就活その他

【就活とは】事前におさえておきたい流れと大切なこと3つ

就活とは

「就職活動を始めたいけど、何から始めたらいいのかわからない。」
「就職活動の進め方がわからない。」
「企業に応募したいけど、どうやって応募したらいいのかわからない。」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では就職活動の進めた方とポイントを詳しく解説していきます。合格を勝ち取れるようにまずは就活の流れを理解しておきましょう。

就活とは何かを知るためには、まずは言葉の意味を知っておかなければなりません。就活とは就職活動の略称であり、主に大学生・大学院生が卒業前に企業から内定をもらうためにおこなう活動を指します。

もちろん大学生・大学院生だけではなく、高校生や専門学生が就職するためにおこなう行動も就活と呼びます。広く考えれば、就職するための行動すべてを就活と呼ぶこともできますので、広義な意味を持つ言葉です。

就活ではエントリーシートの作成に力を入れる人が多い

就職活動で力を入れて取り組んだことのアンケートのグラフ

【調査概要】
調査期間:2020年7月17日〜8月14日
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:2021年に大学を卒業予定のキャリアパーク(https://careerpark.jp/)会員
有効回答数:143名

「就職活動で力を入れて取り組んだこと」のアンケートでは、「エントリーシート」「自己分析」と回答した人が約3割と最も多く、ついで「企業研究」「面接対策」の回答数が多い結果となりました。

「エントリーシート」のような合否に直接的な影響を及ぼす項目に力を入れて取り組んでいる人が多いことがわかります。つまり合格を勝ち取るために「エントリーシート」、もしくはその作成のための「自己分析」に時間をかけて取り組む必要があったことを意味しています。

「エントリーシート」「自己分析」はいつどのタイミングで取り組む必要があるのでしょうか。一般的な就活の流れで確認しておきましょう。

一般的な就活の流れ

結論からお伝えすると就活の進め方は人によってそれぞれであり、どんな方法で進めたとしても結果的に就職することができれば問題はありません。しかし闇雲に進めるだけでは成果が得られない場合も多いですし、就職先を決めることができたとしても、自身の納得のいかない結果に終わる可能性もあります。

一般的な流れを知ることで効率的、かつ自身が納得した就職先を目指すことができますので、まずは基本的なやり方を身に付けておきましょう。

あなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活は、自分の強みを活かせる職場を見つけることが大事ですが、どの職業が本当に自分に合っているのか迷うことはないでしょうか…?

そんなときは、「適職診断」を活用してください。
自分の性格や適性を客観的に理解し、自分に合った職業と合わない職業を特定できます。

志望する職業と自分の相性をチェックして、自分らしく働ける環境を見つけましょう。

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①自己分析

就活を進めるうえで、一番最初にしなければならないことは、自己分析です。まずは、自身がどのような人物なのかを改めて考えることが大切です。自分のことは自分が一番知っていると考える人は多いですが、必ずしもそうであるとは限りません。

自分自身とじっくり向き合う機会はそれほど多くはありませんし、いざじっくり向き合ってると知らないことがたくさん出てくることもあります。自己分析では長所、短所、向いていることなど、自分についての情報をとにかくひとつでも多く引き出していきます。

自己分析によって引き出された情報は就活を進めるうえで核となるものですので、しっかりと整理しておくことが大切です。まずは自分を知り、就活の核を作っていきましょう。

自分史を作り過去を振り返る

自己分析といっても何をすべきかわからない人は多いでしょう。「自分のことなんてわざわざ分析しなくてもわかりきっている」という人もいるかもしれません。しかし、そういう人ほど自分のことをわかっていません。自己分析をするには、まずルーズリーフやノートなどに自分史を書き出しましょう。

小学校、中学校、高校、大学と大きく区切り、その頃の自分が好きだったもの、やっていた部活、あこがれていた職業や人など、とにかく何でも書き出してみましょう。そうして出来上がった自分史をもっと深く掘り下げて、自分の強みや弱み、やりたいこと、やりたくないことなどを明確にしていきます。そうすることで、意外と知らない自分のことを知ることができるようになるのです。

