面接対策
「前向きに検討します」は脈アリなのか|面接での対応と採用の指標
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目次
「前向きに検討します」はよく使われる言葉
「前向きに検討します」この言葉を面接の際に面接官に言われることがあります。どんな風に解釈をすれば良いか悩んでしまう人も多いはずです。前向きに検討しますと言われた時、すぐに不採用と考える人も中にはいるでしょう。採用を決めたなら検討をする必要もないからです。しかし簡単に判断できない所もあります。
面接官の言い方や面接でのやりとりなどからある程度、結果を予想できる場合もあるでしょう。そうだとしても、結果は誰にも分かりません。このことも踏まえ、前向きに検討しますという言葉を考える必要があります。前向きに検討しますと言う面接官は、どんな気持ちと意図を持ち、就活生にこの言葉を投げかけるのでしょうか。その点を詳しく解説します。
面接官の対応から分析する合否判断
就職活動において、次のステップへ進めるかどうかの合否判断をするには、まずは面接官の応募者へ対する対応をひとつの目安にする方法があげられます。面接官の質問内容や雰囲気・返答などのニュアンスから、好感触であるのかそうでないのかを分析するということです。
面接官にもさまざまなタイプの人がおり、クールで淡々とした雰囲気の人からカジュアルで喜怒哀楽のはっきりした明るい雰囲気の人までさまざまです。雰囲気だけでは確実にわからないといえども、ある程度場の雰囲気をつかむことで合否判断が可能な場合もあるでしょう。
面接官の一存で採用を決められない場合に言われる
面接が終了した最後の最後になって、面接官から「前向きに検討します」といわれた場合、この言葉に翻弄される人が少なくありません。この言葉はいったいどのような意味を持っており、面接官はどういった気持ちでいるのでしょうか?
まず1つの可能性として、面接官の一存で採用を決めることができない場合もあるということがあげられます。面接官自身は採用の方向であったとしても、人を採用するということは役員や社長など会社のトップの意見が非常に重要となってきます。そのため、応募者にすぐに「採用します」といえないという場面が多いともいえるでしょう。
次に、一旦持ち帰って検討したい場合に使用する場合もあります。好感触ではあるものの、採用後に配属される部署の社員など複数の人からの意見を聞いたうえで判断したい場合にはすぐに返答できないということです。
ポジティブでもネガティブでもある
「前向きに検討します」といわれると、ネガティブなイメージでとらえる人が多いといえるでしょう。しかし、必ずしもネガティブな意味合いで使われているわけではありません。それまでの文脈によってどちらかの意図があるといえるでしょう。
場合によっては「追って連絡します」とイコールの関係であることもあり、最終的にはポジティブな結果になる可能性もあるのです。そのため、「もう駄目だ」と思ってしまわずに、正式な回答をもらうまでは安易に合否判断をしてしまうことは待ってみましょう。しかしどちらの回答を得られるかははっきりとはわからないので、企業からの回答を待っている間に次の選考の対策も平行して行った方が良いです。
返事はシンプルにする
面接官から実際に「前向きに検討します」といわれた場合、言葉に詰まってしまう場合もあるかもしれません。この場合、返答によって合否に影響を与える可能性は低いので、返事はシンプルに「はい」もしくは「よろしくお願い致します」などでいいでしょう。
困惑して、「どういう意味なのか」「不採用なのか」と詰め寄るようなことは避けましょう。あくまでも冷静に、それまでの面接と同じようなスタンスではきはきと答えれば問題ありません。最後まで自分らしく自信を持って面接官に対応しましょう。
一喜一憂しないことが大切
「前向きに検討します」と言われたら、受け止める個人個人で言葉の解釈は変わってきます。面接に手応えがあって自信が持てたらポジティブに感じられるでしょう。逆に自信がない人にとってはネガティブな印象を持つはずです。前向きという言葉だけ取ると、確かにポジティブな意味です。しかし、それは応募者に対する気遣いの可能性もあるのは否定できません。
前向きという言葉が入っても、今は決められないから検討して合否を伝えますと言っているのだなと解釈しましょう。不合格だと嘆く必要もありませんし、絶対に受かったとも言い切れないのです。結果が出るまで一喜一憂しないようにしましょう。正式な結果が出るまで、どのようになるのかは分かりません。気にしすぎずに、ゆったりと構えて発表を待っていましょう。
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「前向きに検討します」の類語のパターン
実際に社会に出て働きだすと、頻繁に耳にする「前向きに検討します」というフレーズは、学生の立場からすれば、正直にいって理解に苦しむ言葉です。しかし、ビジネス上の取引は、お互いの腹の探り合いを重ねて、最終的には双方の妥協点に着地して成立するものです。相手に返事をしなければいけない局面において、思惑は様々に動きます。
たとえば、「ほとんどOKだけれど、もう少し詰めたいから時間がほしい」とい場合もあれば、「自分一人で判断できない。上司の判断を仰ぎたい」とい場合もあります。
そして「すぐ断りたいけれど角が立つからとりあえず」というケースもあります。
様々な場面で相手と気まずくならずにスムーズにやり取りを終わらせる、便利なフレーズなのです。
