企業研究

富士フィルムの平均年収と生涯賃金|年齢別・役職別の年収・月給・ボーナス推移と業界比較

富士フィルムとは?


インスタントカメラやデジカメなどのカメラ製品が昔から有名な富士フィルムですが、実はその業務内容はカメラ製品の製造・販売だけではありません。これらの事業で培った技術を活用して、化粧品や化学製品の製造などもおこなっている企業でもあるのです。そのため、技術職を目指す人の活躍の場にもなりうる企業でもあります。富士フィルムに就職を目指しているのであれば、企業の事業内容や年収などの情報を幅広く理解した上で、就職活動に臨みたいものですね。

今回は富士フィルムの年収や出身大学など、実際の就職活動において参考になるであろう企業に関する情報をまとめました。これらの情報と自分で調べた情報を基に、企業研究や自己PRなどをおこなって就職活動に臨みましょう。

富士フィルムにおける最近の平均年収推移

特定の分野に拘らず、様々な業務をおこなう企業というのは珍しくありません。有名企業である富士フィルムも、メイン事業以外の分野に技術を活かして複数の事業展開をしている会社です。富士フィルムの公開情報を基に、生涯賃金や平均年収について調べてみました。

富士フィルムとは

正式名称:富士フイルム株式会社
所在地:東京都港区赤坂9-7-3
従業員数:112人
平均年齢:42.3歳
平均勤続年数:17.7年
//fujifilm.jp/
※有価証券報告書を参照

富士フィルムといえば、インスタントカメラやフィルムなどを制作している会社という印象が強いかもしれません。確かに、富士フィルムのカメラの技術は高く評価されています。

実際の富士フィルムは、カメラ制作で培った技術を活かして、女性向けスキンケア商品や、ヘルスケアに関わる開発事業なども手がけている、多角的な業務をおこなう企業でもあるのです。

近年の平均年収推移

富士フィルムの近年の平均年収の推移を調べてみました。

年度 平均年収
平成28年 1,046.0万円
平成27年 1,071.0万円
平成26年 1,076.0万円
平成25年 1,070.0万円
平成24年 1,099.0万円

※有価証券報告書を参照しています。

複数の業務をおこなっている富士フィルムの平均年収は、全体的に高い水準で推移をしているようです。ですが、平成24年と28年を比較すると、金額こそ微小ではありますが、平均年収が下降傾向にあることがグラフに現れています。

富士フィルムにおける年齢別平均年収

各年齢ごとの平均年収の推移はどのようになっているのでしょうか。年齢階層別の平均年収と、1歳ごとの平均年収をそれぞれ算出しました。

平均年収の年齢階層別の推移シミュレーション

各年齢の年収推移を5歳刻みで推定し、月給・ボーナス・年収についてそれぞれ推定値を算出しました。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 681.4万円 44.3万円 149.6万円
25~29歳 868.9万円 56.5万円 190.8万円
30~34歳 984.9万円 64.1万円 216.2万円
35~39歳 1,069.3万円 69.5万円 234.8万円
40~44歳 1,150.1万円 74.8万円 252.5万円
45~49歳 1,206.6万円 78.5万円 264.9万円
50~54歳 1,274.7万円 82.9万円 279.9万円
55~59歳 1,265.0万円 82.3万円 277.8万円
60~64歳 915.2万円 59.5万円 201.0万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

平均年収の1歳ごとの推移シミュレーション

富士フィルムの1歳ごとの平均年収の推移をシミュレーションしました。

年齢 月給 ボーナス 平均年収
22歳 44.3万円 149.6万円 681.4万円
23歳 46.8万円 157.9万円 718.9万円
24歳 49.2万円 166.1万円 756.4万円
25歳 51.6万円 174.3万円 793.9万円
26歳 54.1万円 182.6万円 831.4万円
27歳 56.5万円 190.8万円 868.9万円
28歳 58.0万円 195.9万円 892.1万円
29歳 59.5万円 201.0万円 915.3万円
30歳 61.0万円 206.1万円 938.5万円
31歳 62.5万円 211.2万円 961.7万円
32歳 64.1万円 216.2万円 984.9万円
33歳 65.1万円 220.0万円 1,001.8万円
34歳 66.2万円 223.7万円 1,018.7万円
35歳 67.3万円 227.4万円 1,035.5万円
36歳 68.4万円 231.1万円 1,052.4万円
37歳 69.5万円 234.8万円 1,069.3万円
38歳 70.6万円 238.3万円 1,085.5万円
39歳 71.6万円 241.9万円 1,101.6万円
40歳 72.7万円 245.4万円 1,117.8万円
41歳 73.7万円 249.0万円 1,133.9万円
42歳 74.8万円 252.5万円 1,150.1万円
43歳 75.5万円 255.0万円 1,161.4万円
44歳 76.3万円 257.5万円 1,172.7万円
45歳 77.0万円 260.0万円 1,184.0万円
46歳 77.7万円 262.4万円 1,195.3万円
47歳 78.5万円 264.9万円 1,206.6万円
48歳 79.4万円 267.9万円 1,220.2万円
49歳 80.2万円 270.9万円 1,233.8万円
50歳 81.1万円 273.9万円 1,247.5万円
51歳 82.0万円 276.9万円 1,261.1万円
52歳 82.9万円 279.9万円 1,274.7万円
53歳 82.8万円 279.5万円 1,272.8万円
54歳 82.7万円 279.0万円 1,270.9万円
55歳 82.5万円 278.6万円 1,268.9万円
56歳 82.4万円 278.2万円 1,267.0万円
57歳 82.3万円 277.8万円 1,265.0万円
58歳 77.7万円 262.4万円 1,195.1万円
59歳 73.2万円 247.0万円 1,125.1万円
60歳 68.6万円 231.7万円 1,055.2万円
61歳 64.1万円 216.3万円 985.2万円
62歳 59.5万円 201.0万円 915.2万円
63歳 47.6万円 160.8万円 732.2万円
64歳 35.7万円 120.6万円 549.1万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

