就活その他

日本流脱出計画。アメリカ流就活を実戦する。

日本だけでなく、世界を見よう

世界を見よう。
僕らが何か意思決定をするのに日本だけしかしらないのは不十分である―――。

こんにちは。山口です。私は大学生時代に世界一周をしており、世界中の若者と交流してきました。そこで気付いた日本と世界の違いにクローズアップして紹介していきたいと思います。英語が話せるだけの人材が"グローバル人材"ではないことはもう気付いていることでしょう。

悩んでいる暇があったら旅をしよう。旅は悩んでいる暇を与えてくれない。
単語を覚えている暇があったら会話をしよう。海外の人とは会話の中にこそ学びがある。
海外で働きたかったら、海外に行こう。日本にいたら日本で働くことになる。

このメッセージが伝わるような記事を書いていきたいと思います。海外に興味ある方もそうですが、日本で働きたい方にもワークスタイルの多様化と共に、従来の常識とは異なる方法をキャッチアップしておくことは必要だと思うのでぜひ、最後まで読んでいただけたら幸いです。

今回はアメリカの学生に学ぶ"日本では新しい"就活方法について書きたいと思います。

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即戦力を求めるアメリカの新卒採用

日本では、大学を3月に卒業して4月から新入社員としてみんな一斉に働く"新卒一括採用"が一般的ですよね。春先になると新入社員のフレッシュな姿をよく目にします。一方でアメリカでは、"通年採用"になっていることは周知の事実だと思います。

なぜアメリカが"新卒一括採用"ではなく"通年採用"を行なっているのでしょうか。理由は主に3つあります。

1.ダイバーシティ
多様な人種、ライフスタイルが確立され、柔軟なキャリア構築に対応できるように。卒業の時期も異なるし、ギャップイヤー等で卒業と同時に就職しない方も多くいます。時期に合わせるなんて非効率なことはしません。

2.トライアル
ジョブ(インターンシップ)を通じてからの採用なので、一括では行えません。しっかり一緒に働いてから中身を見る採用がメインだということですね。

3.プロフェッショナル
人事部が採用するのではなく、事業部や専門職ごとに採用する場合が多いのです。基本的に学業と関連性の高い職業につきます。誰もがポテンシャルよりもその瞬間のスキルを見ます。

日本では新卒として入社すると研修などでしっかりと教育してもらえることが多いですが、アメリカでは即戦力であることを重視します。
その理由としては、仕事に必要なスキルや人材がはっきりしているため、その人がそのスキルを持っているかいないかの二択しかないからであり、終身雇用という文化もないため転職を前提に採用設計がされているからです。

アメリカでは日本に比べて退職率が高いため、急に人手不足になることも多くあります。欠員が出たときにすぐ補充する必要があり、必要なときに必要な人材を入れるため、経験やスキルを持った人間でないと厳しいという現状があります。

在学中にはインターンや契約社員といった形で早い段階から実務経験を積む機会が多く用意されています。大学卒業して急に社会に出るケースは稀で、学生の間にある程度の社会経験を積むことが多いです。インターンやバイトから社員になるケースもごく普通ですので、しっかりと社風や業務内容を知った上で入社できるため、企業とのマッチング率向上、離職率の低下にも繋がる点はとてもいいですね。

日本では珍しいアメリカ流

なぜ日本ではされなかったでしょう。新卒一括採用は便利だし、費用対効果も高く、右肩上がりの時代にはマッチしていました。しかし、今は違います。まだまだナビサイトに依存しているだけであと5年もすればなくなるのではないでしょうか。
実際にベンチャー企業や大企業でも時代変化のキャッチアップが早い企業は一括採用はしている"ふり"だけして、スカウティング採用、スキル採用、限定採用など様々な動きをしています。海外の50名程度の超優秀な学生に会うためだけに数百万払う企業もあるぐらいです。大学生間での格差も広がりつつあり、"一括"では括れなくなってきている現状もあります。

一方で学生も多様化していますよね。
休学、留年、内定辞退等ネガティブなものだと捉えられてきましたが、最近ではポジティブかつ戦略的に活用する学生も増えてきていると感じます。自己発信する場所もITによって数倍になり、人のネットワークは可視化され、選択肢は本当に無限になりつつあります。ITデジタル化は急速に時間、空間の制限を越え我々をエンパワメントしてくれます。

先ほどの上記3つのアメリカ流は実は日本でも確実に広まってきています。

1.ダイバーシティ
まず全学年対象の就職イベントは年々増えています。さらに東大の秋入学、ワタミやネスレの一年生から採用、ギャップイヤーの浸透、留学の普及。これら全てがより一般的になればすぐにでも"4月"だけに採用するなんて言えなくなりますよね。

2.トライアル
長期インターンの数圧倒的に増えてきています。倫理協定の変更でサマーインターンも長期1週間から一か月のものも増えていますし、内定者バイト等の制度も充実してきたように感じています。学生も企業も就職する前も、就職した後も相互に選びあっているということを決して忘れてはいけません。

3.プロフェッショナル
最近注目の"エンジニア"はまさにこれに当てはまりますよね。他にも文系の皆様は知らないと思いますが、就活市場でかなり需要の高い"機電系"というプロの卵たちもいます。さらに数学や金融工学を学んでいた学生しか受けられない"アクチュアリー"や"データマイナー"など理系では多いですよね。文系でいうと、"ファイナンス","アカウンティング"や"ヒューマンリソース"などの分野で専門職採用を行う企業が出てきましたね。

アクティブに活動して、さまざまな学生にあっていると本当に上記のような学生は多くいます。海外でインターンしている方も当たり前のようにいます。きっとこれがこれからの基準になっていくのではないでしょうか。

今回は”アメリカの就活事情”から、
新しい就活スタイルをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事で書いてあることは事実です。まだまだ少ないかもしれませんが、事実であり、いかに向き合うかだ大事だと思っています。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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