面接対策
【小論文の書き方】面接官が見ているポイント・書き方・テーマの例文も紹介
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目次
小論文にはあなたの本質が表れる
就活では様々な選考があります。面接一つとっても個人面接の場合もあれば集団面接の場合もありますし、グループディスカッションやグループワーク、筆記テストが行われることもあります。就活を続けていればこれらの選考を一通り経験することになりますが、これに加えてさらに小論文のテストがある場合もあります。
選考で小論文を行う企業はそれほど多くありませんが、全くないというわけではありません。また受験などで小論文を書いたことがあるという人もその時の知識だけでは不十分であることが多いです。受験と就活の小論文では見られるポイントが違っていることもありますので、必ず就活用の小論文対策をしておくようにしましょう。小論文には自身の本質が表れ、それを知ってもらう就活では非常に重要な試験ですので、必ず対策を立てるようにしましょう。
小論文から面接官は何を分析しているのか
就活での選考には様々な意味があります。個人面接では受け答えを通じてその人の人柄や人間性を知ったり、集団面接やグループディスカッションなどでは集団における協調性や発言力。筆記テストでは学力や知識が見られています。
では小論文はどうでしょうか。小論文では自分の本質の部分が表れますので、その人の本質の部分を知るためという目的もありますがそれだけではありませんし、単に文章を作成する能力が見たいというだけでもありません。小論文では実は様々な能力や資質についてが問われています。そのため上手く書くことが出来れば大きなアピールとなりますが、失敗すれば様々な面でマイナスの評価になってしまいます。小論文を攻略するためには小論文から面接官は何を分析しているのかを知りましょう。
思考力
小論文から面接官が分析のする能力の一つとして考えられるのが思考力です。どんな考えを持って論述しているのか、思考力が全面にでる小論文の特徴ですので、自分自身の本質とともに思考力についてが判断されます。小論文はテーマに対して自分の意見を書いていくことになりますので、100人いれば100通りの答えがあります。
どんな内容を書いたのか、どのような意見を持っているのか、なぜそのように考えたのかという点が見られています。また小論文における思考力とはただ答えを考える力だけを指したものではありません。小論文の思考力では自分の意見を考え出す力とともに物事の捉え方や読み手に伝える力を見られているということを覚えておきましょう。自分の意見を書くこと、そしてそれを上手く伝えることが小論文では求められています。
一般常識
自分の意見を持っているだけでは小論文を書き進めることは出来ません。小論文を上手に書き進めるためには一般常識も必要で、小論文のテストでは四則演算や時事問題などの一般常識を身に付けているかどうかを見ていることを覚えておきましょう。
小論文を書き進めるためにはテーマを理解する必要がありますが、一般常識がなければテーマの意味を理解したり、意味を読み解くことが出来ない場合もあります。また問題の形式としてテーマが与えられ、それについて書き進める場合もありますが、何らかの問題を解いた上で小論文の記述に繋げたり、時事問題について言及する問題も頻出します。問題を解くための基礎的な常識が備わっているかを見られていますので、基本的な計算問題の復習をしたり、こまめにニュースに目を通すなどの努力が必要になります。
一般教養
小論文では一般常識が見られていますが同様に小論文の中から基礎的な教養を持っているかどうかを見ている場合もあります。小論文のテーマによってはビジネスに関係するものも多くありますし、それらに上手く回答していくためには基礎的な教養が必要になります。一般常識は普段の生活の中で意識次第で身に付けていくことも出来ますが、一般教養の場合はそうはいかず、身に付けるためにはしっかりと勉強をしなければなりません。
一般教養は社会人に必要な基礎的な能力であり、その能力が備わっているか、またその能力を身に付けるための努力をしたかどうかも見られています。
実際の業務に対する姿勢
