面接対策

面接で面白いエピソードを聞かれたら【例文アリ】|質問の意図や答え方・NG行為などについてもご紹介

就活で面接官から出される変わった質問

就職活動の中でも、面接を受けるというのはとても緊張するものですよね。そんな中でも一番気になることと言えば、「どんな質問をされるのだろう。」ということに尽きると思います。「大体こんなことを訊かれるのかな?」という予測を立てて、心構えをしたうえで皆さんは面接に取り組まれると思いますが、企業によっては思いもよらない、突拍子もない質問を投げかけてくる面接官もいるものです。

そのようなとき、あなたならどう切り抜けますか?質問の予測はできなくても、想定外の質問をされたときの心構えを持っているのといないのとでは、こちらの心中も大きく変わってきます。ここでは面接官からの予測できない質問に落ち着いて答えられる準備をしていきましょう。

想定外の質問に答える対応力が必要

面接時において一般的な質問への回答はあらかじめ準備していると思いますが、時に想定外の質問を受ける事があります。そのようなとき、迅速に答えに応じなければいけません。質問を受けたとき、慌てたり緊張してしまわないように、あらかじめ過去の出来事を思い出す練習をしておくといいかもしれません。

幼少期、学生時代、日常生活などの何気ない思い出で構いません。面接官は何の意図でその質問をしているのか、臨機応変に対応する柔軟な会話が求められます。質問を受けたとき、緊張してしまわないように、日常生活の中でどのような質問にも答えられる会話力を、鍛えておくのも有効な手立てと言えるでしょう。

面白いエピソードを教えてくださいと言われたら

なんの準備もないまま、急に「面白いエピソードを教えてください。」と言われて、すぐに話し始めることのできる人はどのくらいいるでしょう。さらに、自分が想定していなかった「変わった質問」を唐突にされる可能性もあります。

緊張している面接の場だとなおさらすぐには出てこないのではないでしょうか。面接官も意地悪がしたくてそんな話を持ち掛けているわけではないはずです。ここでは、面接官がなぜそのような質問や話を振るのかを考えてみましょう。

面接官が質問をする意図とは

「変わった質問」と一言で言っても、そのパターンには色々あると思います。こちらの虚を突くような質問、気が抜けるような質問、驚かされるような質問。具体的な質問もあれば、漠然とした質問もあるかと思います。そもそも、面接官はなぜ「変わった質問」をしてくるのでしょうか?

単にこちらの反応を見て楽しんでいるわけでありません。限られた時間の中で自身をアピールしたいこちらと同じように、面接官も短い時間の中で自社にとって有益になる人材を見付けたいと思っているのです。そのために準備している質問に、意味がないわけがありません。

質問から面接官が見抜きたいあなたの素質は質問によって違うでしょう。しかし、そのひとつひとつからあなたがその質問の真意を読み取り、自身のアピールに転換できるかを面接官は見ているのです。

面接官がその質問から何を読み取りたいか理解する

面接官が投げかける質問がどんなに変わったものであっても、必ず意図があるはずです。では、これに対応するにはどうすればいいのか。それは、面接官の言葉を聞き、表情を見て、自分に求められていることが何なのかをその場で理解することです。

それが出来るかどうかこそ、面接官があなたを見ているポイントになります。面接の場は、あなたが自身のことを面接官に伝える場であると同時に、あなたが面接官の伝えたいことを聞く場でもあるということを忘れないでください。

その上で、あなたなりの返答を返さないと、的を射ていない回答になってしまうリスクが出てきます。どんな質問を受けても、焦らず、自身の中で消化してから答えることを心掛けましょう。

「面白いかどうか」にこだわりすぎなくてもいい

面接でいきなり「面白いエピソードを教えてください」と言われたら、何を話したらよいのかパニックになったり、面喰ってしまうかもしれません。面白いの定義も人それぞれですし、万が一面白くなかったらどうしようと心配になってしまう人もいるでしょう。

面接官は、この質問をすることで、就活生の臨機応変な対応力を見ています。本当に面白さを求めて質問しているわけではありませんので、エピソードの内容について、笑いを誘うような面白さを追求する必要はありません。

