企業研究

富士重工業の平均年収と生涯賃金|年齢別・役職別の年収・月給・ボーナス推移と業界比較

富士重工業の年収について知っておこう

言語聴覚士の平均年収と他職種との比較

2017年4月、富士重工業株式会社は社名を株式会社SUBARUに変更しました。2017年は富士重工業が創業してちょうど百年の節目にあたります。社名変更の理由はいくつか考えられますが、最大のものは社内の「ものづくり」への意識の統一だと言われています。付加価値の高い製品作りを社全体で追求していくというのが現在の富士重工業の基本方針です。

そのため元来個性的な自動車開発で知られるSUBARUの名を、富士重工業の「ものづくり」の姿勢の象徴として冠することにつながったと考えられています。この出来事は富士重工業の社風や今後の展望の象徴とも言えるでしょう。富士重工業の年収について調べる上でも、こうした背景を踏まえながら見ていくことで、より深く検証することができます。

富士重工業における最近の平均年収推移

SUBARUというブランド名を聞くと、自動車がまず思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?しかし、前身が中島飛行機であっただけに、実は航空宇宙事業にも力を入れている企業です。

車や飛行機の心臓部であるエンジンには、SUBARUの代名詞ともいえる、「水平対向エンジン」フラットエンジンが搭載されており、徹底的な安全性の追求にも力をいれています。そんな富士重工業の年収を中心に、公開されている情報をもとに調べてみました。

富士重工業とは

正式名称:株式会社SUBARU
所在地:東京都渋谷区恵比寿1-20-8 エビススバルビル
従業員数:14,708人
平均年齢:38.3歳
平均勤続年数:15.7年
//www.subaru.co.jp/※有価証券報告書を参照

「富士重工業株式会社」から「株式会社SUBARU」へ、2017年4月に社名変更したばかりです。自動車業界においては、トップを誇る企業ではありませんが、従業員数は14,708人と大規模な企業であることがわかります。今後、グローバルに活躍する企業として、航空産業においても「SUBARU」ブランドの知名度が上がっていくのではないでしょうか。

近年の平均年収推移

富士重工業の近年の平均年収の推移を調べてみました。

年度 平均年収
平成28年 675.0万円
平成27年 657.0万円
平成26年 644.0万円
平成25年 630.0万円
平成24年 620.0万円

※有価証券報告書を参照しています。

5年前より600万円台で順調に伸び続けている年収は、平成28年には675万円になっています。社名変更という区切りを迎えた平成29年、今後も安定した年収を得られるかどうか、注目されます。

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富士重工業における年齢別平均年収

各年齢ごとの平均年収の推移はどのようになっているのでしょうか。年齢階層別の平均年収と、1歳ごとの平均年収をそれぞれ算出しました。

平均年収の年齢階層別の推移シミュレーション

各年齢の年収推移を5歳刻みで推定し、月給・ボーナス・年収についてそれぞれ推定値を算出しました。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 376.0万円 23.4万円 95.3万円
25~29歳 557.7万円 34.7万円 141.4万円
30~34歳 651.2万円 40.5万円 165.1万円
35~39歳 703.5万円 43.8万円 178.4万円
40~44歳 748.8万円 46.6万円 189.8万円
45~49歳 822.7万円 51.2万円 208.6万円
50~54歳 872.2万円 54.3万円 221.1万円
55~59歳 817.0万円 50.8万円 207.1万円
60~64歳 523.7万円 32.6万円 132.8万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

平均年収の1歳ごとの推移シミュレーション

富士重工業の1歳ごとの平均年収の推移をシミュレーションしました。

年齢 月給 ボーナス 平均年収
22歳 23.4万円 95.3万円 376.0万円
23歳 25.7万円 104.5万円 412.4万円
24歳 27.9万円 113.8万円 448.7万円
25歳 30.2万円 123.0万円 485.1万円
26歳 32.4万円 132.2万円 521.4万円
27歳 34.7万円 141.4万円 557.7万円
28歳 35.9万円 146.1万円 576.4万円
29歳 37.0万円 150.9万円 595.1万円
30歳 38.2万円 155.6万円 613.8万円
31歳 39.3万円 160.4万円 632.5万円
32歳 40.5万円 165.1万円 651.2万円
33歳 41.2万円 167.8万円 661.7万円
34歳 41.8万円 170.4万円 672.2万円
35歳 42.5万円 173.1万円 682.6万円
36歳 43.1万円 175.7万円 693.1万円
37歳 43.8万円 178.4万円 703.5万円
38歳 44.3万円 180.7万円 712.6万円
39歳 44.9万円 183.0万円 721.7万円
40歳 45.5万円 185.3万円 730.7万円
41歳 46.0万円 187.6万円 739.8万円
42歳 46.6万円 189.8万円 748.8万円
43歳 47.5万円 193.6万円 763.6万円
44歳 48.4万円 197.3万円 778.4万円
45歳 49.3万円 201.1万円 793.2万円
46歳 50.3万円 204.8万円 808.0万円
47歳 51.2万円 208.6万円 822.7万円
48歳 51.8万円 211.1万円 832.6万円
49歳 52.4万円 213.6万円 842.5万円
50歳 53.0万円 216.1万円 852.4万円
51歳 53.6万円 218.6万円 862.3万円
52歳 54.3万円 221.1万円 872.2万円
53歳 53.6万円 218.3万円 861.2万円
54歳 52.9万円 215.5万円 850.1万円
55歳 52.2万円 212.7万円 839.1万円
56歳 51.5万円 209.9万円 828.1万円
57歳 50.8万円 207.1万円 817.0万円
58歳 47.2万円 192.3万円 758.4万円
59歳 43.5万円 177.4万円 699.7万円
60歳 39.9万円 162.5万円 641.0万円
61歳 36.2万円 147.6万円 582.3万円
62歳 32.6万円 132.8万円 523.7万円
63歳 26.1万円 106.2万円 418.9万円
64歳 19.5万円 79.7万円 314.2万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

