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【器用貧乏な人の特徴】長所と短所の例文や克服方法もご紹介

器用貧乏の意味を理解して就活で活用する方法

人から「器用貧乏だよね」と言われて、「器用?なのに貧乏?どういうこと?」「喜んで良いのかなぁ」と少し複雑な気持ちになった方もいると思います。そういった「自分でも気づいていなかった一面」を、誰かに指摘されて初めて認識するということは稀にあります。

これをきっかけに、自分の性格や長所、短所も考えて就活に活かしてみませんか。そもそも器用貧乏とは何かという基本的なことから、その克服方法や就活でマイナスな印象を与えないためのポイントまでを解説します。

器用貧乏の意味とは

きよう-びんぼう【器用貧乏】

なまじ器用であるために、あちこちに手を出し、どれも中途半端となって大成しないこと。また、器用なために他人から便利がられてこき使われ、自分ではいっこうに大成しないこと

新明解四字熟語辞典

新明解四字熟語辞典には、上記のように書かれています。つまり、何でもやればある程度はできるものの、一番になれずに結局は損な役回りになってしまうということです。「大成しない」「他人から便利がられてこき使われる」と聞くと、あまり良くないイメージを思い浮かべるかもしれません。根本的には器用であることに変わりはないのですが、そういった傾向があるからこそ、器用なのに「貧乏」が付いてしまうのです。

この「器用貧乏」さは、マイナスな部分を改善すればアピールポイントとして活かすことも可能です。では、どういった人が器用貧乏なのか、なぜそうなってしまうのか、その原因から探っていきましょう。

器用貧乏は就活で不利なのか?

器用であると言うことは、つまり何事も器用に出来ることを意味します。決して不利ではありません。多岐に渡るジャンルあるいは職種をこなせるでしょう。会社においても様々な部署があり、たまには所属部署以外のヘルプを依頼されることもあります。

その職務を果たすことで信頼度も上がり、様々な仕事を与えられ、手が空くことはないでしょう。そして色々な経験が出来ると言うことにも繋がり、自身のスキルアップ、会社にとっても欠かせない人材になることが出来るかもしれません。生き残れる能力があるという長所なのです。

器用貧乏になりがちな原因

器用貧乏にも種類があり、様々な原体験からあなたは器用貧乏になってしまっているのかもしれません。原因が判明すればあとは改善案を立てるだけです。ここではあなたが器用貧乏になってしまっている原因を探ってみましょう。

①ひとつのことをやり遂げた経験が少ない

先程も述べたとおり、器用貧乏な人は大抵のことならばササッと卒なくこなしてしまいます。これといって特別努力することなく、すんなり合格点へ辿り着けてしまうと、なんだか拍子抜けしてしまいますよね。そうなると何をやるにしてもあまり張り合いが出ないですし、早々に満足感を得てしまいます。

早く終わっているとなれば、まだ終わっていない人から頼られたり、他の作業を回されたりします。結果的に、何か1つを最後までずっとやり遂げるという経験が極端に減ってしまうのです。小さい頃から、そういったことが繰り返されていると、だんだんこの状態になれてしまい、「やり遂げる」ということが苦手になってしまいます。

そのために何かを極めて大成することができなかったり、人から便利に使われてしまう原因になるのです。

②やり遂げる情熱が薄い

特に苦もなく平均以上のことが出来てしまう、となると羨ましがられるかもしれません。しかし、本人にしてみると「確かに出来はするけど、だからと言ってそれほど打ち込めないし情熱もない」というのが正直な気持ちではないでしょうか。簡単に手に入るものに対して、人はあまり執着をしません。

むしろ手に入らないものや、手にしていたものを失った時に対して、より欲求を抱く傾向にあります。器用貧乏な人は、「出来る」ということに対する感情が人に比べて淡白になっています。

従って、物事に対してそれほど情熱をもてず、続けよう!やり遂げよう!というモチベーションが保てないのです。こうして、中途半端な結果に終わってしまうという結果に陥ってしまいます。

③集中力がない

集中力がない、というのも器用貧乏といわれる原因のひとつです。何かをする際に特に労力が必要ないとすると、精神的にも身体的にも多少の余裕が生まれます。すると、目の前のこと以外にも自然と注意が向き、それが注意力散漫の元となるのです。

