その他

「前向きに検討します」と語る面接官の真意とは|実際に採用を担当している面接官に聞いた採用・不採用の指標

例:面接官の「前向きに検討します」は脈アリ?脈ナシ?

書類選考・面接選考を進んでいくなかで、着実に近づいてきた希望の会社への「採用内定」。就職活動をしている人なら誰しも、最終的には内定を勝ち取りたいと思っているでしょう。多くの場合、面接終了後数日から1週間ほどを経てその後の選考について連絡があるはずです。しかし、すぐにでも結果を知りたいと思ってしまいますよね。少しでも内定が脈アリなのかどうかすぐにでも見極めたいというのが本音です。

面接官の対応から分析する合否判断

就職活動において、次のステップへ進めるかどうかの合否判断をするには、まずは面接官の応募者へ対する対応を一つの目安にする方法があげられます。面接官の質問内容や雰囲気・返答などのニュアンスから、好感触であるのかそうでないのかを分析するということです。面接官にもさまざまなタイプの人がおり、クールで淡々とした雰囲気の人からカジュアルで喜怒哀楽のはっきりした明るい雰囲気の人までさまざまです。そのため雰囲気だけでは確実にわからないといえども、ある程度場の雰囲気をつかむことで合否判断が可能な場合もあるでしょう。

面接で「前向きに検討します」と言われた場合

面接が終了した最後の最後になって、面接官から「前向きに検討します」といわれた場合、この言葉に翻弄される人が少なくありません。この言葉はいったいどのような意味を持っており、面接官はどういった気持ちでいるのでしょうか?

まず1つの可能性として、面接官の一存で採用を決める事ができない場合もあるということがあげられます。面接官自身は採用の方向であったとしても、人を採用するということは役員や社長など会社のトップの意見が非常に重要となってきます。そのため、応募者にすぐに「採用します」といえないという場面が多いともいえるでしょう。次に、一旦持ち帰って検討したい場合に使用する場合もあります。好感触ではあるものの、採用後に配属される部署の社員など複数の人からの意見を聞いたうえで判断したい場合にはすぐに返答できないということです。

ポジティブでもネガティブでもある

「前向きに検討します」といわれると、ネガティブなイメージでとらえる人が多いといえるでしょう。しかし、必ずしもネガティブな意味合いで使われているわけではありません。それまでの文脈によってどちらかの意図があるといえるでしょう。

場合によっては「追って連絡します」とイコールの関係であることもあり、最終的にはポジティブな結果になる可能性もあるのです。そのため、「もう駄目だ」と思ってしまわずに、正式な回答をもらうまでは安易に合否判断をしてしまうことは待ってみましょう。しかしどちらの回答を得られるかははっきりとはわからないので、企業からの回答を待っている間に次の選考の対策も平行して行った方が良いです。

返事はシンプルに

面接官から実際に「前向きに検討します」といわれた場合、言葉に詰まってしまう場合もあるかもしれません。対応方法は、どのようにしたらいいのでしょうか?この場合、返答によって合否に影響を与える可能性は低いので、返事はシンプルに「はい」もしくは「よろしくお願い致します」などで良いでしょう。困惑して、「どういう意味なのか」「不採用なのか」と詰め寄るようなことは避けましょう。あくまでも冷静に、それまでの面接と同じようなスタンスではきはきと答えれば問題ありません。最後まで自分らしく自信を持って面接官に応対できるといいですね。

面接官に聞いた採用したい人の指標

採用活動をしている会社において採用担当をしている面接官は、多くの就活生を面接する機会があります。初対面でなおかつ短い時間で、就活生がどんな人物なのかをしっかりと見極めなければならないために、いくつかのポイントを決めてチェックしているでしょう。実際に面接を行っている面接官には「採用したい」と思う人の指標があるのです。それは面接官の個人的な感情や相性というよりも、多くの就活生を見ているなかでわかってくる部分も多いでしょう。面接官が採用したいと思う人には大きく分けて2つありますので、ご紹介していきます。

自社の要件定義に合う人

そもそも採用活動をしている会社は、どんな人材が欲しいのかある程度イメージングをしており、その人材にマッチした人を探しています。どんな人材を求めているのかはそれぞれの会社によって違うでしょう。会社によって存在する要件定義に合う人材は採用したいと考えているといえます。「要件定義」というとわかりにくく難しいと感じる人もいるかもしれませんが、職種や企業の方針から要件定義を分析するのも効果的です。

「こんな人が欲しいです」と会社説明やパンフレットなどに明記している会社もありますが、目に見える部分だけでなく、企業方針などをじっくりと読んで深く理解することでわかることもあるでしょう。会社が求める人材にマッチしていることは、ぜひ採用したいと思われる一番の指標だといえます。

