業界研究

【広告業界に就職するには】仕事内容と求められている人材

広告業界の業界研究は徹底的に

広告業界は常に就活生からの人気の高い業界で、毎年倍率が非常に高くなっています。就活の中でも難関と言える業界の一つであり、それを攻略するには一筋縄ではいきません。ただカッコいいから、華やかだからという理由だけでは決して受かりません。内定をもらうためには、とにかく徹底的に業界研究を進める必要があります。

広告業界の研究にはかなりの時間が必要です。志望すると決めれば早いうちから対策しておく必要があります。どれだけ細部まで研究し理解できるかが鍵となりますので、早め早めの行動を心がけましょう。

広告業界とは

広告業界は、扱う媒体によって分類されます。テレビや新聞などで広告を展開する「マスメディア系」、電車や駅などの広告を主に取り扱う「鉄道系」、屋外広告やチラシ・折り込み、DMなど、それぞれの企業によって得意とする分野で宣伝をおこなう「専門系」などとなっています。近年は、インターネットの普及にともない、インターネット専業の広告代理店が増えてきている状況です。

2016年に株式会社電通が発表した日本の広告費を調査したデータによると、全体の20.8パーセントが、インターネット広告費となっており、広告業界の大きな成長の要因となっていることが分かりました。一方、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌のマスコミ媒体は、前年よりも売上が落ち込んでいます。広告代理店各社も、インターネットメディアでプロモーションをおこなうなど、インターネット広告への対応を広げています。

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広告業界の仕組み

広告代理店の収益は、テレビやラジオから広告枠を買い取り、広告主の企業に販売することで得る手数料収入と、広告主と販売戦略を立て商品の告知イベントやセールスプロモーションを企画・運営して得る広告制作費の2つが主となっています。

以前は、テレビやラジオなどのメディアを使い、不特定多数に向けて広告を出すことが一般的でしたが、近年では消費者が求めるものが多様化しているために、効果が薄れているといわれています。そこで、消費者の欲しいものに合わせて広告が出る、インターネット広告に注目が集まっています。広告代理店がイベントを開催したり、若い世代に向けてSNSを通じてプロモーションをおこなうなど、広告業界の収益方法も変化してきています。

広告業界の最新トピックス

広告業界は、メディアの多様化に伴い急速に変化している状況にあります。テレビやラジオ、新聞、雑誌などのコマーシャルが一般的だった頃は、多くの人が見るというメリットがありました。しかし、興味の無い商品も目に入るために、購買意欲に繋がるようなプロモーションの効果があまり感じられないという面もあります。

また、インターネットを使って、テレビ番組や雑誌を楽しむ人も多くなり、テレビやラジオを利用している人も少なくなってきています。そこで有効なのが、インターネット広告です。近年、インターネット広告は急成長している分野でもあり、広告代理店各社もインターネット広告への取り組みに力を入れています。

アドテクノロジーが急速に進化している

アドテクノロジーとは、「advertising(広告)」と「technology(技術)」を組み合わせた言葉です。広告業界では、よく「アドテク」や「アドテック」など略称で呼ばれます。近年、インターネットの普及にともない、アドテクノロジーが急速に進化しているといわれています。

アドテクノロジーを使うと、特定の広告に興味を持ちそうな人に絞ってインターネット広告を表示させたり、配信した広告の効果を算出したりすることができるために、効率的に商品のプロモーションが可能となります。消費者に合わせて広告が出せるので、無駄な経費も抑えられるというメリットもあります。アドテクノロジーの技術は日々進化していて、これからもさらに売上を伸ばしていく分野として注目されています。

動画広告の市場が拡大傾向にある

動画広告は、インターネット広告のなかでも、特に売上を伸ばしている分野となっています。現在、動画共有サービスを利用している人は70パーセント以上といわれていて、それにともない動画広告市場も急速に拡大しています。文字や写真だけの広告に比べ、動画では多くの情報を発信できることや、消費者に合わせて広告を流せるので効率が良いことなどがメリットとなっています。

既存の一般的な広告に比べ、動画広告では消費者の印象に残りやすく、購買に繋がる確率が高いというデータもあります。動画サイトやニュースアプリ、SNSのコンテンツの合間に表示される動画広告の市場は、これからもますます成長していくと予測されています。