富士重工業の役職者の年収

役職者の年収について

役職 平均年収
部長 1,119.4万円
課長 875.6万円
係長 666.7万円
20~24歳の一般社員 376.0万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

役職ごとの年収差は約200〜300万

年収シミュレーションで見ますと、20~24歳は平均年収376万円ですが、係長に昇進すると平均666.7万円と1.8倍近く、金額にして300万円近く上がっていることが分かります。報酬を増やしたいのであれば、やはり昇進を目指すのが最善と言えるでしょう。また課長、部長と昇進するごとに平均年収は3割ほど、金額にして約200万円ごと増えていきます。

この増加率は他の自動車業界と比べても一般的で、例えばトヨタなども同じ傾向です。しかしトヨタと比べると基本賃金がやや低く、富士重工業の部長クラスでようやくトヨタの課長の平均年収に肩を並べます。とは言え仕事の価値を、単純に報酬の多寡では判断するのは早計です。仕事のやりがいと報酬のバランスが、自分にとって適切かどうかが大切だと言えるでしょう。

富士重工業の大卒・大学院卒初任給について

学歴 初任給
大卒 20.5万円
修士了 22.7万円

※リクナビ2018より参照しています。

技術系の企業においては、大卒と修士了では差があることが多いようです。SUBARUにおいても、2万円ほど修士了のほうが高く、22.7万円と公開されています。

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自動車業界における年収の傾向と生涯賃金

自動車業界とは

日本の自動車メーカーは、グローバルな視点で見ても非常に存在感を放っています。売上高&シェアの第1位であるトヨタ自動車を始め、2位の日産自動車、3位のホンダと、海外でも日本の自動車の燃費の良さや耐久性などが高く評価されています。

今後は、環境を考えたエコカーの開発はもちろんのこと、動向としては、自動運転技術や電気制御技術などの研究開発といったところが、どのブランドにおいても課題となってきているようです。

自動車業界の平均年収推移と生涯賃金

年齢 富士重工業 自動車業界
20~24歳 376.0万円 463.6万円
25~29歳 557.7万円 578.9万円
30~34歳 651.2万円 663.6万円
35~39歳 703.5万円 711.6万円
40~44歳 748.8万円 776.4万円
45~49歳 822.7万円 832.1万円
50~54歳 872.2万円 883.9万円
55~59歳 817.0万円 858.3万円
60~64歳 523.7万円 594.6万円
生涯賃金 3.04億円 3.18億円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

どの年齢においても、ほぼSUBARUの年収は業界全体の平均レベルだと予測されています。20代前半で376万円と、業界よりおよそ100万円ちかく下回りますが、20代後半からは、業界の予測金額にだんだん近づいていき、30代・40代もやや下回ってはいますが、安定した平均年収だといえるでしょう。生涯賃金をみると、業界の平均を1,000万円ほど下回るとシュミレーションされています。

富士重工業の将来性

自動車業界はこれまで日本経済の発展に大きく寄与しながら成長し、国内外問わず大きな業績を上げてきました。しかし、業界の今後については不透明と言わざるを得ません。
国内では少子高齢化や若者のクルマ離れなどの要因により、市場の縮小が懸念されています。

海外市場においても、円高や貿易政策など、懸念材料の枚挙に暇がありません。また環境問題の取り組みも自動車業界の重要な課題です。こうした中で、富士重工業はいかに生き抜こうとしているのか詳しく見ていきましょう。

海外で売上げが伸びている

富士重工業の売上高は2017年3月期の連結決算をみると、3兆3259億円です。この数字は過去最高の業績を記録した前年を超えるものでした。こうした富士重工業の近年の好調な業績推移を支えているのは、海外での売上です。

国内での自動車販売台数は、2017年期はやや持ち直したものの、停滞あるいは縮小傾向の感は否めません。対して近年好調な増加をみせているのが、海外市場での売上です。富士重工業は2017年期、全世界自動車売上台数が初めて100万台を超えました。

この記録の達成に大きく貢献したのは北米市場での売上で、販売台数は72.1万台です。自動車業界の最重要市場である北米でのこの数字は、SUBARUブランドが着実に評価されつつある証であり、今後の富士重工業のさらなる成長に期待が持てるトピックと言えます。

堅実な経営

自動車部門のブランド名であったSUBARUを社名に変更した富士重工業ですが、業績が好調なのは自動車事業だけではありません。2016年3月期、航空宇宙事業は前年度からプラス7%の増収でした。

2017年3月期ではボーイング777の生産数減少によりやや売上は減少しましたが、防衛省向けの新型ヘリコプターの開発では前年度を上回る売上高を達成しています。富士重工業はおよそ100年前、中島飛行機として誕生しました。

その創業の意思を継ぐ航空宇宙事業は、自動車事業を主力とする現在の富士重工業を今も支え続けています。こうした多角的な強みが、2017年3月期の営業利益率12.4%という堅実な経営に反映されていると言ってよいでしょう。

まとめ

これまで、富士重工業の年収・生涯賃金などを見てきました。自動車メーカーとしては、決して大規模とはいえない企業ではあります。「きわだつ、に挑む」というキーワードを掲げるように、今後はSUBARUブランドとして、グローバルに活躍していくことが期待できるでしょう。社名変更という区切りの年である2017年、今後の動向が注目されます。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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