身だしなみ

【紐パンプスは就活で活用できるのか】女性の靴の選び方を紹介

パンプスの種類は多い

パンプスの種類は多いです。形や色、ワンポイントのアクセントが付いているものなどさまざまなタイプがあります。そのため、普段は自分の好みのものを選んで履いているでしょう。しかし、就活に使うパンプスを自分の好みで選んでしまうと、場合によっては非常識だと捉えられかねません。

就活の場は、日常生活で友人や家族と会ったり出かけたりするカジュアルな場とは違い、ビジネスシーンに当たります。面接官は、会社の利益になる人材を選ぶために、業務時間を割いて就活生と話をしているでしょう。そのため、就活にふさわしい、TPOをわきまえたパンプスを選ぶ必要があるといえます。

紐パンプスはカジュアルであるため就活向きではない

普段履いている紐パンプスを就活でも活用できないか、悩んでいる人もいるでしょう。紐パンプスといえばおしゃれなパンプスで、何もないプレーンなタイプと比べて個性も出やすくなっています。よく紐パンプスを履いているという人も多いでしょうが、就活では避けた方が無難です。

紐パンプスはその見た目から、とてもカジュアルな印象を与えます。就活というフォーマルな場において、カジュアルな靴はふさわしくないものと捉えられてしまうでしょう。

また、フォーマルな服装であるスーツとの相性もよくありません。リクルートスーツはシンプルであるため、せめて足元だけでもおしゃれにしたくなってしまう人も多いです。しかし、スーツと紐パンプスでは、カジュアルとフォーマルでアンバランスになりがちです。更に、脱ぎ履きしにくい点も使い勝手としてよくありません。

就活では自分の魅力を演出することが大切

就活の身だしなみに悩む声は多いです。身だしなみは第一印象を左右するからこそ、細かい部分まで気にする人もいるのではないでしょうか。しかし、覚えておいていただきたいのは就活の身だしなみにおいて「正解」は存在しないということです。

だからこそ、就活では自分の魅力を演出することも大切です。就活の身だしなみに関して様々な情報があふれていますが、参考にした上で自分で考えて、納得して選択するようにしてください。

紐パンプス以外に就活に適さないパンプス

紐パンプスのほかにも、就活にふさわしくないパンプスがあるか気になる人もいるでしょう。就活とはいえ、どうせ履くなら地味なパンプスよりも、少しでもおしゃれなものを履きたいと考える人も多いです。

そこで、避けた方がいいパンプスを知っておくことで、マナーの範囲内でおしゃれなパンプスを選べるようになります。就活に適さないパンプスは、派手な色をしたパンプスと5cm以上の高いヒールをしたパンプスです。それぞれなぜふさわしくないのか、詳しく見てみましょう。

派手な色のパンプス

派手な色のパンプスは、就活では避けましょう。色はおしゃれをするうえで大きなファクターになります。しかし、あまりにも個性的な色を選んでしまうと、悪印象を与えてしまうでしょう。

派手な色のパンプスは、ネガティブな意味で面接官の目を引きます。人の注意を引くこと自体は悪いことではありませんが、就活の場においてふさわしくないものを身につけていると悪目立ちをしてしまいます。個性のアピールが求められる職場であれば評価されることもありますが、一般的な会社の選考に派手な色のパンプスを履いていくと、協調性がない人と捉えられてしまうでしょう。

5cm以上のヒール

5cm以上の高いヒールのパンプスも、就活では控えましょう。適度な高さのヒールは、見た目のバランスを整えてフォーマルさを表現する効果がありますが、高いヒールは就活にはそぐわない華やかさを演出してしまいます。

過剰なおしゃれとそこから生じるカジュアルさが、就活では浮いてしまいます。低いヒールを選んでおけばいいというものでもありませんが、高すぎるヒールは、フォーマルな場では印象がよくないものと覚えておきましょう。

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就活にふさわしいパンプス

ここからは就活の場にふさわしいパンプスを紹介します。就活に向いていないパンプスの種類を見てきて、フォーマルな場にふさわしくないもの、目立ちすぎたりカジュアル過ぎたりするものは就活に適していないことが分かりました。

