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柔軟な対応が就活で評価される理由【アピール方法・例文も紹介】

柔軟な対応とは

ビジネスの現場でよく耳にする柔軟な対応とはどのようなものでしょうか?何か物事を考えるときにも柔軟な思考は大切であり、柔軟であることは非常に優れた能力になり得ます。しかし"柔軟"と一口に言ってもその在り方はさまざまです。

「柔軟に対応できる」ことが重要であると分かっていても、何をどうすれば柔軟と言えるのか分からない場合も多いです。このように「柔軟な対応」とは非常に漠然とした言葉ですが、実は企業に求められている「柔軟さ」はとっても明確なんです。どのような能力や行動が求められているのかを知り、自身のスキルを大いにアピールしていきましょう。

柔軟性にもタイプがある

面接などで自身の柔軟性をアピールできれば、高評価につながることも少なくありません。しかし、柔軟性にはさまざまな種類があります。同じ柔軟性とは言っても、求められている柔軟性によっては、アピールする内容も大幅に変わってくるので注意が必要です。

柔軟性を正しくアピールするためには、柔軟性にどのような種類があるのかを知っておく必要があります。柔軟性の種類を知り、自身のスキルに当てはまるものをアピールしましょう。

①緊急事態に動ける

1つ目の柔軟性の種類としてあげられるのは、緊急事態にも対応できることです。人は問題が発生すればパニックに陥り、解決策を見いだせない場合も多いものです。

しかし柔軟性のある人は緊急事態に陥っても、解決すべき問題点を理解し、効率的かつ質的に最良な出すべき結果を想定します。そして予想した結果に至るまでの過程を逆算し、今後の行動を計画、すぐ実行するという逆算思考の流れが組み立てられます。

緊急事態になれば誰でも慌ててしまいますが、そこでいかに慌てずに落ち着いて行動を考えられるかが重要です。さらに柔軟な思考と論理的な思考を併せ持ち、問題解決に努められることが柔軟性の1つ目の種類です。

②マルチに活躍できる

「緊急事態の対処」も柔軟性の1つですが、「マルチに活躍できる」というのも柔軟性に当たります。会社にはさまざまな部署がありますので、ひとつの部署だけではなく複数の場所で活躍できる人材が求められます。

マルチに活躍するためには、豊かな創造力が必要です。その部署ではどの役割をしなければならないのか、どのような行動を取ればいいのかを考えなくてはいけません。最良の結果を想定することもそ、こに至るまでの過程を逆算する思考も即ち想像力です。

さらに過程の中でより良い方法に気付ける洞察力も合わせて鍛えると、柔軟な対応に適した独自の思考パターンを身に付けられ、より大きく成長できます。柔軟性を持って成長するためにも日常的に行動の先を読む癖をつけるようにしましょう。

③他人の意見をすぐに拒否しない

柔軟な対応ができる人間は、他人の意見をすぐに拒否しません。他人の意見は一番重要だと理解しています。例えば、親しい人に、自分の印象を聞くと、意外な自分の一面が知れます。自分では気づかなかった自分の特徴に気づけると、自己分析の材料になります。

他人から聞いた意見が違うと思ったとき、すぐ否定する人もいます。例えば、自分では「明るい性格」と思っていて、親しい人から「暗い性格」と言われたら、「それは違う」と否定したくなるでしょう。

イメージする自分と正反対を言われると、やはり受け入れがたい意見に聞こえます。しかし、否定すると、意見を聞いた意味がありません。なので、柔軟性がある人は他人の意見をすぐに否定せず、素直に人の意見を聞くことで、新しい思考パターンが身に付けられるのです。

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企業が求める柔軟性とは

柔軟性は仕事を進めるうえでも重要なスキルであり、その柔軟性にもさまざまな種類があります。しかし柔軟性をアピールしても、必ずしもプラスの評価が得られるとは限りません。柔軟性にはさまざまな種類がありますので、企業が求める柔軟性と自身が持ち合わせている柔軟性が一致していなければ評価の対象にはなりません。

柔軟性は社会でも必要なスキルではありますが、企業が求める柔軟性と一致し、正しく評価されることが大切です。企業が求める柔軟性を知り、高評価につながるアピールを行いましょう。

どんな仕事にも対応できる柔軟性

企業が求める柔軟性として、まずどんな仕事にも対応できる柔軟性が挙げられます。企業でおこなう仕事はひとつではありません。同じ企業であっても職種が違えば業務内容は大幅に変わりますし、同じ職種であっても個人の担当業務によって仕事は違います。

それぞれの個人の仕事によって企業は成立していますが、個人が独立しているわけではありません。企業は大きく考えればひとつのチームですので、個人の仕事も実はチームとしての仕事になります。

それぞれの仕事はチームのためであり、企業のためのものです。自分の仕事だけを淡々とこなすのではなく、全体を見て改善点を洗い出していけるような柔軟性が企業には求められています。

