面接対策

学生時代に最も打ち込んだことの面接での伝え方【例文あり】

「学生時代に最も打ち込んだこと」の重要性

学生時代に最も打ち込んだことを聞かれて正しく伝えることはできますか?就活は自分自身のことを知ってもらうことが大切であり、さまざまな質問に答えて自分のことを伝えていく必要があります。業界や企業によって質問が異なる場合も多いですが、学生時代に最も打ち込んだことはどのような業界や企業でも共通して聞かれることが多い質問です。

多くの場所で聞かれる質問ですので、それだけ重要性が高いとも言えます。どれだけ自身のことを伝えることができるかで、結果が左右されることも多いです。学生時代に打ち込んだことで自慢できることがあっても、その伝え方次第では結果が振るわない場合もあります。上手に伝えるポイントを学び、内定を掴み取りましょう。

「学生時代に最も打ち込んだこと」を企業が聞く意図

企業はなぜ「学生時代に最も打ち込んだこと」を質問してくるのでしょうか?面接官は、採用選考を進めるにあたり、その答えを重要視しているからです。ただ、面接官が最も知りたいのは「何をやっていたか」ではありません。それよりも、「何をしてどういう成果をあげたのか」が知りたいのです。

企業のホームページには求める人物像という項目がありますが、就活生が学生時代に何を打ち込んでどういう成果をあげたのかを聞いて、求める人物像なのかを判断します。そして、就活生のスキルや取り組み方、問題解決能力があるかなどの判断材料にしているわけです。

スキルや仕事の取り組み方が知りたい

企業は面接時、現段階のスキルが知りたいのです。企業は優秀な人材を確保して、会社の将来に貢献できる人物を探しています。何に打ち込んでどういう成果をあげたかを明確にすることによって、求めている人物なのかを判断し、採用や不採用を決めるのです。

例えば「部活動ではサッカーをしていて全国大会の出場に貢献しました」という内容は自己PRになるかもしれませんが、判断基準にはなりません。活躍したことを伝えるだけでなく、その経験からどんなスキルや能力を身に付けたのか、入社したらそれらを活かしてどのように仕事に取り込むかということを面接官に伝えてください。

問題解決能力や対処法が知りたい

企業にアピールする能力として、コミュニケーション力やリーダーシップがよく挙げられます。それ以外にも、問題解決能力・対処法も重要視されている点を押さえておきましょう。企業は、困難な状況に陥った時に「どのように対処し、解決に導くか」も知りたいのです。内定をもらって入社し、1年目ともなれば必ず困難な状況がやってきます。

その時にすぐ諦める人ではなく、立ち向かって解決に導く力がある人を企業は求めています。そのため、部活動やアルバイト、ボランティアなど打ち込んだことのある人はこれらを考えながら文章を考えなければなりません。面接官は何人もの就活生を見てきているので、嘘や思いつきによる回答はすぐにバレてしまいます。深く話を聞かれた時に対処できるよう、十分に準備しておきましょう。

企業は就活生の人柄を理解したい

面接官が就活生に多くの質問をするのは、人柄を理解したいという理由が根底にあります。これは、学生時代に最も打ち込んだことのみならず多くの質問に言えることです。採用において人柄を重視している企業は多く、就活生がどのような考えを持っているのかを知ろうとしています。

学生時代に最も頑張ったことという質問を通して、あなたらしさをアピールすることが大切です。他の就活生と同じような題材で回答したとしても、そこに自分なりの考えや行動が盛り込まれていれば問題ありません。自分らしさが伝わる回答になるように工夫しましょう。

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学生時代に最も打ち込んだことは強みをアピールできるチャンス

学生時代に最も打ち込んだことを面接官に伝えるのは、強みをアピールできるチャンスでもあります。「自己PRをしてください」と言われるときが最も強みを主張できるタイミングですが、それ以外の質問でもアピールすることが大切です。学生時代に最も打ち込んだことを答える際に、自己PRした内容とリンクさせると統一感が出ます。