広告業界の仕事内容

一口に広告業界と言ってもたくさんの仕事があり、職種も様々です。広告業界では事前の準備が物を言いますので、どの職種を目指すのかしっかりと決めておく必要があります。職種が違えば扱う仕事にも違いがあるので、広告業界で自分が何をしたいのかを考え、それにより当てはまるものを選びましょう。

目指す職種を決めたら、次はどんな仕事内容なのかを知っていきましょう。実務について知ることが業界研究の第一歩になります。実際の仕事内容を知り、自分が働いている姿をイメージしながらモチベーションを上げて研究を進めていきましょう。

営業

様々な業界でも登場する営業の仕事ですが、広告業界でも営業職は存在しています。営業の仕事は他社に広告や企画を提案することです。広告業界の企業は基本的にこの広告料が企業の収入となるので欠かすことのできない根幹の仕事だと言えます。扱う案件は様々で小さな案件から大きな案件まで幅広く扱うことが特徴です。

巨大な広告を作ることを夢見ていても、実際に手掛けるのはごく小さなものばかりということもあるでしょう。大きな広告は見栄えもいいですがその分お金がかかります。そのため頻発することは少ないと考えておいてください。小さな広告でも大事な収入源なので欠かすことはできません。営業は企画を提案するだけではなく、広告が完成するまでが仕事です。入稿期限間近になると激務になる場合もあるので、華やかなイメージだけを持たないようにしてください。

企画

企画は、市場の分析やリサーチをおこない、どのような広告を出せば売上を伸ばすことができるかの戦略を立てていきます。企業が商品を売り出したいという時に、企業の代わりに戦略・戦術を見つけ、実行までの道筋をつけます。そして、実際に広告を出した時にうまくいっているかを見極め改善し、その結果を企業にフィードバックするのです。また、次の作戦を提案するという幅広い業務をこなしていく仕事でもあります。

これまでの広告業界は、より多くの人に商品を知ってもらうことが重要とされていました。しかし、インターネット広告の拡大により、消費者の好みに合わせて直接購買に繋がることが求められるようになってきています。そのため、目標設定や目標へのアプローチをおこなうなど、企画の仕事は広告業界の中でも重要な部分とされています。

クリエイティブ

広告を作るにあたり欠かせない仕事がクリエイティブの仕事です。クリエイティブ職は企画、進行といった広告が完成するまでの一連の流れを提案するのが仕事になります。派手な広告や目に留まるド派手な広告を考えたりと自由な芸術家のようなイメージを持つ人も多いですが、実務は、予算や期間との兼ね合いもあるのでスケジュール管理をしっかりとおこなうことが求められています。

調子が出ない、インスピレーションが湧かないと言い訳をすることはできず、期間内に安定して結果を残さなくてはなりません。もちろん職種の名前通りクリエイティブである必要もあり、好奇心旺盛で創造力が求められる非常に難しい職種でもあります。

華やかなイメージとギャップがある

広告業界と言えば華やかなイメージが常にありますが、イメージとは裏腹に大変なこともたくさんあります。仕事の成果自体は確かに華やかで魅力的に映りますが、その裏では多くの努力や労力が隠されています。綺麗な花が咲くためには土台となる土や立派な地盤が必要なように、広告業界の仕事は、その華やかさを支える土台であるということを忘れてはいけません。

イメージだけで足を踏み入れると苦労をすることになります。広告業界を本当に目指したいと思うのならその本当の姿を知り、理想と現実のギャップを埋めて、覚悟を決めて挑まなければなりません。

激務な部署や期間がある

広告業界は忙しいことでも有名な業界で、どれだけ忙しくてもキラキラした世界であれば頑張れると思う人も多いのでしょうが、実際の業務は一般の企業とそれほど変わらないことも多いです。私達、表側から見る広告業界は華やかなイメージがあるが実際は地道な業務やデスクワークを中心とした激務である事を知っておくことが大切になります。

華やかな世界を想像していると、地道な業務というだけでも嫌になる可能性もありますが、それらが激務であることに愕然としている人も実は多いです。もちろん全ての部署がそうであるというわけではありませんが、広告業界の仕事は全体として部署や繁忙期によって激務になる可能性が高いということは覚えておきましょう。

