自己PR

【自己PRと長所の違い】知っておくべき使い分け方と例文6選

間違えやすい自己PRと長所の違いとは

自己PRと長所は同じものだと考えている人がいますが、実はこれらには違いがあります。自己PRも長所も自身を売り込むためのものですので、同じだと誤解している人も多いですが、それぞれの意味は違っています。

これらを間違えて答えてしまうと効果的にアピールを進めていくことができませんし、場合によっては質問の意図を理解できていないとマイナスの評価になる可能性もあります。自己PRも長所も就活では重要なものであり、要の存在になるという意味では違いはありません。

しかし両者では決定的な違いがありますので、それらを正しく理解することが大切です。自己PRと長所は一体何が違うのかを知り、それらを上手に使い分けて正しく自身を売り込んでいきましょう。

自己PRと長所の違い

まずは自己PRと長所がどのように違うのかを把握しておきましょう。自己PRと長所は、自分自身のよさを伝えるという点では共通しています。しかし、細部のポイントは異なるため、この違いを正しく把握していないとアピールに失敗することも少なくありません。

自己PRとはどのようなものか、長所とはなにかを知っておくことが、適切に自分のよさを伝えるためのポイントです。それぞれの違いを把握して、正しい内容でアピールできるようになりましょう。

自己PRでは企業目線で貢献できる点を伝える

自己PRは、企業の目線で自分のよさを伝えることが大切です。就職したら自分になにができるのか、自身の強みを提示していかに貢献できるかを伝えましょう。重要なのは、企業目線でアピールするということです。採用メリットを伝えられるかどうかが、重要といえるでしょう。

企業はただ能力のある人を採用したいと考えているわけではなく、自社で活躍し、利益に貢献できる人材を採用したいと考えています。つまり、どれだけ優れた能力や個性をアピールしたとしても、企業目線で自社の利益につながらないと判断されると、評価されない場合もあります。企業がどのような人物を求めているかを調べ、これに合わせてアピール内容を考えていくことが大切です。

自己PRでは具体的な経験やスキルをアピールする

自己PRは自身を知ってもらう、売り込んでいくためのものです。PRはいわば宣伝することでもありますので、自分自身をいかに宣伝できるかがポイントになります。自分を正しく宣伝するためには自分を採用するメリットは何かを伝える必要があります。

自己PRでは具体的な経験やスキルをアピールして、自分を知ってもらい採用するメリットがあることを伝えなくてはなりません。自分はどんな人間であるかを伝えるとともに、企業でどのように活躍できるかも伝えていきましょう。

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長所は自分目線で優れている点を伝える

長所は、企業目線ではなく自分目線でみた優れている点をアピールする項目です。自分目線でアピールするということは、自分が思う自分のよさを伝えるということです。

つまり、自分らしさを伝えることができるなら、評価される項目といえます。自己PRは企業ごとにアピール内容を変える必要がありますが、長所は企業に合わせて内容が変化することはないといえるでしょう。

もちろん、企業でまったく活用できない能力や個性を提示すると、相性が悪いと判断されることはあるため、この点には注意しなければなりません。自己PRで伝えられなかった自分のよさを提示することを意識しましょう。

自己分析を念入りにおこなう

売り込んでいくためには、自分自身のことを良く知ることが重要です。自己PRとは、今まで経験してきたことを、仕事でどう活かしていけるかアピールすることです。その会社にメリットがある社員とはどういう人物なのかを、伝えなくてはいけません。

それには自分自身の深掘りをして、今までどのようなことをおこなって来たかや、その背景にある考え方などをはっきりさせておく必要があります。

短所も把握しておく必要がある

短所もしっかり把握しておくことが大事です。短所とは、自分のダメな部分ではなく、これからどう改善すべきかというポイントなのです。自分自身の改善ポイントをしっかり把握し、それをどうしていかなければならないかが分かっていれば、短所が長所に変わるということもよくあります。

今は未完成であっても、自分がどう努力すべきかを認識していて、その努力によって、更にどういう強みを持つようになるのかが分かっている人物は、企業にとっても大変魅力的に映ることでしょう。短所を把握している人物は、自分の成長するポイントを知っている人物でもあるのです。

正しい自己PRの例文3選

自己PRの正しい意味を知れば実際に自己PRを作成していきましょう。自己PRのポイントは具体的な経験やスキルをアピールすることです。過去にどのようなことを経験したのか、またそれを経験したことでどんなスキルを得ることができたのかを伝えていきましょう。

自己PRは具体的に話し、信頼性を上げることが大切です。どれだけアピールをしてもそれが本当のことであると信じてもらえなければ意味がありませんので、具体性を意識してアピールしましょう。