自己PRで伝えた内容は最も企業に主張したい強みとなるため、それを他の質問の中にも含ませることが大切です。例えば粘り強さが強みの場合は、学生時代に最も打ち込んだことに答える際にも粘り強さを発揮したエピソードを披露してください。それにより主張が一貫され、面接官から持たれるイメージを確立できるでしょう。

活動内容を気にする面接官は少ない

立派な活動内容でなければいけないから自分が打ち込んだことをアピールすることができないと考えてしまう人もいるかもしれません。しかし、基本的に面接官は活動内容にこだわることがないので、自分が打ち込んだことを積極的にアピールしていきましょう。話す内容はサークルやボランティア、アルバイトなど何でも構いません。自分が主体的に参加したことを活用していきましょう。

面接官は基本的に活動内容の過程や結果から自分をアピールすることを求めており、また同時にどのようにアピールしてくるのかを見ています。たとえ集団面接で周りが自分よりも立派な活動内容を話していても、自分の主張することはしっかりと相手に伝えていきましょう。

自信を持って話せる経験をアピールする

面接官は大学での活動内容は何かと聞いているのではなく、学生時代に最も打ち込んだことは何かと尋ねています。「最も打ち込んだこと」というフレーズをわざわざ入れているのは、学生時代で実りのある経験を得ることができたかを確認しているのです。活動内容はなんでも構いませんが、自分が自信を持って話せる内容であることが必要となってきます。

そのためボランティアなどのような一見素晴らしい活動内容であっても、実際にはだらだらと参加していただけだった場合は自信を持って発信できる経験ではありません。趣味であったり勉学であったり基本的に相手は内容にこだわることがないので、自信を持って話せる経験をチョイスしてアピール材料として活用しましょう。

「学生時代に最も打ち込んだこと」のポイント

「学生時代に最も打ち込んだこと」のポイント

面接で学生時代に最も打ち込んだことを伝えるには、活動環境や内容を伝えることがポイントです。これは、短い時間で話を伝えるために非常に重要なことです。面接官にどのような環境だったのかを具体的にイメージしてもらうことで、内容が伝わりやすくなります。しかし、面接官が知りたいのは学生時代に最も打ち込んだことなので、それ以外の話が長くなりすぎてはいけません。

活動環境や内容を伝える

短い時間で確実に内容を理解してもらうためには、話の背景となる活動環境や「最も言いたいこと」の大まかな内容を伝えておきましょう。背景を理解してもらった上で、実際にどんなことがあり、どのような行動をしたのかに繋げていくことで、より視覚的なイメージを持って話を聞いてもらえます。

具体的なイメージがつけば面接官の印象も強くなるため、ここでいかに詳細に伝えられるかどうかが大きなポイントになるといえるでしょう。例えばサークルを題材にするのであれば、どのようなサークルなのか、どのようなポジションにあったのか、そこでどのような出来事があったのか、どのような行動をとったのかというようにできるだけ具体的に話してください。

打ち込んだ理由を伝える

次に伝えたいのは、その環境で打ち込んだ理由についてです。打ち込んだ理由を伝えることで、人間性がより浮き彫りになります。具体的に伝える例としては、「大会に向けて練習に打ち込んだ」という内容があげられます。この場合は、「大会に向けてどのような練習をしたのか」「なぜ練習に打ち込んだのか」について具体的に伝える必要があります。

抽象的な例としては、「皆を支える存在であろうとした」という内容などがあげられます。具体例を挙げて「そのために何をしたのか」「なぜそのような存在であろうとしたのか」を説明しましょう。打ち込んだ理由について思い返した上で、何を得たのかを考える必要があります。

困難を乗り越えた経験を盛り込む

スムーズに結論付けるには、活動する上で生じた困難をどのように乗り越えたのかというエピソードを盛り込むと話しやすいです。困難に直面したときの乗り越え方は、面接官にとって問題解決能力の判断材料になります。