体力が必要

広告業界では激務が多いことに加えて夜の遅い時間帯にクライアントからの要望がきたり、柔軟に対応しなければならない場合もあるため体力は必要です。華やかなイメージの裏は泥臭く体育会系な一面もあるので、オシャレに着飾って仕事ができるなどの甘い考えでは通用しません。

仕事で使う体力は、仕事を通して付けていくものなので最初の数年間はとにかく、ついていくだけで必死なことも多いです。体力のある人もない人も、仕事に振り回されるということを覚悟しておかなければなりません。

広告代理店の種類と企業一覧

広告代理店は、テレビや新聞などで広告を主とする「マスメディア系」、電車や駅などの広告を取り扱う「鉄道系」、屋外広告やチラシ・折り込み、DMなど、得意とする分野で宣伝をおこなう「専門系」などに分かれています。

以前は、広告枠をメディアから買取り、企業に売ることが広告代理店の主な仕事でした。現在は、広告を制作指示するのも広告代理店の業務となっています。顧客企業の商品開発や取り扱う製品のイメージ作成、イベントのプロデュース・運営などをおこなうこともあります。ここでは、広告代理店の種類と企業一覧を見ていきましょう。

総合広告会社

・電通
・博報堂
・アサツーディ・ケイ
・読売広告社
・日本経済社

大手有名企業である電通や博報堂などは、総合広告会社となります。依頼に対してマーケティング活動を全般的におこないます。広告を出す広告主と消費者を繋げるために、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など全ての広告媒体を取扱い、企画から制作までを総合的に取り扱っています。

幅広い媒体が対象となるため、ひとつの商品に対して、同時に複数の広告を出し消費者へアピールができます。総合広告会社を利用すれば、テレビのCM、インターネット広告、電車内のステッカーなどの交通広告などを一度に依頼することが可能です。総合広告会社を利用することで、より多くの人に広告を見てもらうことができるのです。

専門広告会社

・読売IS
・アイアンドエフ

専門広告会社は、新聞社、テレビ局、出版社など、特定の媒体の広告の枠を売るために営業活動をする会社です。そして、その広告の企画・制作をおこないます。専門の媒体を取り扱う専属広告会社から、すべての媒体を取り扱う総合広告会社へ転進することもあります。クライアントがターゲットとする消費者をすでに絞り込んでいる場合には、効率的にアピールすることができる専門広告会社を利用することが多いといえるでしょう。

専門広告会社には、様々な媒体を幅広く取り扱う総合広告会社に比べ、費用が安く抑えられるというメリットがあります。企業が専門広告会社を利用する際には、様々な媒体で同時にアピールすることができないため、ターゲットの枠をある程度決めておかなければなりません。

インターネット広告会社

・サイバーエージェント
・オプト
・セプテーニ
・トランスコスモス

インターネット広告会社では、あらゆる種類のインターネット広告を使い、顧客のプロモーションにどのようなインターネット広告媒体が最適であるかを考え、最も効果的なインターネット広告の提案をします。リスティング広告、バナー広告、動画広告、メール広告、ターゲティング広告、アフィリエイト、バイラス広告、コンテンツマーケティング、ソーシャルマーケティングなどを専門的に取り扱っています。

インターネット広告は、広告効果が明確に数値化できることが大きな特徴です。広告の企画、検証、実行のサイクルを繰り返しおこない、顧客の商品アピールの支援をしていきます。急成長を遂げている注目の分野となっています。

広告業界が求めている人材

それぞれの業界ごとに仕事内容が違うように、業界によって、それぞれの職種によって適性や求められている能力は違います。広告業界を目指すのであれば、業界に求められている人材像を知り、それに近づけていくことも業界研究の一環であると言えるでしょう。しっかりと業界研究をした上で求められる人材になることが、広告業界で内定をもらう近道です。

どんな能力が求められているのか、広告業界で活躍していけるのはどんな人材なのかを知り、就活本番までにそれらの能力を伸ばしておきましょう。

アイディアマン

広告業界では営業でもクリエイティブ職でもアイディアマンであることが求められています。そのため他の人とは違った視点で物事を見る事ができるということが重要です。自分の主観だけに縛られず自由な発想を持って様々なアイディアを出していく必要があり、誰かのマネや以前にあったことの焼き直しではいけません。

