履歴書

【心配性を短所で書く時のコツ】プラスに変化させて伝える方法と例文

「心配性」にも長所の要素はある

履歴書でマイナスイメージを与えたくないと自分の性格を見直している人もいるでしょう。しかし、短所でも伝えようによって長所と受け取られることがあります。先がみえない将来に不安を感じる心配性の人でも、長所としてビジネスで通用するとアピールすることが可能です。

心配性な人は、慎重に物事が間違っていないか確認をする習性があります。仕事でミスをすると周りにも迷惑がかかりますし、顧客からのクレームの原因となります。そんな時に、心配性な性格はビジネスで長所となる要素が含まれているのです。無理して表面的な理想の人物像を創り上げても、面接で必ず見破られます。短所を上手く長所として表現しましょう。

履歴書やESで面接で短所を聞く理由

なぜ面接官は短所を聞くのか。それは就活生の本質を把握したいからです。短所を把握することで、どんな人なのか深掘りすることを意図しています。また、しっかりと自分を分析できているのか、短所が会社にとってデメリットになるものでないか、苦手なことはあるのか、短所と向き合っているのかなどを知るために質問してきます。

仕事でできないことをはっきりとさせるのはとても重要です。短所を聞けば、それがわかります。就活において嘘をつくのはNGですので、短所を聞かれたら正直に答えるようにしましょう。短所から法律を違反しているのが分かれば、会社としては受け入れられません。こうしたさまざまな理由により、短所を質問するのです。

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「心配性」を長所として言い換える言葉

心配性にも長所となる要素があることを述べてきました。長所と短所は表裏一体と考えることが出来ます。例えば優柔不断な性格というと、短所として述べられることが多いですが、優柔不断とは言い換えれば「慎重」と捉えることも出来ます。

このように長所は短所に、短所も長所になるのです。ここでは心配性を長所として言い換える言葉を2つ挙げ、それぞれ解説していきます。自身の短所を企業に対してアピールするツールとして活用することが出来るよう、以下の内容を把握し、面接の準備を進めましょう。

責任感が強い

心配性な性格は「責任感が強い」と捉えることが可能です。「なぜ心配してしまうのか」を考えてみると、それは「失敗した時のことを考えて」心配してしまっているのです。企業でプロジェクトで失敗してしまうと、ともに働くチームの人たちに迷惑をかけてしまうかもしれません。チームに留まらず、企業全体に悪影響を及ぼしてしまう恐れもあります。そのようなリスクを考えた結果、心配してしまうのです。

所属するチームや周りの人たちのことを何も考えないような人であれば、そのような心配はしません。周りにかかる迷惑を考慮せず、思うままに物事を進めることでしょう。つまり、周りへの影響を配慮し、それを踏まえて行動しようとする「強い責任感」があるからこそ、心配しているのです。

計画性がある

心配性な性格は「計画性がある」とも捉えることが出来ます。不安になると、その選択が正しいか悩み、深刻に考える人が多いでしょう。逆にいうと、不安にならなければ、立ち止まって考えることをあまりしないものなのです。そのため楽観的に物事を捉える人は、あまり注意せずに物事を進め、結果、気が付いたら失敗を避けられなくなってしまうこともあるのです。

心配性な人は、基本的に物事を悲観的に捉えて行動します。失敗を恐れ、物事を進めるにあたって「これでいいのかな」と、試行錯誤しながら進む方向を決めていくことでしょう。失敗を恐れるからこそ、失敗しないためにはどうすればよいか考えて計画し、その上で物事に取り組むのです。

慎重

「心配性」を長所として言い換えるためには、「慎重」でもよいでしょう。心配性の人は、失敗やミスを起こしてしまった時を想像して、何事も慎重におこなう傾向があります。例えば、大きなプロジェクトを失敗してしまうと、会社やメンバーたちに迷惑をかけてしまいます。心配性の人は、こうした事態にならないよう、慎重に行動するのです。

「自分のことしか考えていない」「他人について考える必要はない」というタイプの人であれば、周りの人の心配をする必要はありません。そして、慎重さを欠いたパフォーマンスをしてしまいます。あらゆる仕事はひとりで完結するものではありません。慎重に行動するのは、ビジネスシーンにおいてとても大切だといえるでしょう。

