面接対策

例文12選 | どのような社会人になりたいかの答え方の秘訣を徹説

目次

  1. 「どのような社会人になりたいか」は企業の意図を考えて回答すれば内定に近づく
  2. 就活生に聞いた! 理想の社会人像について聞かれた経験
  3. 「どのような社会人になりたいか」はいつどのように聞かれる?
  4. 面接官が「どのような社会人になりたいか」と聞く5つの理由
  5. 自分に合う理想の社会人像の探し方4選
  6. 就活生に聞いた! 理想の社会人像の探し方
  7. 5ステップで解説! 「どのような社会人になりたいか」の効果的な伝え方
  8. 就活生に聞いた! 面接で回答した理想の社会人像
  9. 「どのような社会人になりたいか」を話す際の2つのポイント
  10. 自分の強みから考えてみよう! 「どのような社会人になりたいか」につながる特性6選
  11. 「どのような社会人になりたいか」の例文12選
  12. 「どのような社会人になりたいか」回答する際の注意点
  13. 「どのような社会人になりたいか」は入社後の再現性を意識して回答しよう

「どのような社会人になりたいか」は企業の意図を考えて回答すれば内定に近づく

就活の面接で、「どのような社会人になりたいか」と質問されることがあります。

答え方に迷うかもしれませんが、企業側の意図をふまえた適切な回答ができれば、内定を得られる可能性が高まります。なぜなら、企業が求める人材であることをアピールできるからです。

この記事では、「どのような社会人になりたいか」の質問に関する回答の考え方や効果的な伝え方について解説します。参考にできる例文も紹介するので、質問にどう回答するべきかわからない人は、適切な答え方が見えてきますよ。

就活生に聞いた! 理想の社会人像について聞かれた経験

「どのような社会人になりたいか」と就活でたずねられた経験があるかどうか、学生の皆さんにアンケートを取りました。

「どのような社会人になりたいか」と聞かれた経験は?

「ある」と答えた人が44.3%となり、半数近くの学生が質問された経験があるとのことなので、回答を事前に考えておく必要があるといえますね。

これだけ多くの企業が質問しているということは、「どのような社会人になりたいか」という問いを重要視しているともいえるので、時間をかけて準備を進めるようにしましょう

「どのような社会人になりたいか」はいつどのように聞かれる?

「どのような社会人になりたいか」の概要

理想の社会人像をたずねる質問は、就活のどのようなタイミングで聞かれるのでしょうか。質問の概要について知っておくことで、回答の事前準備がしやすくなりますよ。

また、「どのような社会人になりたいか」に類似した質問についても取り上げます。似たような質問がきても、意味を事前に理解しておけば慌てずに対応することができるので、正しい意味を把握しておきましょう。

エントリーシートや面接で聞かれる

「どのような社会人になりたいか」という質問は、エントリーシート(ES)や面接でたずねられます。

ESで問われる場合は、約100〜400字ほどの文章量を指定されることが目立ちます。文字数は企業によって変わるので、前もって文字数に合わせた複数の例文を考えておくと良いですね

面接の場合は、一次面接から最終面接まで、さまざまなシーンで質問されます。面接官の反応を確認しながら、状況に応じた対応が求められます。

類似した質問もある

企業によっては、違う文面で質問をすることもあります。質問内容を考える担当者が変われば、質問する言葉にも違いが出るからです。

類似質問の答え方

どんな人間になりたいのか
→どのような社会人になりたいかと同じ回答をおこなって問題ない

将来はどのような目標を達成したいのか
→「〇〇を達成したい」という形式で回答する

仕事でどんなことをやり遂げたいですか
→「〇〇をやり遂げたい」という形式で回答する

文面が異なるだけで、質問の意図は基本的に変わりません。いずれにしても、理想的な社会人像をたずねているからです。ただ、上記のように若干表現を変える必要があるので、そこは臨機応変に対応できるようにしておきましょう

面接官が「どのような社会人になりたいか」と聞く5つの理由

面接官が「どのような社会人になりたいか」と聞く理由

面接官がどうして理想的な社会人像を就活で質問するのか、気になりますよね。企業の意図が分からない状態で回答を考えると、選考で評価されにくい回答をしてしまうというデメリットがあります。

企業側が「どのような社会人になりたいか」とたずねるのは、おもに5つの理由が関係しています。企業側の意図を知ることで、的外れな回答をするリスクが減るだけでなく、回答の方向性を決めやすくなります。

