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面接にふさわしい服装は企業によって違う
就活の面接では、質問の受け答えだけではなく、身だしなみも重要なポイントです。服装もきちんと正して面接に臨む必要があり、このマナーが守れていないと、それだけでマイナスの印象を残してしまうため注意が必要です。
一般的に、就活の面接はリクルートスーツをビシッと着て挑むというイメージが強いでしょう。しかし、近年ではラフな服装で来ることを指定されたり、逆に服装の指定をされないこともあります。
そんなとき、どのような服装で面接に行くのふさわしいのでしょうか。この記事では面接の服装マナーについてご紹介します。
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就活で身だしなみを意識すべき理由
就活では、履歴書やエントリーシートの提出を求められる以上、志望動機や自己PRの内容や、アピールの説得力を感じられる話し方が重要です。
しかし、面接ではPRだけでなく身だしなみも面接官に与える影響は大きく、意識して整えることが重要になってきます。ここではいくつかある身だしなみを意識すべき理由を見ていきましょう。
面接官からの第一印象をより良いものにするため
面接では、はじめて会う面接官にどれだけ良い第一印象を残せるかが選考通過のためには特に重要です。
そもそも面接とは、企業と応募者間のコミュニケーションでマッチ度や適性を擦り合わせる場ですが、コミュニケーションにおいて、話し手のどのような情報が聞き手の受け取る印象に影響を与えるのかをまとめたのが上の図です。
メラビアンの法則といい、人がコミュニケーションを取るときに、視覚・聴覚・言語の3つの情報を得ており、そのなかでも視覚情報が最も多く印象に影響することを表しています。
そのため、就活においても面接官の視覚情報となる身だしなみは、大きな意味を持ちます。身だしなみは面接官に残す印象を大きく左右するため、意識して臨む必要があるのです。
一般的な社会人としてのマナーをチェックされているため
面接官は、身だしなみから印象を受け取るだけでなく、社会人として通用するマナーが備わっているかという視点でもチェックしています。
正しくスーツを着こなせていない、寝癖がついているなどの基本的なマナーができていないと、業務においても基本的な知識や考え方ができずに十分な活躍ができないと判断されます。
言い換えれば、身だしなみを整え基本的なマナーが備わっているアピールができれば、仕事も問題なくこなせるだろうという評価が期待できるのです。
入社後に社外の人とマナーをもってかかわれそうかみられるため
面接官は、入社後に社外の人とマナーをもってかかわれそうかも見ています。職種によっては取引先と頻繁に顔を合わせる機会があります。その際に身だしなみが整っていないと、マナーがないと判断され、会社のイメージダウンにもつながりかねません。
面接官は、会社の代表として社外に出して恥ずかしくない人を採用したいと考えています。そのため、身だしなみが整っていないと致命的に評価が下がってしまう場合も考えられるのです。
企業が服装を指定する意図
なぜ面接の際、服装を指定されることがあるのでしょうか。
企業が服装を指定するのは意図があります。今回はスーツ、私服、服装自由、そして指定をされない4つの場合に分けてご説明します。
この意図を知っておくことで、企業が求めている就活生の服装を知ることができます。
すでに面接が決まっている人も、そうでない人も、確認してすぐに対応できるようにしましょう。
スーツの場合
面接にはスーツでお越しくださいと指定されることがあります。スーツは、フォーマルな服装として公式の場で親しまれる服装です。
採用面接という大切な場所では、スーツを着て身を引き締めて参加してほしいという意図もあります。
また、面接官も人間ですから、外見で人を判断しないことに気を配っていることも考えられます。人の個性が丸わかりの私服では先入観で、公平に判断できない可能性があることからスーツを指定することもあります。
一般的に、社員として働く方々がスーツである場合、新入社員面接でもスーツであることが多いです。
スーツの選び方を詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
私服の場合
私服を指定する企業は、少し緊張感をほどいて、楽に面接に参加してほしいという意図があります。この指定のほとんどの場合、オフィスカジュアルと呼ばれるビジネスシーンで好まれる服装を選ぶことが想定されています。