だからといって、やっていることに手抜きをしているわけではなく、ある程度のクオリティは出せるので、あえてその性質を改善しなくてはならない場面まで至りません。器用貧乏な人は全く集中力がないというわけではなく、瞬発的な集中力はあるものの、それを維持できないというのが特徴です。

飽きっぽいとも言えますが、ポジティブにとらえれば、一度に数カ所へ注意を払えるので、同時に複数のタスクを実行するなどの高度なテクニックにもなりえます。

器用貧乏な人の長所5選

器用貧乏になりがちな原因を踏まえて、長所と短所を掘り下げてみましょう。自分を客観的に見る癖をつけておくと、エントリーシートや面接対策にも使えます。では、実際に自分に当てはまるかどうか、他の人から同じようなことを言われたことはないか考えながら、長所の部分も読んでみてください。

①プレイヤーとして重宝されやすい

器用貧乏な人の一番の長所といえば、即戦力になるということがあげられます。なんでも器用にこなしてしまうその才能は、オールラウンダーとしてとても重宝されます。細かいことにも気が付きますし、雑務や補助なども得意なので、周りから有難がられるポジションになれるでしょう。

コンビニの店員さんだと仮定してみると、例えれば以下のような感じです。「レジ打ちしながらお客様の対応をし、且つ後ろに並んでいるお客様の数を意識しつつ、出入りするお客様に声をかけて、しかも後で補充する商品を考える」と、いうようなことを短い時間の間にやってのけるのです。要領が良いのも特徴で、優先順位の付け方が上手かったり、記憶力もよかったりと、プレイヤーとして申し分のない才能を発揮します。

②様々な領域の知見が溜まりやすい

何に対してもあまり情熱を抱かない、ということは好き嫌いがそれほどないということにも繋がります。特に嫌な作業がない、しかもお人好しでもあるのが器用貧乏な人の特徴でもあります。内容にこだわらず頼まれことを引き受けるので、知らぬ間に色々な分野に携わることになり、最終的に様々な領域の知見を得られます。

順応性が高く要領が良いので、学習する時間は必要最低限で、広く浅く吸収することも可能なのです。頼みごとをしても嫌がらず引き受けてくれ、しかも仕事が早いとなると、皆頼りたくなりますよね。それが次に上げる3つ目の長所にもつながってくるのです。

③交友関係が広がりやすい

物事だけでなく、人に対しても好き嫌いが少ないので、コミュニケーション能力も高く交友関係が広がります。良くも悪くもさっぱりした性格は、周りの人々に好印象を与えるでしょう。人の気持ちの動向をつかむのも上手いため、場の雰囲気に合わせたり、知らない分野の話題でも適度な相槌を打ったりして、その場をうまく保つことができます。

先程のコンビニ店員に例えれば、よく来てくれるお客様と時々話していたら名前を覚えられていたなんてこともあるでしょうし、業者さんにもなんとなく話を合わせていたら、親しみを覚えられていたということもあるでしょう。それほど親しくもない人と、しかもそれほど興味もない内容で、自然と楽しく会話できてしまうのです。

④周囲のサポートが出来る

器用貧乏な人の特徴として、様々な経験をしてきているので頼まれごとに対しての対応も迅速に行える傾向にあります。それは物事の理解が早いため周囲の分までサポートすることが出来るということです。すぐに職務を覚えられ、同期のサポートができ、他部署のヘルプも出来る可能性があります。

人によっては、自分の仕事しか出来ない人もいますが、器用貧乏な人には普通の人が経験していないことを経験してきたという実績が残ります。会社でも経験を積み重ね上司となった時にはその実績が活かされ、時には教育係となるケースもあります。

⑤複数の分野で力を発揮できる

様々な仕事の依頼を受けるうえでの利点としては、多くの知識や技術を身に付けられることが挙げられます。何でも出来てしまう為、仕事を振られることも、自然と増えていくでしょう。例えば、所属している部署が品質管理なのに、営業からヘルプが来た。このようなケースでも、品質と利益は密接な関係があり依頼が来たとしても、容易にヘルプが出来るでしょう。