ポテンシャルとビジョンへの共感

採用側の会社は社会人経験のない新卒である就活生に対し、これまで会社に勤めた職歴がないためにポテンシャルを評価の対象としている場合が多く見受けられます。つまり大学時代の経験や考え方から成長への期待値を決めているといえるでしょう。自社の仕事に本当に適しているかどうか確実な職歴はないものの、過去の経験を垣間見ることによってある程度の予測をつけて将来性を見込んで採用する場合があるのです。

また、会社にはそれぞれどういった企業成長を図っていくのかというビジョンを持っています。企業のビジョンとそれに対するミッションに共感できる学生であれば、企業のこれからの成長を共に歩んでいってくれると感じることでしょう。応募する会社がどのようなビジョンを持っているのかをしっかりリサーチしておくことで、希望の会社に採用される道も開ける可能性があるのです。

面接官の本音!採用したくない人の指標

就職活動において、実際に就活生と対面した面接官が「採用したくない」と思う人もいます。悲しいですが現実にあることであり、それが面接官の本音なのです。面接官は実に多くの就活生と対面してさまざまな面接を行っており、豊富な経験があります。

ほんのちょっとしたことでも、気になる部分はすぐに見抜いてしまうでしょう。それが多少のことであって採用事態に影響しない場合もありますが、できれば採用したくない・一緒に働きたくないと思われてしまえば、次の選考ステップへ進めないことになってしまうでしょう。不採用になってしまう理由はさまざまでしょうが、面接官が採用したくないと思う人とは一体どんな要素を持っているのでしょうか?

要件定義から外れている人

採用活動を行っている会社には、それぞれ採用したい人材についての要件があります。会社によって存在する要件定義から外れている人は採用につながらない場合が多いでしょう。というのも採用にはコストがかかるので、面接官は慎重に判断しているのです。要件定義とは会社が定めた内容ではあるものの、応募者にとっても大きな影響を与えます。例えば応募者がやりたいことが採用職種ではできなかった場合、望む仕事ができないことになります。

そうなると万が一採用されたとしても自分の気持ちに背いて勤続するか、やっぱり自分のやりたい仕事内容に気持ちが向いて早々に退職してしまうか、辛い状況に直面する恐れもあります。要件定義から外れていると短期離職のリスクがある事も懸念点の一つであり、この場合、双方の望む方向に進むためには採用しない・採用されない方がいいという場合もあるのです。

一般常識から外れている人

面接官が気になってしまうことのなかで、ほんの些細なことではあるのですが、マナー関係は大きな指標となります。身だしなみや話し方、面接時のマナーなど、そもそも一般常識から外れている人は面接官から見ても「採用したくない」と思われる可能性が高いのです。

入室時の態度やちょっとしたしぐさ、身だしなみや話し方など、面接内容に入る前に悪い先入観を与えてしまうとその後にどれだけ完璧な答え方をしてもイメージや評価が思ったように上がらない場合があります。その日のためにせっかく面接対策をしてきていても、ちょっとしたマナーによって大きな減点となり採用から遠のいてしまう恐れもあるのです。マナーなど一般常識に関しては問題ないと慢心せずに、気を引き締めておくといいですね。

身だしなみや話し方はあくまで基本

就職活動において、面接や各種書類におけるマナーはもちろんのこと、身だしなみや話し方などについてもきちんと整えることは必要です。しかし、身だしなみや話し方はどんなに良くてもプラスの評価にはならないと考えておきましょう。あくまでも基本であり「当たり前」の事なのです。身だしなみがきちんとしているから加点評価されるわけではなく、できていなければ減点対象となると肝に銘じておきましょう。自分だけの個性ももちろん大切ですが、それは別の部分で発揮する場面が必ず出てくるはずです。

提出する書類に個性的な印象を与えると効果的なのは、書き方などのマナーではなく内容においてです。身だしなみについても清潔感があってビジネスシーンに適したスタイルが好印象でしょう。話し方も、話し相手に応じて適宜敬語をうまく活用して気持ちの良いコミュニケーションを心がけることが、安心して仕事を任せられる人として評価されることでしょう。

まずは好印象を与える人間になろう!

ビジネスシーンにおいて好感度の高い人は、どんな場面でも気に入られる要素が高いといえるでしょう。当たり前のことは当たり前にできて、なおかつ創意工夫して円滑なコミュニケーションを図れることが大切になります。面接においても、自分なりに完璧に答えられたと思っていても、実際に面接官があなたに対して好印象を持ったかどうかはわかりません。

面接に対する答えだけがすべてではなく、一般的な社会常識が通じてはじめてスムーズな意思疎通ができるのであり、もしもその部分で面接官が不安に思うところがあれば採用につながらない可能性も多いにあるのです。面接に対する答えだけに注力するのではなく、まずは気持ちの良いコミュニケーションが取れるような、好印象を持ってもらえるような人になれるよう努めるのも大切ですね。

監修者プロフィール

mao.shimizu@theport.jpのプロフィール画像
吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年2月、北海道生まれ。小樽商科大学卒業。 2010年4月に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。 IT・小売・外食など幅広い業界にわたって300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学の就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を行なう。 現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。