例文①

私は相手の話をしっかりと聞き、相手の本当の望みを引き出す傾聴力があります。私は大学時代カフェでアルバイトしていました。アルバイト先ではお客様と話をするのも大切な仕事でした。マスターは軽快なトークでお客様を楽しませていましたが、私は話下手だったので、お客様の聞き役に徹しようと考えました。話を聞くにあたっては聞く時の表情や相槌の言葉、質問などに気をつけました。その結果お客様の本当の悩みを聞くことができ、話してすっきりしたと言っていただくこともありました。
私は御社でも顧客の話を聞くことを大切にしたコミュニケーションを心がけ、話を聞くことで信用を築き、顧客のニーズを引き出し活躍したいと考えています。

例文の①では傾聴力がアピールの題材として語られています。コミュニケーション能力と漠然とした能力をアピールするのではなく、その中でも聴く力に限定してアピールすることで具体性を出すことができています。また結論から述べ、アピール内容を明確にできているのも印象深く、高評価でしょう。

エピソードの中ではお客様とのコミュニケーションを考える際にマスターのように軽快なトークではなく、自分は聞き役に徹すると選択しています。自身の能力をしっかりと把握し、自分なりの能力を見つけようとする姿勢から分析能力や向上心がアピールできています。また実際に話を聞くときのポイントなどを具体的に語れているのも好印象です。

例文②

私は新しい環境でも臆さず飛びこみ、そこで成長することができます。私は大学時代にバックパッカーとして旅をしていました。ただ旅をするだけではなく、旅を通して何かを身に付けたいと思い、英語力を身に付けようと考えました。私は英語力を身に付けるために英語圏の国を中心に旅をしました。最初は片言の英語しか話せませんでしたが、現地の人に混ざり、自分から積極的に話しかけることで英語力を上達させることができました。
帰国後自身の英語力を試そうとTOEICを受け、800点を取ることができました。私は御社でもどんどん新しい仕事や環境に挑戦し、そこで大きく成長し、ゆくゆくは企業を引っ張る存在になりたいと考えています。

例文の②では新しい環境に飛び込み、成長できることが題材として語られています。主に行動力がアピールされていますが、行動の結果学びがあるとすることで同時に向上心の高さもアピールできています。エピソードではバックパッカーとして旅をしたことが語られていますが、バックパッカーを通じて何かを身に付けようと考えている点で向上心がアピールできており好印象でしょう。

漠然と行動したのではなく、行動に対してきちんと目的意識を持つことで思考力の高さもアピールできています。また英語を学び、帰国後にTOEICを受験し、能力の高さが証明できているのもポイントです。語学のスキルは能力の程度が分かりにくいですが、TOEICのようにスコアを定量的に示すことで英語のレベルを具体的にアピールすることができています。

例文③

私は異なる意見を受け止め、全員が納得できる代替案が提案できる協調性があります。私は大学時代に野球部に所属していました。野球はチームスポーツでありながら個人の技量も重要なスポーツです。そのため個人練習だけを行うべきという案と結束力を高めるためにもチームとして一緒に練習すべきという案に分かれ、揉めることがありました。私は基本的にはチーム練習を行い、その練習の中で個人練習の時間を多めにとってはどうかと提案し、全員を納得させることができました。
練習の方針が定まったことでチームの士気も上がり、試合に勝つことも多くなりました。私は協調性を活かして御社でもチームを引っ張っていきたいと考えています。

例文の③では協調性が自己PRの題材として挙げられています。協調性があるだけでは漠然としていますが、異なる意見を受け止め、全員が納得できる代替案が提案できるとすることで具体的なアピールができています。協調性は自己PRの題材としても人気ですが、アピールの方法を間違えれば高評価を狙うことはできません。

例文のように能力を限定的かつ具体的にアピールすることが大切です。エピソードでは部活の練習の方針で意見が分かれたとあります。お互いの意見を上手く取り入れ、全員が納得できる案を提案できたことで協調性が本当にあることが裏付けられています。また全員が納得することでチームの雰囲気もよくなり、それが試合での結果につながったことも評価できるポイントでしょう。

正しい長所の例文3選

長所の正しい意味を理解すれば、自身の長所を活かしたアピールを考えていきましょう。長所は自分が考える自分自身の強みですので、こんなことを言うとマイナスになるだろうかなどを心配する必要はありません。

もちろん自身とは全く関係のない能力や特徴、あるいは短所となり得るものをアピールするのはNGですが、それ以外であれば基本的にどんなことでもアピールは可能です。長所では自分とどれだけ向き合えているか、自己分析ができているかが見られていますので、自分らしさを大切にしてアピールしましょう。

