企業研究

旭化成の平均年収と生涯賃金|年齢別・役職別の年収・月給・ボーナス推移と業界比較

旭化成における最近の平均年収推移

「サランラップ」でもおなじみの旭化成は、主に繊維やケミカルに力を入れて成長してきました。1970年代には「ヘーベルハウス」を本格展開するなど、住宅事業にも進出。さらに、その後は旭メディカル株式会社を設立し、医療機器事業へも幅を広げていきます。
2010年には、売上高の約4分の3が住宅になるなど、時代と共に変遷してきた企業です。そんな旭化成の気になる年収を公開情報を元に調べてみました。

旭化成とは

正式名称:旭化成株式会社
所在地:東京都千代田区神田神保町1丁目105番地
従業員数:7,356人
平均年齢:43.1歳
平均勤続年数:16.6年
//www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/
※有価証券報告書を参照

平均年齢約43歳と、他の企業平均と比べ若干高いようです。平均勤続年数は16.6年とやや長めです。

近年の平均年収推移

旭化成の近年の平均年収の推移を調べてみました。

年度 平均年収
平成28年 770.0万円
平成27年 922.0万円
平成26年 902.0万円
平成25年 846.0万円
平成24年 893.0万円

※有価証券報告書を参照しています。

ここ5年間の平均年収は、平成26年と27年には900万円を超えていましたが、28年には770万円まで落ち込んでいます。平成24年と25年は800万円台と、年ごとにややばらつきが見られるようです。

旭化成における年齢別平均年収

各年齢ごとの平均年収の推移はどのようになっているのでしょうか。年齢階層別の平均年収と、1歳ごとの平均年収をそれぞれ算出しました。

平均年収の年齢階層別の推移シミュレーション

各年齢の年収推移を5歳刻みで推定し、月給・ボーナス・年収についてそれぞれ推定値を算出しました。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 429.3万円 26.7万円 108.8万円
25~29歳 636.7万円 39.6万円 161.4万円
30~34歳 743.5万円 46.2万円 188.5万円
35~39歳 803.2万円 50.0万円 203.6万円
40~44歳 854.9万円 53.2万円 216.7万円
45~49歳 939.2万円 58.4万円 238.1万円
50~54歳 995.7万円 61.9万円 252.4万円
55~59歳 932.7万円 58.0万円 236.5万円
60~64歳 597.8万円 37.2万円 151.6万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

平均年収の1歳ごとの推移シミュレーション

旭化成の1歳ごとの平均年収の推移をシミュレーションしました。

年齢 月給 ボーナス 平均年収
22歳 26.7万円 108.8万円 429.3万円
23歳 29.3万円 119.4万円 470.8万円
24歳 31.9万円 129.9万円 512.2万円
25歳 34.4万円 140.4万円 553.7万円
26歳 37.0万円 150.9万円 595.2万円
27歳 39.6万円 161.4万円 636.7万円
28歳 40.9万円 166.8万円 658.0万円
29歳 42.3万円 172.2万円 679.4万円
30歳 43.6万円 177.7万円 700.7万円
31歳 44.9万円 183.1万円 722.1万円
32歳 46.2万円 188.5万円 743.5万円
33歳 47.0万円 191.5万円 755.4万円
34歳 47.7万円 194.5万円 767.3万円
35歳 48.5万円 197.6万円 779.3万円
36歳 49.2万円 200.6万円 791.2万円
37歳 50.0万円 203.6万円 803.2万円
38歳 50.6万円 206.2万円 813.5万円
39歳 51.2万円 208.9万円 823.8万円
40歳 51.9万円 211.5万円 834.2万円
41歳 52.5万円 214.1万円 844.5万円
42歳 53.2万円 216.7万円 854.9万円
43歳 54.2万円 221.0万円 871.7万円
44歳 55.3万円 225.3万円 888.6万円
45歳 56.3万円 229.6万円 905.5万円
46歳 57.4万円 233.8万円 922.3万円
47歳 58.4万円 238.1万円 939.2万円
48歳 59.1万円 241.0万円 950.5万円
49歳 59.8万円 243.8万円 961.8万円
50歳 60.5万円 246.7万円 973.1万円
51歳 61.2万円 249.6万円 984.4万円
52歳 61.9万円 252.4万円 995.7万円
53歳 61.2万円 249.2万円 983.1万円
54歳 60.4万円 246.1万円 970.5万円
55歳 59.6万円 242.9万円 957.9万円
56歳 58.8万円 239.7万円 945.3万円
57歳 58.0万円 236.5万円 932.7万円
58歳 53.9万円 219.5万円 865.7万円
59歳 49.7万円 202.5万円 798.8万円
60歳 45.5万円 185.5万円 731.8万円
61歳 41.4万円 168.5万円 664.8万円
62歳 37.2万円 151.6万円 597.8万円
63歳 29.7万円 121.2万円 478.2万円
64歳 22.3万円 90.9万円 358.7万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

