履歴書

【履歴書の書き方】住所のフリガナや番地など記載時の注意事項まとめ

「フリガナ」に関する3つの基本ルール

フリガナの記載には3つの基本ルールがあります。この3つの基本ルールを見落としている就活生は多いのです。3つの基本ルールといっても、決して難しいものではありません。

誰もが実践できる、社会の常識の範疇にあるルールです。しっかりとルールを守って正しい表記を記載しましょう。

①平仮名かカタカナかは表記に合わせる

見落としがちではありますが、履歴書のフォーマットによって「フリガナ」とカタカナで記載のあるものと「ふりがな」と、ひらがなで記載のあるものがあります。履歴書のフォーマットに従い「フリガナ」とカタカナで記載があるのであれば、カタカナでフリガナを記載するようにしましょう。

また「ふりがな」とひらがなで記載のあるフォーマットの履歴書の場合は、ひらがなで記載します。

フリガナと言えばカタカナ、もしくはひらがなだと思い込んでいるケースが多く、履歴書のフォーマットを無視してしうと、間違えるケースもあります。履歴書を書くときは、どういったフォーマットの履歴書なのかを事前にしっかりと確認するようにしましょう。

②数字は不要番地まで書けばOK

住所など数字が入る部分にはフリガナを記載すべきか否かで迷ってしまう人も多いですが、数字の部分は必要ありません。例えば、「東京都港区赤坂〇丁目□番△号 スカイマンション101号室」という住所の記載だった場合、ふりがなを記載すべきは「とうきょうど みなとく あかさか すかいまんしょん」となります。

文字列の間に入る番地などを示す数字の部分には記載しないのが、基本的なルールとなりますので気を付けましょう。こういった場合、文字列を左詰めで記載してしまうと読みにくくなってしまうので、「とうきょうと みなとく あかさか」といったように、スペースを空けて記載するのがマナーになります。

左詰めで続けて記載しても間違いではありませんが、マナーとしてスペースを空けているのと、スペースを空けていないのとでは、印象が違いますので気を付けたい部分です。社会人として、相手を気遣った心遣いができるのかどうかは、こういった部分からも読み取れます。マナーを守った書き方ができると、良い印象を与えられるので、しっかりと抑えておきたい部分です。

③文字は楷書で丁寧に

文字は書き手によって癖がでてしまうものですが、できるだけ楷書で丁寧さを心がけましょう。特徴的なフォントになってしまう人も少なくありませんが、そういった履歴書はそれだけで印象が良くありません。可能な限り丁寧に楷書で書くのがマナーであるといえます。

これは履歴書に関わらず、社会人になってからも役立ちます。昨今はパソコンで書類を作ることが多いので手書きも減ってはきましたが、全くないわけではありません。

もちろん、手書きの文字には人によって上手い下手がありますが、文字を書くのが苦手な人でも、丁寧さを心がけて書いた文字は、相手にその意図が伝わります。文字を書くのが苦手だからといって、殴り書きをするようなことをせず、丁寧さを心がけて書くようにしましょう。

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履歴書の住所欄の正しい書き方

履歴書には必ず住所欄があります。住所欄にも正しい書き方があるのです。以外と就活生が見落としがちな部分も多いので、履歴書を作成する前にきちんと確認しておきましょう。大きく分けて4つのポイントがあります。

郵便番号から書く

履歴書のフォーマットの大半には郵便番号の記載を示唆する「〒」のマークがあるものが大半です。もちろん、ここには郵便番号を記載しなくてはいけません。書き方としては「123-4567」といったようにハイフンで繋いで記載するのが正式な書き方になりますので、必ずそのように記載するようにしましょう。

住所欄に小さく郵便番号のマークが記載されているため、見落としがちな部分ではありますが、空欄を作ってしまうことのないようにしてください。

数字の書体は統一する

住所欄には番地をはじめ、部屋番号などの数字を記載することになりますが、数字の書体は統一するようにしましょう。漢数字でもローマ数字でも構いませんが、そのどちらもが混在するような書き方は避けなくてはいけません。

例えば、番地までを漢数字で記載していたにも関わらず、部屋番号をローマ数字で書くようなことはあってはいけません。初めから漢数字で書いていたのなら、最後まで漢数字で統一するようにしましょう。また、ローマ数字で書いていたのなら、最後までローマ数字で記載を統一するのがルールとなります。