具体的な解決策を伝えた上で、この経験を通して自分が得たものや、何を感じたのかということを結論に持ってくる必要があります。社会には思いもよらぬ困難が待ち構えているものなので、どのような経験もむだとは思われません。面接官が知りたいのは、困難に直面したときの考え方や行動だといえるでしょう。

経験から学んだことを伝える

最も打ち込んだ経験である場合は、自分にとってやりがいのあることである場合が多いと思います。もし打ち込んだ経験が成功譚でなくても、自分をアピールする材料としては有効です。また打ち込んだ経験が地味なものであっても、経験から学び取ることができたのであればしっかりとアピール材料として活用しましょう。

学生時代に最も打ち込んだことは何かという問いかけは、どのようにして困難を乗り越えてきたのか、またどのようにして努力を積み重ねている人物であるかをアピールできるボーナスポイントです。社会人になれば努力よりも結果が求められます。結果は事実だけでなく、経験から学びとったことによる成長も含まれています。経験から学び取ったことがあれば、しっかりとアピールしていきましょう。

学生時代に最も打ち込んだことがない場合

学生時代に最も打ち込んだことは?と問われれば、当然自身の学生時代を思い返して回答していきます。しかし、学生時代に何かに打ち込んだという経験がない人はどうでしょうか。学生時代はこれに打ち込んだと誇れることがある人はいいですが、誇れることがある人ばかりではありません。打ち込んだことがないと回答に困る人も大勢います。そんな学生時代に最も打ち込んだことがない人は、どのように答えればいいのでしょうか。

書くことがなくても嘘のエピソードはダメ

学生時代に最も打ち込んだことが見つからないからと言って、履歴書やESで求められれば白紙で提出するわけにはいけません。空欄があるとやる気がないとみなされてしまいますので、空欄がないように全てを埋めて提出する必要があります。

空欄を作ってはいけないという思いから、嘘のエピソードを書いてしまう人もいますが、これはNGです。嘘を書いても、採用担当者には簡単に見抜かれてしまいます。信用第一のビジネスにおいてNGですので、嘘のエピソードを書くのはやめましょう。

引き出し方次第でエピソードは必ずある

学生時代に最も打ち込んだことを考えるのが難しいのは、人に誇れる何かでなければならないと思ってしまうからです。他人がどのように思うかは関係ありません。自身の経験で自分が印象に残っているエピソードに基づいて回答を作成しましょう。学生時代に最も打ち込んだことは、引き出し方次第でも見つけ出すことも可能です。

学生時代に最も打ち込んだことを考えるのではなく、「学生時代最も諦めなかったことは?」など、自分への問いかけ方を変えてみるのもおすすめです。物事を諦めずに最後までやり抜いたエピソードであれば企業からのウケもいいですし、最も打ち込んだことに変化させても違和感はありません。大事なのは学生時代の経験をもとに自身をアピールすることですので、印象に残っているエピソードからアピールを考えてみましょう。

頑張ったことそのものではなく過程が重視される

学生時代に最も打ち込んだことの題材が何でもいいのは、頑張ったことそのものではなく、その過程が重視されるからです。たとえ素晴らしい実績を持っていても、それが自身の努力ではなく他人によって作り上げられたものであれば何の意味もありません。打ち込んだことの結果だけではなく、どう向き合って、そのことによって何を学んだかが大事です。

努力を証明するためには結果を提示することも大切ですが、物事に取り組んだ過程を重視してアピールしましょう。企業は打ち込んだことの過程から、人間性や物事に取り組む姿勢などを判断しますので、できるだけ過程を詳細に伝え、判断の材料を多く提供することが大切です。

ギャンブルはNG

ギャンブルや犯罪を連想させる事柄を題材にするのはNGです。ビジネスは信用がなければ仕事をすることはできません。信用のない人間を雇ってしまうと、その人が起こした不祥事などがあった場合、企業も信用を失ってしまう可能性があるからです。