②業界・企業研究

自己分析が終われば、次に業界・企業研究を進めていきます。業界・企業研究では言葉の通り、業界についての知識を蓄え、企業についての理解を深めていく作業です。業界、企業への理解を深めれば、気になった企業や業界での仕事が、本当に自分がやりたい事なのか考える必要があります。

日本には数多くの業界、企業がありますが、就活で最終的に就職できるのは1社だけです。選考を受けた企業に必ずしも合格するわけではありませんので、完全に1社に絞り込む必要はありませんが、ある程度は志望する企業を絞り込んでおく必要があります。

すべての業界、企業の選考を受けることはできませんし、就活にはそれほど多くの時間の余裕はありません。気になる業界・企業が本当に自分に合うか、自分のやりたいことかを考えておきましょう。

説明会に参加する

企業について調べるためにインターネットを活用する人は多いでしょう。しかし、ネット上の情報は豊富な分嘘も多いため、頼りきりはよくないです。せっかくの機会なので、企業説明会や業界の説明会に参加しましょう。企業説明会は大きめのホールや会館などで合同説明会(合説)として開催される場合もありますし、単独の説明会もあります。

場所は企業の本社であったり、どこかの貸し会議室であったりしますが、企業の担当者が大学まで来て説明会を開催することもあります。やりたいことが定まっていない人は、多くの企業の説明会が一箇所で開催される合同説明会がおすすめです。逆に、進みたい業界や志望企業が決まっている人は、よりじっくりと話が聞ける単独の説明会がおすすめです。

③OB・OG訪問

企業研究のために、OB・OG訪問を活用するのもおすすめです。例えば、年の離れた採用担当者だと「とっつきにくい」「質問しづらい」と思ってしまうこともあるでしょう。それに比べて、OB・OGの社会人なら年齢も近く、話しやすい人が多いはずです。

また、実際にその企業で働いている人と話すことは、企業を知るうえで大きなポイントになります。職場にどんな人がいるのか、環境・雰囲気を感じ取れるでしょう。OB・OG先は就職支援課にある資料を元に情報を集めるのがおすすめです。

質問を用意しておく

企業説明会やOB・OG訪問をする際は、事前に質問を用意しておきましょう。質問がないということは、興味・関心が無いということと同義です。「何か質問はありませんか」という問い掛けに対し、ひとつの挙手もなければ説明会の担当者はガッカリするでしょう。企業に興味があるなら、知りたいことは山ほどあるはずです。

事前に手帳などに質問を書き出しておき、説明を聞く中で疑問に思ったことを追加で書き留めるようにしましょう。重要な質問に印をつけておけば、限られた時間の中でも効率よく質問ができます。説明会の状況にもよりますが、他の質問者にも配慮し、1人だけで質疑応答の時間を使い切らないように注意しましょう。

④ESや履歴書の作成

気になる業界や企業が見つかれば、それらの企業にエントリーして、選考を受けなければなりません。企業の選考を受けるためには、まずは書類選考に応募しなければならず、応募するためにはESや履歴書が必要になります。

すべての企業で必要なわけではありませんが、ESや履歴書を求める会社は多いため、志望動機や自己PR以外を書きあげて、ストックを用意しておくとよいでしょう。就活では数多くの企業を受けることになりますので、かなりの枚数のESや履歴書が必要になります。

これらを1枚書き上げるのには時間がかかりますし、企業ごとに提出期限が設定されています。就活では時間との戦いになることも多いので、スムーズに進めるためにはストックを欠かすことはできません。

あなたにぴったりな職業は〇〇です。

適職診断はもう試しましたでしょうか?就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

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空欄をなくし丁寧に作成する

企業の新卒採用に応募する際、ES(エントリーシート)や履歴書の提出は必須と言えます。一般的な履歴書で大丈夫な場合と、企業独自のESなどへの記入が求められる場合があります。ESや履歴書は、特別な指定がなければ手書きでもパソコンで作成したものでも大丈夫です。どちらにしても、空欄をなくし丁寧に作成しましょう。