住所が長い場合は二段にして書く

自分の住所が長い人の場合は、履歴書の住所欄に書ききれない場合もあるかもしれません。このような時には、どのようにして住所を記入したら良いのでしょうか?あらかじめ、住所の長さから文字の大きさを小さめに書いて、欄内におさめることも大切ですが、あまり文字が小さくなるようでは、読みやすい履歴書とは言えません。

対策としては、住所欄を二段に分けて記入するようにします。その際、横書きですので、上の段に書いた住所が上下にぶれないように気をつけます。住所欄に鉛筆で薄く直線のリード線を書き、その上から住所を記入すると、文字が斜めになる失敗を防げます。

履歴書を記入し終わった後に、鉛筆のリード線の削除を忘れないように気をつけましょう。住所欄のみならず、履歴書のそれぞれの記入欄は書類上記入スペースが限られますが、記入事項は略さずに正式な住所の記入です。

アパートやマンション名も正式名称で書く

履歴書に住所を記入する上で大切なのは、正式名称での記入です。住所の番地およびアパートやマンション名を略して、「〇-〇-〇-101」などの記載はNGです。履歴書は公的な書類ですので、「〇丁目〇番〇号 △ハイツ101号室」などと、正しく書きましょう。

住所についても、東京23区内だから相手もわかるはずと自分勝手な判断をして、「渋谷区〇〇」などと書き始めるのではなく、「東京都渋谷区〇〇」と正式住所を記入しましょう。住所が政令指定都市であっても、書き始めを「〇〇市」とするのは厳禁です。都道府県名から記入しましょう。

自分が当たり前だと思って書いた履歴書の書き方が、社会のルールや常識から外れている場合もあります。企業からの自分に対する評価を下げてしまわないよう、確認をしながら正確に履歴書を記入することが大切です。

メールアドレスを書く欄がない場合は連絡先欄に書いてもOK

履歴書にメールアドレスを記入する場合は、アルファベットや記号が正しく相手に伝わるよう、より一層の注意をはらって丁寧に記入する必要があります。ハイフンとアンダーバー、コンマとピリオドなど、紛らわしい記号を書くときには、十分気をつけましょう。

履歴書に記入するメールアドレスは、確認や連絡が取れやすいものにするのはもちろんの、できるだけ文字に書いた時に判別しやすいアドレスにしておくことも有効です。もし履歴書にメールアドレスを記入する欄がない場合は、現住所欄の下にある連絡先欄にメールアドレスだけを書いても差し支えありません。

電話番号は最も繋がりやすい番号を書く

どんなフォーマットの履歴書にも、氏名や住所欄と同様に、必ずあるのが電話番号欄ですが、こちらには最も繋がりやすい電話番号を記載するようにしましょう。大半の人が携帯電話を所持しており、携帯電話のほうが出やすいこともあり、自宅よりも携帯の番号の記載が一般的です。

企業は履歴書に記載のある番号へ電話をして、就活生と連絡を取り合いますうことになります。企業からの着信に気が付きやすく、すぐに折り返し電話をかけられる電話番号であることが望ましいです。

「○○方」と印刷されていた場合何を書くのか

履歴書には、住所欄に「○○方」と記載されているものがあります。「○○方」の住所欄は、どうやって記入すればいいのかわからない方も多いでしょう。この場合、実家に住んでいる人や一人暮らしをしている場合は空欄で構いませんが、誰かの家に下宿していたり履歴書に記入した苗字と表札の苗字が違ったりしている場合は記載するようにしましょう。

例えば、山田さんが田中さんという親戚の家に下宿していた場合、山田さんは履歴書の住所欄に「田中方」と記載します。そうすれば、なんらかの書類を送る場合に住所が違ったとしても、配達員がしっかりと郵便物を届けられるのです。「○○方」をつけないでいると、その住所に住んでいないと思われる場合がありますので気をつけましょう。

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履歴書を入れる封筒の住所の書き方

ここまでの見出しでは、「フリガナ」をはじめとした履歴書やエントリーシートの「住所欄」の記入方法をまとめてきました。ただほかにも「住所を書く」という点で見れば、履歴書などの応募書類を入れて郵送する「封筒」もそれに当てはまります。この際、一緒に覚えておきましょう。