さらに全く異なる業種から依頼が来たとしても、今まで培ってきた経験が力を発揮します。初めてのことを容易に覚えてしまい迅速に行動する力です。そういった意味でも多岐に渡る分野で活躍出来ることでしょう。行動力は会社の力となりえるのです。

器用貧乏な人が長所をアピールする例文

上記に挙げた器用貧乏の長所5選を活かしたアピール例文をご紹介します。例文全てに言える事は、器用貧乏の”器用”の部分をいかに上手く伝えるかということです。加えて自己PRでは、読んだ相手に共感を得やすいような文章にする事も非常に重要な要素となってくるでしょう。

共感を得るためには、ストーリー性を設ける事が非常に大切です。これら2つとこれから挙げる3つの例文を踏まえ、あなただけの自己PR文を作成してみましょう。

短所を長所に言い換える

長所が思い浮かばない人は、短所を長所に言い換えましょう。短所を長所に言い換えるとは、例えば「優柔不断」→「多角的に検討する」といった表現にすることです。短所と思う部分でも、ポジティブに受け取ることで長所になります。

このような言い換えで長所を考えたいという人におすすめなのが「長所→短所言い換えマニュアル」です。例で挙げたような言い換え表現を100種類収録しています。無料でダウンロードできるため、自己分析をすでに終えたという就活生にもおすすめです。

例文①

私の強みはコミュニケーション能力の高さです。その強みを最も発揮したのは、大学で所属していた合気道部での部員勧誘でした。私が3年生の時、人数不足による廃部問題が発生しました。愛着ある合気道部を廃部という形で終わらせたくないという思いから、問題解決へ向けた陣頭指揮を取ることになった私は、勧誘活動を強化することにしたのです。
特に力を入れたのが、武道系の部活が集まって新入生に行うデモンストレーションです。より新入生の目を引くようにできないかと内容の改善を行いました。人が集まりやすい昼頃にするよう予定変更の交渉を行い、内容に派手さを出し、少ない人員で最大限のパフォーマンスをしました。
おかげで合気道部の時の反応は、昨年と比べて盛り上がりを感じるものにでき、試合で補欠の人員が確保出来るほどの人数を集めることができました。

器用貧乏の長所である交友関係の広さを、コミュニケーション能力の高さとした場合の例文です。同時に、問題解決能力についても言及しました。器用貧乏という単語は、貧乏という部分にある程度のネガティブ要素を感じてしまうので、例文①ではその要素を回避し、コミュニケーション能力の高さと置き換えています。

コミュニケーション能力と問題解決力は、どの企業も就活生に強く求めている部分です。面接官は部活動での華々しい結果を気にすることはほぼありません。企業は、求める人材として提示した内容にあっているか、その内容に沿った自己PRを送ってきているかというコミュニケーション能力をこの段階から見ているため、企業側のその意志を汲み取ったアピール文を作る事が重要なのです。

例文②

私はこれまで、即戦力を持ち味にアルバイトを行ってまいりました。スーパーマーケットでのアルバイトでは精肉部に配属され、いかに当日の商品を売り切るかを目標に、声出しや試食、陳列方法の工夫などで、早期での目標達成へと近づけていったのです。
しかし、社員の方々の店全体の売上、他店との競争の話を聞く内に、店全体での売上とお客様の回転率を意識するようになりました。そこで、広告商品をより目立つように配置変更の提案や、レジ打ちの手伝い、お客様がスピーディに買い物ができるようクレジットカードの発行のお誘いなどで、お客様がスムーズに目的を達成出来るように努めたのです。
その結果、地区売上1位をとることができ、クレームの数を2割ほど削減する事にも繋がりました。社員の方にもお褒め頂き、現在はアルバイトのリーダーとして、自身の売上向上のノウハウを後輩に伝える事に従事しています。

アルバイトでの出来事を例にして、即戦力の要素と幅の広い活躍を書いています。重要なポイントは、「なぜ?」という行動や思考に対する理由を常に明確にしておくことです。いざアピール文を考え始めると、あれもこれもと書きたいことが溢れてくるかもしれません。