①自社の業務を理解しているか知りたい

企業は、自社の業務に関する学生の理解度を選考の判断材料の1つにしているケースがあります。業務に対する理解度が浅いと、入社後にミスマッチが起きる可能性高くなるからです。

たとえば、総合職の採用だと、技術職や営業職、事務職といったように、どこの部署に配属されるかわからないため、自分が配属される可能性のある部署の業務内容を覚える必要があります。

業務内容への理解が浅いと、入社後に「こんな仕事だとは聞いていなかった」といったように、ミスマッチが起こってしまうため、業務への理解度はとても重要になります

また、業務理解がしっかりできていると、準備に十分時間をかけたとことがわかり志望度が高いと判断されやすくなりますよ。

②希望のキャリアプランを把握したい

理想の社会人像は、学生のキャリアプランを知れる質問であり、入社後どういったところで活躍できるのか、具体的にイメージすることができます。

たとえば、海外事業に力を入れていきたい企業が「将来的にグローバルな活躍がしたい」と就活で答えた学生を採用すれば、長期にわたって勤務を続けてくれる可能性が高まります。

このように、学生キャリアプランに沿った配属ができれば、長い間会社に貢献できる人材となる可能性が高くなるため、「どのような社会人になりたいか」という質問は有効といえます

③目標を持って行動できるか確認したい

社会人は、自分自身が立てた目標を達成する必要があります。そのため、企業側は自分でしっかりと目標を立てて自律的に行動できる人材を求めているのです

就活の時点で理想的な社会人像について明確なイメージを持っていない人は、入社後に目標を掲げながら勤務することは難しいだろうと判断されるおそれがあります。

企業は、多額のコストをかけて新卒採用をおこなっています。その費用を無駄にしないためにも、できる限り目標を持ったやる気のある学生を採用したいと考えているのです。

④配属先を決める際の判断材料にしたい

理想的な社会人像を尋ねておけば、その学生がどのような職場で働きたいのかわかります。そのため、配属先を決める判断材料の1つとしてこの質問をしているといえるでしょう。

適材適所な人材配置を実現させるため、企業側は選考の時点で入社後の配属先まで考える傾向にあります

たとえば、「顧客から信頼される社会人になりたい」という人は、多くの顧客と関係を築くことが求められる営業職や販売職が向いていると判断できます。

このように学生の理想となる社会人像から、どこに適性があるのかを判断できるため、配属先を決める際にとても有効な質問になります。

⑤人柄が社風に合うか知りたい

企業側は、長く働き続けてくれる人材を雇用するために、社内の風土に適応した学生を採用したいと思っています。そうすれば、短期間での離職を防止し、人材採用にかかる無駄なコストを削減できるからです。

たとえば、「新しい発想力」を重視する企業の選考を受けたとします。

上記の場合、②の回答した方が、自社にマッチする人材だと思われますよね。無理に企業の社風に合わせる必要はありませんが、もし自分の理想の社会人と企業が求める人材が一緒なのであれば、そこを重点にアピールしたいところです

自分に合う理想の社会人像の探し方4選

理想の社会人像の探し方

自分の理想的な社会人像が思いつかない人もいるでしょう。しかし、見つけ方を工夫すれば、比較的簡単に見つけることができますよ。

ここでは、自分に合う理想の社会人像の探し方を4つほど紹介します。すぐにできるものも多いので、いくつか選んで実践してみてください。

①キャリアプランを考える

キャリアプランとは、社会人として描きたい理想的な行動計画のことを指します。

入社後の自分(3年後、5年後、10年後など)を想像してみて、「こんな働き方をしてみたい」と思えるようなプランを組み立ててみましょう

このように、何年でどのような姿になりたいかを具体的に考えることで、より詳細に理想的な社会人像を見つけることができます。

キャリアプランの考え方について詳しく知りたいなら、こちらの記事もチェックしてみてください。

②自己分析から自分の強みを探す

自己分析では、自分の半生から価値観や考え方を明確化できます。軸となる考え方を見つけることで、自分の「仕事に対する価値観」「業務への適性」「ほかの人には負けない強み」などを導き出せます。

このように、自己分析から得た自分の特徴をリストアップすることで、自分の理想の社会人像を見つけることができます

自己分析の詳しいやり方は、こちらの記事で紹介しているので、併せて読んでみてください。

③企業研究をして自分の目標と紐付ける

企業研究を実施すると、その企業が重視している考え方や、今後の展望が見えてきます。自分の目標と関連する内容を見つけることができれば、説得力のある内容を作成できますよね