ひとつの考えに捕らわれない思考力

この他に企業に求められる柔軟性として、柔軟な思考力も挙げられます。どれだけ念入りに準備を進めリスク回避をしても、トラブルは絶対に回避できるものではありません。物事につまずいたときにひとつの考えに捕らわれずに、自由な発想で危機を乗り切れる人が企業には求められています。

またこれはトラブルが発生したときに限りません。仕事が行き詰ったり、会議で良いアイデアが出ないときにも柔軟な思考力は必要です。ひとつの考えに縛られてしまってはよいアイデアが生み出せないうえに、打開策も見出せません。自身の主観だけではなく物事を俯瞰して見られる人こそが、企業が求める柔軟性のある人だと言えます。

柔軟な対応をアピールするには+αの要素が必要

柔軟性はアピールの題材としても優れており、上手にアピールすれば高評価を獲得しやすくもあります。しかし柔軟な対応をアピールする際にはポイントがあり、+αの要素が大切です。柔軟な対応は評価されやすいですが、反面デメリットもあり、+αの要素がなければマイナスの印象を与えてしまう可能性もあるのです。高評価を獲得するためにも、どのような内容を含めて伝えていけばいいかを知っておきましょう。

人の意見も聞けて自分の意見も持っている人

柔軟な対応は大切ですが、柔軟性だけだと人の意見に流されやすい傾向があり、会社の発展に繋がらないと評価されてしまう場合があります。人の意見に流される受動的な人と印象付いてしまう場合もあり、これでは印象はよくありません。柔軟性を会社の発展に繋げるためには、柔軟性を活かして人の意見も聞きながら、自分の意見もしっかり言えることが必要です。

周囲の意見に合わせられる柔軟性を持ちながらも、確固たる自分の意見を伝えることが大切です。このとき自分の意見を主張するあまり、頑固な印象を与えないように注意しましょう。意見を曲げられない頑固な印象を与えてしまうと柔軟性がないと判断されますので、意見は強く主張しすぎないようにしましょう。

持続性や忍耐力も持ち合わせている人

柔軟性により新しい環境でもすぐに対応できますし、新しい物事にチャレンジもしやすいです。しかし柔軟性があるがために、いろんなことにチャレンジし、一つに集中できない人はただの飽き性になるので注意してください。ただ挑戦できるだけでは評価の対象にはなりませんし、好印象も与えられません。

柔軟性でも一つの物事をやり遂げれる持続性や、困難にもあきらめない忍耐力が必要ですので、それらのアピールも大切です。新しい環境にもすぐに対応できると伝えた上で、持続力や忍耐力も伝えていきましょう。+αでこれらの能力を伝えると、飽き性な印象を与えずに済みます。

自己PRで柔軟な対応力をアピールする方法2つ

就活で柔軟性をアピールするのであれば企業が求める柔軟性を知り、それに合わせて自己PRをおこないましょう。企業が考える柔軟性と就活生が考える柔軟性は違う場合がありますので、そのギャップを埋めておくのは大切です。

しかし、効果的な自己PRを行うのであればそれだけでは不十分です。企業に求められる能力の把握も大切ですが、自己PRの方法を誤っては自身の魅力を最大限に伝えられません。自己PRで柔軟な対応力をアピールする方法が2つありますので、それらを踏まえてアピールしていきましょう。

①信頼性が生まれるエピソードを1つに絞る

自己PRで柔軟な対応力を示すには、ひとつのエピソードを具体的に伝えるのが効果的です。自己PRにおいて最も大切な点は信頼性です。どれだけ素晴らしい能力やスキルをアピールしていてもそれが本当のことであると面接官が信用しなければ何の意味もありません。

自己PRを面接官が信用しなければ評価の対象にならないばかりか下手をすれば嘘をついていると思われ、大きくマイナスの評価となってしまう場合もあります。アピールする内容に信頼性を持たせるためにはそれを裏付ける根拠が必要です。

自己PRの内容が自身の経験に基づいているものであれば、信頼性を高められます。話すエピソードが具体的であればあるほどに信頼性は増しますので、必ず自身の経験をもとに自己PRをしましょう。

仕事でどう活かすかを述べる

自己PRは、アピール内容の信頼性も大切ですが、それに加えて仕事で活かせるかも大切です。素晴らしい能力やスキルをアピールし、相手に信用されたとしても企業にその力を活かす場がないのであれば何の意味もありません。

どれだけ優れた能力を有していても、それが仕事で発揮できないのであれば宝の持ち腐れになってしまいます。能力やスキルはあるだけでなく、活かせて初めて意味を成します。

就活の目的は自身を企業にアピールし、採用してもらうことではなく、採用してもらい、仕事で活躍することです。自身がどれだけ活躍できるかを示すためにも自分が志望している職種でどう活かしていけるのか、自分がその企業になぜ必要なのかを伝えるようにしましょう。