しかし、それをすべて書くと長文となり、面接官の読む意欲を削いでしまう恐れがあります。そのため、自分が書きたい事でも特に応募企業との親和性が高い話題を1つに絞り、突発的な話の展開や急な場面変更と話を持っていかないよう注意しましょう。

また、例文では最後に華々しい結果となっていますが、そのような結果を持っていなくても問題ありません。結果に対しての過程や、どのようなフォローを行ったかを面接官は見ており、そこにあなたの器用貧乏の器用な部分を示していけばいいのです。

例文③

私は大学生活をお金を稼ぐことを念頭に過ごしてきました。お金を強く意識し始めたのは、兄の「車の免許は社会人になると取得する時間がなくなる」という一言でした。私自身、それまでは車に対して興味がなかったのですが、学友と接する内に車が必要となる機会に多く遭遇することになり、兄の一言で心の何処かに危機感を覚えたのです。
ただ、当時はアルバイトをする時間が取れなかった為、別の手段を探した所、インターネットサイト作りが収入に繋がる事を知りました。それまでほとんど触れる機会がなかったPCですが、知識を得る程、自身のサイトが発展していく事が楽しく、その結果として半年程で車の免許を取得出来るほどの金額を集めることが出来ました。
車の免許を取るという目的の為に培ったインターネットのノウハウをもって御社の売上に貢献していきたいと思います。

課外活動をもとにして、そこで培った幅広い知識を活かしていきたいというこの文章。IT企業に通用するアピール文ですが、IT企業の面接官なら半年で車の免許を取得出来たという点において持っている情報量の多さを察することができ、是非とも具体的な話を聞いてみたいと思うことでしょう。

器用貧乏ならではの多くの知識や技術を身につけられるという点を活かした文章であり、このように、本職の人なら結果を見ただけで過程を察することが出来る内容にすることも有効な手段なのです。

例文④

私はバスケットボールサークルに所属し、サークル長を務めました。普段の練習から飲み会や学園祭での出し物など、サークルで行う様々な活動において精力的にリーダーシップを発揮し、サークル員と共にサークルを楽しく運営してきました。
そして、バスケの地区大会では準優勝、学園祭の屋台では人気投票1位獲得など、楽しく活動しつつも結果を残しています。それは私がサークル員全員と仲良く、適材適所で人を動かすことができていたからだと思います。人の活かし方や、自分を活かすにはどうすべきかを判断する力は御社での事業に大きく貢献できると思います。

この例文では、サークルで見出したリーダーシップ力を重点に置いています。器用貧乏の人は幅広い知見やコミュニケーション能力をもっているため、人をどう動かすかといった大局的なリーダーシップを持っていることが多いです。実際に動くには自分より優れている人がいるかもしれませんが、実際に動く以外の面も企業にとっては評価のポイントになるのです。

例文⑤

私はゼミ活動において幹事を務めながら、大学のゼミ幹事の代表も務めていました。大学教授や新卒エージェントなどとやり取りをすることが多い立場です。
大学教授とはそれぞれの教授が持つ専門領域に関連した話をすることが多く、新卒エージェントとはそれぞれのゼミのメンバーへの連絡を任されるといった日々でした。その経験で様々な専門領域からの異なる視点で物事を見ることができるようになり、円滑なコミュニケーション能力を得ました。

この文章では器用貧乏になった経緯を書くことで、自分の能力の根拠を伝えて企業に能力を信用してもらおうとしています。そもそも能力面での器用貧乏をメリットとと捉える企業も多いため、器用貧乏である旨をそのまま伝えることもひとつの手段でしょう。

器用貧乏な人の短所3選

企業に懸念されがちな器用貧乏な性格であることのリスクを事前に把握して、予めそれに対する改善策を立てておきましょう。そうすることで、面接官に深掘りされてもスムーズに回答できるはずです。

①No.1になることができない

さて、逆に器用なのに貧乏に陥ってしまう「器用貧乏」と言われる理由もあります。それは、トップに立てないということです。あまり失敗もせず、誰かに怒られるということも少ないので、悔しい思いをすることが滅多にありません。