具体的な業務内容、若手社員の育成方法、事業における今後の見通しなどについて調査してください。その内容から、目標として関連付けられそうなものをピックアップしてみましょう。

上記のように、企業の特徴から、どんな社会人が活躍できるのかを考えてみましょう。その中で、自分の理想だと思うものを探してください。

企業研究に関する情報は、こちらも参考にしてください。

④OB・OG訪問をしてみる

自分の力で理想の社会人像が思いつかないのであれば、就活を経験しているOB・OGに聞いてみるのも有効です。先輩の理想としている社会人像を聞けると、新たな発見があるかもしれません

また、自分で考えた回答を先輩に見てもらうことも有効です。「もっと社風を意識したほうが良い」「業務内容との結びつきが弱い」といったアドバイスをもらえれば、さらに内容をブラッシュアップすることもできます。

OB・OG訪問について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

就活生に聞いた! 理想の社会人像の探し方

理想の社会人像はどのように考えた?

「どのような社会人になりたいか」という質問に対して、学生の皆さんはどんな方法で回答を考えたのか気になるところですよね。

そこで今回は、「理想の社会人像を考える際におこなったこと」についてアンケートを取りました。良いと思った方法を、実践してみましょう。

憧れの人をイメージしたという意見が多数

「こんな人になってみたい」という、憧れの人物像をイメージした人が多くみられました。

憧れた理由や尊敬している部分について考えると、自分の理想像が見えてくると感じる学生が多いようです。

特定の人物をイメージするには、特別な準備や動画もいりません。気軽に実施しやすい方法であるため、多くの学生が取り入れていると考えられます。

志望企業で活躍している人の特徴に合わせた人も

志望企業で実際に活躍している人を参考にした人もいました。

志望する企業で実際に活躍している人に近づけることで、評価を高めようとする学生もいるようですね。

ただ、無理矢理合わせると自分が苦しくなってしまうので、自分の理想と企業で活躍している人の人物像がマッチしているときのみ、この方法を実践するようにしましょう

5ステップで解説! 「どのような社会人になりたいか」の効果的な伝え方

「どのような社会人になりたいか」伝え方の5ステップ

内容が充実した回答を用意しても、伝え方を間違えると相手には正しく伝わりません。場合によっては、話がわかりづらいと思われ、評価が下がってしまう可能性もあるでしょう。

そのため、伝え方に配慮する必要があります。ここで紹介する5ステップに沿って伝えれば、話がわかりやすくまとまるので、実践してみてください。

①自分が目指す社会人像について結論から話す

「結論ファースト」で説明すると、主張したい内容が伝わりやすくなります。最初に重要な部分を提示することで、話題の内容がイメージしやすくなるからです。

もし、結論を先に説明せずに、以下のような内容を述べたらどうなるでしょうか。

私は大学で、バドミントンサークルでチームワークの大切さを学びました。自分の育成を担当してくれた先輩のように、優しい指導ができるようになりたいと思いました。

就活生

これでは何を伝えたいのか不明瞭になり、面接官も内容をくみ取れなくなってしまいます。この場合は、「後輩に対して優しく指導ができる社会人になりたいです」と、端的に伝えましょう

②なぜそのような社会人になりたいのか理由を述べる

理想の社会人像のエピソードに説得力を持たせるには、なぜその社会人になりたいと思ったのか、その背景を具体的に言う必要があります。具体的な根拠を提示することで、話の信頼性を高められるからです

なぜなら、大学で参加していたバドミントンサークルで、後輩を育てることの大切さを学んだからです。

就活生

上記のように、所属していたサークルの活動内容を提示しましょう。企業側が、エピソードの概要を想像しやすくなりますよ。

③理想の社会人になるために必要な努力や経験を説明する

目標とする社会人像を実現するには、自分を変えるための取り組みが必要です。そのため、「こんな社会人になりたい」と希望を言うだけでなく、実現に向けて努力する姿勢を見せることが必要になります。

もしすでに具体的な取り組みを開始している場合は、その内容も詳しく説明しましょう。

この目標を実現するには、相手に心を開いてもらいながら指導をおこなうスキルを学ばなければなりません。私はそのために、塾講師のアルバイトをして指導のノウハウを身に付けました。