小論文ではその内容からも多くの情報を読み取ることが出来ますが、小論文に対してどのように取り組んでいるのかでも人間性を判断することが出来ます。面接官は思考の深さや書き方の丁寧さといった小論文への取り組み方から、実際の業務への取り組み方を分析しているので、小論文へ取り組む態度や姿勢などにも注意が必要です。これは当然テスト中だけの問題ではなく、記入する一文字一文字から判断されていると考えましょう。
内容を見なくても文字の丁寧さなどからも読み取れる情報はありますし、最後の方で帳尻を合わせるために誤魔化している部分を見つければ実際の業務でも詰めが甘いのではないかなどが読み取られてしまいます。小論文は自分の本質が表れるだけに嘘がつけないテストでもありますので、真剣に、誠実な態度で取り組むことが大切になります。
提出期限内での処理能力
小論文のテストは当然ですが時間制限があります。そのため期限内に課題を終わらせて提出する事ができるかという処理能力も見られていることを覚えておきましょう。小論文のテストは基本的には文字数が設定されており、制限時間以内にその文字数に達し、文章を完成させなければなりません。制限時間内に書き上げるというだけでも難しいことですが、そこからさらに精度を上げるためには見直しをして誤字脱字のチェックや内容に矛盾がないかを確認し、あれば修正していかなければなりません。小論文は書き上げ、見直し、チェック、推敲まで終わって初めて完成となります。制限時間内でそれら全てが出来るか、あるいはどこまで出来るかで処理能力の程度が分析されています。
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小論文の書き方の基本
小論文でどのような点が見られているのかを知れば、次はその書き方について確認していきましょう。小論文の書き方にはいくつか決まりがあり、それらが守られていないと小論文として成立せず、評価の対象にすらならないということもあります。小論文で失敗しやすいのが、小論文として成立しているかどうかの点です。
せっかく長い文章を書き上げてもそれが小論文と呼べるものでなければ何の意味もありません。作文と小論文は全く別物で、これを混同していると失敗に繋がりやすいので注意しましょう。小はついていますが論文ですので、論文らしい書き方を心がけて作成していく必要があります。根本的な失敗をしないためにも小論文の書き方の基本を学んでいきましょう。
目的意識を明確にする
小論文を書く時に最も大事な点は何を伝えたいのかという目的を明確にして書くということです。小論文は自分自身の意見や主張を述べたもので、何かを伝えるための文章です。その前提となる何かの部分がない、あるいは曖昧だと何を伝えたい文章なのか分からなくなってしまいます。小論文は伝えるための文章であり、相手に読み取ってもらうための文章ではありません。そのため読んで伝わるものがなければそれまでです。読み手が感じ取り、読み取って意味を成すものは小論文ではありませんので、必ず目的を明確にし、読めば何を伝えたいのか分かる文章を心がけましょう。目的が抽象的な小論文は評価されないのでそれだけで0点です。まずは小論文として成立させ、評価の対象とならなければなりません。
文字数は厳守する
小論文は何文字でも自由に書いていいというものではなく、必ず文字数が指定されています。文字数の指定は企業によっては様々ですが、基本的には最低文字数と上限の文字数が指定されており、その範囲で収めるというものになります。文字数についてはまずは指定された最低文字数は必ず満たすようにしなければなりません。文字数が足りていないのは面接に遅刻をしてくるのと同じです。たとえどれだけ素晴らしい文章でも文字数が足りないだけで大きなマイナスとなり、最悪の場合、評価してもらえないということもあります。ではとにかく多く書けばいいのかというとそうではなく、逆に文字数を超過していても、文章をまとめる力がないと判断されてしまうので注意が必要です。最低と上限の文字数が指定されている場合は必ずその範囲に収め、何文字程度とされている場合は誤差1割を基準に文字数を調整しましょう。
文体は「である調」で書く
小論文を書き進めるときに失敗しやすい点が文体であり、小論文は必ずである調で書かなければなりません。小論文は自分の意見を主張するものなので、相手に簡潔に伝えるためにもである調で書き進めていく必要があるので、文体は必ず揃えるようにしましょう。
