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自己PRで負けず嫌いを伝えるポイント|例文6選やNG例をご紹介
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目次
自己PRで負けず嫌いを伝える就活生は多い
「負けず嫌い」は、多くの人が持っている特徴です。エピソードを作りやすく、就活でも特に使われる「短所」であり「長所」だといえるでしょう。他にも「協調性」や「コミュニケーション能力」などは、就活で使う人が多い特徴です。多くの人が使う特徴をダイレクトに面接官に伝えたとしても、面接官は「またか」と思って聞き流してしまうでしょう。
世の中には、負けず嫌いを武器にして戦っている就活生が多くいます。その中で、よりよい印象を持ってもらうために重要なのは、他の就活生との「差別化」です。例え同じ「負けず嫌い」だったとしても、違う切り口で、違った伝え方をするのが、就活を行う上で必須のテクニックだといえるでしょう。
企業が求める「負けず嫌い」な人物像とは
企業は、「負けず嫌い」な人を評価します。では、その評価する「負けず嫌い」とはどのようなパーソナリティを持った人物なのでしょうか。「負けないために努力しつねに向上心を発揮する」というタイプから、「エネルギッシュではあるが人の言うことに耳を貸さない」というタイプまで、一言で「負けず嫌い」といってもその見え方はかなり異なります。では、企業から求められる「負けず嫌い」とは何か、見ていきましょう。
「負けず嫌い」とは競争心が強い性格
「負けず嫌い」とは、一体どのような意味なのでしょう。辞書で調べると「他人に負けることを嫌う勝気な性質であること。また、そのさま。」とあります。しかしよく考えてみると「負けず」というのは「負けない」ということになり、そうすると「負けないことを嫌う」ということになるわけです。
昔は「負けず嫌い」を「負け嫌い」といっていたようです。これに似た言葉で「負けじ魂」というものがありますが、これは「負けまいとする頑張る気持ち」という意味があります。どうやら「負けず嫌い」の「負けず」は「負けじ魂」と混じり、その「負けじ」が変化して慣用化したようです。したがって負けることを嫌うこと、つまり「競争心が強いさま」を表しています。
負けないために自分を高められる人が理想
負けず嫌いな性格を自己PRでアピールする際、他人に負けないために、自分をいかに高められるかについて述べる必要があります。単に負けて悔しがったり、負けたくないと強く思うだけではだめなのです。企業は、他人に勝つという目標のために、強い意志を持ち続け、どれだけ努力を重ねることができる人物なのかという点を見ています。
負けず嫌いな一面がよく表れている具体的なエピソードを盛り込み、どのような努力をして自分を高めることができたのかをしっかりと話しましょう。負けず嫌いと言われて企業が期待するような人物像であることをアピールできなければ、自分の強みとして成立しません。企業は、敵対心や競争心が強いだけの人物ではなく、向上心があり、目標に向かって努力を惜しまない人物を求めているのです。
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「負けず嫌い」を自己PRで活かす方法
「負けず嫌い」は自分に対する目標を高く設定する傾向があり、とても向上心が強い努力家といえるでしょう。「自分は負けず嫌いだ」と感じる就活生は、どのようにすればこの「負けず嫌い」を自己PRに活かすことができるのでしょうか。
具体的なエピソードを伝える
自己PRでは簡潔に分かりやすく、結論から端的に根拠を持って伝えることが必須です。企業側は、相手目線に立って人に伝えることができているかを見ています。特に重要なのが、具体的なエピソードを伝えることです。過去に「負けず嫌い」な経験があれば、深掘りしましょう。向上心をアピール
負けず嫌いをアピールするためには、向上心があることを併せて伝えることが大切です。ただ負けず嫌いなだけだと頑固な印象を与えたり、自分勝手で譲らない印象を与えてしまう可能性がありますが、向上心があればプラスの印象になりやすいです。仕事をする上では向上心があることは大切なことであり、向上心がなければ成長することはできません。
新卒では就職後の成長力を重視して採用を決定する傾向にありますので、向上心があることを伝えれば好印象を与えることができます。向上心はどの業界、企業でも必要なものですし、自己PRの題材としても使いやすいです。負けず嫌いであると同時に、向上心が高いことを伝えて、成長力の高さをアピールしていきましょう。