常に新しく独創的なアイディアを出す事ができるアイディアマンでなければならず、クリエイティブな能力が高いレベルで必要になります。そのためにも視野を広げて新しいものを見続け、旺盛な好奇心を持って常に勉強をする姿勢が大切です。

行動力のある人

広告業界は激務なことも多く、バリバリ仕事をこなしている人の多い業界です。激務であることに加えて時代の流れを追う仕事でもあるので、仕事のスピードも速く受動的な性格では置いていかれてしまいます。そのため自分から仕事を掴みに行ける人が必要で、待ってるだけでは何も始まりません。

時代の最先端に立つには思った事をすぐに行動できる人、行動力のある人である必要があります。能動的、主体的などの特徴を持ち合わせていると、さらに広告業界で求められる人材像に近づくと言えるでしょう。

業界研究ができるオススメの本3選

広告業界は倍率も高く、難関であるため入念な業界研究が欠かせません。とはいってもどのように業界研究を進めていけば分からないという人やネットの情報だけでは限界があると感じている人も多いのではないでしょうか。そこで活躍するのが本です。広告業界のことを記した本はたくさんありますので、それを就活にも役立てていきましょう。

本記事では数ある本の中から3冊に絞ってご紹介します。気に入ったものを1冊でももちろん構いませんが、複数を併せて読むことでより理解も深まります。時間やお金に余裕があるのならぜひ全てを読破して広告業界の選考を有利に進めていきましょう。

①よくわかる広告業界

1冊目におススメしたいのが伊東裕貴著の[よく分かる広告業界]です。一つの業界を詳しく掘り下げ、ロングセラーとなっている「業界」シリーズをリニューアルしたもので、比較的新しい情報が記載されています。タイトルの通りとにかく分かりやすく解説してあることが特徴です。難しいこともかみ砕いて説明がされており、広告業界のことを全く知らない人でも容易に理解することができます。

広告業界を知るための入門書としてもおススメですが、ある程度知識がある人にもそれらの認識が本当に正しいか、初心に帰って再確認をする意味でもおススメしたい1冊です。

②広告業界の動向とカラクリがよくわかる本

2冊目におススメなのが蔵本賢、中野明、林孝憲共著の[広告業界の動向とカラクリがよくわかる本]です。広告業界はどのような仕事をしているのかに始まり、広告各社の動向や業界としての動向。広告業界の仕事はどのように成立しているのかなど、構造までも解説されています。

実際の仕事を知るだけではなく、業界の実態や展望なども知ることができ、さらに著者が広告業界の仕事に従事していたりと、現場で働く人の意見や考えなどに触れることもできる1冊です。広告業界のリアルを知ることができるのでおススメだと言えます。

③広告の基本

3冊目におススメなのが波田浩之著の[広告の基本]です。副題にこの1冊ですべてがわかると付いていることもあり、1冊で広告の基本を全て網羅している広告業界の教科書のような1冊になっています。広告に関する基礎的な知識はもちろんそれをどのように活かすか、マーケティングの方法などについても記されており実践的です。

著者も広告業界に従事していたということもあり、その経験に基づいた情報なので信憑性も高く、再現性も高いと言えます。基本を押さえることは非常に重要なので、広告業界の入門書としてはこちらも欠かせない1冊だと言えます。

コロナ自粛中に、自己分析をやり直そう

コロナウイルスで就活も自粛の傾向になり、選考が進まず、不安になっていませんか?

そんな時は、自己分析ツール「My analytics」を活用して、自己分析をやり直しておきましょう。

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コロナで就活が自粛中の今こそ、自己分析を通して、自分の本当の長所・短所を理解し、コロナ自粛が解けた後の就活に備えましょう。

人気の業界こそ業界研究を徹底する

広告業界は華やかなイメージから毎年就活生に人気の高い業界です。しかし華やかなイメージとは裏腹に実際の業務は地味だったり、激務であることも多いでしょう。広告業界を目指すならまず理想と現実のギャップを埋め、正しい認識で就活を進めていく必要があります。

人気の高い業界はそれだけ志望する就活生も多く例年倍率が高いです。中途半端な業界研究では内定をもらうことは難しいでしょう。就職してからも大変な広告業界ですがそれだけやりがいのある仕事でもあります。憧れの業界で働くためにもまずは業界研究をおこない、徹底的に対策をして取り組むようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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