就活に励む学生の立場からすれば、はっきり言ってほしいというのが本音ではありますが、いわゆる大人の社会、ビジネスの場では極力波風が立たない言い回しを求められるのです。それでは、ほかにも「婉曲な断り方」の可能性を秘めた「前向きに検討します」の類語に相当するような言葉はあるのでしょうか。
「総合的に検討させて頂きます」
社会に出てから、取引先に資料などを提出し、プレゼンテーションが完了、その後ある程度やり取りを経て、よく使われる言葉に「総合的に検討させていただきます」があります。相手に手持ちのカードを並べさせたうえで、「返事を待つように」と伝えているのですが、面接の場でも時折遭遇するフレーズです。
その言葉の通り、さまざまな要素と合わせて検討するというニュアンスになります。就職試験の姿だけではなく、成績やその他もしっかり考慮させてもらうという意味に取っておくのが無難です。面接での対応のしかたや、学校での成績、今までの活動の内容、試験結果などをふまえたものです。
「検討の上追ってご連絡させていただきます」
「今すぐに、すべてのデータに目を通して総合的な判断を下すのは無理なので、後でかならず返事するからそれまで待って」という意味に使う言葉です。一挙に何百人もの学生にジャッジを下す人事担当者にとって、他に言うべき言葉はありません。あなたの後にはまだ何人もの学生が並び、その後も、学生を選考する大仕事を抱えているのです。
全ての就職希望者の面接が終わって、全員のデータを比較しなければ結果を出すことはできませんので当然とも言えます。この言葉は、面接では非常によく使われる言葉です。面接自体がスムーズに進行し、思い通りに発言することができたなら、言葉通りに受け取り「果報は寝て待て」の精神で、結果を待ちます。
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面接官が褒めても良いサインとは限らない
面接において、面接官から褒められることもあるでしょう。もちろん言葉通りに面接官が高評価を与えてくれている可能性もあります。しかし褒められたからといって、必ずしもそれが良いサインとは限らないのです。以下、面接官が褒めてくる際の理由として2つ挙げ、それぞれ解説していきます。
褒められたことで気をよくし、そのままの流れで面接を進めてしまうと、本来行うべき軌道修正を行わず、結果、マイナスの印象を残してしまう恐れがあります。そのようなことの無いよう、褒められたからと浮かれることなく、面接官の反応を注視しながら面接を進めることが重要になるのです。
企業のイメージを守っている
面接官が面接において褒めてくる際、企業のイメージを損なわないためにそのような行動をとっている可能性があります。就活生の中には面接において面接官から素っ気ない態度を取られたり、圧力をかけられたりすると、就活サイトの口コミにその旨を入力する人がいます。
ツイッターやフェイスブックなど、多くの人が見るSNSに入力し、情報を拡散する人もいるでしょう。今日、SNSなどへの書き込みが社会に与える影響は非常に大きく、企業としても自社のイメージダウンにつながる書き込みはがされるのは大きな痛手となってしまうのです。そのため、そのような書き込みをされないように、面接において就活生に対して好意的に接し、企業のイメージを損なわないようにしているのです。
緊張をほぐそうとしている
面接官が面接において褒めてくる際、就活生の緊張をほぐすためにそのようなことを言っているとも考えられます。面接は自身の人生を大きく左右する分岐点です。そのため、面接において緊張しない就活生はほとんどいないのです。しかし、中には過度な緊張でがちがちに固まってしまう就活生もいます。
そのような際、そのまま面接を進めてもまともに質疑応答が出来ない恐れがあります。そのため緊張をほぐすために褒めるのです。企業は優秀な存在を見極め、その上で合否の判断を行います。
緊張によって本来の実力を発揮できず、それにより優秀な人材を見落としてしまうようなことがあれば、企業にとって大きな損失となってしまいます。そのような背景から、就活生に実力を100%発揮してほしいと企業は考えるのです。
面接官が採用したい人の指標
採用活動をしている会社において採用担当をしている面接官は、多くの就活生を面接する機会があります。初対面でなおかつ短い時間で、就活生がどんな人物なのかをしっかりと見極めなければならないために、いくつかのポイントを決めてチェックしているでしょう。
実際に面接を行っている面接官には「採用したい」と思う人の指標があるのです。それは面接官の個人的な感情や相性というよりも、多くの就活生を見ているなかでわかってくる部分も多いでしょう。面接官が採用したいと思う人には大きく分けて2つありますので、ご紹介していきます。
自社の要件定義に合う人
そもそも採用活動をしている会社は、どのような人材が欲しいのかある程度イメージングをしており、その人材にマッチした人を探しています。どんな人材を求めているのかはそれぞれの会社によって違うでしょう。会社によって存在する要件定義に合う人材は採用したいと考えているといえます。「要件定義」というとわかりにくく難しいと感じる人もいるかもしれませんが、職種や企業の方針から要件定義を分析するのも効果的です。
「こんな人が欲しいです」と会社説明やパンフレットなどに明記している会社もありますが、目に見える部分だけでなく、企業方針などをじっくりと読んで深く理解することでわかることもあるでしょう。会社が求める人材にマッチしていることは、ぜひ採用したいと思われる一番の指標だといえます。
ポテンシャルとビジョンへの共感