しかし、近年では私服で働く企業も増えており、ラフな服装で、または普段着できてくださいという企業もあります。
特にアパレル業界は、この普段着や私服から服装のセンスをみていることもあり、その場合は流行を取り入れたり、個性を発揮できるような服装を選ぶこともできます。
オフィスカジュアルについては、普段働く職場や社員の方との食事会など、スーツとまではいかないけれど、適度な緊張感とリラックスを掛け合わせた服装がだと考えましょう。
オフィスカジュアルについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
服装自由の場合
企業が服装自由にする場合、特に意図はないケースも多いです。企業の社風が服装自由の場合は、このケースになりやすいといえます。服装よりも他の部分を重視しているため、こだわらず、リラックスして面接に臨んでほしいと考えているのです。
自由である場合、特に意図はないこととは逆に、面接という適切な服装が選べるかどうかもみています。
あえて服装自由と指定することで、TPOにあった着こなしができているかを見ています。TPOに合った服装ができることは、ビジネスマナーとしても大切なことであり、社会人としての自覚が持てているかを判断する指標でもあります。
服装自由の面接についてはこちらの記事で確認してみてください。
指定がない場合
企業から指定がない場合は、基本的にスーツを選ぶことが望ましいです。スーツはフォーマルな服装であるため、着て失礼となることがなく、無難だと考えられるためです。
そのため、就活においては「迷ったらスーツ」、「何も言われてなければスーツ」と考えて問題ないでしょう。
企業によって私服の方がいいと判断した場合は、口コミサイトなどで事前に確認しておくと安心して面接に臨めます。
就活生に聞いた! 面接での服装の失敗経験
企業によって面接時の服装の指定はさまざまです。そのため、確認ミスなどで指定と違う服装で会場に着いてしまったという可能性も無いとは言い切れません。今回は、就活生の皆さんに面接の服装に関する失敗経験について聞いてみました。
面接官の視線を感じてミスに気づいたという回答が集まる
集まった回答の中で目立ったのは、面接官の視線を感じ、面接のその場でミスに気づいたという回答でした。
服装のミスが選考にどれほど影響したかは定かではありませんが、面接官が身だしなみを見ていることを実際に感じた就活生もいることがわかりました。
多くの就活生を目にしている面接官は、些細な違和感にも敏感に気づいてしまうのかもしれません。気を抜かずに細かいところまで身だしなみをチェックして面接に臨む必要がありそうです。
就活の身だしなみは清潔感を保ちつつ自分らしさを演出することも大切
就活の身だしなみにおいて、悩む人は多いです。第一印象に影響を与える大きな要素だからこそ、身だしなみについて悩むかもしれません。しかし、大前提として就活の身だしなみに、どの企業にも共通する「正解」は存在しません。
そのため、清潔感を保つことは共通するとして、自分らしさを演出することも大切だと覚えておきましょう。解説した内容は参考にしたうえで、自分自身で考えて納得して選択することが大切です。
ケース別面接の服装選びの基準
ここからは正しい服装のマナーをご紹介していきます。ケース別に、選び方の基準となる良い例とNG例をあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
スーツの場合
男性も女性も共通するのは、スーツの色です。色は、黒、ダークグレー、紺を選びましょう。どの色でもストライプは好ましくありません。スーツを求めている企業は服装から個性を求めていないため、正しくスーツを着こなせているかが大切です。
シャツは顔が明るくなり良い印象になる白が基本です。どれだけスーツが落ち着いた色や柄であっても、シャツが派手になってしまうと、一気にカジュアルな印象になります。
白以外の色のシャツは着ないようにしましょう。その場合は、中が透けてしまわないようにインナーの色にも気を使うことが大切です。
また、忘れがちなのはベルトです。一般的にベルトの色は靴の色に合わせると良いとされています。
男性
良い例
・スーツの色は黒・ダークグレー・紺
・白のシャツ
・ネクタイはストライプかドット、色は赤や青が定番色
・黒かこげ茶のベルト・靴
・黒か紺のソックス(長さはふくらはぎにかかる程度)
・つま先がとがっていないレースアップタイプの靴(靴とベルトの色を合わせる)
NG例
・柄のあるスーツ
・黒や華美な色のシャツ
・キャラクターのネクタイ
