企業研究

【隠れ優良企業の特徴3つ】就職後に後悔しない企業の探し方

「優良企業」とは

「優良企業」の定義は人によって様々です。株主にとっては「投資する価値があるか、売上が良いか」、ユーザー(顧客、消費者)にとっては「利用する価値があるか、信頼できるか」、そして社員にとっては「給与に満足できるか、離職率が高くないか」などと定義されます。

優良企業に就職したいと漠然と考えていても、その実態を理解しないまま就職したところ、入社前の理想と入社後の現実のギャップで悩む人も多いです。そのギャップから転職してしまう入社3年未満の社員の離職率は高くなっています。

まずは「自分にとっての優良企業とは何か」を知りましょう。「何をもって優良企業と感じるか」は人それぞれです。自分が特に何を重要視したいのかによって自分にとっての優良企業もまた変わります。そのため本記事を参考に、自分に合った企業を見つけていき、納得のいく就活にしましょう。

実は優良企業に明確な定義はない

就職するのであれば優良企業と考えている人は多いですが、実は優良企業には明確な定義はありません。「給料がいいことを優良企業」とする場合もあれば、「残業などが少なく、ワークライフバランスが取りやすい企業を優良企業」と呼ぶ場合もあります。また「倒産の心配のない経営が順調な企業を指して優良企業」と呼ぶ場合もありますので、決まった定義はないことを覚えておく必要があります。

好条件ばかりを求めてしまい、なかなか志望先の企業を絞り切れていない人は多く、そもそも志望する企業すら見つけられていない人も多いです。明確な定義のないものにぴたりと当てはまるものを探すのは困難を極めますので、ある程度は妥協が必要な場合もあることを覚えておきましょう。

「優良企業」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「優良企業」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

一般的な優良企業の4つの定義

一般的な優良企業の4つの定義

先述の通り、優良企業の明確な定義はありません。人によって仕事に求めるものは違っていますし、優良企業の条件も違ってきます。

しかし自分に合った優良企業を自分自身で決めることはできます。そのため自分の中で優良企業と呼べる基準は何かを決めて志望先を選ぶことが大切です。誰かにとっての優良企業が自分にとっても優良企業であるとは限りませんので、自分ならではの基準を作ることが大切です。

そこで一般的に優良企業と呼ばれている特徴を参考に、仕事をする上でこれだけは絶対に欠かせないという条件を考え、それを基準に「自分にとっての優良企業とは何か」を探していきましょう。

1.定時で上がれて残業が少ない

優良企業の基準としては、定時で上がれて残業が少ないことが挙げられます。企業ごとに定時の時間は違っていますが、基本的には一日の労働時間は就業規則などで決められています。しかし必ずしも定時で上がれるとは限らず、残業をしなければならない場合も多いです。特に忙しい業界や繁忙期などであれば、残業は当たり前という企業も少なくありませんので、毎日残業をしなければならないこともあります。

また毎日残業でも30分や1時間程度であればそれほど苦ではありませんが、毎日数時間残業するのが当たり前な企業も、少なからずあります。残業がない企業は働きやすいですし、あったとしても時間が短ければ働きやすく、優良企業だと言えるでしょう。

「残業」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「残業」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

2.収入が安定していて残業代も支払われる

収入が安定していて、残業してもしっかりと給与が出ることも、優良企業の基準のひとつです。仕事をする上ではどんな仕事をするか、自分がしたい仕事ができるかも大切ですが、やはり給与も大切になります。どれだけ仕事の満足度が高くても、給与が低かったり、安定しないなどの理由で生活が立ち行かなくなっては生きていくことができません。そのため安定して給与がもらえることは重要です。

また企業によっては残業をしてもすべてサービス残業となり、残業代が支払われない場合もあります。残業があること自体は仕方ない場合も多く、繁忙期であればどれだけ優良企業でも残業があることも多くなります。問題は残業代がしっかりと支払われるかどうかですので、サービス残業の有無も確認しておきましょう。

3.福利厚生が充実している

仕事をする上では給与も大切な水準になりますが、それだけではなく福利厚生も大切です。福利厚生がしっかりして保障されている企業は優良企業と言えますし、これがどれだけ充実しているかによって志望する企業を選ぶ人も多いです。福利厚生が充実していれば、仕事もしやすいですしプライベートも充実させやすくなります。単に給与が良いだけではプライベートの充実までは図れない場合も多いですし、福利厚生については必ずチェックしておく必要があります。

給与などは努力次第で昇給もありますし、増やすことができますが、福利厚生に関しては基本的に入社時から変わることがない場合が多いです。優良企業の基準として福利厚生が充実しているかどうかは重要になりますので、これも忘れずにチェックしておきましょう。

4.定着率が高く離職が少ない

離職率の高い会社は、働く環境や業務量、人間関係に何かしら問題がある場合が多いと言われています。離職する理由としては自身のキャリアアップや他の企業からの熱烈なオファーなど、その人にとってポジティブな理由もあります。しかし、離職率が高いと聞くと、初めに紹介した環境や業務量、人間関係が悪い場合も多くあります。そのため、定着率が高いと、職場環境がいいや人間関係にトラブルが少ない可能性があるため、優良企業だと言うことができます。

隠れ優良企業の3つの特徴

隠れ優良企業の3つの特徴を表した図

大手優良企業を一般的な優良企業とすると、隠れ優良企業とは主に知名度の低い中小企業の中の優良企業を指します。大企業と中小企業の違いとは、資本金や出資金、従業員数ですが、優良企業かどうかの指標にはなりません。