採用側の会社は社会人経験のない新卒である就活生に対し、これまで会社に勤めた職歴がないためにポテンシャルを評価の対象としている場合が多く見受けられます。つまり、大学時代の経験や考え方から成長への期待値を決めているといえるでしょう。自社の仕事に本当に適しているかどうか確実な職歴はないものの、過去の経験を垣間見ることによってある程度の予測をつけて将来性を見込んで採用する場合があるのです。
また、会社にはそれぞれどういった企業成長を図っていくのかというビジョンを持っています。企業のビジョンとそれに対するミッションに共感できる学生であれば、企業のこれからの成長を共に歩んでいってくれると感じることでしょう。応募する会社がどのようなビジョンを持っているのかをしっかりリサーチしておくことで、希望の会社に採用される道も開ける可能性があるのです。
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面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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面接官が採用したくない人の指標
就職活動において、就活生と対面した面接官が「採用したくない」と思う人もいます。悲しいですが現実にあることであり、それが面接官の本音なのです。面接官は実に多くの就活生と対面してさまざまな面接を行っており、豊富な経験があります。ほんのちょっとしたことでも、気になる部分はすぐに見抜いてしまうでしょう。
それが多少のことであって採用事態に影響しない場合もありますが、できれば採用したくない、一緒に働きたくないと思われてしまえば、次の選考ステップへ進めないことになってしまうでしょう。不採用になってしまう理由はさまざまでしょうが、面接官が採用したくないと思う人とは一体どんな要素を持っているのでしょうか?
要件定義から外れている人
採用活動を行っている会社には、それぞれ採用したい人材についての要件があります。会社によって存在する要件定義から外れている人は採用につながらない場合が多いでしょう。というのも採用にはコストがかかるので、面接官は慎重に判断しているのです。要件定義とは会社が定めた内容ではあるものの、応募者にとっても大きな影響を与えます。例えば応募者がやりたいことが採用職種ではできなかった場合、望む仕事ができないことになります。
そうなると万が一採用されたとしても自分の気持ちに背いて勤続するか、やっぱり自分のやりたい仕事内容に気持ちが向いて早々に退職してしまうか、辛い状況に直面する恐れもあります。要件定義から外れていると短期離職のリスクがある事も懸念点の一つであり、この場合、双方の望む方向に進むためには採用しない・採用されない方がいいという場合もあるのです。
一般常識から外れている人
面接官が気になってしまうことのなかで、ほんの些細なことではあるのですが、マナー関係は大きな指標となります。身だしなみや話し方、面接時のマナーなど、そもそも一般常識から外れている人は面接官から見ても「採用したくない」と思われる可能性が高いのです。
入室時の態度やちょっとしたしぐさ、身だしなみや話し方など、面接内容に入る前に悪い先入観を与えてしまうとその後にどれだけ完璧な答え方をしてもイメージや評価が思ったように上がらない場合があります。その日のためにせっかく面接対策をしてきていても、ちょっとしたマナーによって大きな減点となり採用から遠のいてしまう恐れもあるのです。マナーなど一般常識に関しては問題ないと慢心せずに、気を引き締めておくといいですね。
身だしなみや話し方はあくまで基本
就職活動において、面接や各種書類におけるマナーはもちろんのこと、身だしなみや話し方などについてもきちんと整えることは必要です。しかし、身だしなみや話し方はどんなに良くてもプラスの評価にはならないと考えておきましょう。あくまでも基本であり「当たり前」の事なのです。身だしなみがきちんとしているから加点評価されるわけではなく、できていなければ減点対象となると肝に銘じておきましょう。自分だけの個性ももちろん大切ですが、それは別の部分で発揮する場面が必ず出てくるはずです。
提出する書類に個性的な印象を与えると効果的なのは、書き方などのマナーではなく内容においてです。身だしなみについても清潔感があってビジネスシーンに適したスタイルが好印象でしょう。話し方も、話し相手に応じて適宜敬語をうまく活用して気持ちの良いコミュニケーションを心がけることが、安心して仕事を任せられる人として評価されることでしょう。
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まずは好印象を与える人間になろう!
ビジネスシーンにおいて好感度の高い人は、どんな場面でも気に入られる要素が高いといえるでしょう。当たり前のことは当たり前にできて、なおかつ創意工夫して円滑なコミュニケーションを図れることが大切になります。面接においても、自分なりに完璧に答えられたと思っていても、実際に面接官があなたに対して好印象を持ったかどうかはわかりません。
面接に対する答えだけがすべてではなく、一般的な社会常識が通じてはじめてスムーズな意思疎通ができるのであり、もしもその部分で面接官が不安に思うところがあれば採用につながらない可能性も多いにあるのです。面接に対する答えだけに注力するのではなく、まずは気持ちの良いコミュニケーションが取れるような、好印象を持ってもらえるような人になれるよう努めるのも大切ですね。