目標を達成するための努力の方法をアピール
目標を達成するための努力の方法をアピールすることも、負けず嫌いのアピール方法としては有効です。負けず嫌いであれば、自分を高めるための努力を惜しみませんし、難しいことでもチャレンジしていける印象を与えることができます。
しかし、負けず嫌いで自分を高めるために努力できると伝えても、漠然としすぎていて伝わりづらい場合も多いです。より好印象を与えるためには、能力を明確に伝えることが大切であり、どのように負けず嫌いなのかを具体的に伝えることが大切です。負けず嫌いを発揮して目標に向けて努力をするときに、どのような方法を取るのか詳細まで伝えましょう。努力の方法を細部まで伝えることで、説得力を高めることができ、自己PRも評価されやすくなります。
仕事での活かし方を伝える
企業は、「負けず嫌い」な気質を持っている人材を求めています。そのため、仕事でどのようにして「負けず嫌い」を活かすのかを伝えることが重要です。仕事の経験がない大学生を採用する新卒採用では、仕事の実績で活躍するか否かを見極めることができません。そのため、重要視されるのが、今まで経験してきたこと、経験を通して得られた長所です。長所を活かして仕事の現場で活躍できると見込んでもらえたら、選考を通過する可能性が高まります。
多くの就活生は、企業で活躍することを期待してもらえるように長所を伝えることが意識できていません。これを意識するだけでも、魅力的に感じてもらえる可能性が大いに高まります。ぜひ、「負けず嫌い」であることをアピールする際に意識してください。
企業の社風や事業内容を調べておく
企業に「仕事でも負けず嫌いを発揮したい」とそのまま伝えたとしても、面接官の心には響きません。重要なのは「仕事のどの部分で、どのように負けず嫌いを発揮するのか」といった具体的な部分です。具体例がなければ、他の就活生との差別化には繋がらず、聞き流されてしまうでしょう。
「負けず嫌い」を仕事のどこで活かすかを伝えるためには、企業の社風や事業内容を知らなければなりません。ホームページや就活サイトに載っている「社風」や「事業内容」を把握しておきましょう。また、より深く、具体的に例を挙げることができるように、「企業説明会に参加する」「OB訪問をする」といった方法で、事前に企業研究をしっかりとおこなっておきましょう。
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負けず嫌いを伝える自己PR例文6選
エントリーシートで「負けず嫌い」をテーマとして自己PRの文章をつくる場合、どのような点に気をつければよいのでしょうか。自己PR文では、就活生がいかに自身を正確に分析できているかどうかがわかります。
そのことによって、企業の審査官は就活生を判断します。どのような文章が、審査官に「負けず嫌い」を就活生の長所としてポジティブに伝えることができるのでしょうか。例文を見ながら、その良い例、悪い例を見ていきましょう。
例文①
私は人から負けず嫌いだと指摘されることがあります。小さい頃、運動会の徒競争などで一緒に走るクラスメイトに負けたとき、悔しくてたまらない気持になりました。私はその悔しさから誰よりも早く走りたいと、中学、高校と陸上部に籍を置き、走る技術を磨きました。
その結果、高校でついに県大会の200m走競技で1位を取ることができたのです。負けず嫌いだからこそ成果をだすことができたと私は思っています。そしてそれは、私の長所でもあると信じています。この負けず嫌いという私の向上心をもって、是非とも御社の業務に寄与させていただきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
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例文は、小学校の徒競争をきっかけに「負けず嫌い」が持つ向上心を刺激され、そのために方法を選び、努力し、そして結果を得た経過が短くまとめられています。企業の審査官にその結果と共に、努力の過程が知りたいという興味を芽生えさせるような構成にもなっていて、面接時にもつながる文章がつくられています。
例文②
私は負けず嫌いです。しかし、それは私自身の長所であると考えています。コンビニでアルバイトしていた時、最初は経験不足からミスが多く店長から叱責されることも多かったのですが、他のスタッフからは入ったばかりだから仕方がないと言われていました。