ギャンブルや犯罪を連想させるようなことをアピールしてしまうと信用度を大幅に下げ、その時点で不合格となってしまいますので注意しましょう。たとえギャンブルに打ち込んでいたとしても、正直にそれを題材にする必要はありません。他の題材でアピールできることを探しましょう。

他の就活生と差をつけるポイント3つ

ここまで、学生時代に最も打ち込んだことを聞かれた場合の回答方法についてご紹介してきました。学生時代に打ち込んだことは誰でにでもあるはずなので、多くの就活生が回答する内容を見つけ出すと思われます。そのため、面接官に好印象を与えるには他の就活生と差をつける必要があるのです。

面接での質問にはただ答えればいいというわけではありません。答え方を工夫することにより、面接官の印象に残り効果的にアピールできるのです。他の就活生と差をつけるには、どのようにして答えればいいのでしょうか。

①具体的にアピールする

他の就活生と差をつけるためには、より具体的にアピールをする必要があります。エピソードの詳細を語るなど、さまざまなポイントがありますが、具体的に数字を使った結果を伝えることもポイントのひとつです。結果に数字を含めることで、定量的に努力を示すことができます。

例えば部活であれば「何位に入賞することができた」、勉強であれば「何位の成績を取った」「資格の何級を取った」などでアピールしましょう。数字でアピールするのはあくまで結果を具体的に示すためであって、実績自体が求められているわけではありません。必ずしも高い成績である必要はありませんので、数字でアピールすることを意識しましょう。

②能力の活かし方を伝える

企業は学生時代に最も打ち込んだことの質問を通して、その人が活躍できるかを知りたいと考えています。ただ学生時代の思い出話をするだけでは意味がありません。学生時代に打ち込んだことから何を得たのか、その能力をどのように活かすことができるのかを伝える必要があるのです。

身に付けた能力を仕事で活かすことが大切ですので、ビジネスの場面を想定して伝えるようにしてください。自身の能力を活かしてどのように活躍することができるのか、またどのように成長することができるかをアピールしましょう。新卒の場合は、必ずしも即戦力が求められているわけではありません。成長意欲を伝えることも大切ですので、仕事に活かせることを意識してアピールしましょう。

③成果を出した場合はアピールする

学生時代に最も打ち込んだことは、過程を重視して伝えれば効果的なアピールになりますが、それは結果をアピールしても意味がないというわけではありません。真剣に打ち込み、成果を出すことができたエピソードがあればそれを伝えてもいいです。

学生時代に取り組んだことで誇れるエピソードがある場合は、成果にこだわって、得意なことを伝えましょう。他人に誇れる成果を上げたものであれば、十分に自身の能力をアピールできます。成果をアピールする際は、自慢話にはならないように注意しましょう。ただの自慢話になってしまうと嫌味な印象を与えてしまう場合がありますので、自己PRと自慢話の境界線を間違えないことが大切です。

「学生時代最も打ち込んだこと」の例文5選

ここからは、「学生時代最も打ち込んだこと」の回答例文をみていきましょう。例文を参考に、自信の経験を盛り込んでいってください。

例文①

私は学生時代に部活動に打ち込み、部活動を通して継続力を身に付けました。私は大学時代にサッカー部に所属しており、部の目標としてリーグ昇格を掲げていました。大学リーグは4部まであり、私たちは万年4部でした。
リーグ昇格は部としての目標でもありましたが、私は個人的にも卒業するまでに必ずリーグ昇格をしようと考えていました。練習は厳しく、途中でやめてしまう部員もたくさんいましたが、私は最後まで諦めずに練習に取り組みました。
その結果最後の大会でリーグ昇格を果たすことができました。私は継続力を活かし、御社でも長期的な業務に取り組み、企業を成長させていきたいと考えています。