マメな性格

心配性はマメな性格であるともいえますので、マメな性格と言い換えてアピールすることもできます。マメな性格であれば細かいことにも気を配って行動することができ、細部までみて心配事を一つずつ塗りつぶしていくことができるでしょう。そうした点が、心配性と共通しているといえます。

心配性は他の人よりも多くのことが心配になるので、場合によっては悲観的に考えてしまうことも多いです。しかし、悲観的になることが必ずしもマイナスの要素になるとは限りません。細かい点まで見つめ直して気にすることができるという意味では、プラスの要素であるともいえます。仕事でも細部まできちんと気を配って、本当にミスはないかを徹底的に確認することが大切です。些細なことにも気がつくマメな性格は、好印象となる場合が多いです。

真面目

心配性の人はミスを恐れますので、ミスをしないように細心の注意を払って仕事を進めていきます。どれだけ小さな仕事であっても、心配性の人は手を抜かず真面目に仕事をしますので、真面目な性格だと言い換えることもできます。

間違ってもいい、失敗してもいいと考えていれば心配性になることはありませんし、失敗をしたくないからこそ心配性になってしまう人は多いです。心配性の人の多くは失敗は悪いことだと考える傾向にあり、失敗しないためには何をすればいいのかを常に考えています。

真面目な人も考え方こそ違うものの、失敗は悪いものと考えますし、失敗しないために常に最善を尽くします。物事を成功に導くために努力を惜しまない点で心配性と真面目は共通していますので、真面目と言い換えてアピールしても問題はありません。

法令順守の意識が高い

就活生の皆さんは、恐らくニュースをこまめに調べているはずです。そうすると、昨今多くの名だたる企業が法令違反を犯し、謝罪会見などを開いているのが分かるでしょう。実は、心配性の人にとって、このような社会情勢は有利に働きます。なぜならば、心配性の人は仕事となれば、その内容が法令に反していないかといったことを気にしやすいためです。

つまり、それだけ細心の注意を払って仕事をする力があるわけです。これをアピールしない手はありません。今の企業にとって法令遵守は大切なことであり、そのための人材を強く欲しています。心配性といえば聞こえは悪いですが、法令などに気を配った細やかな仕事ができるといえば強力なアピールになります。そのため心配性であることを卑下する必要はありません。

視野が広い

心配性の人がなぜいつでも不安に陥るかといえば、それだけ自分にとって不都合な状況を想像できるからです。いい換えれば、視野が広いといえるでしょう。この視野の広さは、仕事においても非常に重宝されるのが現実です。だからこそ心配性を必要以上にネガティブに捉える必要はありません。

採用試験においては、自分はあらゆる事態を想定することができると強くアピールすべきです。この視野の広さや想像力というのは、多くの場合先天的なもので、ほとんど才能といってもよいほど貴重な能力です。心配性だと考えるとマイナスのイメージに押しつぶされそうになりますが、強力な武器として考えを変える方がよいでしょう。

心配性にも種類がある

心配性にも幾つかの種類があります。他の人が悩んでいる心配性な性格と、自分の悩んでいる心配性な性格は異なっているかもしれません。心配性だと漠然と自分の性格をまとめてしまうと、その特徴が長所につながるものか分からなくなります。

色々ある心配性の性格を詳しく知って、面接や履歴書でプラスイメージを与えるように対策をしましょう。自分の心配性の弱みを整理して、心配性は仕事でプラスに働くとエピソードを交えながら表現できるようにしましょう。

自分に自信がない

2人に1人を採用する企業があったとすると合格率は50%となりますが、心配性な人は合格と落ちる確率が同じにも関わらず不安になってしまいます。自分のことにあまり自信を持てず、自分がやっても上手くいかないと不安になりがちなのが心配性のひとつの特徴です。

ただし、自分に自信が持てない人は、周りを気遣うことができる謙虚さを持っています。会社の仕事は個人プレーではなく、チームとして団体プレーを求められます。あまりにも自分中心の考えを推し進めるよりも、チームを円滑に活動させる謙虚さをもっていることが会社では評価されます。

特に、リーダー的な立場になる人は謙虚さを持ち合わせていないと、周りに人がついていきません。心配性な性格の謙虚さは会社にとって重要なのです。

ネガティブ思考

心配性な人は将来のことを不安に感じて、何も手につかなくなってしまいます。面接を受けた後は合否の結果が非常に気になり、最悪の結果も想像して、不安で頭が一杯になってしまいます。物事の結果を悪く考えがちなのが心配性の特徴のひとつです。