そこで私の負けず嫌いの気質に火が付き、シフトをたくさん入れできるだけ経験を積み、業務に慣れることに努めました。次第に余裕が生まれ、店の状態やお客様の表情をよく観察できるようになり、店長やスタッフからの評価が向上しました。 私の負けず嫌いは現状に満足することなく努力し続けられることです。
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例文は、現在の就活生の経験が書かれています。経験不足からのミス、店長からの叱責、そして周りからの慰め、それにもかかわらず内に秘めた「負けず嫌い」の気質が努力を誘発している様子が伝わります。現状の就活生そのものの経験を表現していて、好感が持てます。
例文③
私は、やると決めたら最後までやる「負けず嫌い」な人間です。学生時代にコンビニ店員のアルバイトをしていました。毎年2月になるとバレンタインチョコレートの販売が始まります。前年は80個の目標でしたが、今年は120個の目標。実際、残り1週間の予約数は40個ほどで、完売が厳しい状況でした。
私はその中で何とか目標を達成したいと思い、チョコレートが売れる様子や目標数を店長の許可の下、SNSで公開しながら実況中継しました。購入者に写真撮影などを協力してもらいつつ、盛り上がる雰囲気を出そうと頑張りました。
すると、他のスタッフも徐々に拡散に協力してくれました。朝の7時から23時まで、実況中継と販売を続け、他のスタッフと共に目標を達成しました。この負けず嫌いをもって、社会に出ても与えられた環境で最後まで頑張り、御社のために貢献できたらと考えております。
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面接や履歴書で伝える自己PRは、簡潔に分かりやすくまとめられていることが必須でポイントとしては3点あります。1点目は、自分の経験を元にしたエピソードで「負けず嫌い」という性格が、結論から端的に根拠を持ってまとめられています。2点目は、売上目標を試行錯誤しながらも達成に導いたことです。
「SNSで公開しながら実況中継」するというアイデアは、企業側に興味を持たれるでしょう。3点目は、「自分が他のスタッフによい影響を与えている」ことです。自分の行動で周りを巻き込むことは容易いことではありませんが、企業側はリーダーシップがある人間だと好印象を抱くでしょう。
例文④
負けず嫌いなところが自分の長所です。私は学生時代バスケットボール部に所属していましたが、体格に恵まれず、いつもベンチから試合を見守っていました。体格は自分ではどうすることもできませんが、テクニックは違います。
部員が帰っても毎日一人で練習を行い、体育館を使える時間はひたすらドリブルとシュートを練習していました。その結果、ポイントガードとしてスタメン入りすることができました。御社でも、自分の置かれた環境に負けず、自分にできる努力を積み重ね、営業として業績を上げたいと思います。
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この例文では、「負けず嫌い」を特徴として挙げながら「逆境にも負けないメンタルの強さ」をアピールしています。志望企業や部署に合わせて「負けず嫌い」を言い換え、より心に響く文章構成にしましょう。
例文⑤
私は負けず嫌いな性格です。競争相手に負けないように、最大限の努力を惜しみません。大学時代、いつも順位を競っていた親友がいました。その親友に負けないように、単語帳や自作ノートの作成、教授への質問など、あらゆる手を尽くしました。
親友もさらに勉学に励み、最終的に二人で学科の1位2位を争うようになりました。御社で営業部に配属された暁には、この負けず嫌いな性格を活かして仲間と切磋琢磨しあい、御社に貢献していきたいと思います。
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「負けず嫌い」という特徴は、ともすればマイナスにもとられがちです。この例文では、親友と互いを認め合っていたことや努力の過程などから、企業にどんな形で貢献できるのかを分かりやすく表現できるため、プラスとして受け取られるでしょう。
例文⑥
私は、一度決めたことはどんなに困難でもやり遂げます。一時期、資格取得に力を入れていたことがありました。「より実用的で就職にも大きく影響する資格を取りたい」と考え、多くの業界から需要が高い電気主任技術者3種を受験しようと決めました。
しかし、私は当時電気に関する知識が乏しく、ほとんど一からの勉強であり、苦難の連続でした。しかし一度決めたことを途中で投げ出すことはせず、必死に勉強し、最終的に電気主任技術者を3回目の試験で取得することができました。御社でも諦めの悪さを活かし、試行錯誤しながら、より良い商品の開発に努めたいと思います。