就活生

経験によって得たスキルについても説明することで、この後の文章の説得力を高められます

④企業にどう貢献できるのかを話す

企業は、将来的に事業に貢献してくれるような人材を求めて、新卒採用をおこなっています。よって、自分を採用することで、企業にとってどのような利点があるのかをアピールしなければなりません。

エピソードを自分視点で話すだけではなく、企業視点を理解したアピールをすることが求められます。自分を採用する価値について、客観的な目線で話しましょう。

私は塾講師の経験を活かして、御社で活躍できる後輩の教育ができる社会人になります。そうして、御社の事業拡大に間接的に貢献していきたいです。

就活生

上記のように、具体的にどこで貢献するのかを述べてください。

⑤企業の業務内容と結びつける

入社後、自分の存在がどのような業務に活かせるかを証明しましょう。業務内容に理解があることを示せば、入社意欲の高さも伝えられます

もし御社に入社できたら、営業部で経験を積んだあとに後進の育成に励んでいきたいです。具体的には、顧客のニーズ理解や営業プロセスの型化などに力を入れたいと思っています。

就活生

上記のように、どこの部署で何の仕事をして貢献していくのかを具体的に伝えて、エピソードに再現性を持たせましょう。

就活生に聞いた! 面接で回答した理想の社会人像

理想の社会人像を聞かれてどんな回答をした?

理想の社会人像をたずねられた場合、ほかの学生はどのような内容を答えたのでしょうか。

「どのような社会人になりたいか」という質問に対してどのような回答をおこなったのか、学生の皆さんにアンケートを取ってみたので、参考にしてみてください。

「他者から信頼されるような社会人になりたい」という意見が多数

学生の多くが、まわりの人々から信頼されるような社会人になりたいと答えていました。

仕事において人間関係はとても重要です。社内外の人に信頼されるような人材になれれば、それだけ仕事も円滑に進めやすくなるでしょう

多くの人々から頼られる存在になるということは、昇進・昇格にもつながっていきます。これらの回答からは、キャリアアップへの意欲もうかがえますね。

「育成力のある社会人になりたい」という回答も

部下や後輩を育成するスキルが高い社会人になりたい、という意見も集まっていました。

自分のことだけでなく、周りの人も助けていける人材になりたいと考えている学生も多いようですね。

企業は将来を支える人材を育てる必要があるため、事業運営において後進の育成は重要です。そのため、育成力に着目する人は「業務理解が進んだ人材である」と評価してもらえる可能性が高まります

「どのような社会人になりたいか」を話す際の2つのポイント

「どのような社会人になりたいか」回答のポイント

理想の社会人像について回答する際は、ここで紹介する2つのポイントを守るように気をつけましょう。

より細かな工夫をおこなうことで、ほかの学生よりもワンランク上の回答ができるようになりますよ。志望企業から確実に内定を獲得するためにも、面接官の印象に残る回答をしたいところです。

①「Giving」と「Being」を主軸にする

「Giving」と「Being」をメインに文章を構成すると、企業側に好印象を持ってもらいやすくなります。なぜなら、企業に対して能動的な姿勢を伝えられるからです。

Giving:どうやって社会に貢献するか
Being :どんな自分になりたいか

GivingとBeingを意識した内容にすると、「自分自身の持つスキルや能力によって、企業や社会にどのような利益を与えたいか」を伝えることができます

このような文章構成を意識すると、組織のために努力を欠かさない人材のイメージを企業側に持ってもらいやすくなります。

②過去の経験をつなぎ合わせる

過去の経験をもとにいくつかのエピソードをつなぎ合わせ、文章全体の流れを作りましょう。ただ「こんな社会人になりたい」と答えるよりも、複数の実体験をもとにして文章を構成したほうが、説得力が増すからです

具体的には、「生まれ育った環境」「理想の社会人像を思い描くようになった過程」「今後の目標」などの要素を羅列することです。

このように、1つのストーリーラインを作るように複数の要素を組み合わせていくと、裏付けのある良いエピソードになります。

自分の強みから考えてみよう! 「どのような社会人になりたいか」につながる特性6選

自分の強みから理想の社会人像を考えられる

「どのような社会人になりたいか」の質問の回答を考える際、自分の強みから内容をふくらませていくとスムーズに文章を作成できます。なぜなら、自分を採用することで企業が得られるメリットを導き出せるからです。

