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自分の長所と短所の答え方のポイント6つ|例文10選もご紹介

長所と短所の見つけ方は人それぞれ

長所と短所は、面接で聞かれる定番の質問です。就活で自分自身について、しっかりと考える機会となるのが、長所や短所を面接で聞かれたときでしょう。長所と短所の質問が、改めて自分自身と向き合う機会となります。

自分の長所を考えてみてもはっきりと答えが見つからない場合、短所を考えると先に見つかるかもしれません。短所が見つかった場合、逆に長所として活かせないか考えてみるのも有効です。

長所や短所の見つけ方は個人でそれぞれ異なるので、自分に合った方法を選びましょう。見つけた長所や短所を列記しながら、理由やエピソ-ドをまとめると、面接のときに話しやすくなります。

就活においてどうしても必要となる部分なので、自分の長所や短所をまとめておく機会としてください。

面接で長所と短所を聞かれる理由

長所と短所は面接でよく聞かれる質問です。しかし、面接官は単純に応募者の「長所と短所」を知りたいと思っているわけではありません。

面接では、質問の意図をくみ取れず、ピントのずれた回答は評価を下げてしまいます。面接官が長所・短所の質問をする意図は、大きく分けて3つあります。質問の意図を知って、適切な回答をすることで、好印象を残せるでしょう

自分のことを客観的に把握できているか知りたい

長所・短所を知るためには自分自身を客観的に把握しなければなりません。多くの就活生は、自己分析に膨大な時間をかけます。そのなかで、自分自身を客観的に見つめ、長所・短所を導き出します。

「物事を客観的に把握する」行為は、入社後の仕事において大変重要なことです。物事を客観的に把握できる人は、課題発見能力も高いといえます。仕事では、常に改善が求められ、改善には課題発見能力が必要です。

つまり、客観的に物事を把握できるかは、社会人としての素質の一つです。面接官はこの質問をすることで、応募者が社会に出る準備ができているかを見極めています。

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企業で活躍できる人材か知りたい

長所は、アピールできる自分の素質です。入社後に仕事をする上で、基盤となる重要な要素です。面接官は長所から、応募者が自社で活躍できる人材かを見極めています。活躍できるということは、その企業に適した人材ともいえます。

そのため、組織の風土に合っていない場合は、内定を貰うことが難しいでしょう。例えば、コミュニケーションが活発で、社員同士の距離が近い企業を志望しているとします。そのような企業に対して、「黙々と一人で集中して作業ができます」とアピールしても評価はされないでしょう。

企業は、莫大な金額と時間をかけて、採用活動をおこないます。そのため、せっかく採用した学生がミスマッチを理由に辞職しては困るため、企業は見極めに慎重になります。

長所や短所から、その人の価値観や考え方を知り、自社で活躍する社員と比較して、社風に合った人材か見極めています。長所や短所は、価値観や考え方が伝わるような話し方をしましょう。

短所に向き合う努力をしているか知りたい

短所は、仕事においても不利に働く可能性のある要素となります。しかし短所は誰しもあるもので、いかにそれを把握し、改善していくかが重要なポイントです。

短所と向き合えていると伝えることで、課題を解決しようと努力する人材だとアピールできます。仕事では、課題発見と解決の繰り返しが、成果につながります。また、自分自身の短所と向き合って課題を解決しなければ、成長はできません。

企業は、入社後の成長を期待して新卒採用を行っています。短所と向き合って改善しようとする努力をアピールできれば、入社後も成長して活躍するイメージを面接官に持ってもらえるため、好印象です

面接官はこの質問をすることで、応募者が自分の短所にしっかり向き合い、入社後に活躍できる人材かどうか見極めています。

長所と短所の見つけ方

自身の長所や短所を理解しておかなければ、自分のことを相手に魅力的に伝えられません。そのため、遅くともエントリー開始までにはしっかりと準備しておく必要があります。

ここでは、自分の「長所」と「短所」を見つけ出す方法の一例をご紹介いたします。登場するポイントを押さえて、自分の長所や短所をより多く見つけましょう。

1.長所:過去の経験や実績から探る

まずは、長所の見つけ方を紹介します。長所を見つけるためには、まず過去の経験や実績から「達成したこと」や「褒められたエピソード」を挙げましょう。自分で考え、成果を出した経験の中にも、長所となる要素がたくさん散りばめられています。