・ベルトをしない
・白のソックス、短いソックス
・先のとがった靴、華美な靴
忘れずに、ネクタイ、靴下、靴に気を付けましょう。
ネクタイはストライプやドットなど、スーツの色や柄にあわせやすいものがおすすめです。色としては赤や青などが定番であり、黄色などでも好印象を残すことができます。
ネクタイは派手すぎるものはNGですし、白や黒の無地など冠婚葬祭で使用されるものもNGです。ベーシックな色と柄を選び、スーツとのバランスを意識しましょう。
靴下は、黒か濃紺を選ぶようにしましょう。スーツの色に合わせて選ぶのがポイントです。長さのあるソックスを選ぶのがコツで、着席した際に脛が見えるものは服装マナーに反します。スニーカー用ソックスや、白色は面接では履かないようにしましょう。
靴はつま先がとがりすぎていない丸いものを選び、色も黒かこげ茶が好ましいです。靴ひもを結ぶタイプ(レースアップ)の革靴がスーツを着こなす際に一番適切です。
また、面接前に靴は磨いておきましょう。ほこりがかぶっていたり、傷があるのも清潔感がなくNGです。
女性
良い例
・スーツの色は黒・ダークグレー・紺
・白のシャツ
・ひざ丈のスカート
・肌に合った色のストッキング着用
・黒の3cmヒールのパンプス
・パンツの場合はベルト着用
NG例
・柄のあるスーツ
・黒や華美な色のシャツ
・膝上丈のスカート
・黒色のストッキング
・8cm以上のパンプスまたはヒールのないパンプス
パンツとスカートを選ぶことができます。どちらの場合でも、面接での露出は避けるために肌色のストッキングを履くことが望ましいです。
またスカートは丈に注意しましょう。スカートにもフレアスカート、台形スカート、タイトスカートと種類はありますが、膝の中間あたりが一番適切です。膝より上の丈だと、座るとより短くなってしまうので気を付けてください。
またパンプスは「黒」がおすすめです。黒色のパンプスは、男性同様定番色です。足首を留めるストラップに関してはあっても無くてもどちらでも構いません。
それぞれによい点はありますので、履いたときの安定感や、全身を鏡でみた際のバランスなどから選ぶといいでしょう。ヒールは高すぎない3~5cmのものを選ぶことをおすすめします。
私服の場合
私服指定の場合は、スーツ以外の服装で、仕事をするに相応しいオフィスカジュアルとなる服を選びましょう。「ビジネスシーンに相応しい私服」ということになるため、日常生活における私服とは大きく異なるものなのです。
色も華美なものは避け、シンプルなものを選びましょう。
男性
良い例
・黒・紺・グレー・ベージュのジャケット着用
・白の襟付きシャツやTシャツ(ネクタイをするとよりフォーマル)
・パンツはチノパンかスラックス
・黒かこげ茶のベルト
・黒を基調としたレザーのシューズ
NG例
・柄物のシャツ
・キャラクターやブランドの華美なロゴのあるシャツ
・ジーパンやダボダボのズボン、短パン
・ベルトをしない
・サンダル
男性におけるオフィスカジュアルなコーディネートのポイントの1つ目は、「ジャケットと襟付きシャツを着用すること」です。ジャケットを着ないのはビジネスマナーに反します。スーツではないとはいえ、ジャケットはしっかりと着用することが必要なのです。
その際、色は落ち着いた印象になる紺・グレー・ベージュが賢明です。きっちり見えるサイズとデザインのものを選択するようにしましょう。
またシャツに関しては、襟付きの白シャツやTシャツを着用しましょう。ネクタイをするとよりフォーマルになりますが、しなくても良いでしょう。
男性におけるオフィスカジュアルなコーディネートのポイントの2つ目は、「パンツはチノパンかスラックスを選択すること」です。あくまでもオフィスカジュアルなので、カジュアル過ぎる印象になるパンツはNGです。
穴の開いたジーンズやダボダボなパンツは避けたほうが良いでしょう。誠実な印象を採用担当者に残すことができるよう、チノパン、スラックスを選択するのが基本なのです。
色に関しても、派手な色はNGです。ベージュやブラウン、黒・ネイビーといった落ち着いた印象を残す色を選ぶようにしましょう。
また、パンツには必ずベルトが必須アイテムになります。ベルトに関しても派手な色、カジュアルなデザインのものは避け、黒系のシンプルなデザインのものを用いるようにしましょう。靴はレザーのシンプルなシューズがおすすめです。
女性
良い例
・黒・紺・グレー・ベージュのジャケットやカーディガン着用
・白や水色など落ち着いた色のブラウス
・ネイビー・ベージュ・グレー・ブラウン・ブラックのスカート、パンツ
・スカートの丈は膝より下
・ひざ丈のワンピース