回答につながりやすい強みや特性を6つ紹介するので、なかなか答えが浮かんでこない人はぜひ参考にしてください。

自分の強みの見つけ方を調べたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。

①責任感がある

社会人は、自分の仕事に対して最後まで責任を持つ必要があります。途中で仕事を放棄すると、企業全体の信頼を失ってしまうおそれがあるからです。そのため、責任感があると伝えることは非常に有効ですよ。

このように、真面目さやストイックさをアピールする回答はいかがでしょうか。興味関心のある業務を例に出しながら、「責任をもって該当業務に従事したい」と伝えるのも1つの方法です

責任感のアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

②視野が広い

視野が広い人材は、チームで業務を進めていくうえで欠かせない存在となります。プロジェクトの成功には、タスク管理や人的リソースの配置など、細かな部分にまで目が行き届く細やかさが求められるからです。

視野が広い人材は業務上のミスも少なく、顧客のニーズを把握するスキルも高い傾向があります。よって、多くの企業から需要があるのです。

上記のような回答をおこなうと、気配りができる優秀な人材だと思ってもらいやすくなります。

③向上心がある

いつも前向きに頑張っている自覚がある人は、向上心をテーマに文章を考えてみましょう。向上心がある人材は、業務へのモチベーションを高めやすいと判断され、企業から重宝されやすいからです

自分の目標を達成するために、努力を惜しまない姿勢などを主張してみてもいいですね。

このように文章を言い換えてみると、自分のパーソナリティとマッチしやすくなるかもしれません。

向上心のアピール方法は、こちらの記事でも詳しく解説しています。

④コミュニケーション能力がある

コミュニケーション能力の高さは、社会人としてのレベルの高さを示す基準の1つとなります。そのため、コミュニケーションスキルを取り上げることは非常に有効です。

社内外の人間と円滑なコミュニケーションがとれなければ、スムーズに業務が進められません。

学校生活やアルバイトなど、人とのコミュニケーションで得意だったことなどを思い出して、考えてみてください。

コミュニケーション能力は基本的にどの仕事でも求められる能力であるため、就活でアピールすることはとても有効です

コミュニケーションスキルをさらに向上させたい人は、こちらの記事を参考にしてください。

⑤計画性がある

効率良く、計画的に仕事ができる人材は、企業から好印象を持たれやすくなります。人的リソースや納期などに配慮した最適なスケジュールを立て、業務を遂行することが、社会人には必要だからです

自分が目指す社会人像について綿密なキャリアプランを提示することで、計画性の高さを理解してもらうのも良いですね。

見通しを立てながら業務を実施できる人物像をイメージした、上記のような表現がおすすめです。

⑥業界の知識がある

すでに業界の知識がある人材は、企業側から見ても魅力的に映ります。入社後、即戦力としてすぐに活躍できることが理由です。

IT業界:プログラミングや通信技術に関する技術
広告・出版業界:編集・ディレクションの経験
金融業界:金融リテラシーへの深い理解

このような専門知識やスキルがある人は、以下のような形で考えてみてください。ほかの学生との間に、大きな差を作ることができます。

志望する業界や企業に必要なスキルを持っていることは、志望度の高さの裏付けともなるので、積極的にアピールをしましょう

「どのような社会人になりたいか」の例文12選

「どのような社会人になりたいか」例文12選

次に、理想的な社会人像に関する具体的な例文を12個紹介します。例文を参考にすることで、文章の基本的な構成や展開の広げ方がわかりますよ。

自分の強みなどをあてはめながら、就活で利用する文章を考えてみてくださいね。

①顧客から信頼される社会人

この例文では、実際に味わったインターンの経験を例に出すことで、「自分を採用することで企業側が得るメリット」を伝えています

②視野が広い社会人

この例文は「視野が広い社会人になりたい」という結論を、「チームメンバー全員の視野を大切にすることが大切」という実体験からの学びと結び付けているところが良いですね

③責任感がある社会人

こちらは、経験を通して身につけた「責任感を持つことが大事」という考え方を、入社後の業務と関連させています。「塾講師」と「人材育成」という類似要素をつなげている点もポイントです

④向上心がある社会人

こちらの例文では、「全国大会出場を目指す」という印象的なワードを出すことで、企業側の注目を集めています。文章中に、カギとなるワードを入れ込むことも重要です。

⑤チームをまとめられる社会人

学生時代に規模の大きなサークルでサークル長を務めていたという経験を例に挙げることで、「この学生を採用すれば全社的なチームマネジメントに貢献してくれそう」と思わせることが可能です