しかし、最悪の結果を考えることが出来るのは、仕事ではリスク回避能力として非常に役に立ちます。顧客を訪問する際に、車が渋滞する可能性を含めて事前にルートを調べるかどうかで遅刻をする可能性が減ります。

遅刻をすると、アポイントを取っている顧客との信頼感が台無しになってしまい会社に損失が生じます。最悪の結果を想定して準備をすることは、確実に仕事をするために不可欠といえます。最悪な結果を考える心配性な性格は、仕事では長所となります。

考えすぎる

心配性な人は、考えすぎる傾向があります。例えば、会社であるプロジェクトを進めている時、そのプロジェクトがうまく進むようにアイデアを出すだけではなく、「失敗した時の対策」「ミスした時のバックアップ」などもあわせて考えるのです。

もちろん考えすぎること自体がNGというわけではありませんが、先のことについて知恵を絞っても、まだ何も始まっていない状態ではあまり意味がありません。また、考えすぎて本質を見失ってしまう可能性もあるでしょう。

難しい仕事などを担当する際は、深く考える必要がある場面も出てきます。しかし、考えすぎてやるべき他の業務に手が回らない状態になってしまえば、本末転倒だといえるでしょう。

失敗を極端に恐れている

履歴書を作成してもどこか間違っていないか気になるのが心配性の特徴のひとつです。記載した文面に誤りが無いか気になって疲れてもチェックをしてしまいます。提出した履歴書の誤りを指摘されることが怖く、失敗をすることを避けたい気持ちで頭を悩ませます。

しかし、失敗をしたくない恐怖心を感じる心配性の性格は、慎重な仕事につながります。インターネットで情報が即時に出まわりますので、単純な事務処理のミスが、会社を揺るがす大きな損失につながります。失敗をさけて作業をする慎重な仕事は周りの人から信頼もされます。決して心配性は臆病な印象にはならず、失敗を避けるための長所として受け取られます。

正しい短所の書き方とは

履歴書に正しく短所を書く方法は、自分の性格を否定しないであるがままに受け入れているかが重要です。しっかり自分の短所を指摘して、どうやって改善をするよう注意をしているか、自己分析をした短所を履歴書に記載すると高評価につながります。

短所がない人はいません。短所は場合によって長所となる要素をもっています。自分の短所から目を背けず受け入れることで、短所は長所となって伝わります。

結論から述べて締めで長所に覆す

悪い結果を想定する心配性な人は、準備を万端にするので、確実によい結果を手にすることができます。例えば、心配性な人は、試験前はどこの範囲が問題に出されるか不安になり、まず机に向かい勉強をする気持ちになりません。しかし、勉強をすることは大事なのですが、出題される範囲以外の分野を勉強しても結果にはつながりません。

難しい問題が出たら困るという不安を少しでも軽くするためには、出題範囲の情報を集めることが大事です。不安を少なくするべく、周りの友人からの情報を吟味して試験の準備を万端にします。感じた不安を盛り込んだ計画を立て、それを実行することで不安を少なくコントロールしていくと、試験でも確実によい結果を出せるでしょう。

短所を自覚し課題意識を持っていることを伝える

短所を伝えるのは、自分の弱点を相手にさらすことを意味します。就活において「自分が不利になるようなことは教えたくない」と思う人はたくさんいますが、長所だけをアピールするのが正しいとは限りません。

短所はその人のよくないところですが、会社としては、自身の短所を知っている方が「自己分析できている」「客観的に自分を見ている」という評価になります。就活は、本当の自分を知ってもらうための場所でもありますので、短所の自覚は決してデメリットとはいえません。むしろ、自分の短所をまったく把握しておらず、課題意識を持っていない方がマイナス評価になるでしょう。短所を知り、それをどう改善していくのか伝えるのがよい方法です。

業務に影響のある短所はNG

どう考えても会社や仕事においてデメリットになる短所であれば、伝える必要はありません。面接であれば、他に重要な質問もあるため、短所について話す時間はそれほど長くなく、3つ程度自分が伝えやすい短所を選ぶのがよいでしょう。もちろん「嘘をつく」のはNGですが、「すべてを伝える」のが必ずしも正しいとは限りません。

