直結する資格や取得するのが困難な資格は是非ともアピールしておくべきでしょう。そういった資格がある場合は一番上に記入するのも1つの有効な手段です。

仕事に活かせる資格は評価が高い

仕事に活かせる資格は選考での評価が高くなります。漢字検定やワード、エクセルの検定などどんな仕事にでも活かせる資格もありますし、不動産業界での宅建や、経理職での簿記など特定業務を行う上で必要な資格もあります。もちろん企業によっては入社後に教育や研修によって取得させるので持っていなくてもいいという場合もあるでしょう。

しかし入社後の研修や教育は一定の時間や労力を必要としますし、受験費用の問題や資格を取得できないといったリスクも考えられます。そういった状況を踏まえれば、入社後の業務に活かせる資格を予め取得している応募者は、企業にとって即戦力として活躍が期待できます。さらに、その企業に入社したいという意欲の表れも評価されるでしょう。

漢検は2級から評価の対象になる

人気資格とも言われてる漢検についてですが、就職活動で、評価基準になるのは「漢検2級」からと認識されています。漢検を持っていると企業には「言語力がある」という印象を与えることができ、採用担当者は、言語力をはかる指標として、漢検の評価をしているのが実情です。

さらに社会人になる上での常識やマナーなどの指標としても評価しています。ではなぜ、2級から書くほうがいいのでしょうか。2級の基準が「常用漢字を全て読み書きできるレベル」という状態にあるためです。

一社会人として、基本的に読み書きができない漢字がないレベルの証明になるため、積極的に記載をしていくべきです。また、準1級・1級はより高いレベルの漢字レベルを持っているという、ある意味ブランドにもなるのでぜひ記載をすることをお勧めします。

3級以下は逆効果のリスクも

しかし3級以下の場合は、記載してしまうと逆効果になってしまいます。理由は、3級以下は小学生でも取得できる内容となっているので、アピールにならないからです。持っているからといって書くのではなく、アピールできる要素を履歴書には書きましょう。そのため、漢検3級以下は選考の判断材料には全く入らないと言っていいのです。

記載したことで、自分自身の評価を下げてしまう可能性もあるので、書かない方がいいでしょう。漢検に限らずに、小学・中学レベルのスキルの資格は書かないほうが安全です。ただ穴埋めで書いているという印象を与えてしまうのと自身のレベルを下げてしまう危険もあるので、特に漢検においては2級から書いていきましょう。

資格そのものが評価されるわけではない

そもそも履歴書に保有資格を書いたからと言ってその資格そのものが単純に評価をされることはありません。資格そのものが評価されるのではなく、難関な資格であればあるほどそれを取得するためにしてきた「努力」が評価されるのです。なぜその資格を取ろうと思ったのか、そのきっかけや想いを面接官や採用担当者は知りたいと思っています。また、その資格を就職したらどのように活かしていきたいのかと言った、目的意識を知りたいとも思っています。

その資格を取るためにどのように勉強のスケジューリングをして、どれだけの努力をしてきたのかをアピールすると「勉強熱心」であったり「スキルアップに積極的」というようなイメージを与えることができるでしょう。資格をとったきっかけや、その努力の過程はしっかりと話せるようにしておくことをお勧めします。

略して書くのは絶対NG

履歴書に資格名を書くときは、略して書くのは絶対にNGです。履歴書は公式な書類であり、正しく書く必要があります。略称ですと、なんの資格なのかわからないケースであったり、手を抜いて履歴書を作成していると見られてしまう可能性も大いにあるからです。

誰が読んでもわかるように、就活生が自分自身のステータスを企業に伝える手段であり、ここで略称などを使って評価を下げてしまってはもったいないです。履歴書は就活生にとって、選考の第一ステップになります。せっかく取得した資格を略称で書いてしまい評価を下げてしまうと、今までの努力が無駄になってしまいます。細いところまで採用担当者は見ているので、一語一句間違えることのないように、しっかりと資格名は正しく書くことが大切になります。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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