企業研究

任天堂の平均年収と生涯賃金|年齢別・役職別の年収・月給・ボーナス推移と業界比較

任天堂における最近の平均年収推移

日本のゲーム界を常にリードし続ける任天堂。企業のCSRに「任天堂に関わるすべての人を笑顔にする」を掲げ、競争・変化の激しいゲーム業界でチャレンジを続けている企業です。独創性のあるアイデアや、発想の転換を武器に、ゲームの新たな可能性を求め続けるアグレッシブな企業の平均年収・生涯賃金などを、公開されている情報をもとに調べてみました。

任天堂とは

正式名称:任天堂株式会社
所在地:京都市南区上鳥羽鉾立町11-1
従業員数:2,133人
平均年齢:38.3歳
平均勤続年数:13.9年
//www.nintendo.co.jp/corporate/index.html
※有価証券報告書を参照

本社の所在地は京都市にあります。創業は花札の小さな製造会社でした。家庭用ゲーム機に関しては、任天堂がリードしてきた歴史があります。しかしここ数年はスマホゲームが本格的に台頭してきたため、業績が低迷していたことも事実でした。

平成27年に、いよいよ任天堂はDeNA(ディー・エヌ・エー)と提携してスマホゲーム界に参入し、転換期を迎えます。平均年齢は30代と比較的若く、柔軟な発想が必要とされる業界ならではといえるでしょう。

近年の平均年収推移

任天堂の近年の平均年収の推移を調べてみました。

年度 平均年収
平成28年 928.0万円
平成27年 891.0万円
平成26年 840.0万円
平成25年 869.0万円
平成24年 868.0万円

※有価証券報告書を参照しています。

平均年収は、平成26年に落ち込んだものの、それ以降は順調にUPしているのがわかります。平成27年の891万円から平成28年には928万円と、900万円台に急激に成長しているのがわかります。

任天堂における年齢別平均年収

各年齢ごとの平均年収の推移はどのようになっているのでしょうか。年齢階層別の平均年収と、1歳ごとの平均年収をそれぞれ算出しました。

平均年収の年齢階層別の推移シミュレーション

各年齢の年収推移を5歳刻みで推定し、月給・ボーナス・年収についてそれぞれ推定値を算出しました。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 554.2万円 37.1万円 109.4万円
25~29歳 781.3万円 52.3万円 154.2万円
30~34歳 897.0万円 60.0万円 177.0万円
35~39歳 998.6万円 66.8万円 197.1万円
40~44歳 1,058.1万円 70.8万円 208.8万円
45~49歳 1,105.1万円 73.9万円 218.1万円
50~54歳 1,124.4万円 75.2万円 221.9万円
55~59歳 1,076.0万円 72.0万円 212.3万円
60~64歳 759.9万円 50.8万円 150.0万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

平均年収の1歳ごとの推移シミュレーション

任天堂の1歳ごとの平均年収の推移をシミュレーションしました。

年齢 月給 ボーナス 平均年収
22歳 37.1万円 109.4万円 554.2万円
23歳 40.1万円 118.3万円 599.6万円
24歳 43.1万円 127.3万円 645.1万円
25歳 46.2万円 136.3万円 690.5万円
26歳 49.2万円 145.2万円 735.9万円
27歳 52.3万円 154.2万円 781.3万円
28歳 53.8万円 158.7万円 804.5万円
29歳 55.4万円 163.3万円 827.6万円
30歳 56.9万円 167.9万円 850.7万円
31歳 58.5万円 172.4万円 873.8万円
32歳 60.0万円 177.0万円 897.0万円
33歳 61.4万円 181.0万円 917.3万円
34歳 62.7万円 185.0万円 937.6万円
35歳 64.1万円 189.0万円 957.9万円
36歳 65.4万円 193.0万円 978.3万円
37歳 66.8万円 197.1万円 998.6万円
38歳 67.6万円 199.4万円 1,010.5万円
39歳 68.4万円 201.7万円 1,022.4万円
40歳 69.2万円 204.1万円 1,034.3万円
41歳 70.0万円 206.4万円 1,046.2万円
42歳 70.8万円 208.8万円 1,058.1万円
43歳 71.4万円 210.6万円 1,067.5万円
44歳 72.0万円 212.5万円 1,076.9万円
45歳 72.7万円 214.4万円 1,086.3万円
46歳 73.3万円 216.2万円 1,095.7万円
47歳 73.9万円 218.1万円 1,105.1万円
48歳 74.2万円 218.8万円 1,109.0万円
49歳 74.4万円 219.6万円 1,112.8万円
50歳 74.7万円 220.4万円 1,116.7万円
51歳 75.0万円 221.1万円 1,120.6万円
52歳 75.2万円 221.9万円 1,124.4万円
53歳 74.6万円 220.0万円 1,114.7万円
54歳 73.9万円 218.1万円 1,105.0万円
55歳 73.3万円 216.1万円 1,095.4万円
56歳 72.6万円 214.2万円 1,085.7万円
57歳 72.0万円 212.3万円 1,076.0万円
58歳 67.7万円 199.8万円 1,012.8万円
59歳 63.5万円 187.4万円 949.6万円
60歳 59.3万円 174.9万円 886.3万円
61歳 55.1万円 162.4万円 823.1万円
62歳 50.8万円 150.0万円 759.9万円
63歳 40.7万円 120.0万円 607.9万円
64歳 30.5万円 90.0万円 456.0万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

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任天堂の役職者の年収

役職者の年収について

役職 平均年収
部長 1,649.8万円
課長 1,290.4万円
係長 982.6万円
20~24歳の一般社員 554.2万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