いつも「これくらいで良いか」と到達点を調整してしまい、平均点くらいでなんとなく満足してしまうのです。「もっと極めたい」という情熱がないため、上り詰めたいという野望もなく、結果として出世できないポジションに自ら落ち着いてしまいます。

器用さ故に、雑務を押し付けられがちで大きな企画に携われないということもその要因となります。しかも、他人から頼まれた仕事も結局はその人の手柄になってしまい、自分の実績としてはカウントされないことがほとんどなので、さらに頂点からは遠ざかってしまいがちです。

②目的意識が薄いと思われがち

もう一つ短所をあげるならば、それは、目的意識が薄いと思われがちなことです。本人にそのつもりがなくとも、周りからはそう映ってしまうのです。仕事を頼まれたら、頼まれたことだけをやる、これ以上は自分の役目ではないと勝手に線引きをしてしまっていませんか。

そんな姿を見て、目的意識をもってやっているのかと疑問をもたれてしまうのです。また、「声を掛けられたから手伝っているだけだ」という意識が拭いきれずにいることも原因の一つです。あれもこれもとやり始めたら、手を付けられなくなるし続けられる自信もない、ということが客観的に分かってしまうから、ひとつのことに集中するのが怖いという人もいるのではないでしょうか。

③努力家というイメージを持たれにくい

器用貧乏な人の短所と言しては、努力しなくても出来ることが多いため、努力家というイメージを持たれにくいことです。つまり今までの経験から、今何を覚えるべきか、どのような行動をとるべきか、容易に出来てしまうことが要因と考えられます。

同期から見てみれば八方美人に見えているかもしれません。ある程度の職務経験がなくては仕事の依頼はされないものです。経験豊富なベテランでも依頼されないケースも多々あります。その周囲から見ると努力家からは遠ざかって見えているかもしれません。

器用貧乏を短所として伝える例文

器用貧乏であることは能力面では役に立つことはありますが、性格面では損をしてしまうことも多いです。器用貧乏であることを短所として伝える場合には、性格面で器用貧乏あることを意識することが大切です。能力面で器用貧乏であることを短所として伝えてしまうと、自分のメリットを正しく認識していないと捉えられてしまうかもしれません。

例文①

学園祭の実行委員会に所属していましたが、ずっとヒラのメンバーでした。自分がやりたいことが多く、役職についてしまうと色々な仕事に関わることができず、ひとつの持ち場に集中しなければいけないからです。
このような面から、落ち着きがない性格だと思います。しかし、目標や与えられた仕事があれば、それに向かって突き進み途中で投げ出すことはありません。常に色々なことに興味を持ち、実際にその仕事をする行動力と好奇心があります。

この文章では器用貧乏である人に多い、様々な領域に精通していることの短所として捉えられる面を書いています。その上で、その短所を今まで述べてきた長所として捉えることでフォローしています。器用貧乏であることは、捉え方次第で長所にも短所にもなりえるのでしっかり両面を伝えるようにしましょう。

例文②

私は飽き性な面があります。様々なことに興味を持ってその度に取り組むのですが、目標とするところまできたら、また次の分野に目移りしてしまいます。大学生活において会計を勉強したらマーケティングを勉強し、次は心理学といったように専門性を磨くことができませんでした。
しかし、その分様々な分野に対して知見があるため、その異なる分野の掛け合わせによる考え方は自分の大きな強みとして働いています。

この文章では、器用貧乏である人の特徴である「様々な分野に精通している」ことの原因として考えられることを短所として挙げています。長所と短所は表裏一体であるため、視点の違いによって短所を長所にすることができると良いでしょう。

例文③

私の短所は器用貧乏なところです。凛としたところが好きで、高校生の頃から茶道を続けており、大学では部内の雑務をこなす内渉係を3年間努めました。2年生の夏に合宿係を任されたのですが、食事係など色々な作業を引き受けました。
内渉係の仕事もあり忙しく走り回ったせいで、疲れ切った上に、肝心な練習が満足に出来ていませんでした。冬合宿ではサポート役に徹した所、痒いところに手が届くと皆に喜ばれ、夏よりも円滑に合宿を終えられました。
練習も十分出来たお陰で、年一度のお茶会ではメインの点前役に抜擢されました。それ以降、目標と達成すべき項目を毎日確認して、器用でも貧乏にはならないようにしています。