つまり、就活の場に合ったパンプスというのは、フォーマルな場に適した目立ちすぎないものといえます。そのため、フォーマルな場やビジネスシーンで使う靴を考えてみるとふさわしいパンプスが見えてくるでしょう。就活におすすめのパンプスについて解説していきます。

革製のパンプスがおすすめ

パンプスを選ぶ際は、素材は革製のものがおすすめです。パンプスの素材はエナメルのものと革製のものとがありますが、エナメル素材は安っぽい、ラフな印象を与えてしまうため注意が必要です。

ビジネスシーンでは、靴もそれにふさわしい革製を選ぶのが望ましいでしょう。革靴はビジネスシーンでよく見る靴の代表格です。むしろ、ビジネスシーンで革製以外の靴はあまり見かけないでしょう。パンプスも革製にすると凛とした印象を与えてくれるため、就活の場にマッチします。カジュアルな場との区別をつけるためにも、革製のパンプスを選ぶことをおすすめします。

色は黒が基本

パンプスの色は黒が基本とされています。フォーマルな場では、衣服は黒色でまとめることが一般的です。業界によっては紺色やグレーなどがベーシックなスーツとして認識されることもあるでしょう。しかし、やはり黒色がスタンダードという認識の人が多いです。

すでに働いている人の中にはスーツや靴の色にアレンジを加える人もいるため失礼には当たりません。しかし、就活ではほかの色を選択すると尖った印象を与えてしまいます。変にこだわりが強いという懸念を与えないためにも、就活生は黒いスーツとパンプスを選択するのが無難です。

ヒールは3〜5cmが王道

高すぎるヒールが就活にふさわしくないことは先に説明しましたが、ではどれくらいの高さであれば良いのかが分からないという人もいるでしょう。

先述の通り5cm以上のヒールは避けた方がいいため、おすすめは3~5cmのヒールのパンプスです。これくらいの高さが一番フォーマルで、足も疲れにくいです。就活中は説明会会場を動いたり面接をはしごしたりなど、歩く時間も長いため、疲れにくい靴を選ぶことも重要です。

ヒールのない靴を選ぶことも可能ですが、その場合ボトムスの裾が床につかないか確認しておきましょう。ただし、ヒールがない靴をカジュアルだと捉える採用担当者もいるかもしれませんので、企業に合わせて判断するのがおすすめです。

形状はラウンドトゥが一般的

素材や色の観点で就活にふさわしいパンプスを見てきましたが、パンプスには形も種類があります。就活におすすめの形はラウンドトゥと呼ばれる、つま先が丸まっているタイプです。就活の場において最もメジャーな形です。

パンプスには先が尖ったポインテッドトゥや、先端が開いているオープントゥのものもありますが、いずれもおしゃれに偏りすぎていて就活には不向きでしょう。

ラウンドトゥはフォーマルでかつ悪目立ちせずどの企業にも使いやすいです。先が少し角ばったスクエアトゥも、極端な形状でなければ問題ありません。

疲れにくい物を選ぶことが大切

就活では身だしなみとして靴も見られているため、パンプスもフォーマルなデザインを選ぶことが大切です。しかし、フォーマルであれば何でもいいわけではありません。ポイントは、疲れにくい物を選ぶことです。

就活では、長時間パンプスを履き続けなければならないことも多く、一日中歩きまわるということも少なくありません。身だしなみとしてはOKでも、疲れやすい物を選んでいると就活が大変になるため、少しでも負担を減らせる疲れにくいパンプスを選びましょう。

購入時には試着は必須

疲れにくいパンプスは、まずは自分の足に合っていることが条件であるため、購入時には試着が必須です。試着をしないままに購入してしまうと、足に合わずに失敗する可能性が高いです。その結果、靴ずれもしやすくなります。

ネットなどで買えば安い物も多いですが、失敗を減らすためにはしっかり現物をみて試着しておくことが大切です。就活中はさまざまなところでお金が必要になりますし、少しでも節約をしておかなければなりません。しかし、安いからといって現物を見ずに購入し、失敗しては元も子もありません。

