身だしなみ

【スーツのポケットまで面接官は見ている】正しいマナーと注意点

就活ではスーツのポケットまで見られている

志望する企業の面接前に、寝グセはついていないか、ヒゲはきちんと剃られているか、スーツにシワがないか、ネクタイは曲がっていないかなど、身だしなみを整えるのは当たり前のことですが、意外と忘れがちなのがポケットのマナーです。面接官は、履歴書の内容や面接での受け答えだけでなく、ポケットのマナーのような細かい部分までチェックしています。

一緒に会社を盛り上げていくメンバーの一員として、そうした社会人としての最低限のマナーが守られているのかも重要視し、合否の判断材料にしているのです。思いのほか見落としがちなポケットのマナーを守ることにより、面接官に良い印象を与えるのは当然の話になります。そんなポケットの正しいマナーをお伝えしていきます。

スーツのポケットの種類とマナー

ジャケットの表側にある蓋つきのポケット、胸ポケット、ズボンのポケットなど、スーツの至るところにポケットがあります。そしてそのひとつひとつに、守らなければならないマナーがあるのです。

しかも、スーツやネクタイの色・柄のように、新卒の就活時と入社後のビジネスシーンやフォーマルな場所でも、マナーに相違があります。細かい話ではありますが、一度覚えてしまえばすぐにでも実践できるマナーですので、習得しておきましょう。

ジャケットのフラップは屋内では入れ屋外では出す

「フラップ」とは、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、ジャケットのポケットの蓋を意味します。雨やホコリよけとして、屋外で活躍するものですので、屋内ではポケットの内側に入れておきましょう。

屋外では、ポケットの中が汚れないように、出しておくのが一般的なマナーです。もちろん、屋内に入ったら、しまうことを怠ってはいけません。面接時だけでなく、面接する企業の近くの喫茶店で、たまたま人事担当者にマナーが守られていないところを見られてしまったら、内定の有無に関わってきてしまいます。

決して難しいことではありませんので、「いい加減」「礼儀を知らない」といった印象を持たれないように、フラップのマナーは頭に入れておきましょう。

ジャケットの胸ポケットには何も入れない

もちろん、胸ポケットにもマナーがあります。結婚式・二次会などのフォーマルな場やビジネスシーンでは、ポケットチーフを入れることもありますが、就活の場合は、避けたほうが良いでしょう。

また本来、胸ポケットは、ポケットチーフを入れるための場所ですので、「すぐにとり出せる」という理由だけで、万年筆やボールペンを差してはいけません。なにかしらの書類やテストに記入する際、便利といえば便利ですが、筆記用具はきちんとペンケースに入れておきましょう。

とはいえ、ポケットチーフに関しては、企業柄や人事担当者によっては、NGと断言できるわけではありません。ですが、就活生らしいフレッシュな印象という利点がなくなってしまうので、胸ポケットは空のほうが望ましいです。

ズボンのポケットも空の方が良い

プライベートでは、履いているジーンズやチノパンのポケットに、財布やスマホを入れる方も多いのではないでしょうか。けれども、スーツ着用時のズボンのポケットには、なにも入れないのが一般的なマナーだと頭に入れておいてください。

そもそもスーツでは、どのポケットも空にしておくのが基本です。ポケットがパンパンに膨れ上がった失礼な格好は、相手に不快な思いを抱かせてしまい、財布やスマホのような重量のあるものを入れておくと、傷みや型崩れなどスーツの寿命を縮めてしまいます。

面接に出向く際は、ビジネスバッグを持っていくので、その中に、自宅や自転車のキー、カードケースなどの小さな物ですらも、しまっておくようにしてください。

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ポケットが縫い付けてあるのは型崩れを防ぐため

初めてスーツやジャケットを購入した時、ポケットやベント(ジャケット腰部の切れ目)が縫い合わされていることに、疑問を持ったことはないでしょうか。その部分は、「しつけ糸」と呼ばれているものです。縫製の工程上、必要不可欠なことでもありますが、仮の糸を縫い付けることにより、キレイな状態を維持し、型崩れなどを防ぐ効果があるのです。

