面接対策

弱みを聞かれたときの答え方とは?面接官にアピールできる例文6選

弱みとは強みに変わるあなたの武器

企業の面接では、就活生に自分の短所や弱みは何かという質問をされることがあります。就活生にとっては自分の短所などいいたくないところですが、何と答えても面接官へ悪いイメージを与えてしまうのではないかと不安になってしまうことでしょう。

しかし質問は質問ですから拒否するわけにもいかないものです。しかし、ここで伝える内容によっては、実はプラスに転化できるのがこの質問になります。短所や弱点をどのようにアピールするか悩みますが、どう切り返すかは面接官が見ているポイントです。

なにも就活生を貶めるためにこのような質問はしません。面接官に短所や弱みを聞かれた時にどのように答えればよいのか、よりよい評価を受けることのできる回答方法をここでご紹介します。

面接官が「弱み」を知りたい5つの理由

面接官が就活生の短所や弱みを知りたい理由は何なのでしょうか?確かに「弱み」「短所」などへの質問は、就活生にとっては答えるのが悩ましい、その人のネガティブな部分ではあるでしょう。面接官は就活生の全体像を知りたい、その上で就活生が採用に足る人材か否かを判断したい、そう考えています。

ですから、就活生のポジティブな面にだけをフォーカスしてもその全体像が見えてこないという事情もあるのです。また、ネガティブな質問に対してどのような回答をするのか、それも就活生の能力を推し量るには効果的な質問でもあるといえます。

その意味からも面接官にとっては、この質問は「いい質問」ということになります。いったいどのような意図を持ってこの質問をするのでしょうか。実は、面接官には「弱み」を知りたい5つの理由があります。それを見ていきましょう。

①自己分析ができているか

人間はそもそも自分の弱みなどはまず認めたくないものですし、何より他人になど見せたくもないと考えています。自分の弱みを日頃から意識していては、日常生活もおちおちと過ごせません。それでも面接官がそのような質問をしてくるのは、就活生が自身の自己分析ができているか、かつ自分の弱みを認めることができるかを見たいからです。

自分の弱さを認めるということは、確かに本人にとってはなかなか難しいことであります。そして嫌なことです。しかし自己分析がしっかりとできている人は、その人自身の短所や弱みをしっかりと把握することができます。このことは仕事にも反映させることができる能力になるでしょう。

自分にとってその仕事が向いているか、できる能力があるか、どうすればよりできるようになるか、そして苦手な仕事は何か、また改善することができるか、これは仕事に対しての対応力でもあります。そのことをどこまで自覚しているのか、それが自己分析力です。ここでは、就活生が自分自身を客観的に分析できているかがポイントとなります。

②業務に支障はないか

企業には社風というものがありますが、就活生が志望する企業と合うかどうかは大変重要な問題です。企業は組織ですから、基本的にその業務の遂行の際にはチームワークを求められます。例えば、その就活生が「人と協調することが苦手です」と回答した場合、チームワークを求める企業としてはこの就活生を採用することに躊躇するに違いありません。

その短所を就活生がどのように対処しようという意欲を持っているのかを、続けて聞いてくるでしょう。しかしその時に「変えるつもりはありません」などと答えれば、すぐに評価は下がります。就活生が認めた自身の弱みというものの内容にもよりますが、面接官のこの質問は、その学生の弱みが業務に支障をきたすものではないかを、確認するためのものと考えてください。

③企業の社風に合う人材か

面接官が弱みを聞きくのは、就活生の弱みを知ることにより、企業の社風に合っている人材かを判断することができるからです。例えば、社員数が少なく全員が同じ姿勢で目標に向けて頑張っているような企業の場合、社風に合わない人をたった一人でも採用してしまうと、企業の業績にも影響することがあります。

また、少人数の企業のため社員同士のコミュニケーションが大切なのに、「弱みは協調性に欠けるところです。」と答える就活生は企業に合う人材ではありません。さらに、体力や精神力がいる企業で、健康に不安がある就活生を採用したいとは思わないでしょう。企業の社風に合わない就活生を採用しても、後々の退職につながる可能性がありますので、就活生の弱みを知ることは大切なのです。

④弱みを前向きに捉えることができるか

就活生自身の弱みは、時には強みにもなりうるものです。例えば、弱みが心配性である就活生は、慎重に物事を進めることができる人でもありますので、ミスが少ないという強みにもなります。また、自己が強すぎるところが弱みの就活生は、言い換えれば積極的で自分の意見をはっきりと言えて、流されない人でもあるのです。さらに、せっかちなところが弱みの就活生は、行動が他の人よりも早く、仕事もテキパキと終わらせることができます。