ここで押さえるべきポイントは、自分の長所を客観的に見ることです。主観的な視点ばかりからそれらのエピソードを見ていると、それはただの「自慢話」になってしまいます。

それぞれの出来事を紙に書き出すことで、客観的に出来事を見つめ直せます。自分自身を振り返って、志望企業にアピールできる長所を見つけましょう。

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自分史を作成する

自己分析ができなくて困っている人は、まず「自分史」を作成しましょう。自分史とは、過去の経験をノートなどに書き出したものです。

小学校・中学校・高校・大学と分けて考えてみてください。それぞれ、勉強、趣味、人間関係、頑張ったことを書き出しましょう。そこから自分の強みや弱みを探し、自分という人間のことを分析していきます。

例えば習い事をしていたのなら1ヶ月でやめるほど飽きっぽかったのか、10年以上続けるほど継続力があったのか気づけるでしょう。自分を客観視すれば、自分の隠れた魅力を知ることができるかもしれません。

自分史

2.短所:苦手な事や欠点を掘り下げてみる

短所は、自分の「苦手なこと」や「欠点」を見つめ直すと、見つけられるでしょう。それらが「どうしてできないのか」を深く掘り下げていくと、やがてエピソードに共通する短所が浮かび上がってきます。

また、これまで困難だった経験を思い出してみても良いでしょう。何が原因で起こったのか、またはなぜ困難だと感じたのかを振り返ってみてください。トラブルや問題は、短所が原因、理由になる可能性が高いです。

その短所をどのように改善したか、または短所が原因で起こったトラブルをどう解決したかもエピソードとして見つけておいてください。短所は、どのように向き合ったかが伝わるように話すことが大切です。

苦手なことから短所を見つける例

自分の意見を人前で発表すること

↓ なぜ苦手なのか

人前で話すのは緊張する

↓ なぜ緊張するのか

自分の考えが間違っていそうで不安だから

↓ なぜ不安なのか

間違っていたとき、周囲の目が気になってしまうから

【短所:考えすぎ、周囲の目を気にしすぎる】

面接での長所と短所の答え方のポイント6つ

長所と短所の答え方のポイント

企業は、魅力的な人材を採用すべく採用活動を行っています。魅力的にうつる長所を持った人材に、企業はより関心を示します。また、企業で働くにあたって影響のありそうな短所を持った人材は敬遠してしまうのです。

面接で長所、短所を伝える際、企業にとって魅力的にうつるように伝える必要があるのです。

①長所を発揮したエピソードを伝える

長所は、仕事に活かせるかが評価を左右します。仕事に活かせる長所をアピールできれば、入社後に活躍が期待できる人材だと評価されるでしょう。一方で、仕事の役に立たない長所をアピールしても、面接官はその人を採用するメリットを感じられません。

そのため、長所が仕事に発揮されることをアピールする必要があります。長所を発揮した具体的なエピソードを付け加えれば、仕事への再現性をアピールできます

面接官に「自社でも長所を活かして活躍してくれるだろう」と思ってもらえれば、長所のアピールとしては成功です。

②短所は長所を言い換えた形であらわす

短所は、伝え方によってはマイナスイメージを与えてしまうかもしれません。しかし、長所と短所は表裏一体であり、展開によってはプラスイメージに転じることができます。そのため、短所は長所を言い換えることができます。

例えば「飽きっぽい」という短所は「好奇心が旺盛」という長所の言い換えであり、「神経質」は「几帳面」、「臆病」は「堅実」などの言い換えと考えることができます。

このように長所を言い換えた形で短所を伝えれば、逆にその裏面にある長所をアピールすることもできます。

短所と長所の言い換え

大雑把⇔大胆
心配性⇔丁寧
気が弱い⇔優しい
頑固⇔負けず嫌い
飽き性⇔好奇心旺盛
自己中心的⇔主体性がある
軽率⇔行動力がある
我が強い⇔リーダーシップがある
世話焼き⇔コミュニケーション力がある
人の意見に流されやすい⇔協調性がある
自己主張が強い⇔積極性がある
ひとつのことに没頭しやすい⇔努力家である
優柔不断⇔柔軟性がある

③短所は業務に直接影響の出ないもの

短所はあくまでも短所として伝えるべきですが、業務に影響が出るものは悪印象になります。どんな人にも長所があれば短所もあるので、短所の内容自体でマイナス評価にはならないでしょう。

しかし、業務に直接影響のある短所であれば、仕事への適性がないと判断されてしまいます。企業は自社で活躍してくれる人材を確保すべく採用活動を行っているので、自社の業務に支障がある短所は企業にとって受け入れがたいです