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「負けず嫌い」は「向上心」や「粘り強さ」と取ることもできます。困難なことでも立ち向かった経験を、具体例を交えて伝えることにより、好印象を与えることができるでしょう。文字数が許すのであれば、「どんな勉強をしたのか」「どんな苦難があったのか」といったところまで掘り下げると、より良い自己PRとなるでしょう
負けず嫌いを伝える自己PRのNG例文
良い意味で負けず嫌いな人は、競争の激しいビジネスシーンでは重宝される人材ですが、中には、単に負けることが嫌いなだけの人もいます。つまり勝てる勝負しかしない、得意なジャンルにしかチャレンジしないといったタイプの人です。
特に新卒社員は、どんなことでもまずはやってみよう、言われたことは全力で取り組んでみようという前向きさがなければ、成長は望めません。好きな仕事には自ら進んでどんどんチャレンジするが、未体験の仕事は「やったことがないので無理です」とか、興味の湧かない課題に「自分には向いていないと思います」と最初から投げ出してしまうような人は、例え負けず嫌いでもそれが自己PRにはならないでしょう。
NG例文①
私はとにかく他の人に負けることが許せない性格です。高校までの勉強は教科書を中心にしたものですから、元来記憶ものに強い私は問題なく好成績を取れていました。しかし大学の成績評価にはレポート、論文といった新たなものが加わります。
講義でレポート課題が出題されるたびに傑作を書き上げよう、最高評価を取ろうと意気込みました。しかし、私より高い評価を得るものがいると、私は我慢ができなくなります。なんとしても勝ちたいのです。私より前に人がいるのが大嫌いな性格と言えます。
努力をしてゼミで一番の成績を修めました。私の努力が実を結んだため、御社でもこのように努力をして頑張っていこうと思っています。
この例文は、中身のない自慢話です。自分の気質を赤裸々に表現するのではいいのですが、「負けず嫌い」が持つ傲慢さや自身過剰気味の高いプライドだけが文章に出過ぎています。あくまでも相手の共感を得ることを目的に、文章をつくるようにしましょう。
NG例文②
私は負けず嫌いさが自慢です。小学校の時から野球のチームに入っており、高校では県予選のベスト8、そして大学はスポーツ推薦で入学しました。私は人一倍努力しましたので、いつもレギュラーで活躍していました。
高校や大学では全国大会には出場できませんでしたが、それは私が悪いわけではなく他のメンバーのエラーで負けてしまったからです。しかし、私はくじけずに一人で練習を続けました。この負けず嫌いさは御社でも必ず役に立てると思います。
負けず嫌いで努力家なことはわかりますが、自分本位で協調性に欠けています。ビジネスの世界では、常にチームの一員として業務にあたらなければなりません。自分だけよければ良いといった身勝手な人材はたとえ優秀であってもチーム全体の成果にはつながらないからです。
NG例文③
私は負けず嫌いな性格です。昔からどんなことでもクラスで1番になりたくて勉強も運動も頑張ってきました。おかげで高校は進学校に入学できましたが、今度は周りも優秀な人ばかりなので、成績で1番を取れなくなってしまいました。
しかし親からは何でもいいから1番になりなさいと言われていましたので、趣味であるテレビゲームの対戦で頑張ることにしました。技なども必死で練習し、ネットでの対戦は負け無しになるようになりました。
例え趣味であっても、努力して結果を出したことは一定の評価につながるかもしれませんが、面接官が客観的に努力の量や質を判断できないエピソードは避けた方がいいです。目の前の困難を避けて楽なことに逃げたと思われてしまうでしょう。
負けず嫌いな性格はあなたの長所!
負けず嫌いな就活生であるあなたは、多少自己中心的なところもありますが、努力家で向上心が強く、またできるまでものごとを貫徹しようとする意志があります。これはあなた自身がもつ魅力的な長所です。ただ気をつけなければいけないのは、その長所も、表現の仕方次第で短所と捉えられる場合もあることです。
とくに就活の場で表現を誤ると、あなたの人生にとって大きな影響を与えてしまうことにもなりかねません。まずはあなた自身の性格、気質を冷静に分析し、あなたの「負けず嫌い」という長所をしっかりと見つめなおしてみましょう。その上であなた自身の体験を省みながら、企業の審査官に伝わる自己PR文を作成するようにしてください。