就活を上手に進めるために節約をしても、それが原因で失敗しては意味がないでしょう。そのため、少し高くても店舗で購入することが大切です。セールやまとめ買いなどで買えば安くてもいい物を買うことはできます。こまめにお店をチェックしておきましょう。

試着は夕方がおすすめ

パンプスを購入する際は、時間帯にも気を配りましょう。最もよいのは夕方です。夕方は一日の中でも最もむくみやすい時間帯です。そのため、そのときに履いても痛くないものを選びましょう。むくみの少ない午前中に試着してぴったりだと感じても、実際に就活で履き続けていれば、夕方近くに足が痛むこともあります。

むくみだけでサイズ感は大きく違ってくるため、本当に自分に合ったものを選ぼうと思うのであれば、むくみも考慮して購入することが大切です。就活では一日中歩き通しになることも少なくありません。少しでも疲れにくいように、自分の足にぴったりと合ったものを選ばなければなりません。可能な限り夕方に試着して購入するようにしましょう。

ヒールの底がゴム素材だと長時間履いても疲れない

就活のパンプスは、履きやすいものを選ぶことも大切です。ヒールが低ければ足への負担が軽くなります。反対に、ヒールは高くなればなるほど疲れやすくなるでしょう。さらに、ヒールの細いものは疲労が溜まりやすいです。

就活で使えるパンプスはヒールが低く太いものが一般的であるため、疲れづらい仕様になっている場合が多いです。さらにヒールの底の素材にもこだわりましょう。

おすすめはゴム素材です。ヒールの底がゴム素材だと長時間履いても疲れません。底がゴムになっていることで衝撃を吸収しやすくなりますし、足にかかる負担は大きく軽減されます。ゴム底かどうかというだけでも疲れやすさは大きく違ってくるため、購入の際にはヒールの底を触って素材を確認しておきましょう。

デザインよりも機能性を重視した方がよい

ここまで正しいパンプスの選び方をデザインという観点からみてきましたが、機能性についてもみていきましょう。就活では面接や説明会などで、一日の間にいくつもの企業を訪問することも珍しくありません。パンプスの中でも機能性を考えて作られた「疲れにくいパンプス」というのがあります。

おしゃれだけを重視して靴を選ぶと疲れる原因にもなります。サイズなど自分にあった靴を選ぶことで就活にもよい影響を与えます。就活ではおしゃれなデザインを選ぶよりも、たくさん歩くことも考えた機能性を重視したほうがよいでしょう。

就活ではおしゃれを意識しすぎない

就活というフォーマルな場でも、可能な限りおしゃれをしたくなってしまいがちです。しかし、おしゃれよりも上品さや機能性を意識した方が賢明と考えましょう。これは就活の場がビジネスシーンに該当するためです。

通常のビジネスシーンであれば多少のおしゃれも許されますが、就活生に求められるのは個性よりも、フレッシュさや誠実さの方が重視されています。おしゃれさを意識しすぎてしまうと、そういった、面接官から求められる印象が失われてしまうでしょう。就活ではコーデを楽しむのは我慢して、面接官に好印象を与えられる常識的な服装を心がけることが大切です。

おしゃれな紐パンプスは就活では控えよう

就活のパンプスは、普段使うアイテムとは別で考えるべきであることが分かりました。おしゃれさ重視で選んでしまうと、面接官からTPOをわきまえられない非常識な人物という評価をされるでしょう。たかが靴ひとつとあまり気に留めない人もいますが、人の足元は案外目につきやすいものです。

また、機能性を考えずにパンプスを選んでしまうと、就活中に疲れてしまいます。靴選びに失敗して体力的な疲労が重なると、面接中にミスが起きやすくなります。万全な状態で就活に挑むためにも、機能性がしっかりとしたパンプスを選びましょう。

おしゃれな紐パンプスよりも、シンプルで印象がよく、機能性にも優れた靴を選ぶことが就活ではおすすめといえます。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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