業務に影響のある短所を伝えてしまっては、自分から「面接を落としてください」といっているようなものです。そして短所は、今後改善できるものがよいでしょう。短所をなおす意志や姿勢をアピールできれば、相手に悪い印象を与えることはありません。自己分析した中で、自分が伝えやすい短所だけを選ぶようにしてください。

短所を改善するためにしている努力を書く

短所をアピールして好印象を与えるためには、短所をただ書くだけでなく、克服するための努力を書くことが重要です。短所をしっかりとアピールすることで、自分自身と向き合うことができている、自己分析ができていると評価されますが、それだけではマイナスの印象になってしまいます。

自分のことを理解できている点は評価されているものの、短所はマイナスの要素であることには変わりありませんし、評価としてはマイナスになってしまう場合が多いです。短所のアピールで重要なのはいかにマイナスの印象を与えないか、プラスの評価に転じることができるかです。好印象を与えるためにも、短所を克服するための努力を伝え、短所から逃げていないことを伝えていきましょう。

業務に活かすことができる部分をアピールする

長所として言い換えるという章でも伝えたように、心配性は捉え方によっては業務に活用できる点が多くあります。採用試験においては、この点をアピールしない点はありません。とくに心配性な人は繊細な仕事に適しており、不都合な状況を広い視野で想像できる力は、多くの場面で活用できます。

短所を書く際には、心配性であると書いた上で、そういった業務に活用できる点を追記するのが良いでしょう。心配性とだけ書かれれば、それは単なる短所になってしまいます。しかし、そこから話を広げ、逆に特定の場面で心配性だからこそできることがあると強調すれば、採用担当者は評価を大きく変えるはずです。仕事で役立つ人材だと思われるのはもちろん、自己分析もできていると感心されるでしょう。

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あなたが書類選考でアピールできる長所を特定します。

心配性である短所を伝える例文4選

心配性であることは短所だと思っている人が多いですが、短所でも伝え方によっては長所と受け取られることがあります。短所によって起こった問題を反省したり、克服したり、対策を練ったりすることで、短所もプラスになります。

それがわかりやすいようなストーリーを組み立てることが大切です。ここで大切なのは、たとえ短所であっても、企業側に好印象を持ってもらえるようにすることが大切です。

例文①

私の短所は「心配性」なところです。行動する前に考えすぎてしまう傾向があります。例えば、何かに挑戦する時など、事前に細かく計画を立てないと安心できません。自分がやりたいことは明確ですが、優先順位として、どうすれば効率よく行動することができるのか、どうしたら自分が計画し、戦略を練ったプランを一つづつクリアすることができるのか、プリントやメモ帳にまとめておきたくなる性分です。
完璧に全て考えて実行したくなるので、私の周りの友人からは完璧主義者だと揶揄されます。ですが、しっかり計画を立てることで感謝されることも多いです。何度も確認するので、何か不測の事態が起きても、事前にあれこれ心配しているだけに大抵のことは予測の範囲ですから、冷静に対処することができます。

短所は決して悪いことではありません。人間ですから短所はあって当たり前です。この短所の例文のポイントは、「心配性」がゆえにそれが「長所」にもなっている点です。「優先順位を決めて、効率よく戦略を立ててから行動する」などといった考え方はビジネスにおいて重要な考え方です。

そして、しっかりと考えてから行動することで何か不足の事態が起きたとしても冷静に考えることができるので、自分が短所だと思っていることも、他人から見たら短所ではなく長所と捉える人もいるでしょう。行動する前に考えすぎて行動できない人はいます。しかし、結果的に行動しているのでよい「短所」の例文といえるでしょう。

例文②

私の短所は「心配性」なところです。大学でゼミのリーダーをしていたとき、メンバーの進捗状況が心配で電話やチャットで何度も確認していました。確認作業が頻繁すぎてしまい、数人のメンバーが「自分たちを信頼していないんじゃないか」と気を悪くされてしまいました。自分の心配を周りの人たちに押し付けるのは間違いだと気づき、状況に応じて各々に任せるようにしたところ、メンバーはきちんと仕上げてきてくれました。
また、自発的に自分から状況を報告してくれるようになった人もいました。人の心配をやめた分、自分の作業に「心配性」が発揮されてミスなく仕上げることもできました。この経験から、自分の心配性な面に改めて気づき、心配し過ぎたり、人に押し付けたりしないように心がけています。