⑥業績を上げられる社会人

企業が現在DX化を推進していることに言及し、企業研究に時間をかけていることをアピールしています。また、工夫したことで売り上げがどれくらい伸びたのかまで伝えているので、エピソードに説得力が出ますね。

⑦気配りができる社会人

この例文は、「自分が入社した後は、研修を実施して全社的にスキルを伝えていきたい」と将来の展望を伝えているところが良いですね。人のために頑張りたいという意志が強く伝わってきます。

⑧自分から考えて動ける社会人

このように、「ソリューション営業」と実際の業務を出すことで、業務への理解度を伝えられます。どこで危機感を覚えて、どんな行動をしたのか明確に言っているので、エピソードに説得力もあります。

⑨グローバルに活躍できる社会人

この例文でいう「英語力」のように、自分の強みを身につけるまでの努力を詳しく説明することをおすすめします。将来を見据えて英語の勉強をしてきたと言っているので、志望度が高いことも伝わってきますね。

⑩何事も前向きに頑張れる社会人

「前向きであること」は、幅広い企業で使用しやすい回答です。部活やサークルなどで使えそうなエピソードがある人は、ぜひ試してみてください。

⑪言いわけをしない社会人

インターンでの経験は、社会人になってからの姿と関連性が高いため、エピソードとして利用しやすいです。説得力のあるエピソードがほしい人におすすめします。

⑫柔軟な考え方ができる社会人

こちらの例文では、「顧客折衝業務」という具体的な業務内容を出すことで、業務理解の深さ=入社意欲の高さを伝えています

「どのような社会人になりたいか」回答する際の注意点

「どのような社会人になりたいか」回答の注意点

理想的な社会人像を伝える際は、いくつかのポイントに配慮する必要があります。配慮する点を理解しておかないと、自分自身が苦しくなってしまったり、評価されないエピソードになってしまったりします。

ここでは、主な注意点を3つ紹介します。選考で使う回答を考えたあとは、これらのポイントをチェックして内容をブラッシュアップしましょう。

①自分の性格に合わない内容にしない

企業の雰囲気に合わせて自分の性格にマッチしない内容を回答すると、入社したあとに自分自身が苦しくなってしまうかもしれません。

たとえば、自分自身の性格が「慎重な性格でおとなしい」と把握しているにもかかわらず、「明るく積極的に行動できる社会人」と答えるのは良くありません。

企業によっては、理想の社会人像を配属部署を決める基準としているケースもあるので、自分の適性に合わない部署に配属されるケースも出てきてしまいます

「この回答のほうが良い評価がもらえるかもしれない」と考えることは避け、本来の自分を反映させた回答を意識しましょう。

②仕事に関係のないことは話さない

仕事と直接的に関係のない内容を話すと、面接官を混乱させてしまうおそれがあります。常識がない人という印象を持たれてしまう可能性も高いです

具体的に言うと、「友人たちから愛される社会人になりたい」「地球環境を大事にする社会人を目指したい」などの回答はやめておきましょう。

また、金銭面について言及することもできるだけ避けてください。「たくさんお金を稼げる社会人になりたい」などと話すと、業務自体に興味関心がないのかと思われてしまいます。

③基本的なマナーについては言及しない

社会人が身に付けておいて当たり前である基本的なマナーを取り上げると、面接官から良い評価をもらいにくくなります。社会人としてのレベルが不足していると判断される可能性が高いからです

● あいさつがしっかりできる社会人になりたい
● 連絡や報告を欠かさずにおこなえる社会人を目指したい
● 遅刻や欠勤をしない社会人になりたい

上記が主な例です。社会人に必須となるスキル以外で、自分らしい回答を見つけてみてください。

「どのような社会人になりたいか」は入社後の再現性を意識して回答しよう

「どのような社会人になりたいか」について答える際は、志望企業に入社したあとの姿が想像できるような内容を答えましょう。そうすれば、企業側が「この人材を採用すれば多くのメリットがある」と判断し、最終的な内定獲得に結びついていきます

企業によっては、理想の社会人像を聞いて配属部署を決めるケースもあるので、嘘の回答はせず、自分が心からなりたいと思う社会人について考えてみてください。

今回紹介した重要ポイントや例文を参考にして、「どのような社会人になりたいか」という質問に問題なく回答できるようになりましょう。

【理想の社会人像に関する調査】

調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
調査日:2023年9月26日~10月2日
調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
調査対象者:24卒・25卒の就活会議会員の79人

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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