旭化成の役職者の年収

役職者の年収について

役職 平均年収
部長 1,277.9万円
課長 999.5万円
係長 761.1万円
20~24歳の一般社員 429.3万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

旭化成の大卒・大学院卒初任給について

学歴 初任給
大卒 22.394万円
修士了 25.652万円
博士了 29.788万円

※リクナビ2018より参照しています。

大学卒では約22万円と平均並みですが、大学院卒では約25万円、博士了となると30万円近くの初任給と高額です。経歴での差が大きくあることが分かります。

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化学業界における年収の傾向と生涯賃金

化学業界とは

化学業界の過去の業界規模の推移は、平成17年から19年にかけて増加しています。これは、中国などアジア市場の需要拡大によるもので、平成20年3月決算で過去最高の売り上げ高を記録しました。その後は原油価格の高騰で収益が減少し、売り上げもアップダウンを繰り返しています。

化学業界の平均年収推移と生涯賃金

年齢 旭化成 化学業界
20~24歳 429.3万円 405.2万円
25~29歳 636.7万円 506.0万円
30~34歳 743.5万円 580.1万円
35~39歳 803.2万円 622.0万円
40~44歳 854.9万円 678.6万円
45~49歳 939.2万円 727.3万円
50~54歳 995.7万円 772.7万円
55~59歳 932.7万円 750.3万円
60~64歳 597.8万円 519.7万円
生涯賃金 3.47億円 2.78億円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

化学業界の中では生涯を通して平均年収を大きく上回っています。30代・40代・50代では約200万円程度多い予測であることが分かります。

年収以外の魅力

旭化成は繊維やケミカルなどを中心にさまざまな分野に力を入れてきた企業です。旭化成の企業展開は凄まじく、多くの子会社を設立してきました。今でも新たな分野を開拓し、研究した自社ならではの商品を販売していくことでしょう。旭化成は有名な日本企業の一つとして今後も躍進を続けていくと思われます。

ここでは旭化成の魅力を年収以外の観点から紹介していきます。旭化成の年収情報を読んでみて就職を検討している場合は、企業研究の材料として活用してみてください。

様々なものづくりに関わることができる

旭化成が手がける事業は繊維事業とケミカル事業、エレクトロニクス事業と大きく分けることができますが、製品一覧にすると製品項目は膨大な量になります。大学で専攻をしたことなどによって得た専門知識があれば、自分の得意とする分野での研究やものづくりが可能なので、自分の学んだ知識を十全に活かすことが可能です。

専門の知識がなければ研究過程などに携わることはできませんが、それでもものづくりに販売や営業という立場を通して携わることができます。一つ一つの製品が、市場から途絶えてしまっては市場に影響を与えてしまうものです。様々なものづくりに携わっていきたいと考えているのであれば、旭化成は魅力的な企業だといえるでしょう。

充実した環境

旭化成は昔からの大企業ということもあって、福利厚生が充実しています。企業規模が大きいのである程度自分が望む勤務地に赴くことも可能で、営業においてノルマといったものは設けられておりません。営業は取引先との円滑な関係を維持していくことが大事なので、話すことが好きな場合は最適な環境といえるでしょう。

大企業なので様々な人がいるため、一概に人間関係は良好だとはいえませんが、ほとんどの環境で良好な関係を築くことが可能です。昔から存在している企業なので、日本企業独特の古い体質があることもありますが、新人であっても自分が挑戦したいと思ったことに挑戦できる風土があります。その場合は同時に発生する責任を負うことになります。

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化学業界の動向


化学業界は好調とはいえませんが、それでも近年では改善されてきたといえるでしょう。原油価格が下落傾向にあるので、平成28年の収益性は4.4%と増えており、原油価格の高騰が落ち着いてからは増え続けています。しかし化学業界の将来の見通しは不透明で、原油価格に大きく左右されてしまうことから、多くの化学業界に身を置く企業でプラントを停止したり、脱原油を図ったり子会社化にするなどの経営改善がおこなわれています。

平成28年の旭化成の売上高は減少していますが、シェアにおける上位維持は変わりません。将来が不透明な化学業界を生き残るために、今後旭化成でも企業内で経営改善に向けてのプロジェクトがおこなわれるかもしれません。

まとめ

旭化成は、日本で初めて水力発電からアンモニアを合成することに成功するなど、合成化学や化学繊維事業からスタートています。現在では繊維・ケミカルなどの「マテリアル」、「住宅」「ヘルスケア」という3つの領域で展開するようになりました。化学業界でも三菱ケミカル、富士フィルムなどとともに5大化学業界の一つとして成長し続けています。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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