器用貧乏ではあるけれど、それを認識し乗り越えたということを具体的なストーリーで示しています。ポイントとしては、以下の3つのことに注意してください。まず、器用で何でも卒なくこなせるという最大の長所をしっかりアピールすることです。具体的な役職やエピソードを入れて自分の能力や人柄を印象づけましょう。

次に、失敗から学びそれを克服しているということがポイントです。マイナスな面は誰でも持っていますが、それをきちんと受け止め次のアクションを起こしているということが重要なのです。

最後に、なるべくネガティブなワードは使わないことです。「飽きっぽい」は「様々なことに興味をもつ、好奇心旺盛」とも言えますし、「集中力がない」も「複数のことに注意を払える」といった具合に短所も長所として言い換えてみましょう。

器用貧乏を克服する方法5選

器用貧乏の長所と短所について、いくつか代表的な例をあげました。当てはまるところはありましたか?客観的にみてみると、短所だと思っていたことが実は長所だったということにも気づけます。では、どうすれば器用貧乏を抜け出せるのか、その克服方法を5つ選出しました。当たり前のことを言ってるだけ、と思われるかもしれません。しかし、当たり前のことならば、実践することも容易いはずです。騙されたと思って、是非一度試してみてください。

①ひとつのことを3年以上続けてみる

「石の上にも三年」という諺があります。この「三年」はある程度長い時間という意味で使われていますが、その言葉通り「三年間」という意味でもあります。1年目はまだまだ仕事には慣れておらず、とにかくこなすことに精一杯です。

2年目になると、少し仕事の全体像が見え、仕事に若干の余裕が生まれます。3年目にもなれば大分慣れが出て、仕事の本質が垣間見えるようになります。後輩達に仕事を教えることも増えるので、尚更仕事がわかってくる時期です。

継続して行うことで、今迄見えなかった側面が見えてきますし、捉え方や理解度が変わってきます。また、続けていれば上手くいかないことも色々と出てきます。そういったビギナーズラックでは力の及ばない、高い壁を乗り越えることで力を蓄えていくのです。

②自分が嫌いなことに挑戦する

いくら何でも器用にこなすといっても、全てが上手く出来るわけではありません。過度な好き嫌いはないにしても、苦手なことや好んでやらないこともあるのではないでしょうか。気が付いたらいつも後回しにしてしまっていることはないか、思い出してみてください。

無意識に避けていることは「嫌い」だったり「苦手」だったりすることですので、敢えて、そういった苦手なことにチャレンジしてみることが、器用貧乏から抜け出す近道になります。出来ないからこそ悔しい、そしてそれをバネにしてハングリー精神を培うのです。

途中で諦めないように期限付きのものにチャレンジしてみたり、誰かに報告する必要があるものに挑戦してみたりするなど、自分以外の目が入ることに挑戦すると中途半端にならずに済みます。初めは嫌いだと思っていたことが、続ける内に違う面を知って好きになったり、得意になったりすることは、案外よくあることなのです。

③人の意見を聞きすぎない

器用貧乏から、ただの「器用」になるためには、お人好しになりすぎないということがとても重要です。人からの意見を聞きすぎると、頼みを断りきれずに面倒なことまで押し付けられてしまう可能性があるからです。

損な役回りに甘んじないように、自分のやりたいこと、少しでも興味あることに自信を持って取り組みましょう。いきなり変えるのは難しいかもしれませんが、そんな時こそ器用貧乏の特技を活かして切り抜けてしまうのです。作業を受けるのではなく、どうずれば作業が効率的になるのか要点などをアドバイスしてあげ、その人にやらせるのも有効な手段です。

他人の意見に流されることに慣れてしまうと、自分の意見を通すことが出来なくなってきます。日頃から、楽しいことや喜びを感じることにアンテナを貼ってそれを伸ばすように意識してみてください。