富士フィルムの役職者の年収

役職者の年収について

役職 平均年収
部長 2,028.5万円
課長 1,586.6万円
係長 1,208.2万円
20~24歳の一般社員 681.4万円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

役職者の年収が高い理由

富士フィルムの役職者と一般社員の年収について、編集部で予測シュミレーションしたグラフと表がこちらになります。一般社員から係長に昇進すると、年収は526.8万円程差がつくようです。参考までに他の役職と比較した場合、課長と一般社員は905.2万円の差が、部長と一般社員は1347.1万円差が出ると予測されます。

また係長と課長の年収差は378.4万円、課長と部長の年収差は441.9万円あると予測されています。一般社員から役職を持つと約530万円程年収が上がる理由としては、管理職を重視する部分が富士フィルムにあるからのようです。その分一般社員から昇進できない場合、年収もある程度頭打ちになってしまいます。

富士フィルムの大卒・大学院卒初任給について

学歴 初任給
大卒 22.265万円
修士了 25.245万円
博士了 28.36万円

※リクナビ2018より参照しています。

富士フィルムでは、事務系職種と技術系職種をそれぞれ募集する形を取っています。初任給も、新卒初任給の平均である21万円より全体的にやや高いようです。技術系は主に化学系、薬学系などの理系卒業者を優先的に採用しているようです。

富士フィルム就職者の出身大学について

富士フィルムでは新卒者による一般的な自由応募採用の他に、総合職に関しては大学からの推薦応募をおこなっているようです。また一部では、地域限定職として非常に少数ながら女性採用を多めに取る、という形も取っています。これらの採用方法は、あまり沢山の企業で聞く形ではありません。

こういった特徴的な採用方法や、大学推薦もおこなわれている富士フィルムに就職を希望する就活生は、どういった大学から出ているのか気になる人もいるのではないでしょうか。ここでは、実際に新卒採用で富士フィルムに就職した社員の出身大学や、職種ごとの出身大学の傾向などといった、出身大学に関する詳細な情報をまとめました。

富士フィルム就職者の出身大学の傾向

富士フィルムの出身大学の傾向としては、有名大学からは早慶・東大生の採用が全体的に多くなっているようです。またそれに加え、東工大・東北大といった理系の強い大学からの出身者が多いのも、富士フィルム就職者の出身大学の傾向となっています。これらは富士フィルムが技術・研究職志望の就活生を多めに採用していることが理由に挙げられます。

また技術職に関しては、上記に挙げた大学推薦による応募や採用もあわせておこなわれています。推薦をおこなうのは、主に技術系学科のある理系大学になっているようです。このため理系大学出身者は、事務などの文系出身者も応募可能な職種を含めて、全体的に応募人数や採用人数が多くなるのではないかと推測されます。

一般職と総合職での出身大学の違い

一般職と総合職での出身大学の違いはどうなっているかというと、まず応募が多いのは総合職であるようです。総合職と一般職では文系採用が全体の採用数では多くなっていますが、やはり理系大学の出身者も見られます。富士フィルムの総合職は文系のみならず、理系出身者へ技術職の新卒採用もおこなっているため、それが影響しているものと思われます。

富士フィルムは理系大学の偏りがどうしても大きくなってしまっているので、一般職と総合職にも、その傾向が大きく反映されています。一般職に比べ、総合職はやはり理系大学出身者が多くなってしまうようです。また総合職の中での採用倍率は、理系よりも文系総合職の方が大きくなると思われます。

電機・家電大手業界における年収の傾向と生涯賃金

電機・家電大手業界とは

電気・家電業界は様々な企業が存在しています。ですが、近年は白物家電や生活家電は韓国企業などが進出していることもあり、淘汰が進んでいる業界でもあります。それでも様々な企業が存在していますが、全体的に業績は下がっている企業が多いようです。

主に、海外の質が高くコストの安い電機製品が出回っていることを理由に、規模縮小が起きています。家電大手が日本に集中していることも原因といわれているようです。

電機・家電大手業界の平均年収推移と生涯賃金

年齢 富士フィルム 電機・家電大手業界
20~24歳 681.4万円 451.1万円
25~29歳 868.9万円 563.3万円
30~34歳 984.9万円 645.8万円
35~39歳 1,069.3万円 692.5万円
40~44歳 1,150.1万円 755.5万円
45~49歳 1,206.6万円 809.7万円
50~54歳 1,274.7万円 860.2万円
55~59歳 1,265.0万円 835.2万円
60~64歳 915.2万円 578.6万円
生涯賃金 4.71億円 3.10億円

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

電機・家電大手業界と比較すると、富士フィルムの平均年収は高いと予測されています。特に働き盛りの30代後半を比較した場合、差額が376.8万円あるとシミュレーションされています。

また、生涯賃金も比較した場合、1億6,100万円高くなると予測されます。これらの予測を踏まえると、富士フィルムは全体的な年収水準が高いといえるでしょう。

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まとめ

業界全体の規模縮小が起きている家電大手業界ですが、その中でも、富士フィルムは全体的な年収水準が高くなっています。カメラ事業で培った技術を活かし、新しい分野での事業展開をおこなう形を取っていることが、功を奏しているといえそうです。

今まで築いた技術を上手く活かした事業展開は、家電大手という立場に甘んじない、富士フィルムの成長性を感じられます。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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