短所の質問では、業務には支障がないものであること、その短所に関してどのように改善しようと取り組んでいるのかを面接の場でしっかりと答えましょう。そのためにも、事前準備をしっかり行うことが大切です。

仕事に支障をきたす短所

  • コミュニケーションが苦手→どんな業務でも人とかかわるのでNG
  • 嘘をついてしまう→信頼を失いかねない短所なのでNG
  • 寝坊してしまう→社会人としてモラルに欠けるNGな短所

④長所ともとれる短所はNG

短所を長所にすり替えた回答は、短所と向き合っていないと評価されてしまいます。短所を伝えることで、面接の評価を下げたくない気持ちが強すぎて、長所をアピールしてしまうのはNGです。

例えば、「責任感が強すぎること」「人の気持ちを考えすぎること」などが短所の場合、結果的に長所をアピールしていることになります。短所を長所にすり替えるのは、自分を客観的に把握していることにはなりません。

短所はあくまで自分が課題に思っている点なので、自分の短所を認めたうえで、改善策も合わせて提示しましょう。短所を聞かれているので、長所ともとられてしまう回答をすると、質問の意図を理解していないと判断されるため注意が必要です

⑤短所を克服する努力や対策も大切

短所はそのままにしておくと単なるマイナスポイントであるため、面接でもマイナス評価でしかありません。しかし、自分の短所と向き合い、それを克服する過程をアピールするとプラス評価に転じることができます。

社会に出ると様々な困難と向き合い、課題を解決していかなければなりません。自分の短所とどう向き合っているかは、困難にどう立ち向かえるかのアピールとなります

面接官は応募者の短所そのものが知りたいのではなく、困難に立ち向かうためのポテンシャルを把握したいと考えているのです。

⑥短所を改善した結果が出ていれば伝える

短所と向き合って克服する努力をアピールするほか、改善した結果が出ていれば併せて伝えることをおすすめします。ビジネスの世界では過程でなく成果が求められます。短所を改善した結果は、仕事でも成果を残すことができる再現性の良いアピールとなります。

しかし、具体的な改善が出ていないからと言って悲観する必要はありません。努力した過程なく改善したということは再現性に乏しいためプラス評価にはならないのです。

面接においては、「過程」と「成果」があって初めて評価されると考えてください。「成果」だけでは、その人がなにを考えて行動したのかわからないため、「過程」のエピソードも含めましょう。

長所の例文5選

長所を面接で聞かれたときの、答え方の例をご紹介します。これまでのポイントと注意点をもとにした例文です。

自分の回答と照らし合わせることで、その回答の改善点も見つけられるでしょう。

例文①ポジティブ思考

私の長所は、ポジティブ思考なところです。長期インターンシップの中では、アルバイトとまた違い失敗も経験しましたが、「この失敗も、新しいことを覚えられるきっかけになる」と良い方向に考え、先輩や社員の方々に積極的に質問をしようと心がけました。
そうした姿勢を貫き続けた結果、責任ある仕事を任せてもらえることになり、さらなる自信につながりました。今後も何事にも楽しみの気持ちを持ち続け、新たな環境や仕事に飛び込んでいきます。

ここでは「ポジティブ思考」を長所とする例を取り上げています。その性格がどのような場面で発揮されていたのかというエピソードは、文字に制限があったとしても、具体的な行動をできるだけ詳しく書くようにしましょう。

そして、その性格が今後どのように活かせそうなのかという点にも必ず触れなければなりません。これがここでの最も大切なポイントで、これがないと過去のことを話しただけの作文になってしまいます。将来の仕事ぶりを思わせるような文章を入れてください。

例文②冷静沈着

私の長所は、緊急事態が発生した場合でも、落ち着いて対処できるところです。大学のサークルやアルバイト先などでトラブルが発生したときには、慌てている仲間を落ち着かせるような声かけをしたり、具体的な提案を示したり、周囲に協力をお願いしたりすることで、そういったトラブルを解決してきました。
このような普段の周囲の関わり方から、サークルでは部長に推薦され、アルバイト先ではリーダーを任せてもらえることになり、仲間や社会が、自分を認めてくれていることを強く実感できました。
今後の人生や仕事においても、幾度となく緊急事態が発生することが予想されますが、心を乱されることなく、常に冷静沈着に対応していきます。

ここでは「冷静沈着」なところを長所とする例を取り上げています。学生時代の成功エピソードに触れ、これからの仕事にも役に立つ長所であるとアピールしています。

エピソードでは、具体的にどんな行動を起こしたかが述べられているため、イメージしやすいアピールになっています。長所が評価されてリーダーになった実績もアピールできているため、客観的な視点も取り入れられた回答です