例文では学生時代に最も打ち込んだこととして、部活動が挙げられており、継続力がアピールされています。結論から語ることでアピールしたい能力を明確にすることができており、印象深いアピールはできています。

エピソードの中で部としてリーグ昇格と目標にしていたこと、そして個人的な目標としても卒業までにリーグ昇格することが語られており、向上心がアピールできているでしょう。また厳しい練習に耐え抜いたことで忍耐力もアピールすることができています。

単に練習に耐え抜いただけではなく、結果としてリーグ昇格も果たすことができていますので、それも好印象です。締めの文章では自身の能力を活かしてどのように活躍したいのかが具体的に示されており、さらに詳細なアピールができています。

例文②

私は大学時代ESSに所属し、最もドラマ(英語劇)に打ち込みました。中でも演出を担当した時は、成功に向け部員の気持ちをひとつにまとめようと苦心しました。最も大切なのは、台本から得られるイメージを共有することです。
それぞれ考え方の違う中で、共通のゴールを思い描けるかどうかが成功のカギとなります。途中、仲間とのやり取りの中で解釈が変わっていくこともありましたが、臨機応変に同じものをイメージすることを第一に、コミュニケーションをとりました。
私は御社の業務においてもこの洞察力と協調性を活かして、指示を的確に捉え、成果に向けた取り組みをしていきたいです。

この例文では部活を取り上げ、自分のポジションにおける目的を語ることでアピールしたいポイントを明確にしています。ひとつのプロジェクトで共通認識を持つことは、仕事においても重要なことです。

社会に出て役に立つと思われることをアピールすると好印象を与えられます。途中で解釈が変わっても臨機応変に対応したという点も、社会人にとって大切なことです。

例文③

私は現在、卒業論文の制作に打ち込んでいます。興味のあることに深く興味を抱く性質で1本の映画が気に入るとその監督作品を全て観賞します。論文では一人の映画監督について書いていますが、全てがDVD化されてはおらず1度観ただけの作品もあり、細部が気になるが確認できない、ということがあります。
その際、「作品を観た時に心に残るメッセージはなんだったのか」と考えるようになりました。御社でこれから仕事をするにあたって一度きりの場面で、相手の心に残るメッセージを送り、チャンスをものにしていきたいと思います。

この例文ではなぜこの卒業論文を書くのかという理由を具体的に表すことで、探求心が強いことをアピールできています。そして困難に際し柔軟に向き合う力があること、映画を1度観てテーマを感じ取る理解力についてもアピールできています。

また締めの文では自分が得たものを社会人として役立てていきたいと繋げており、意欲も感じることができるでしょう。

例文④

私が学生時代に最も打ち込んだことは、塾講師のアルバイトです。学習方法が身についておらず、「自分は勉強ができない」と思いこんでいる子供たちの役に立ちたいと考えて始めました。実際、私が担当した中学生の子たちは、学習習慣が身についていないせいで実力を発揮できていない場合がほとんどでした。
授業内容はもちろん、宿題を毎日小分けにして進めることや、できるようになったことを必ず褒めるなどの工夫をしました。そうした積み重ねにより、自信を持って自分から意欲的に学習し、成績を上げる子が増えました。御社でも、自分の与えられた仕事に責任感を持ち、パフォーマンスを最大化するための工夫をして成果を出したいと考えます。

この例では、アルバイトでの経験を伝えています。何とか子供の役に立ちたいという気持ちの強さと、責任感の強さが感じられる内容です。また、子供たちのために工夫したことや、その結果もかかれており、説得力があります。最後に「責任感」や「工夫」という、就職してからも重要となるキーワードでまとめることで、入社後の仕事ぶりがイメージしやすいように工夫がされています。