期限遅れや誤字脱字はもちろん、書類の汚れやなどもマイナス評価の原因になりえます。「そんなことで」と思うかもしれませんが、「当たり前のことができない」というのは大きなマイナスです。志望動機などの内容でプラスの加点を狙うのももちろん大事ですが、マイナスの要因をなくすことにも注意を払いましょう。

⑤書類選考通過後に面接

企業にエントリーし、ESや履歴書を提出し、書類選考に通れば、面接がおこなわれます。一次面接から最終面接までは、企業によって面接の回数が変わりますので、一概に何回と決まってはいませんが、複数回あることは確かです。

それぞれの面接によって特徴がありますし、回数を重ねるごとに面接官の年齢も上がる傾向にあります。最終面接では社長や専務、役員との面接になることも多く、普段より緊張度は高まりますので注意が必要です。

また面接といってもさまざまな形式があります。面接官と1対1、あるいは学生1対面接官複数の個人面接があれば、学生が複数いる集団面接もあります。面接以外でもグループワークや適性検査、筆記試験がおこなわれるなど、企業によって選考の内容はさまざまです。

身だしなみやマナーに気を付ける

面接の際は、身だしなみとマナーのチェックを忘れないようにしましょう。身だしなみというのは、「オシャレかどうか」ではなく「清潔感があるかどうか」です。ボサボサの髪やシワだらけのシャツ、着崩したスタイルでは印象が悪いです。「黒髪・黒スーツの型にはまった就活スタイルは嫌い」という意見の就活生もいるかもしれませんが、多くの企業は「常識」と「協調性」を重んじます。

「個性的」と「非常識」は違うのです。きちんとスーツを着て髪型を整え、清潔感のある服装を心がけましょう。面接の際は、入退室のマナーや受け答える際の仕草や表情も見られます。質問への対策だけでなく、面接の練習もしっかりして臨みましょう。

就活をするうえで大事なこと3つ

就活の一般的な流れを知れば、就活をするうえで大事なことを知っていきましょう。就活の流れを知っておけば、ある程度は順調に就活を進めることはできますが、それだけで攻略できるほど就活は簡単なものではありません。

途中で行き詰まりを感じてしまうことも多いですし、流れに沿って取り組んでいても、うまく進めることができない場合もあります。就活を上手に進めていくためには、就活をするうえでの心構えを知っておくことが大切ですので、何を大事にすればいいのかを知っておきましょう。

①ミスマッチを防ぐ必要がある

せっかく入社した企業にも関わらず、すぐに辞めてしまう新入社員というのはどの企業にもいます。すぐに辞めてしまう原因の多くは「ミスマッチ」です。入社してから「こんな書類仕事ばかりなんて聞いていない」「開発部門を希望したのに現場で接客なんて嫌だ」など、どちらに落ち度があるかはともかく、すぐに辞めてしまうのはお互いにとって損失になります。

それを防ぐためにも、事前に気になる点はしっかりと質問をし、自分の考えを伝えておきましょう。「本音を伝えると落とされるかも」と思い、嘘で塗り固めた自分で内定を獲得する人もいるようですが、嘘をついて入った企業で長続きするでしょうか?嘘をつかないと入れない企業なら、そもそも合っていないのでしょう。

企業選びの軸を明確にする

企業選びの軸が定まっていない人は、受けてきた企業を並べれば大抵すぐにわかります。例えば「銀行、商社、証券会社、製薬会社、製菓会社を受けてきました」となると「君は一体何がしたいの?」と思われるでしょう。「目についた企業に片っ端からエントリーした」のであれば、そのやり方は良くないです。

就活の軸、企業選びの軸が明確でない就活生は「どの企業にも本気でない」ことが多いためです。とはいえ、一見バラバラに見える業種でも、経営理念や方針など、どこか共通点がある場合もあります。自分がなぜそれらの企業を選んだのかしっかりと説明できるのであれば「就活の軸がある」といえます。就活・企業選びの軸を明確にして、的を絞ってエントリーしましょう。