例文③コミュニケーション能力の高さ

私の長所は、コミュニケーション能力が高いところです。子どものころから人と接するのが大好きで、常に多数の友人・仲間と過ごしてきました。アルバイトは迷わず接客業を選び、いつも楽しく働いています。
また大学では、さらに人脈を拡げるべく、部活かサークルに入りたいと考え、いくつも吟味した結果、一番楽しく、かつ大好きなバスケットボールが真剣にできる部活を選びました。そのおかげで、非常に充実した大学生活を送れています。
これから社会に出てどんな新しい出会いがあるのかをすごく楽しみにしています。仕事においても、持ち前のコミュニケーション力を存分に活かして、先輩方や同僚と力を合わせて働いていきます。

ここでは「コミュニケーション能力が高い」ところを長所とする例を取り上げています。

「子どものころから~」という表現で自身の良い気質を述べつつ、これからの人生・仕事も楽しく歩んでいきたいという前向きな姿勢を伝えています

例文④優しさ

私の長所は「優しさ」です。所属していた吹奏楽部では、大会が近くなると毎回のように部内が殺気立つのですが、経験の浅い後輩の中にはそれに耐えられない人もいました。私はそのような状況の中、積極的に後輩たちの悩みを聞くなどして、「心の緩衝材」として後輩たちの精神面のフォローをすることを心がけました。
そうした活動を通してみんなの心をつなぎ留めておくことができ、県大会では目標としていた金賞を受賞することができました。社会人になってからもこのような存在でありたいです。これからも周りの状況を考慮し、ときには厳しさも見せながら、みんなの心がひとつの方向に進めるように日ごろから尽力していきたいと考えています。

ここでは「優しさ」を長所とする例を取り上げました。コンクールでより良い成績を受賞したいという皆が持つ目標から生じた、吹奏楽部員のエビソードとなっています。

この「優しいところ」を良い性格として挙げるケースでは、とくに注意すべき点が1つあります。それは、「ただの温厚な人」で終わってしまわないように工夫しなければならないことです

工夫がないと、ただ「他人に甘い人」という悪い印象を与えてしまいがちなので、その「優しさ」でのような成果をもたらしたのかを明確にしましょう。

例文⑤観察力

私の長所は、相手が何を求めているかを考え、それに合わせて行動できるところです。スポーツ用品店で2年間アルバイトをしていました。そこでは、商品の色や形、予算などマニュアル通りのヒアリングをするだけではなく、何気ない会話から潜在的なニーズを掘り起こしてお客様に本当にあった商品を提供できるよう心がけました。
そうすることで徐々に指名客が増え、個人売り上げは2年連続店舗1位を達成することができました。他の日常生活でも、同様に周囲の方に寄り添っていきたいと考えております。

ここでは、「観察力」とそれに基づいて行動できる力を長所とする例を取り上げています。読み手のことを考えて、限られた文字数の中でもイメージがわくように「場所」「手段」「成果」などが具体的に描かれています。

特に「成果」では「個人売り上げ」という客観的な指標を挙げているため説得力が高く、文末に他のシーンにおける決意が書かれています

短所の例文5選

次に、短所を面接で聞かれたときの、答え方の例をご紹介します。10種類の例文があるので、自分に当てはまるものがあれば、参考にしてみてください。

例文と自分の回答を照らし合わせることで、注意点やポイントがより理解できるでしょう。ポイントがわかっても、答え方がわからない人は、例文の構成を参考にして、自分の回答を組み立ててみてください。

例文①心配性

私の短所は、極端に心配性なところです。過去に派手な失敗をしてしまったという経験から、何度も見返してからでないと次の行動を起こすことができません。しかし、入念に下調べをしたのちに行動を起こすので、ミスは最小に抑えられており、この点は長所として捉えることもできます。
不安から行動を起こすという部分に関しては完全に克服しきれていませんが、今後は成功時の喜びのイメージをエネルギーに変えられるように意識変革をしていきます。

ここでは「極端に心配性」なところを短所として取り上げています。また、ここではその性格の言いかえを「ミスを最小に抑えられる」ところとしています。失敗のエピソードも大切ですが、そこに時間を割きすぎると、伝えたい内容の印象が薄くなります