自虐ネタや人を貶めるようなエピソードは避けるべきですが、大切なことは、明るい表情で元気よく受け答えをすることです。話の内容が面白いかどうかについてこだわりすぎて、回答までに時間を要したり、黙り込んだりしないようにしましょう。

趣味や特技を元にしたエピソードでもOK

面白いエピソードを聞かれたら、他人が聞いて「なるほど」「へえー」と感心してしまうような内容でも構いません。自分の趣味や特技を元にしたエピソードであれば、自らの得意分野になりますので、面接官に語ることができる内容が豊富にあるのではないでしょうか。

就活をしていると、面接で自分が予測していない質問をされることもあります。全ての質問に対し、誠実に自分の言葉で相手に伝えることが求められますが、専門的な内容を聞かれたり、面白いエピソードなど、質問の内容だけを聞いただけでは突拍子もないと思われることを聞かれて、答えに詰まってしまうこともあるでしょう。

そのようなことがないように、普段から様々なことに関心を示し、知識や経験を積み、多くのことを吸収しておくことが重要です。

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面接官が面白いと思うエピソードの特徴

面接官が「面白い」と感じてくれるエピソードとは、具体的にどんなエピソードのことをいうのでしょう。「面白い」という言葉が曲者です。笑える話なのか。納得できる話なのか。泣ける話なのか。何を面白いと感じるかは人それぞれで、あまりにも漠然とした言葉で、頭が痛くなります。

しかし、その分自分なりの解釈で話題を選べる利点もあります。ここでは、面接官が「面白い」と感じてくれるエピソードとはどんなものなのかを掘り下げて考えてみましょう。

独自性がある

「面白い」と面接官が感じる要素のは「独自性」です。例えば、「面白いエピソードを教えてください。」と言われたとき、その場にいた別の人が自分の答えようと思っていた話と似たような話を先にしてしまったとします。そこであなたは自分の話そうとしていた話を変えてしまいますか?

確かにインパクトに欠けるかもしれませんが、「似たような話」は似ているだけであって、あなたの話ではありません。似たような話であっても、あなたの感じたことは先に話した人とは違います。それが「独自性」です。

話の内容がありきたりで凡庸なものであっても、あなたなりに感じたことを盛り込むことで、その話をあなただけの「面白いエピソード」にすることはできるはずです。

珍しい発想や経験がある

「面白い」と思われるのは「珍しい体験談」ではないでしょうか?面接官でなくても誰もが聞いていて感心してしまうような体験をしたことがある人は、ぜひその話を積極的に話してください。ただ、体験した事実に頼りすぎて内容が相手に伝わらなくては意味がありません。

せっかくの貴重体験を無駄にしないためにも、その時の感情や感覚、情景などを思い出して整理しておきましょう。また、人と話をしていて、いつも「その考えは変わっている」と言われる話題がある人も、それは「面白いエピソード」の種になりそうです。

他の人と違う考えや発想をしていると言うのは、前項でも出た「独自性」にも繋がります。どうしてそう思うのか、周りの人たちの考えへの反論など、エピソードを広げる切り口はたくさんあります。

就活生の人柄が分かる

この質問に対する回答からは、就活生の人柄が分かります。どうしてそのエピソードを面白いこととして選び、面接官に話したのかによって、その人物が普段どのようなことに関心を示し、面白いと感じているのかが把握できるのです。また、面白いエピソードについて、受け答えをしているときの表情や声のトーンからも、その人物の当時の感情や興奮が伝わってきます。

回答を述べる様子から、その人物が明るい人柄であるかどうか、ユーモアセンスのある人間かどうかが分かります。大切なことは、答える内容が作り話や虚構の話ではなく、自分の経験から見聞きしたエピソードを、自分の言葉で、はきはきと答えることなのです。

面白いエピソードを聞かれたときの答え方

ここからは具体的な「面白いエピソード」を例に、どのように「面白いエピソード」を話せばいいかを考えていきましょう。「面白いエピソード」は必ずしも変わった質問への返答から生まれるわけではありません。