上記の「心配性」の短所の例文は、短所以外に問題解決能力もあるという自己アピールもしている例文です。自分の間違いに気づき、学び、理解することでひとつの問題を解決できています。というのも、自分の「短所」の部分を改善しようとしている姿勢がみえます。

「短所」の部分のエピソードを具体的に伝えることで、面接官はイメージをすることができ、共感してくれるでしょう。そして、この「心配性」の短所を少しづつ改善していることも伝わってきます。「短所」の部分を面接官に伝える時は、今やっている改善策を具体的に伝えることが重要でしょう。

例文③

私の短所は「心配性」なところです。細かい部分まで何度も確認しないと気が済まない人間です。心配性な分ミスは少ないのですが、何かを始めたり、逆に終わらせたり、決断したりするのに他人よりも時間がかかる傾向があります。
例えば、書類を一枚作成するにしても、これを見た人はどう思うのか、内容に間違いはないか、抜けはないか、誤字はないかと気になり、提出期限ギリギリまで考えてしまうことも珍しくなく、効率が悪いです。
そのため、何事もできるだけ早く取り掛かってスケジュールに余裕を作ること、また、確認作業は3回まで、などと事前に決めてから取り掛かるように心がけています。

他人よりも時間がかかるということは、しっかりとした確認作業をしている証拠です。この「短所」の例文もよい内容だといえます。ポイントとしては、改善策などを「確認作業は3回まで」というように数字を使用して分かりやすく伝えている点です。

細かな部分ですが、相手に少しでも伝わりやすくするために数字を使用することはよい点です。また、自分の「短所」をしっかりと受け入れることで、「短所」を克服しようと努力している姿勢が見えます。人一倍確認作業が多いということは時間はかかりますが、相手の気持ちを考えて行動している点もポイントです。

面接官は客観的に自分を見ているかどうかをみています。事前に自分の短所を理解した上で、その短所を克服しようとする姿勢や意欲を伝えましょう。

例文④

私の短所は、最悪な結果を考える心配性な性格です。間違えていないか気になる性格で、履歴書にも誤字が無いか何回も確認をしてしまいます。なぜなら、履歴書に記載をした内容に誤りがあると、読む人の手間が増えて迷惑をかけます。自分の失敗で周りの人に迷惑をかけたくない思いが強いです。
そのなかで、周りの人が私の仕事で喜んでくれたら嬉しくやりがいに感じます。自分の仕事で人が喜ぶ姿を見るとキチンと仕事をして良かったなと楽しくなります。一人の力で仕事はできないと思いますので、会社の人達に配慮をして、協力をしながら仕事を達成させたいです。ひとつのミスが会社全体の損失につながりますので、慎重に仕事をして周り人の役に立ちたいです。

他人に気配りができる一面や、周りの人のコミニケーションを取りたいという積極的な姿勢、そして最悪な結果にならないためにミスに注意して、慎重に仕事をすることを長所として記載しています。

NG例文4選

心配性である短所を伝える時は、「簡潔に、またその心配性とどのようにうまく付き合うことができるか」を伝えることがポイントとなってきます。しかし、そのようなポイントを押さえずにダラダラと伝えてしまう、自分の心配性である短所との付き合い方を説明できていないと、ただ心配性であるだけでマイナスとなってしまいます。

心配性だからこそ、たくさん伝えたいという気持ちもあるかと思います。上に記載している、例文と見比べてながら、マイナスに伝わってしまうNG例文を4つみていきましょう。

NG例文①

私はとても心配性で、何度も確認をしてしまいます。自分で作成した書類やレポートなど、何回も読み返し、誤字脱字がないか、変な箇所がないかなどじっくりと見返してからでないと安心して提出ができませんでした。特に、提出書類となるととても神経質なくらい確認をしてしまいます。友人たちは「そんなに気にしなくていいのでは」といってきますが、それでも心配で気がきではなくなってしまいます。また、講義の時間変更の確認なども不安になってしまい何回も見返してしまいます。