②不採用が続いてもあきらめない

就活をするうえでは、不採用が続いてもあきらめないことが大切です。不採用を大量にもらってしまうことはざらであり、1社受けただけで内定がもらえるケースはほとんどありません。10社受けても1社も合格しないこともありますし、50社、100社と受けても内定がもらえないこともあります。

就活では不採用は当たり前にあることですので、自分をダメだと思わず、ひたむきに就活を続けることが大切です。不採用になってしまうのは、ダメだからではなく、単にその企業との相性が悪いからでもあります。企業は優秀な学生を採用したいと考えていますが、それだけではなく企業との相性の良さも見ています。優秀な学生がすべての企業から内定をもらえるわけではありませんので、相性の良い企業が見つかるまで根気よく就活を続けましょう。

自己分析や企業研究を見直す

不採用が続くということは、もしかすると相性の合わない企業や業界を狙ってしまっている可能性があります。心当たりがある人は、まず自己分析を見直しましょう。自分がどのような人間なのか、何の業種に向いているのか、何をしたいかなどをもう一度見直してみると、ヒントがあるかも知れません。

「○○学部だから」といった理由で視野を狭めてはいませんか?ただの憧れだけで「首都圏だけ」に狙いを絞ってはいませんか?もしそういうことがあるなら、一度視野を広げて企業研究や業界研究をやり直してみましょう。はじめから視野を狭めるのではなく、広い視野から徐々に的を絞るようにしていきましょう。思ってもみなかった分野への興味が一気に湧いてくるかもしれません。

③学業やプライベートにも力を入れる

就活を進めるうえでは学業はもちろん、プライベートにも力を入れることも大切だと覚えておきましょう。新卒の就活では学校を卒業することを条件として、採用が決定しています。

せっかく内定をもらうことができても卒業できなければ働くことはできませんし、それが原因で内定取り消しになってしまうこともあります。まずは卒業することが大切ですので、就活と学業をバランスよく進めることが大切です。

また勉強に就活と忙しくはありますが、プライベートもしっかりと楽しみ、適度にリフレッシュをすることが、就活をスムーズに進めるコツでもあります。いっぱいいっぱいになると何事もうまくいきませんので、適度なリフレッシュを心がけて就活を上手に進めていきましょう。

就活の予定を詰め込み過ぎない

就活をしているとスケジュール帳がどんどん埋まるでしょう。ぎっしり埋まったスケジュール帳を眺めると充実しているように思えるかも知れませんが、それでは体調を崩してしまいます。就活中は「社会人らしさ」が求められるかもしれませんが、あくまでもまだ学生なのです。学業をおろそかにして卒業できなくなると本末転倒ですし、友人や恋人と過ごす時間もリラックスのためには必要です。

休むことも自己管理の一環だと心得ておきましょう。数十分~数時間の面接や説明会も、場所が県外ならば1~2泊することもあります。その道中、天候や事故などの影響で帰れないこともあるかもしれません。就活の予定を詰め込みすぎるとそれらの予定が一気に狂ってしまうこともあるため、就活で遠出をする際はスケジュールに余裕を持たせましょう。

就活の流れを把握してスムーズに進めよう

就活は時期がくれば、周囲に流されてスタートさせる人が多いですが、成功させるためには就活とは何かを正しく理解しておくことが大切です。就活は生きていくうえでは避けることができないことですし、避けられないからこそ上手に進めて、より良い成果を上げる必要があります。

漠然と進めていて成功するほど、就活は甘いものではありませんし、仮に就職先が決まったとしても、働き始めてから後悔する可能性もあります。就活はただ就職できる企業を探すのではなく、自分に合った企業を探すことが大切です。

就活の流れを知り、それに沿って進めれば、自分に合った企業を見つけることができます。就活の流れを知り、就活を進めるうえで大事なことは何かを把握して、良い結果を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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