以下に隠れ優良企業の特徴をまとめました。自分が重要視したい点と照らし合わせ、どのような企業に就職したいかを定めていきましょう。

1.健全な企業経営をしている

会社が一丸となり経営方針に従っている企業です。一概に経営状態の良し悪しだけでは決まらず、上層部が経営意欲を持ち明確な計画・方針を打ち出しおり、その理念が社員に浸透しているかが重要となっています。

しかしそのようなことは、会社のホームページや企業説明会などの話だけではとても判断がつくものではありません。離職率や直近の社員の増減数、そしてなにより現場の社員の働く姿や実際に声をお聞きして見定めましょう。

会社の内情を把握することは、入社した社員ですら1年や2年では難しいですが、入社して数年たった後に気づき後悔してしまうという可能性もあります。現場で働く社員と積極的にコミュニケーションをとる機会を得て、文面では把握できないことを聞き出しましょう。

2.一定水準以上の年収がある

全国の平均年収は400万円前後、東京都では600万円前後を例年推移しています。高い給与がなくてもやりがいがあればどんな企業でも働きたいと考える就活生はたくさんいますが、新卒採用の離職率は例年約3割を推移している事実もあります。

その中には社会人として生きる中で高い給与が必要になったり、やりがいが感じられなくなってしまったといったミスマッチから離職する人が多く含まれます。給与とやりがいを切り離して考えず、将来のビジョンを見据えた上で自分に必要なお金というものを一度考えてみましょう。

3.充実した労働条件がある

  • 年間休日が少ない
  • 拘束時間が極端に長い
  • 残業代が適切に支払われない
  • 離職率が極端に高い
  • パワハラ・セクハラが横行している

逆にブラック企業と言われる企業の労働条件はどのようなものでしょうか。ブラック企業の定義というのは曖昧なものですが、一般的には上記のような労働条件がブラック企業であると言われています。

このような問題がないのが隠れ優良企業の特徴となっていますが、この点は一般的な優良企業と大きな違いはありません。言い換えると、このような条件が整っている会社でないと優良企業とは言えません。

ワークライフバランスという、仕事と私生活の両立がとれた状態を示す言葉があります。社会人が1日の多くの時間を過ごすのが職場ですので、充実した労働条件がある企業が優良企業であると言えます。

隠れ優良企業を探す3つの手がかり

隠れ優良企業を探す3つの手がかりを表した図

隠れ優良企業の魅力や特徴を伝えてきましたが、ではどのようにしたら隠れ優良企業を探すことができるでしょうか。一般的な優良企業、隠れ優良企業をリストアップすることは簡単ですが、そこに就職できたとしても万人の正解にはなりえません。

重要なのは「自分にとって優良企業かどうか」です。向き不向きや企業に何を求めるかでその人にとっての優良企業は変わるでしょう。以下に自分にとっての優良企業を見つけるための手助けとなるような3つの方法を解説します。

1.BtoB企業をチェック

BtoB企業とは、法人または企業相手中心に取引を行っている企業です。 企業が取引相手の場合、1度取引が成功すると長期案件となることが多いため、安定した収益を得ることができるようになります。

BtoC企業のように消費者が相手の場合には、広告やCMをどんどん流すことが収益につながるため自然と知名度が高くなり、それに伴い応募の倍率も高くなってしまいます。

BtoB企業とBtoC企業の差は認知度であり、優良企業かどうかの差ではないと言えます。認知度が低く競争率の低い場合が多いBtoB企業をチェックしておくのは、隠れ優良企業を見つける1つの方法です。

「BtoB企業」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「BtoB企業」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

2.離職率をチェック

さまざまな優良企業の特徴の中でも、離職率に関しては特に重要視しなければならないポイントとなります。例えば、「給与が水準以上かつ十分な年間休日が保障されているが、離職率が高い企業」があったとして、何か大きな問題があるのではないかと疑わなければなりません。離職率は東洋経済新報社が出版している「就職四季報」にて確認することができます。

全ての労働条件が高い水準であれば、自然と離職率が0%に近くなります。離職率が高い場合には必ず理由があります。一生付き合っていけるような企業と出会うためにも、離職率は外せないチェック項目です。そのためにも企業研究には特に力を入れましょう。

「離職率」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「離職率」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

3.ネットで情報収集

インターネットの普及により、多くの情報が誰でも手に入れられる状態になっています。ホワイト企業ランキングや口コミサイトでは盛んに情報が発信されており、中でも口コミサイトや2chでは内情を知る人間でなければ知りえないような情報が含まれている場合もあるため、参考にしてもよいでしょう。

しかし、インターネットの情報とは根拠がなく真実かどうか確かめる術がない場合が多いです。「その情報源が信用できる個人や企業であるのか」「そのデータはどのような統計を取っているのか」など、インターネットで情報収集を行う場合には情報に振り回されないためにも、自分で考えて取捨選択するようにしましょう。

自分に合った優良企業を見つけ納得のいく就活にしよう

大手企業に勤めることが優良企業に勤めることではありません。優良企業とは人それぞれ定義が異なり、それを見つけるには相応の努力が必要となります。また就職活動とは、今後の人生を大きく左右するものであり、真剣に取り組まなければなりません。

真剣に取り組んだ就職活動というものは希望の企業に入社するためのものだけではなく、必ず入社後にも役に立つものです。自分に合った優良企業を見つけて納得のいく就活にしましょう。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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