このような説明だと、確かに心配性であることは伝わりますが、それだけで自分の性格と上手く付き合っていく方法が説明されていません。書類やレポートの作成時に誤字脱字がないというのは長所にもなります。しかし、大学とは違いいつまでも待ってくれるわけでもありませんし、早く次の仕事に取り掛かる必要が出てきます。

何日も確認作業をするのでは仕事が回りません。ここでは何度も見返します。確認します。だけしか説明がないので、「心配性なので書類のチェックは◯回するようにしています」など具体的な例を挙げ付き合い方を提示すると印象がアップします。

NG例文②

私は日頃から通学や待ち合わせ場所にたどり着くまでに、何かトラブルが起きて遅れてしまう可能性があるかと心配になり、いつも予定時間よりも1時間以上早く到着するような時間に家を出ています。電車の遅延や、思わぬ交通事故で遅れたとしても予定時間にはたどりつけています。そのため、毎日朝早くから起きるように準備をしています。前日はできるだけ早く寝るようにしていますが、気になって寝付けないこともしばしばあります。それでも朝は目覚まし時計で目覚めることができます。

予定時刻より早く到着すること、遅刻しないことはとてもよいことです。しかし、1時間以上も早く到着するというのは、相手に気を遣わせてしまう可能性もあるかもしれません。また、予定時刻までの時間をただのんびりと過ごしているとも思われてしまいます。

そのような説明にならないように、もう一言付け加えると好印象になります。仕事の前であれば、時間を有効活用して予定をもう一度チェックする、ニュースをチェックするなど時間を有効活用できるという点をアピールしましょう。そうすることで、遅刻をしない時間を有効活用できる人と思われます。

NG例文③

私は心配性のあまり行動を起こす前に確認をしたり、調査したりしてからでないと行動にうつせません。そのため、他の人よりも行動を起こすのが遅くなってしまいがちです。また、事前準備をしすぎるため、いつも冒険に出るようなことや、初めて試すといったことが怖くでできません。周りはいつも新しいことにチャレンジしている様子を聞いたりして、自分でもやってみたいと思うのですが、なかなか行動に移せないためいつも同じことばかりになってしまいます。

この説明だと、マイナスポイントばかりになってしまいます。行動を起こす前に確認をすることや、調査をすることは決してマイナスポイントではありません。ですので、そのいいところを全面に出してアピールしましょう。

「事前に確認をしたり調査をします。そのため他の人よりも行動を起こすのが少し遅くなってしまいますが、ミスや困ることは少ないです。」このように、行動を起こすのが遅いけれども、確認をしっかりしているからプラスになったこともあるという説明をすると良いかもしれません。

NG例文④

私は、いつもたくさんの荷物を持って出かけてしまいます。それは出先で何かあった時のために救急グッズや雨具などを持っていくからです。自分の性格の心配性であるというところが影響しています。いつもカバンは大きめのものとエコバッグを持ち歩くようにしています。何かあった時のために、たくさんの荷物を収納できる大容量のバッグを持ち歩くことで安心できるからです。

この説明では、実際に荷物の中に救急グッズが入っていたり雨具が入っていたりすることによるメリットが説明されていません。荷物が多くなっただけではなく、誰かの助けになったこともあるはずなので、そのメリットについても説明してみましょう。また、荷物が多くなったことに対応するために、荷物をコンパクトにまとめられるようになったなどのエピソードもあればプラスになりそうです。

短所さえも自分の長所に!

面接・履歴書で短所を上手く伝えることができると、個人の性格がよく伝わり、自己分析が出来ていると高評価を受け易くなります。面接で短所と長所をきかれた、まず自分の短所で困ったことを述べましょう。

心配性な人は、失敗が怖いとまとめるのがよいでしょう。失敗が怖く無い人はいませんので、共感を得られやすいです。そこから、短所を長所として述べるために、具体的に気を付けていることをエピソードとしてまとめるとできる応募者と思われます。

「心配性で悪い結果が気になるので、事前準備に時間をかけて不安を少なくするように気を付けています。」「心配性でミスをするのが怖いため、周りの人とコミニケーションを取って情報を集めるようにしています。」など、心配性な性格を短所として伝えつつ、改善するように努力していると述べることで、短所が長所として伝わることになります。

性格はなかなか変えられませんが、あるがままの短所を受け入れて、短所を長所に変えるよう努力をしていると述べることがポイントです。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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