どこでも聞かれるようなよくある質問に対しての答えにも、「面白いエピソード」は潜んでいます。質問をよく聞き、自身の「面白いエピソード」を披露する機会がどこに潜んでいるか、タイミングを逃さないようにしましょう。

面白いエピソード例文①

学生時代、最も頑張っていたことはアルバイトです。居酒屋でアルバイトをしていたのですが、そこで僕は先輩の教えを受け、ただ言われたことに答えるだけではなく、またこの店に来たいと思ってもらえるような接客をするためにはお客様や同僚の、今望んでいることは何なのかを考えながら動くことが大切なのだと学びました。それは、実生活での人間関係の在り方も考え直させてくれる大きな学びでした。

質問もそれに対しての「アルバイト」と言う返答もよくあるものですが、そこから自身が学び取った事を具体的に盛り込み、さらに人間関係にまで話を膨らませたことで、彼の独自性が見て取れた例だと思います。

面白いエピソード例文②

私は不登校を経験し、大検(現・高卒認定)を取って、人より5年遅れて大学に入りました。自分では人が苦手だと思い込んでいましたが、そんな私にも真剣に向き合って下る恩師と、友人ができ、大学に通うことが出来ました。さらに、接客業のアルバイトを経験し、一人一人と真摯に向き合えば人は怖くないのだと思い、自分が人と接することが好きなのだということに気付きました。

一見、マイナス要素に見える「不登校」という過去や「5年遅れ」と言う事実ですが、隠すことなく話し、その中から自分なりに学び取ったことを話すことによって、自身が体験した貴重な体験を武器に変えることが出来ています。過去の出来事も自身の中でプラスに消化できていることは「珍しい体験」へと変換することができるのです。

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面白いエピソードを答える際のNG行為

面白いエピソードを答えるにあたって注意すべきなのは、マイナスイメージの行動をつい話してしまう事でしょう。答える内容としては必要最低限でおさめ、つい本音を話してしまう事の無いようにしましょう。本音を正直に話すことは悪い事ではありませんが、印象の悪いエピソードは避けなければなりません。話し出してしまったら、言葉に出す前にひと呼吸置き、発言を考えながら話しましょう。

嘘をつく

エピソードを答える上で絶対にしてはならないのが嘘をつく事です。その場しのぎでついた嘘は話がかみ合わなくなり、矛盾点も出てきます。その場はしのげたとしても、後に嘘がばれたなどのような事態があってはなりません。嘘をつくと信頼を失い印象が悪くなります。

それと同時に余計な労力を強いられる事になります。嘘も方便ということわざがありますが、この場合成り立ちません。日常の何気ない発言を思い出してみましょう。その中に嘘があるのなら、見直してみるのもひとつの方法です。

何事も正直に思考し発言する練習も有効と言えるでしょう。更に日常生活の中でも、思いもよらない質問を受けたとき、嘘は絶対につかない事を心掛けるのもよい練習かもしれません。

他人の話を持ち出す

エピソードを話す内容としては他人ではなく自分に起きた話をしましょう。他人の話は自分の行動発言ではなく、他人の言動の為面接時において無意味です。面接官はその人の言動を期待しているのであって、面白い話が聞きたいわけではありません。

自身の取った感情、行動、処置などを加味し、面接者の人格などを判断します。普段の会話の中に他人の面白いエピソードはたくさんありますが、面接時においての面白いエピソードとは、笑えるエピソードではありません。過去の自身に起きた何気ない出来事をありのまま思い起こしてみましょう。

面白いエピソードを聞かれたら落ち着いて答えよう

面接で問われる「面白いエピソード」と言うのは、日常で家族や友人たちと交わしているような、笑ってしまう話とは意味合いが違います。人を笑わせるのが得意でなくてもいいのです。質問をよく聞き、面接官が知りたいことが何なのかをゆっくり考え、自分の中にあるその場にあったエピソードを落ち着いて答えましょう。

話すのが苦手な人は前もって自分の話をする練習をしておくのもオススメです。ですが、面接で実際に何を聞かれるかはその場にならないと分からないのも現実です。面接と言っても人と人が会話するコミュニケーションの場であることには変わりありません。相手の話をよく聞き、自分の話を落ち着いて話していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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