例文⑤

私が学生時代に最も打ち込んだことは、英語の勉強です。大学2年の始めにヨーロッパ3カ国を旅行し、英語の大切さを実感しました。英語は多くの国で使われており、世界のインターネットサイトや本、新聞などもその多くが英語であるため、英語ができれば世界についてもっと良く知ることができると考えました。
1年次に受けたTOEICテストは600点でしたが、地道に勉強の時間を作り、2年次には750点、3年次には800点と、確実に実力を磨きました。最近は海外3カ国の新聞を英語で読み、洋書でもビジネス等について学んでいます。御社でも、新たなスキルや知識の取得に努め、結果に結びつけていきたいと考えています。

この例文では英語の勉強をしたことが書かれています。英語の勉強に打ち込むことになったきっかけについて、自分の体験や考えたことが具体的に書かれているので信憑性があるでしょう。成果について書かれているので説得力がありますし、学んだ英語を活かして情報を集めたり勉強していることも書かれています。スキルや知識を取得し、結果に結びつけたいというまとめも、就職後の活躍をイメージできる内容になっています。

「学生時代最も打ち込んだこと」のNG例文3選

続いてここからは、学生時代に最も打ち込んだことのNG例文を見ていきましょう。書類選考の例文は、NG例文を見ることも大切です。なぜなら、NG例を知り、それらがなぜNGなのかを知ることで、自分の文章が同じミスをしないように防げるからです。
書き方について読み、理解したと思っても、実際に書いてみると問題点がある場合もあるため、注意しましょう。また、自分ではミスや問題に気がつけないこともあるので、第三者に見てもらうことも重要です。どのような文章がNGなのかを押さえ、それらを避けることで好印象な文章を完成しましょう。

NG例文①

私は学生時代にソフトボール部に入り、ソフトボールに熱中しました。それだけでなく、週に2日程度はジャズ研究会にも顔を出し、大好きなジャズをみんなで聴いたり、簡単な演奏でピアノを担当したりもしました。
さらに、文化祭の際には写真研究会・ジャズ研究会・美術研究会の合同模擬店のリーダーをしました。また、アルバイト先の中華料理店ではホールスタッフとして気が利くとよく褒められていましたし、学業も得意な英語をはじめ、とても良い成績を納めました。
このように、同時に複数のことに取り組みましたが、そのどれも手を抜くことはなく、一定の成果を出したことに自信を持っております。入社した後も、これらの経験を活かして頑張りますので何卒よろしくお願いいたします。

この例文の問題点は、まず「最も打ち込んだこと」が絞り切れていないことです。複数のことに打ち込んでいた場合であっても、1つに絞り込んでそれを深く説明していく方が自分のことが伝わりやすいでしょう。
この例では、いくつも取り組んだことを挙げているものの、自分の考えや取り組んだきっかけ、具体的成果などがほとんど書かれていません。入社後も経験をどう活かすのか具体的に書かれていないため、良い印象を勝ち取るのは難しいでしょう。

NG例文②

私が学生時代に最も打ち込んだことは学問です。まず、1年次は専門分野以外の一般教養の授業を受講することになっているのですが、私はそこで環境やフランス文学、政治学など、異なった分野の授業を受講しました。
1つの分野だけでなく、いくつもの分野を同時に学ぶことで、新しい視点を獲得できたと思います。2年次は比較文学専攻に進み、フランス文学と日本文学の比較を中心にしつつも、文学部の他の授業も受講しました。
1年次と同様、違う分野のことを同時に学ぶことが楽しくかつ勉強になると思っていたので夢中に学びました。現在もそのように学んでいます。御社に入社後も、さまざまなことを学んでいきたいのでよろしくお願いします。

この例文では、最も学んだことを「学問」としているのですが、学問の内容が絞り切れていません。複数の分野を学んだということそれ自体は良いのですが、「複数学ぶことで何を得たのか」ということが具体的に書かれていないため、ただ「色々なことを学んだ」という内容にしかなっていません。また、最後のまとめ方が、「御社に入社後も、さまざまなことを学んでいきたい」となっていますが、企業で社会人と働くことは学生とは違い、成果が求められます。学ぶことはそのための手段ですので、このような書き方ではそこをはき違えていると思われてしまうでしょう。