例文①

私の長所は好奇心旺盛であることです。新しい環境にも恐れることなく飛び込むことができます。私はもともと弱虫な性格で、自分から行動を起こすことができませんでした。しかし小学生の頃に父にもらった昆虫図鑑に興味を持ち、図鑑で見た虫を捕まえたいと思い行動することで自身の殻を破ることができました。
初めは不安がいっぱいでしたが、思い切って行動すると楽しさが勝ることを知り、今ではどんなことでも挑戦することができるようになりました。私は長所を活かして御社でもさまざまなことに挑戦し、楽しみながら成長していきたいと考えています。

例文の①では好奇心旺盛であることが長所としてアピールされています。長所のアピールの場合でも自己PRと同様に結論から述べることが大切です。例文では冒頭で好奇心旺盛であることを述べ、アピールポイントを明確にすることができています。

冒頭でアピール内容を明確にし、次にそれを裏付けるエピソードと展開されており、文章構成にも問題はありません。エピソードではもともと弱虫な性格であったこと、昆虫図鑑に興味を持ち、興味のままに虫取りに挑戦することで殻を破ることができたとあります。

自身の短所とも呼べる部分を克服することで向上心がアピールでき、原体験を語ることでアピールに信頼性が出ています。不安があっても行動してみることで楽しさが勝ると自身の感情を語ることで独自性が出ており、これも評価のポイントでしょう。

例文②

私の長所はリーダーシップがあることです。リーダーシップを活かしてチームを引っ張り、活気づけることができます。私は大学時代バスケ部に所属しており、キャプテンを務めていました。私はキャプテンの役割としてチームをまとめることを自身に課し、それを実行するにあたって雰囲気を崩さずに楽しくチームを引っ張ることを心がけました。
チームをまとめるのは大変でしたが、笑顔を絶やさず、常にポジティブな言葉を心がけることでチームメイトもついてきてくれました。私は御社でもチームを引っ張る存在として成長し、全員が楽しく働ける職場づくりを目指しながら業績に貢献したいと考えています。

例文の②ではリーダーシップが長所としてアピールされています。単にリーダーシップがあるとアピールするだけではなく、チームを引っ張り、活気づけることができると説明を加えることで自分なりのリーダーシップがアピールできています。

エピソードでは大学時代にバスケ部でキャプテンを務め、キャプテンの役割を自身で考えていますが、ここが評価のポイントです。キャプテンの肩書を持つだけではリーダーシップがあるとは言えませんが、自身の役割を考え、チームを引っ張ること、それをどのように達成するかを考えることでキャプテンとしての自覚をアピールできています。

またそれらを実行し、チームメイトがついてきた実績があることで本当にリーダーシップがあることが証明できています。

例文③

私の長所は社交力があることです。どんな年代の人でもすぐに親しくなることができます。私はおばあちゃん子であり、小さい頃は祖母に連れられ、地域の寄り合いなどに参加しました。そこには自分と同じ年ごろの子や年下の子だけではなく、大人の人も多く、さまざまな年代の人がいました。
さまざまな年代の人に触れることでコミュニケーション能力が向上しましたし、初対面の人とでも臆せず話しかけ、すぐに打ち解けられるようになりました。私は社交力を活かして社会人としての人脈を広げ、さまざまな人と関わる中で成長し、企業の売上に貢献したいと考えています。

例文の③では社交力が長所としてアピールされています。自身の社交力についてどんな年代の人でもすぐに親しくなることができると具体的に説明されており、明るい人間性であることがアピールできています。また根拠付けとなるエピソードも結論とリンクしたものになっており、自身の能力を正しく理解できていることが分かり、好印象です。

エピソードでは地域の寄り合いで自分より年下から年上までさまざまな年代の人と関わったとあります。さまざまな人と関わっていることで社交力がアピールできていますが、ポイントは年下とも関わっていることです。社交力では年上とのコミュニケーションばかりが焦点に置かれがちですが、年下や同年代とも関わっていることで能力の幅広さがアピールできているでしょう。

自己PRと長所を面接の場で適切に使いわけよう

就活では自己PRと長所を問われることは多く、どちらも自身のことを知ってもらい、売り込んでいくためには大切なものです。しかしこれらは似ているようで意味が違っています。それぞれの意味を正しく理解できていないと間違った回答をしてしまう恐れがありますので、必ず正しい意味を理解するようにしましょう。

間違った回答をすれば評価されないだけではなく、質問の意図が理解できていないとされ、マイナスの評価になる場合があります。せっかく魅力的なアピールができても意味を間違えるだけで台無しですので、充分に気をつける必要があります。自己PRと長所は正しく使い分けることができれば面接でも高評価を得ることができますので、それぞれの違いを知って上手に使い分けていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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