・黒、こげ茶、ベージュの3~5cmパンプス
NG例
・キャラクターやブランドの華美なロゴのあるブラウス
・肩やお腹の露出があるブラウス
・ジーパンやダボダボのズボン
・短い丈のパンツやスカート
・スニーカーやサンダル
女性におけるオフィスカジュアルなコーディネートのポイントとして、ジャケットやカーディガンをを着用することがまず挙げられます。
男性と同様、ジャケットの着用は面接においては必須になります。自身に適したサイズのジャケットを選択し、ネイビー・ベージュ・グレーなど落ち着いた印象の色のものを着て行くようにしましょう。
トップスは白や水色などのブラウスが適切です。柔らかい印象のカラーをチョイスするようにしすると、全体的に清潔感のある服装なります。
ボトムスはシンプルなスカートやパンツを選択することも重要なポイントになります。スカートにしろ、パンツにしろ、派手な色は避け、ネイビー・ベージュ・グレー・ブラウン・ブラックなどを選択することが重要になります。
スカートの場合は丈の長さにも注意してください。あまりにも丈が短いものはビジネスマナーに反してしまいます。膝丈のスカートを選択しましょう。
また、ワンピースでも問題はありません。ワンピースの場合も色は上記のような落ち着いた印象のものをチョイスし、丈に関しても、膝丈となるものを着るようにしましょう。
靴や鞄は華美でないものを選択することも、女性におけるオフィスカジュアルなコーディネートを考えるうえで大切なポイントになります。
カジュアルな装飾の施されている靴も多くありますが、そのような靴は避け、シンプルなデザインで、かつ黒やこげ茶色の落ち着いた印象を残せるものを中心に選ぶようにしましょう。
ヒールが高すぎる、逆にヒールがペタンコになっている、といったものはNGです。3~5㎝のヒールのパンプスを選ぶようにしましょう。
服装自由の場合
「服装は自由です」「服装は何でも構いません」などと言われたときはスーツかオフィスカジュアルを意識しましょう。
これは企業の考えに関係なく共通しておすすめであり、オフィスカジュアルであれば、私服であってもマイナスの印象になることはありません。
正しい服装ができていれば、常識が身に付いているとして好印象になる可能性もありますし、プラスの評価にも繋がりやすいです。
服装自由であえてスーツを着て真面目さや誠実さをアピールする方法もありますし、何を着ていけばいいのか迷った場合はスーツを着るのが最も無難です。
また、服装に関して何もいわれていないのであれば、企業に問い合わせてみましょう。スーツが普通だと考えている企業もあるかもしれません。その場合、オフィスカジュアルではマナー違反だと思われてしまいます。
就活生に聞いた! 企業ごとに身だしなみを変えた割合
企業ごとに求めている人物像はさまざまあります。就活生の皆さんは企業によって着こなしやアイテム選びに変化をつけることがあるのでしょうか。就活生の皆さんに聞いた結果がこちらです。
9割以上の就活生が業界や企業によって身だしなみを変えることはないと回答しました。一部では、企業のイメージカラーのネクタイをつけてアイスブレイクの際にアピールしたという回答もありました。
多くの就活生がしていない分、取り入れてみることで差をつけることができるかもしれませんね。
季節にあわせた身だしなみポイント
基本的にはオールシーズン、スーツ選びやオフィスカジュアルの基準は変わりません。しかし、それに加えて夏の暑さ対策や冬の防寒着の着用などにも就活に適した選び方や、マナーがあります。
ここでは夏場・冬場の服装の着こなしのポイントや気を付けるべきことを紹介していきます。
夏場の服装
夏の暑い時期は、「クールビズ」と呼ばれる軽装がビジネスシーンでひろく導入されています。そのため、企業によってはスーツ指定の場合でも「クールビズ可」といった表記がされる場合もあります。
汗だくで面接会場に入るよりも、涼しげな状態である方が良い印象となることが考えられるので、クールビズを積極的に取り入れていきましょう。
男性のクールビズ
男性のクールビズの基本は、ノーネクタイ・ノージャケットで白いワイシャツとスーツのパンツを合わせた服装です。
ただし、もともとクールビズは社内での服装として認められたもので、取引先への訪問や来客対応時はジャケット・ネクタイを着用しているケースもあります。
面接官に「上着は脱いでも良いですよ」と言われることもあるので、基本的には通常のスーツスタイルを選び、暑さや体調、企業の指定に合わせてクールビズを取り入れるというのが無難でしょう。
女性のクールビズ