ここでは「封筒」に書く住所のポイントを3つご紹介いたします。封筒の書きかたは場合によってまったく異なりますので、しっかり気を付けて失敗することのないようにしてください。

表には郵送先住所・裏には送付者住所を記載

封筒ですが、表面(つなぎ目がなく、フラップののり付けをしないほう)には郵送先、つまり相手の企業の住所を書きます。もう一方の裏面(つなぎ目があり、フラップののり付けをするほう)に記載するのは、送り主である自分の住所です。

このポイントではとくに、縦書きか横書きかで裏面の「送付者情報」を書き入れるべき場所が大きく異なる点に注意してください。封筒が縦書きの場合は左下、横書きの場合には右下にそれぞれ住所をはじめとした送り主の情報を書き入れていきます。

なお封筒に関しても、間違えてしまった場合には最初から書き直すというのが好ましいです。どちらの面でも、事前に下書きをして全体のバランスを取るなどのことをしながら、ミスのないように仕上げるようにしてください。

縦書きなら漢数字のほうが読みやすい

封筒に書き入れる住所は、縦書きであれば「漢数字」のほうが断然読みやすく、配達業者も情報を把握しやすいでしょう。というのも、縦書きでアラビア数字を使ってしまうと、数字と記号でややこしくなってしまうものがあるからです。

具体的に判別が難しくなってしまうものとして挙げられるのが、「1(いち)」と「‐(ハイフン)」です。書きかたでカバーすることはできますが、それでも紛らわしいのでやめておきましょう。

なお、横書きの封筒であった場合には、アラビア数字を使用しても問題はありません。むしろここで漢数字を使うと、今度は「一(いち)」と「‐(ハイフン)」の区別がややこしくなってしまうため、漢数字を使うのは好ましくないといえるでしょう。

持ち込みの場合は宛名書きは不要

履歴書やエントリーシートは郵送する以外にも、面接や説明会の当日に直接手渡しするという場合があります。その場合にも封筒は使用するのですが、送付先である企業の住所などの情報を書く必要はありません。

というのも、送り先の情報を書く理由は、配達業者に「どこに送ってもらいたいのか」を知らせるものでしかないからです。当日手渡しのケースでは、配達業者を介することはありませんので、住所などの情報を書いていなくてもまったく問題がないのです。

ただし、送り主である自分の情報に関しては変わらず書き入れておきます。裏面の情報は、送り先である企業の担当者に「誰から送られてきたものか」というのを知らせるものなので、このケースにおいても効果はあります。

住所欄で書き間違えた場合の対応

履歴書を書いているときに、住所欄で書き間違えた場合はどうしたらいいのでしょうか?漢字での表記は正しく書けていても、ふりがなをカタカナで書く表記になっているのを、誤って平仮名で書いてしまったといったケースもあるでしょう。

つい日頃の癖が出てしまい、番地をハイフンでつなげて書いてしまうこともあるかもしれません。もし履歴書作成中に、自分の書き間違いに気づいたら、たとえ些細な箇所であっても、履歴書は公的な書類ですので、そのまま提出するのは避けましょう。これから、履歴書の住所欄で書き間違えた場合はどのように対処するべきかを解説していきます。

修正ペンやテープは使用せず最初から書き直す

履歴書を書き間違えた場合は、履歴書を最初から書き直しましょう。書き間違えだけでなく、履歴書を書いている際に飲み物をこぼしたりして汚してしまったり、シワになったり、履歴書の端が破れてしまったりした際も、最初から書き直す必要があります。

履歴書を書こうとするときには、あらかじめ書類を多めに準備しておきましょう。万が一書き損じた場合に備え、証明写真は最後に貼り付けます。

履歴書は表記ルールにともないフリガナも書いていこう

履歴書は企業とあなたをつなぐ重要書類です。氏名や学歴はもとより、内定の連絡や書類の送付などは全て履歴書の記載に基づいて行われます。そのため、履歴書の記載に不備があると、企業からの連絡や郵便物を受け取れないといった事態に発展しかねません。履歴書を記載するためのルールを守り、記載内容に不備がないようにしましょう。

もちろん記載に不備がないことだけでなく、ルールやマナーをしっかり守っている履歴書は、企業からの印象も良いものです。履歴書のルールやマナーをしっかり守って記載し、履歴書で好印象を持たれるように努めれば、選考を突破できる可能性も高まるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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