短所も過去語りの作文で終わらせてしまうのではなく、将来を感じさせる締め方にすると効果的です。

例文②緊張しやすい

私の短所は、大勢の人の前だと極度に緊張してしまうところです。小さいころから、注目される場で何かをするのが大の苦手でした。とくにピアノの発表会や部活の試合など、練習をしていればいるほど、人一倍緊張していました。
大学生になった今でも、授業で発表したり面接を受けたりするときには、手に汗をかいてしまいます。しかし不思議と本番には強いため、物事がいざ始まってしまえば、緊張はしつつも大きなミスもなく、最後までやり遂げることができます。
緊張しがちな自分を変えるのは難しいですが、それだけ事前に練習や準備をしたということになるので、今後も自信を持って何事にもチャレンジしていきます。

ここでは「大勢の前で緊張する」ところを短所とする例を取り上げています。しかし、事前準備は欠かさず、本番への強さでカバーしていることをアピールできています。

短所だけでなく、それぞれカバーしていることを伝えられれば、短所の質問でも、長所のアピールができます

例文③勢いで行動する

私の短所は、場合によっては深く考えずに行動してしまうところです。人に迷惑がかかることがあまりまりませんが、買い物や資格取得、トラブル対処など、自分のことで「こうしたい」と思ったことに対して、じっくり考える時間を持たずに、勢いで進めてしまいます。
しかし、物事は長い時間をかけて試行錯誤するよりも、強い気持ちを信じて進めたほうが良い場面もあると考えていて、結果として成功することも多かったです。とくに目指していた資格の試験に合格できたときは、思い切って取得を目指してよかったと思えました。
これから社会に出て働くときは、今まで以上に周囲への影響を考慮しつつ、ビジネスチャンスを逃さないような仕事をしていきます。

ここでは「時に勢いで行動する」ところを短所とする例を取り上げています。

しかし結果としては成功できていると伝えつつ、今後も積極的に仕事に携わっていく気持ちを持っていることもアピールしています。

例文④行動力がない

私の短所は、失敗を恐れ思い切った行動がとれないところです。高い目標を掲げて挑んだ高校入試に失敗した時から、その思いが強くなりました。大学入試時は失敗への不安から勉強が手につかない時期もありましたが、日々の計画を立てて勉強に打ち込むうちに不安は小さくなり、結果的に志望校に合格することができました。
この経験が大きな自信になり、詳細な計画を立てて進捗を追いながら取り組むことで不安が解消されるとわかりました。今でも大きいことにチャレンジする際不安にさいなまれるときもありますが、事前に計画をしっかりたててから取り組み、それに打ち勝つこよを楽しめるようになりました。

ここでは、「失敗を恐れ自ら行動に制約を強いてしまう」という短所を例に取り上げています。しかし、計画を立てて行動するということでそれに打ち勝てるという術を過去の体験の中で会得したことをアピールできています

根本的な性格は変わらないながらも、前向きに行動できているということを描写しています。

例文⑤臆病

私の短所は臆病なことです。臆病なため絶対に安全だと自信が持てるまで行動に移せません。安全性を確認するために準備にも時間がかかってしまい、周囲から出遅れることもありました。
出遅れたとわかると焦ってしまい、失敗をしてしまうことも多いです。出遅れることに焦り、ミスをすることが多かったので、人一倍早くに準備を始め、動き出すことを心がけました。
その結果一人だけ遅れることはなくなり、充分に準備をした分、人よりも高いクオリティで結果を出せるようになりました。

上記の例文では、「臆病」というテーマに絞って説明されています。短所をアピールする際は短所だけを伝えるのではなく、それを上手に長所に転じることが大切です。臆病の短所は裏返せば慎重であるということなので、慎重さをアピールしていきましょう。

また自身の臆病という短所を分析し、それに対して対策を立てることができています。慎重という言葉を直接的に使わなくてもそれをアピールするのは可能です。

短所のアピールではどのように改善したのかを伝えるのも大切で、例文のように自身が立てた対策と得られた結果を出すことが大切になります。

長所と短所を知り活躍できる人材だとアピールしよう

自分の長所と短所を聞かれた時の正しい回答と、内定獲得の為の書き方や答え方などを例文を含めてみていきました。企業が就活生の長所と短所を尋ねる理由は、自己分析がきちんとできているかを見るためです。

面接では、ゆっくり大きな声で話すと良い印象になるでしょう。特に、長所は自信をもってはきはきと伝えると、説得力が増します。

長所や短所を見つけるのが難しい場合は、無料で性格診断などのツールもあるので、試してみるのもおすすめです。自分の長所と短所を知り、志望企業で活躍できる人材だとアピールしましょう

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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