女性のクールビズの場合は、ノージャケットでシャツにスーツのスカートやパンツを選ぶのが一般的です。夏物ジャケットのインナーにカットソーを合わせるという着こなしでも問題ありません。
通常よりシンプルスタイルになる分、アクセサリーが目立ちすぎないように注意する必要があります。
冬場の服装
冬場の防寒対策は男女共通で気を付けるべきポイントがいくつかあります。男女ともオールシーズン共通のスーツ・オフィスカジュアルを守りつつ、上着や防寒アイテムを追加するのが基本です。
そのため、スーツの下にセーターなどを着るといったカジュアルに見える可能性のある着こなしは避けましょう。
フォーマルを意識したコートを選ぶ
トレンチコートやステンカラーコートなどフォーマルなデザインのコートを選びましょう。色は黒や紺、グレー、などスーツに近いものを選ぶのが好ましいです。
一方、ダッフルコートなどフードのついたコートは、カジュアルに見られ就活に相応しくありません。
見えない部分に防寒グッズを活用する
防寒対策として周りから見えない部分に防寒グッズを携帯しておくこともできるでしょう。貼るカイロをシャツとインナーの間に入れたり、靴のなかに忍ばせておくこともできます。
他にも靴下やストッキングを二重で履くのもおすすめです。厚手のインナーなどは、見えなくても膨らみなどが目立ってしまうこともあるので注意が必要です。
面接会場で身だしなみを整えることを特に注意しよう
オールシーズンで共通して言えることですが、会場に入る直前に身だしなみの最終チェックをすることを忘れないようにしましょう。
会場に入るまでは、暑い夏場はジャケット脱いでいても、寒い冬場はマフラーや手袋などの小物を身につけていても問題ありません。しかし、そのまま面接会場に入って、そのまま面接官に対面することは避けなければなりません。
建物に入る直前や、入ってすぐトイレなどに行き、身だしなみを確認する習慣を身につけておくことで、入室してから失敗に気づくということが防げます。
面接の服装以外で気を付ける身だしなみのマナー
面接では服装以外にも気を付けるべき身だしなみのマナーがあります。服装ばかり意識して他がおろそかになっていては意味がありません。細かいところまで整えて面接に臨めるよう、ここでしっかり確認しておきましょう。
髪型
髪型は特に注意して意識すべきポイントです。質疑応答の際、面接官の目線は就活生の顔周辺に集中します。せっかく明るい表情で話せていても、髪に隠れて見えなければ意味がありません。
基本的には「表情がしっかりみえる髪型か」が大切になりますが、細かいポイントはここから確認していきましょう。
男性
男性の場合、地毛に近い落ち着いた髪色で短髪のヘアスタイルにすることがおすすめです。派手な色に髪を染めていたり、長髪だったりすると悪い印象になりやすいです。
また、長髪だと清潔感がないとみられやすいため、注意しなければなりません。ヘアスタイルで好印象を残すためには、顔のパーツがすべてみえるように、髪を短く整えておきましょう。
前髪が目にかかっていたり、耳の周りが髪の毛で隠れていたりすると、暗い印象になりやすいです。
全体的にさっぱりさせるにはツーブロックもおすすめです。しかし、刈り上げの位置が高すぎると、奇抜に思われてしまうことがあります。ツーブロックにする場合は、奇抜にならないように、刈り上げの高さは控えめにしておきましょう。
女性
女性の場合のヘアスタイルは、ロングヘアーでも問題はありません。ロングヘアーの場合はハーフアップにしたり、結んだりして、きれいにまとめておきましょう。
ミディアムの長さで髪が邪魔になる場合は、ヘアピンやヘアゴムなどを使用して、邪魔にならないようにしておきます。
ショートカットの場合も、前髪が眉毛や目にかからないように注意し、横に流すなどの工夫をしましょう。顔のパーツが少しでも隠れていると、暗い印象を与えてしまいやすいため、注意しなければなりません。
髪色は黒髪がベターであり、明るい色に染めているとマイナスの印象を残しやすいです。ただし、暗めの茶色など、目立たない色であれば悪印象にはなりません。
持ち物
カバンや腕時計も、身だしなみの一部としてチェックされています。カバンは黒色で革製のものを選び、かつ手持ちのものにしましょう。スーツの場合、リュックやショルダーバッグだと、カジュアルな印象を持たれてしまうこともあるため、避けたほうが無難です。
オフィスカジュアルの場合も手持ちの鞄が好ましいです。面接時に、床に置いても自立するように設計されたものを選びましょう。
また、就活ではA4サイズの書類の受け渡しをすることが多いです。そのため、カバンもA4サイズの書類を折り曲げずに入れられる、大きめのものを選ぶとよいでしょう。