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実際に使える「柔軟な対応」の自己PR例文3選

例文①

私の長所は柔軟な対応ができることです。大学時代にパン屋のホール担当としてアルバイトをしていました。ホールで店内を見渡し働くなかで、さまざまなポジションの人が連動して店が成立していると分かりました。私はその連動を潤滑にしようと考え、そのために各ポジションの業務理解に挑戦しました。
ホール以外の業務の経験により、視野が広がり各ポジションの問題点なども見つけられ、それらの改善により売上に貢献できました。私は御社でもマルチに活躍できる力をつけ、マーケティング力を高めて企業の売上に貢献したいと考えます。

自己PRの例文では結論から語られ、次にそれを裏付けるエピソードが語られています。自身の経験したエピソードを詳細に語ることで、自己PRの信頼性が高められています。また結論を最初に語っているため何についてのアピールなのかを明確にし、インパクトが与えられています。

エピソードではパン屋でのアルバイトについて語られていますが、複数のポジションを経験しようと思った経緯、より連動をスムーズに行うためにさまざまなポジションへの挑戦による向上心や思考力もアピールできています。

柔軟性には思考力も欠かせません。自身で考え、行動したという経験を含めることでより良いアピールとなっています。締めの文章でも柔軟性を活かしてどのように活躍したいのかが明確にされており好印象です。

例文②

私の強みは柔軟性です。私は学生時代にベンチャー企業のインターンシップに熱心に取り組んできました。新規顧客獲得のためのテレアポ営業から、法人営業時のプレゼン資料作成、アルバイトのマネジメントなど多岐にわたる業務を経験しました。
ベンチャー企業での業務は変化のスピードが早く、自分が何の業務を優先的にすべきか迷ってしまうことが度々発生しました。そこで、上司の方にすぐ報告・連絡・相談するとともに、週初めにTODOの洗い出しを行い、自分が優先的にすべきことをひとつずつ潰していくように心がけました。
その結果、上司からの信頼も深まり、責任ある仕事を任されるようになりました。この経験で、情報共有の大切さと、物事に優先順位をつけて着実に業務をこなしていくことの重要性を学びました。スピード感のある御社でも、着実に業務をこなしていきたいです。

上記の自己PRは柔軟性がある人間とはどういった人間なのか?を象徴している自己PRです。新規顧客獲得からマネジメントまで、幅広い業務を着実にやり通す力、理屈だけでなく現場を見て能率を向上させる力、突発的なトラブルをうまく処理できる力、自分とは異なる他人ともうまくやっていける力など社会人として働くにあたって必要な力のアピールにつながります。

環境の変化にうまく対応できた経験を自己PRでアピールするときに、使い分けるのが難しいのが「柔軟性」「臨機応変」「順応性」「適応力」などの言葉です。意味はおおむね一緒なので、どの表現を用いるかは人それぞれ好みによるところですが、大事なのはどんな環境の変化に自分をうまく適合させたのか、またその時にどのように努力・改善したかを盛り込んだエピソードです。

例文③

私は柔軟な対応をすることができる人間です。私は大学時代に健康食品のコールセンターのアルバイトをしていました。始めた当初は、お客様の声に迅速に対応できず、ベテランの方に電話を代わってもらうこともありました。
このままではだめだと思い、毎日入る新しい情報を常に把握できるよう、常に自分用のノートにメモを取りました。また、自宅でもWebサイトや参考書を読み、自社が扱っている商品や成分について勉強を重ねました。
その結果、お客様へ柔軟な対応ができるようになり、難しい内容の電話対応や、他の人が対処できないトラブル対応も任せていただけるようになりました。また、その努力が認められ、新人の教育係にも任命していただけました。仕事においても、小さな努力の積む重ねを忘れず、自身を成長させることで、貴社に貢献していきたいと考えています。

上記の自己PRでは、具体的なエピソードがイメージしやすくとても分かりやすい例文です。例えば、「状況をよくするために毎日新しい情報をインプットすること」で、お客様に細かなサービスの対応をしようと心がけようとしている姿勢が伝わってきます。

自己PRのポイントは、自分の経験から裏付けされた根拠であるエピソードから、自分の強みをどうわかりやすく伝えるかです。柔軟性は、自分で考えた行動により磨かれていきます。コツコツ努力した結果、人に評価され、任される仕事の幅が増えている部分もアピールポイントになります。

柔軟な対応力は就活におうて魅力的なアピールとなる

就活では自身の能力やスキルを企業に伝え、それらを仕事に活かせると伝えることが大切です。それらを伝えるためにはより具体的に自身をアピールする必要がありますが、一見漠然としたアピールに見える柔軟な対応力は実は企業にとって魅力的なスキルです。

柔軟な対応力は業界、企業に関係なく、ビジネスマンとして必要なスキルです。上手にアピールできれば面接でも高評価が得られるでしょう。しかし柔軟な対応力があるというだけでは、あまりにも漠然としすぎているため効果的なアピールにはなりません。自身の柔軟性をアピールするにはそれをどれだけ明確に伝えられるかがポイントになりますので、具体性を意識して柔軟性をアピールしていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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