履歴書の場合はですます調で書き進めることもありますし、就活の場なのでかしこまった方が良いのかと思いですます調で書いてしまう人は多いですが、論文であるということを忘れてはいけません。大学でもレポートや論文を書く機はあると思いますが、それらは必ずである調で書いていたはずです。就活とは言え小論文もそれらと同じです。文体を間違えただけでも小論文として成立しませんので、必ず簡潔に伝えるである調を使用しましょう。
倫理的に書き進める
小論文は自分の意見や主張を伝えるための文章であり、それぞれの答えが違って当然ですが、それは何でも自由に書いてもいいというわけではありません。あくまで相手に自分の意見を伝えるということが目的ですので、倫理的に意見を述べて、読み手を説得しながら書き進めることが必要になります。自分の意見を伝えるからといってあまりに突飛な内容では相手を説得し、理解してもらうことは出来ません。
小論文では説得力と理解出来るということも大切です。倫理的でない、理解出来ない文章も評価の対象とならない場合がありますので注意が必要です。また自分の意見を伝えようとするあまり、ただの説明や感想で終わらないように注意するようにしましょう。自分がどのようなことを感じたのかを説明するのではなく、感じたことに対する自分の意見を伝えるのが小論文です。
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文章構成
小論文では文章の書き方はもちろんどのように主張を進めていくのか、その文章構成も大切になります。より素晴らしい文章を書き上げるためには書き進めていく核となる意見や主張、それらを表現するための言葉選びに加えて文章構成が重要になります。これらは全てが揃ってこそ完成するものであり、どれか一つを欠けばたちまちに小論文としての価値は下がってしまいます。また文章構成次第では文章の説得力や理解度も変わってきます。文章構成を変えるだけでより分かりやすく、より説得力が出ることもあり、逆も然りです。文章構成は文章の枠組みとなるものですので必ず注意しながら書き進めていきましょう。小論文では序論、本論、結論と進めるのが正しい文章構成になります。
序論
小論文の導入部分となる序論ですが、序論では問題提起を行い、小論文の中で何を述べていくかを明確にすることが大切です。小論文は何を述べるか、伝えるかという目的の部分が最も重要になりますので書き始めの部分に最も注意を払わなければなりません。文章の導入として問題提起を行うことで何を述べるのかが相手に伝わりやすいだけではなく、自分自身でも内容を整理しながら書き進めることが出来ます。また先に結論を述べる事によって、読み手はそれを念頭において論述を聞く事ができるというメリットもあります。最初に問題提起として結論があれば、その文章はその結論を裏付けるため、伝えるためにあるという解釈ができ、いちいち結論に触れなくても何について言及しているのかを明らかにすることが出来ます。
本論
問題提起を行えば次にその結論を裏付け、説得力を出すための本論に移りますが、本論は最も倫理的な思考を持たなければならない部分ですので注意して書き進めるようにしましょう。結論を裏付ける、伝えるということを意識して書き進める必要があり、整合性の取れない内容にならないよう注意が必要です。説得力を上げるためには自分の主張に対して定量的な証拠を元に自分の議論を進めていくことが大切です。
曖昧な表現や言葉は避け、出来るだけ具体的な言葉や例を用いて書き進めていきましょう。また本論は小論文の中で最もボリュームが大きくなる部分です。このままでは文字数が足りないと感じれば、どうにか内容を膨らませて文字数を稼ぎたくもなりますが、不要な情報は絶対に織り交ぜないよう注意する必要があります。不要な情報はマイナスの評価になりますので、内容を膨らます場合は必ず必要な情報であることを確認して盛り込みましょう。
結論
序論、本論と続けば最後は締めの文章となる結論です。これまで論じた内容を総じて結論を導くことで小論文は完成します。結論はまとめの章でもありますので、これまでに言及したことのまとめとなる文章を心がけて書きましょう。結論において最も重要なことは読み手が納得できる結論を述べるということです。せっかくそれまでが良くても結論で躓いてしまえば台無しになりますので、必ずそれまでの文章を踏まえた上で、誰もが納得出来る結論を導き出しましょう。また結論まで書き終われば序論の部分と見比べて結論が変わっていないかを確認しましょう。小論文は文量が多いので書いている途中で結論を見失ってしまう場合があります。最初に述べた結論と最後の結論がリンクしているかを必ず確認するようにしましょう。