NG例文③

私が大学時代にはまったのは、競馬です。最初は高校時代の先輩に誘われて付き合いで馬券を購入しただけでしたが、気がつくとものすごくはまっており、私の大切な趣味の1つとなっています。競馬はとても奥が深く、表からは見えないドラマもあります。
レースに出場する馬は、調教師などたくさんのスタッフの努力があってはじめて、活躍することができるのです。最初はただのレースにしか思えませんでしたが、のめり込むにつれ、個々の馬の生い立ちやスタッフの想いなど、いろいろな面からレースを見ることができるようになりました。
御社に入社後、うまくいかないこともあるかも知れませんが、馬を見て励まされ、頑張っていきたいと思います。

学生時代に打ち込んだものがギャンブルだった場合、それを正直に書くのは得策ではありません。ギャンブルについて悪印象を持っている人も一定数いますし、そのような人が採用担当者や面接官をしている可能性があります。また、ギャンブルという点を除外したとしても、この例文には問題点があります。

それは、競馬の奥深さについては自分の考えを語っているものの、自分自身で何かをした経験など、自分を知ってもらうための情報が示せていないことです。採用側は当然、学生が何に打ち込んだのかや、打ち込んだことそれ自体について詳しく知りたいわえではありません。

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院生は「研究」でもOK

就活生は大学生だけではなく、大学院生もいます。院生の場合は研究に打ち込んでいる人も多いですので、そのまま研究内容をアピールしても構いません。院生にしてみれば研究をするのは当たり前のことでウケが悪そうと思い、研究に打ち込んだことをアピールする人は少ないです。しかし、それはもったいないです。

院生にとっては当たり前のことであっても他の人にしてみればすごいことですし、研究も大学時代に打ち込んだことに違いはありません。研究は非常に大変なことですし、評価の対象となるものですので、成果をどんどんアピールして高評価を勝ち取りましょう。

具体的な取り組みを伝える

学生時代に最も打ち込んだこととして研究をあげる場合は、具体的な取り組みを伝える必要があります。ゼミや研究室に入った動機などがあると、意欲を持って取り組んでいたということをアピールできます。また、研究において自分がどのような役割を果たしたのかを交えることが大切です。

当事者意識を持って研究に参加していたということを示すためにも、担当していた持ち場などを伝えてください。そして、研究の結果や周囲からの評価がよかった場合は積極的にアピールするべきです。客観的な評価を伝えることで、より説得力を与えられます。

わかりやすく伝えることが大切

研究内容によっては、専門性が高過ぎて面接官に理解されない場合もあります。面接官に興味を持ってもらうためにも、難しい題材であっても分かりやすく伝えることが大切です。物事を相手に合わせて分かりやすく伝える能力は、仕事でも求められます。このような配慮が出来る就活生は、いい評価を受けるでしょう。

学生時代に最も打ち込んだこととして研究を取り上げる場合は、専門用語を出来るだけ避ける必要があります。時折、相手が理解しやすいように解説を入れると好印象です。専門用語ばかりを使って話し続けるよりも、努力した点やそれにより学んだことなどのエピソードを簡潔に話すように心掛けましょう。

面接官は学生時代に打ち込んだことから学生を見極める

学生時代に最も打ち込んだことはどのような業界や企業でも頻出の質問ですが、企業はその質問から入社後に活躍ができるかを見極めています。就活は就職することが目的ではなく、活躍できる仕事に就くことが目的です。面接ではさまざまな質問がされますが、それらは全て企業で活躍できるかどうかが見られています。

自身の能力をしっかりとアピールし、企業で活躍できる人材であることを伝えていきましょう。学生時代に最も打ち込んだことは、その人の人間性や能力の本質に関わる部分でもあります。自分の最も深い部分を見られているということを意識して、どのようにアピールすれば企業に魅力が伝わるのかを考えて、ベストな回答を作成していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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