このように、弱みと強みは表裏一体のため、面接官が知りたいことは、就活生が自分の弱みに対してどのように向き合っているかです。そのため、弱みに対して前向きに捉えて、強みに変えるためにどのような努力や工夫をしているかアピールすることが大切です。

⑤弱みも含めて総合的に判断をするため

そもそもこのような質問をなぜするのでしょうか。就活の場は、就活生にとっては自分を売り込む場ですから、もちろん自身の「良いところ」をアピールします。しかし、面接官としては学生本人の強みや自己PRだけを聞いていては、学生の人物像が偏ってしまうので、あえてこの質問をするのです。どのような人であれ完璧な人間はいません。その人の弱みも聞いて総合的に判断をしたいというのが面接官の意図になります。

また、その就活生がものごとを前向きにとらえているか否かも、この質問で知ることができます。ビジネスの現場とは、さまざまな困難があり、日々乗り越えていかねばならない出来事の連続です。いかに前向きにそれらに対応していくことがなければ、その先にある成果に辿りつけないのです。自分自身の短所や弱みにどのように向き合っているのか、企業は就活生のその姿勢を見たいと考えています。

あなたの面接力は何点?

弱みを問う質問は、自己分析を念入りにおこなった人であれば答えるのがそこまで難しくないはずです。面接の質問には、自己分析という土台ができていないとスムーズに答えられないため、全く考えつかないという人は、自己分析が不足している可能性が高いです。

自己分析をはじめ、業界・企業理解や面接対策などが準備できているかを、一度確認してみてはいかがでしょうか。そこで活用したいのが「面接力診断」です。無料でダウンロードできる面接力診断で、今の実力を踏まえた上で対策を進めていきましょう。

見方によっては長所となる短所を挙げる

「あなたの弱みはなんですか?」このような質問にはどのように答えればいいのでしょうか。ただ漠然と自分自身の短所、弱みを正直に伝えてしまってよいものかどうか、なかなか悩ましい質問です。もちろん、あなた自身の短所、弱みを正直に伝えるべきでしょう。

ただ気をつけなければならないのは、その弱み、短所が裏を返せば長所となり得るような、そんな短所を題材にすることが大切です。単に致命的な短所を述べるだけでは、元も子もありません。弱みの回答にも自己PRの要素を混ぜることが重要です。まさに就活生はしたたかな戦略を持つ必要も時にはあるということです。

弱みを企業に伝える時の例文5選

履歴書やエントリーシートなどで、あなたの短所を書かなければならない時、どのような伝え方をすればいいのでしょうか。先ほどいいましたように、自分自身でフォローもできない短所を挙げるのでは、マイナス評価となります。「短所は長所」という言い回しがあることを思い出してください。

その人の短所は、ある一面です。同じものでも他の視点から見ると長所として捉えることができます。短所を劇的に長所へとトランスしてしまう「弱み」の書き方を例文を見ながら考えてみましょう。

①優柔不断

私の短所は優柔不断な点です。いざ決断を迫られた時に迷ってしまいなかなか判断や決断ができません。高校時代に、文化祭で委員を任された時、模擬店の候補が上がってもクラス内ではなかなか決められず、最後は委員決断となり、最終判断に2日を要しました。
しかしその結果、私が選出した模擬店は学内での売上が1位でした。自分を見る視点を変えて「優柔不断」であることが「熟考」するという長所にもなることに気が付きました。複数の選択肢をじっくり考え、最善の方法を選ぶこと、現在それを実践して「優柔不断」という短所を克服しようと考えています。

確かに「優柔不断」は、ただ迷っているのかあるいは「熟考」しているのかは判断できないかもしれません。短所を明確に提示し、例を示して“短所”を伝えています。しかし、その後それを自身の解釈で「長所」として定義しなおし、「長所」の視点で同じ内容を構築し直しています。

「複数の選択肢をじっくり考え、最善の方法を選ぶこと」とは、方法論によって短所を乗り越えたような印象を与えることができます。考える能力があるという評価は受けそうです。

②心配性

私には「心配性」という短所があります。何事も万全な準備、体制が整っていないと行動できないのです。幹事をしているサークルで合宿する時、宿を決めるにあたって収集してきた情報に納得できず、スケジュールが決められませんでした。予定の中の一つでも不明確な点があると、心配で決定ができないからです。
やっとの思いで決定した宿は、コスト面もユーザビリティーも良く満足度の高い宿でした。自分が納得のいく結果になるまで追求し続けられる要素を持った心配性だと気付きました。社会人になっても、不安要素を持ったまま仕事を進める事のないようにしていきたいです。