頻出するテーマの例文一覧
小論文の書き方や文章構成などが分かれば小論文の対策は終わりではありません。それらの知識を踏まえた上で実際に書いてみるということが大切です。小論文は短時間でかなりの量の文章を書き上げなければならず、それには慣れが必要ですし、考えているのと実際に書いてみるのではやはり違っています。文章は書けば書くほどに上達しますので、何度も挑戦して小論文に慣れておくことが大切です。また小論文の問題の傾向を知っておくのも大切なことです。同じ小論文でもテーマが違えば書き方や考え方が違ってきますし、テーマによって面接官が見ているポイントも違う場合があります。頻出するテーマの例文から問題の傾向やチェックされているポイントを知り、実際に作成して小論文対策を完璧に近づけましょう。
想像型
小論文のテーマとして頻出なのは想像型と呼ばれる問題です。決まった答えはなく、答えは学生自身に委ねられているのが特徴で、抽象的なお題を出す事で、学生の想像力や目的意識を見ていると言えます。基本的にはどのような回答をしても自由ではありますが、どのような点をアピールしたいのかを決めて書き進める必要があります。またお題が抽象的であるために答えも釣られて抽象的になってしまわないように注意しなければなりません。また企業の方向性から大きく逸れた回答をしない事も大切です。アピールする方向性を間違えれば小論文として成立していても高い評価を得ることは出来ませんので、事前に企業が求める人人材像などを知っておき、それに合わせて回答することが大切になります。
経験型
次に頻出となるテーマが経験型という学生の経験についてを問う問題です。実体験を元に、そこから何を感じ取り学んだのかを述べることが重要になります。経験型の場合は自分の経験を元に書き進めるため書きやすいものも多いですが、自分の経験したことの説明だけになってしまわないように注意しなければなりません。問われているのは経験したことではなく、その経験から何を学んだのかという点です。また経験から何をどのように学ぶかということから実際の成長の仕方を見られているのでその点についても意識して書き進めましょう。新卒の就活ではポテンシャル重視で採用が決定しますので、成長の仕方というのは非常に重要なことです。これも企業の求める人材像などを把握し、企業で求められている方法で成長出来るということをアピールしましょう。
思考型
頻出の小論文のテーマとして最後に挙げられるのが思考型です。思考型は情報感度や物事に対する視点や考え方を見られているテーマであり、小論文としては一般的なテーマだと言えます。あえて答えの選択肢が多いものを問題にすることで、なぜそれを選んだのか、物事の意思決定についても見ることが出来ますし、自分の本質の部分や能力が分かりやすいテーマでもあります。思考型のテーマでは本質や思考力や物事の捉え方だけではなく、実際の業務への考え方を見られているということも覚えておきましょう。業務への考え方は仕事に対する姿勢でもありますので、就活では非常に重要なポイントになります。回答するための知識も必要となる問題ですので、様々なことへアンテナを張っておくことが大切になります。
小論文は計画的に書き進めよう!
小論文はその人の本質を知り、様々な能力や資質を知ることが出来るものです。見られているポイントが多いため選考の中でも難易度の高いものになりますが、見られているポイントが多いということは上手にアピールすることが出来ればそれだけ大きなアピールになるということです。上手な小論文を書くのは難しいことですが、チェックされているポイントや気をつけるべき点をしっかりと抑えて対策を立てておくことが大切です。小論文を上達させるためにはとにかく書くことが大切です。
様々なテーマで書いてみるということが小論文上達の近道ですので、テーマの例文を参考にして実際に小論文を書き進めていきましょう。小論文は時間制限がある中でかなりの文量を書かなければならないので焦ることもありますが、計画的に書き進めることが大切です。書き始める前にどのような構成にするかをじっくり考えてから落ち着いて書き進めていきましょう。