腕時計はシルバーなどがおすすめです。装飾のついていないシンプルなものを選ぶ必要があります。
ブランド物など、派手なアイテムを選んでしまうと、就活生にふさわしくないと思われることもあるため注意しなければなりません。時間の確認だけではなく、グループディスカッションではタイムキーパーの役割を担うこともあるため、腕時計は持っていると便利です。
小物についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
メイク
メイクはナチュラルメイクが就活で好まれます。ビジネスシーンではすっぴんは良しとしない企業が多いので、注意が必要です。また、濃すぎるのも面接ではふさわしくありません。
メイクはスーツの場合でもオフィスカジュアルの場合でも、ナチュラルメイクをするようにしましょう。メイクは清潔感や知性を感じさせるものが好ましいため、服装によってメイクの濃さや薄さを変化させる必要はありません。
以下のポイントに注意してメイクをしましょう。
・化粧下地は自分の肌のタイプに合うものを選ぶ
・ファンデーションはマットタイプで自然な肌色にする
・肌に悩みがある人はコンシーラーを使用する
・アイシャドウは派手になりすぎないベージュ・ブラウンを使用する
・マスカラはダマにならないように注意する
・アイラインでまつげの隙間を埋める程度で、引きすぎない
・眉はふと過ぎず、細すぎず、ペンシルではなくパウダーが自然に描ける
・リップとチークはベージュピンク色でほんのりと
メイクについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
就活生に聞いた! 服装以外の身だしなみで気を付けたこと
服装以外の身だしなみの気を付けるべきポイントを見てきましたが、実際に就活生の皆さんはどのようなことを気を付けて面接に臨んでいるのでしょうか。
今回は就活生の皆さんに服装以外の身だしなみで気を付けた聞いてみたので、結果を確認してみましょう。
表情が良く見えるように髪型を整えたという回答が大多数
集まった回答の多くは、表情が良く見えるように髪型を整えることに気を付けたというものでした。
髪型を整えることを意識している就活生が多くいました。オンライン面接などであれば特に顔回りを面接官に見られるため、髪型が印象に与える影響は大きいといえるでしょう。
面接においては、お辞儀したり、ジェスチャーを踏まえて少し動きながら話したり、髪型が崩れる可能性もあります。多少動いても崩れない、いろんな角度から見ても変なところがないように事前に確認しておく必要がありそうです。
自然なメイクを心がけたという回答もいくつか寄せられる
また、一部の回答で自然な印象や明るい印象になるようにメイクをしたという回答も見られました。
ビジネスシーンに沿ったナチュラルなメイクを心がけている回答が集まりました。なかには、印象アップのために、口角を上げてみせるメイクなど少し工夫をしたという回答もありました。
もちろんやり過ぎてしまうとビジネスに適していないと判断されてしまいます。しかし、対面とオンラインで若干色を変えてみるなど、状況に合わせて自然で明るい印象になるよう工夫してみることで、より良い第一印象を残せるかもしれませんね。
身だしなみを整えて面接官に自分の魅力を伝えよう
たかが服装だと考える学生もいるかもしれません。しかし、あなたが逆に面接官の立場だったらどう考えるでしょう。
これからの会社を担う大切な新入社員の採用面接に、穴の開いたジーンズを履いている人、ジャージで参加している人、スーツを着こなしている人。同じような清潔感があったとしても、あなたはどの人と真剣に働きたいと考えるでしょうか。
面接は誰もが緊張して当たり前です。それは面接官もわかっているからこそ、緊張とは関係のない服装は重要視されます。服装は面接前の準備の段階なので、気を使っているかどうかは瞬時にわかるでしょう。
正しい服装で面接に参加すれば、初めの印象は問題ありません。しっかりと服装にも配慮して、自分の魅力をアピールして面接を通過しましょう。
【身だしなみに関する調査】
- 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2022年4月8日~11日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
- 調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の30人
詳細は「編集コンセプト」ページをご確認ください