任天堂の大卒・大学院卒初任給について

学歴 初任給
大卒 23.3万円
修士了 24.3万円

※リクナビ2018より参照しています。

任天堂の初任給は、大卒で23.3万円。修士了だと、1万円高いようです。ゲーム業界も専門的な内容の仕事が多いため、ゲームクリエイターやゲームデザイナーとなると、初任給の金額も変わってくるようです。公式HPには、高専・専門卒の初任給も公表されており、21.1万円となっております。

ゲーム業界における年収の傾向と生涯賃金

ゲーム業界とは

最近のゲーム業界の傾向として、コンシューマーゲームと呼ばれる家庭用ゲーム機の市場とソーシャルゲームと呼ばれるスマホ向けのゲーム市場の、大きく分けて2つに分類されます。売上高&シェアのランキング、トップ3を見ると、1位・ソニー、2位・任天堂、3位、バンダイナムコHDとなっています。

常に新しい発想が求められるゲーム業界において、手軽に次々と、無料で楽しめるスマホゲームの分野がさらに普及していくことは間違いないでしょう。しかし今後も、ゲーム機のハードが開発され、それがヒットする可能性を考えると、やはりソニーや任天堂などのコンシューマーゲームを牽引する企業が、堅実にトップの座を守っていくことは容易に予想されます。

ゲーム業界の平均年収推移と生涯賃金

年齢 任天堂 ゲーム業界
20~24歳 554.2万円 411.0万円
25~29歳 781.3万円 553.4万円
30~34歳 897.0万円 628.3万円
35~39歳 998.6万円 699.6万円
40~44歳 1,058.1万円 735.1万円
45~49歳 1,105.1万円 731.8万円
50~54歳 1,124.4万円 731.1万円
55~59歳 1,076.0万円 700.9万円
60~64歳 759.9万円 541.8万円
生涯賃金 4.18億円 2.87億円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

業界との年収を比較してみると、20代前半のみ140万円くらいの差ですが、それ以降60代の定年を迎えるまで、ほぼ、200〜300万円の差で業界より任天堂のほうが高いと予測されています。最も差が出る予測の50代前半では、任天堂は1124.4万円と、業界を393万円上回るシュミレーションになっています。

年収以外の魅力

ゲ−ム好きの方であれば、国内でも大手のゲーム機などの製造メーカーですので、その点も魅力に感じる要因となっていることでしょう。またヒット商品の開発やグローバル化も進んでいますから仕事上のやりがいなども得られる企業でもあります。新商品を販売して消費者の反応が好調の時には、社員のモチベーションもあがります。

企業の規模や知名度の高さの割には、社員数がそれほど多くなく、自分が仕事をしたい分野などで積極的に働きかけると仕事を取りやすい環境となっています。そして比較的動きやすい環境の中では、自分の成長につながるスキルも学びやすいともいえます。

平均の残業時間は、20時間から30時間となっており働き方を検討している方にとっても魅力的な会社です。社員にとっては、さまざまな点で優しい会社となっているため、長期間に渡って働くこともあり居心地の良い職場です。福利厚生面では、年間で約12万円分のカフェテリア利用が可能なプランもあります。

仕事の達成感の高さ

BtoC製品などを手がけている企業ですので、開発などに携わると仕事での達成感は大きなものがあります。元々ゲーム好きであるという方にとっては、任天堂の製品に関われているということだけでもやりがいや充実感につながっています。また消費者などの反応も分かりやすい環境ですので、反応の良さは一番のやりがいともなります。

ゲーム業界や玩具の部門としての仕事のやりがいや成長という観点でも高評価となっています。あまり決められた研修制度などに抵抗がある方は、基本的に現場任せとなっている状況ですので向いているかもしれません。職場としては少数精鋭での業務内容ですので、自分から働きかけ仕事を取ってくるという方には適した雰囲気で、成長にも繋ぐことができる会社です。

人間関係の良さ

会社内の人間関係や社員の雰囲気としては、業界内でも高評価の企業です。会社全体としては穏やかでやさしい社員が多く、人的環境としてはストレスのあまりない居心地が良い所です。成果主義でなく長く働きたいという方には、適した会社でしょう。ただ会社の部門ごとに雰囲気が異なります。開発部門や事務部門では、かなりの違いがあります。

ゲームなどの開発部門では、自由な雰囲気で社員同士も闊達に交流しています。事務部門においては、以前の地方での中小企業時代の雰囲気が残っており、やや保守的な雰囲気です。事務部門では、トップダウンで仕事が進むこともありますがゲームの新商品などの製品力が、強みとなる企業ですので開発部門の権限が現在は強い状況です。

ゲ−ム業界の動向


現在の日本のゲーム業界は、ここ何年か迷走状況となっています。少子化によってゲ−ム業界としては、全体的に市場が減少しています。また海外輸出においても文化や嗜好の違いによって苦戦を強いられています。課題や抱えている問題点などもありゲーム業界としては、先行きの明るさがやや感じられない状況です。

しかし数年ごとの新たなゲ−ム機のハードが発表されるというゲーム業界の今までの流れがあります。任天堂のWiiUや3DSなどがそうですが、近々周期的には新たなハードの開発となるということもささやかれています。その商品が当たれば低迷状態の業界も一気に規模が回復するという可能性があります。

まとめ

さて、ここまで任天堂の初任給・年収・生涯賃金などを調べてきました。任天堂が志す「お客様を良い意味で驚かせ、笑顔にすること」の精神。そして1番大切にしているという「独創」。ゲームを愛するすべてのユーザーにとって、飽きることなく、常に新しい世界を創り出していく娯楽の世界にとって、任天堂は、今後もなくてはならない存在になっているのではないでしょうか。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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