「心配性」は「緻密さ」とも関連しますから、面接時はその方向からの回答の準備しておくと良いのではないでしょうか。履歴書やエントリーシートでは書ける内容は限られています。面接時にこれを補強する準備をしっかりしておくことをおススメします。

③頑固

私は頑固だと周囲の人からも言われており、自分でも短所だと考えています。例えば、自分でやりたい事があるとそれを貫くことしか考えません。人の助言も耳に入らない状態で、ゼミなどで人と共同作業を行う際に仲間との言い合いに発展したこともあります。
一方でこの頑固さは、時に「意志が強い」と評価されることがあります。つまり、これは私の長所でもあるのです。この意志の強さから、私は学生時代に貴社の仕事に必要な資格をとることもできました。今後ともこの「意志の強さ」を武器に貴社に貢献したいと考えています。

これは、見事に「頑固」という短所を、「意志が強い」という長所に転回した例文です。時に人との協調が輪を乱すこともあるのでしょうが、仕事の遂行の上では、それが悪いことばかりではいということを感じさせる文章です。とくに技術畑や、専門職を目指す学生であればこのような「頑固」は、ポジティブに捉えられる場合もあるので、自己分析をしっかりしたうえで、効果的な文書を作成してください。

④八方美人

私の短所は、「八方美人」な所です。人の顔色を見る傾向があり、自分を率直に出せないことが多々あります。ゼミのディスカッションなどでも相手を気にして、自分の意見が言えない事もありました。争い事が嫌いな性格のため、どう話し合ったら全員が納得のいく結論を出せるかを考え抜きました。
その結果、誰の意見も否定せずにまずは意見として取り入れていくことで結論を出すことができました。自分の八方美人な性格は、仕事をしていく上で必要な要素なのではないかと視点を変えることができました。御社にご縁を頂けるのであれば、社員全体の意見をうまく取りまとめながらチームワークを大切にすることを念頭に置いて仕事をしていきたいです。

人からあまり悪い印象を受けたくないということから「八方美人」という短所を持ってしまった学生ですが、そのこととコミュニケーション能力が異なることは理解をしています。「自分の意見をしっかり言ったうえで、相手とも良好な関係を築くことができる人間」になりたいという自分の将来像を描いていて、前向きな姿勢を感じられます。

まだ短所を克服していない人でもこのように、将来像を明確に持つことで、自分自身を把握し得いるということが面接官には伝わります。自分がどのような存在でありたいかを明確に書いておくことは効果的でしょう。

⑤融通が利かない

「融通が利かない」それが私の短所です。何かに集中して取り組んでいると、他の事が見えなくなってしまいます。大学の研究室では、食事を摂る事も忘れて研究を続けていたところ、体調を崩してしまったこともありました。しかし、スピード感を持って研究の成果を上げることができました。
そのことから、自分の短所はコミット力の高く専門性の高い分野では活かせるのではないかと考えるようになりました。御社にご縁を頂けるのであれば、仕事に対して集中して取り組み短期間で戦力となれる事を目標に仕事をしていきたいと思っています。

「融通が利かない」ことを視点を変えて見てみると、一般的には短所であるが、専門性の高い分野では長所になり得ることが分かります。言葉を言い換えてアピールすることで、視点を変えて客観視できていることを面接官に伝えることができ、深い自己分析ができているとアピールできます。

⑥周りが見えなくなる

私の短所は、物事を始めると集中をしすぎて周りが見えなくなることです。高校時代も現在もですが、テスト前の勉強をする時に一つの教科の勉強をし始めると、納得するまで勉強をし続けないと気がすまない傾向があります。
そのため、他の教科まで勉強をする時間がなくなってしまい、勉強した教科の成績は良いのですが、他の教科の成績が伸びません。このように、私には少々周りが見えなくなる時があるのですが、反対に一つのことへの集中力は誰にも負けません。

確かに、周りが見えなくなることという短所は、一つのことに対して集中することができるという長所でもあります。努力や工夫によっては、周りがよく見えてさらに集中力を発揮できるという長所に変えることができるでしょう。

就活で評価が下がる回答とは

短所を伝える回答で明らかに評価が下がるものもあります。企業の業務を遂行していくうえにおいて、その社員の持つ短所や弱みは、必ずその仕事に影響が出てきます。チームプレイをするうえでの影響、取引先とお付き合いしていくうえでの影響、このことは企業の採用担当者にとっては大きな問題です。

だから、このようなネガティブな質問をして、就活生の姿勢や企業への適性を探ろうとしています。企業への適性とは必ずしも能力だけとは限りません。その人の人格、性格、姿勢、さまざまな視点から担当者は判断するのです。ここからは面接の際に、就活生がその短所を聞かれた場合、決してしてはいけない回答を見ていきましょう。