スーツのポケットはそもそも使用しないとご説明しましたが、ベントやポケットチーフを入れる胸ポケットのしつけ糸は取り除くものの、美しいシルエットを保つために、腰のポケットに関してはあえて残しておく人も多いです。

就活中のポケットについて気をつけたい3つの注意点

もし自分が、面接官だったと考えてみてください。ヨレヨレの背広姿の志望者とビシッと決まっているスーツ姿の面接者、どちらに良い印象を持ちますか?スーツの身だしなみひとつで、印象の良し悪しに差が出るだけでなく、志望度の高さも伝えることができるでしょう。

最終的な内定のジャッジに、スーツのマナーは守られているか、身だしなみを整えられる自己管理能力はあるのかも、大きなポイントになります。

①ポケットには物を入れない

ポケットの中に、メモ帳のような厚みのある物を入れたり、携帯電話のような重い物を入れ続けておくとどうなるでしょうか。ポケットに負担がかかるため破れてしまったり、突然糸がほつれてしまったり、ジャケット全体のシルエットが崩れたりすることがあります。下手をすると、買い替えなければならないぐらいの傷みを伴うことがあります。したがって、ポケットには極力物を入れないようにしましょう。

就活生の場合はポケットを活用しない方がベターですが、どうしてもという場合は内ポケットに物を入れておいても構いません。内ポケットは、他のポケットに比べると頑丈に作られています。何かを入れておいたとしても、ジャケットにわるい影響はあまり与えないでしょう。

②スーツのポケットに手を入れない

面接前に、ポケットの破れやほつれを見つけてしまった時の対策をご説明します。まずは、そのポケットを変にいじらないことです。気になって触れたくなる気持ちもわかりますが、被害が余計に大きくなる可能性があります。もちろん、絶対に物は入れないことです。

部屋の鍵やお金など、大切な物を失くしてしまうかもしれません。面接後は、速やかにスーツを修理に出しましょう。街のクリーニング屋さんや、洋服の修理店に出すまでもない破れやほつれの場合、自身で直すのもありです。お手頃な価格の修理グッズがありますので、手先の器用さに自信のある方はぜひ挑戦してみてください。いずれにせよ、スーツのポケットを使わないことが最大の対策方法です。

③破れやほつれを見つけたら速やかに修理に出す

ポケットに手を入れて話したり、寒いとついつい手を入れてしまうという癖をお持ちの方は、スーツを着ている時は注意をしてください。ポケットに物を入れるのと同様、手を入れると生地が伸びてしまい、美しいシルエットが崩れてしまいます。もちろん、ほつれや破れの原因にもなるでしょう。

また、ポケットに手を入れているさまは、態度としてあまり良くありません。例えば、志望する企業のエレベーターの中や待合室、周辺のカフェなどで、その姿を人事担当者に見られたとします。いくら面接の内容が良かったとしても、その社会人としての非常識な振る舞いにあっけにとられ、内定を取り消しになってしまうかもしれないからです。

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ポケットの正しいマナーを知りデキる就活生になろう!

「たかがポケット、されどポケット」です。ポケットのマナーは、細かい話と言えばその通りですし、面接官によっては全然気にしないケースもあります。しかし、守っておいてまったく損はありません。他の就活生とのちょっとした差別化ポイントにもなります。ぜひ覚えておいてください。

面接官は、就活生のなにを見ているのかと言えば、社会人としてのマナーになります。そこには、相手に対して気遣いできることや、誰も教えてくれないマナーを自身で調べて身につけた努力が見え隠れしているからです。

ポケットのような些細なマナーならば、尚更そうだと言えます。ぜひ上記を参考にしていただき、デキる就活生として内定を獲得しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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