④達成感を味わう

器用貧乏である人は、何か物事に取り組んだ時にそれをやりきることは少ないです。自分でこれくらいまでやれば十分と線引きをしてしまい、それに取り組むことをやめてしまうことが少なくないでしょう。しかし、それではその物事で得られる知見は妥協の結果得られたものに過ぎません。

それを克服するためには、物事に取り組む前に目標を定めることが大切です。始めにゴールを設定することで妥協することをやめるとともに、目標を達成するという成功経験を得ることができます。その達成感は何事にも代えがたい快感でもありますし、そこで得られた成功経験はその後取り組むことにも応用できる価値ある経験であるでしょう。妥協をやめてやりきることが器用貧乏を克服するポイントです。

⑤ライバルを作る

器用貧乏であることをマイナスと捉えてしまうのは、自分がどの分野にも手を出しているにも関わらず、どこの分野でもナンバーワンになることができないからです。また、例えナンバーワンでなくとも、どこの分野でもこの人には勝てないというものがあり、劣等感を覚えてしまうということも原因のひとつでしょう。

この劣等感を克服するためには、どこかの分野でナンバーワンを目指す必要があります。しかし、器用貧乏である人が自分のモチベーションだけでそこまでやりきることは難しいでしょう。そんな時は、取り組む分野においてライバルを作るのがおすすめです。ライバルという外的なモチベーションを得ることができるのはもちろん、ライバルに勝つことで器用貧乏であることをマイナスに思わなくなるでしょう。

器用貧乏な人に向いている仕事・役割

器用貧乏は基本的には短所ですので、克服することが大切です。しかし考えようによっては長所とも言えますし、器用貧乏だからこそ向いている仕事や役割などもあります。世の中にはさまざまな仕事がありますし、ひとつの仕事の中にもたくさんの役割があります。

それぞれで求められる能力も違えば、適性も違いますし、器用貧乏だからこそ活躍できるものも多いです。器用貧乏な人にはどんな仕事や役割が向いているのかを知り、選択肢を広げていきましょう。

接客業

器用貧乏な人に向いている仕事としては、接客業が挙げられます。接客業はマニュアルがあることは多いですが、基本的にはその場に合わせて柔軟に対応しなければなりません。一つのことに特化するのではなく、柔軟にどんなことでもできなければなりませんし、器用貧乏な人に打ってつけの仕事だと言えます。

器用貧乏な人は何でも器用にこなすことができますし、さまざまな経験をしていることも多いため、不測の事態にも対処できる人が多いです。接客業の現場は常に動き回らなければならないことも多いですし、何でもできることは大きな強みになります。流れに合わせて上手に対処できるため、器用貧乏な人は忙しい現場を任されても活躍することができます。

オペレーション

器用貧乏な人に向いている役割としては、オペレーションが挙げられます。オペレーションとは、チームのリーダーとなって指示を出す役割であり、司令塔としての役割を担います。器用貧乏な人は視野が広いため、常に周囲を見ながら仕事を進めることができ、誰が何をしているのかなども上手に把握できる人が多いです。

オペレーションの仕事は自分が動くことはもちろん、周囲を動かす能力が求められますし、視野を広く持てる器用貧乏な人には向いている役割だと言えます。また器用貧乏な人は、さまざまな仕事を経験していますし、それぞれのポジションの仕事への理解も深いことが多いです。相手の仕事を理解した上で指示が出せますので、オペレーションの役割では活躍しやすいです。

器用貧乏を克服しキャリアを磨こう

器用貧乏についてまとめて見てきましたが、如何でしたでしょうか。これを読んでみて、自分はそうじゃなかったという人もいるかもしれません。ですが、もしかしたら周りにいるかもしれないので、その時はこれまでに述べた特徴を踏まえて、より良い関係づくりに役立ててみてください。

そして、やっぱり器用貧乏だった!という人も、今の内に「貧乏」な部分を克服し、「器用な」人としてばりばりキャリアを磨いてください。「貧乏」な部分を改善できれば、マルチプレイヤーとして活躍できますし、No.1にだってもちろんなれます。

折角持って生まれた自分の特徴なので、マイナスな面ばかりをみて悲観せずに、それを克服する方法、長所として活かす方法を模索してみましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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