ネガティブすぎる回答

人間には誰しも弱みや短所があります。これは万人に共通するところですから、自分の短所を伝えることは大きな問題ではありません。しかしその短所を面接官に伝える時、注意しなければならないのは、弱みそのものが問題なのではなく、ネガティブ過ぎる思考力が業務に影響を与える可能性があると捉えられてしまうことです。

短所をただネガティブなものとして伝えるだけで、ポジティブな方向へ転換させる姿勢、意志のない伝え方では、あなた自身がネガティブな人格であると捉えられてしまう可能性があります。短所はネガティブですが、それを克服しようとするポジティブなあなた自身をアピールするように努めてください。

「短所はありません」

自分を面接官に良く見せたいために、「私には短所がありません!」と答えることはどうなのでしょうか?これも面接時の回答としてはNGです。短所がない人間はいません。短所がないということは、アピールになるどころか自己分析ができていない印象を与えてしまいます。

嘘の回答

就活の面接では、誰しも企業に少しでも自分をよく評価してもらいたいと考えるものです。しかし、採用試験において、履歴書の記載事項に始まり、面接での受け答えに至るまで、嘘の情報を企業に提供するのは厳禁です。面接で問われた際の自分の短所についても、同じことが言えます。

あえて自分が不利になるような事柄を言う必要はありませんが、面接で聞かれた事項に対しては、言い回しを変えるなどして誠実に答えることが大切です。また、嘘ではないにしろ、「私の短所は記憶力がよすぎることです」などといったように、通常短所とは受け取られないような内容を短所として述べると、あざとさを感じ取られてしまうので注意しましょう。

企業が求める人物像に反する短所

一言で短所と言っても、人それぞれ様々なウィークポイントがあります。短所として正直に述べたばかりに、企業からNGとされてしまうこともあるのです。それは、企業が求めている人材とかけ離れている短所の持ち主であれば、社員として受け入れることができないからです。

もし、警備会社に就職しようとした場合、面接で自分の短所を「注意力散漫なところ」や、「欲しいものを我慢するのが苦手」と挙げたら、企業にどのように思われるでしょうか。これは極端な例かもしれませんが、就活では企業の求める人物像と、就活生のマッチングがポイントになってくるのです。そのため、事前の自己分析と企業の求める人物像をしっかりと理解することが重要になってきます。

仕事に直接影響のある短所

自分が採用試験を受けようとする業界や職種について、求められている資質を把握しておくことは就活において非常に重要です。面接で短所について尋ねられた際も、このことを念頭に置いて答える必要があります。例えば、事務部門の経理職を希望している人であれば、短所として「おおざっぱなところ」「繰り返しの作業が苦手」などと述べてしまうと、採用試験では致命傷になりかねません。

また、職種ごとに問われる資質だけに着目するのではなく、「朝早いのが苦手」「場の空気が読めないところがある」などといったように、社会人としてのマナーや常識を疑われてしまうような短所を述べてしまうと、入社後も仕事に悪影響を及ぼすとして、採用試験ではマイナス評価に繋がってしまうので気をつけましょう。その短所が事実であったとしても、別の言い回しをしたり、短所として挙げられるほかの部分を答えた方が無難です。

仕事に関係のない短所

企業の面接で自分の短所や弱みを求められた場合、面接官が何を求めているのかを考えて回答することが大切です。例えば、「私の短所は、目の悪いところです。」や、「私の短所は、背中が低いことです。」や、「太っていることが、私の短所になります。」と身体的な特徴を短所として答えたとします。この場合、身体的な短所や弱みは仕事をするのにまったく関係のないことのため、面接官の求めている答えではありません。

また、「私の短所は、お金の遣い方が荒いことです。」や、「私の性格は、甘えん坊です。」などの性格面の短所も仕事とは関係のない短所です。このような仕事につながらない短所や弱みは、面接官の求めている回答と違うため、場合によっては評価をさげることもあるでしょう。

ネガティブチェックも兼ねている質問

「あなたの弱みとは何ですか?」このような質問は、なにも好奇心で聞いているわけではなく、面接官が就活生の全体像をつかむとともに、企業が採用するに足る人材かどうかを知るためにおこなうもので、その答え方によってあなた自身の能力を判断しようとしています。

この質問の回答を考えることは、就活生のあなたにとっても、自己を分析し、自分が何者かを知るためのよい機会となるかもしれません。もしあなた自身がその短所をただネガティブなものとして捉えているのなら、それをポジティブな方向へと捉え直してみましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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