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【リクルーターとは】企業が水面下でおこなう採用活動の実態と対策

リクルーターとは

就職活動を始める前からも”リクルーター”という言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。しかし、学生と企業の方が接触し色々と話をするのだろうといったなんとなくの知識しか持っていない人も多いはずです。

リクルーター制度は簡単にいうと、「企業の若手社員が採用活動をすること」です。リクルーターと呼ばれる社員が就活生と会い、場合によってはそれが実質一次選考を兼ねている場合もあります。

ではなぜ、エントリーシートや面接での選考と比べ、人員や時間がかかるこの制度を企業は活用しているのでしょうか。早い時期からリクルーター制度についてよく知り、対策やマナーなどを身につけるために様々な視点から見ていきましょう。

なぜ企業はリクルーター制度を活用するのか

現在では多くの企業がリクルーター制度を活用しています。企業側の1番の目的は「優秀な学生を早く確保するため」だと言えます。面談を繰り返すことで面接よりも就活生を深く知れるため、企業に合った人材を探しやすくなります。

面談という形を取るので、企業側はエントリーシートや面接だけでは得られにくい情報も知ることができます。少し前まで、この制度は活発に行われなかったのですが、2016年から面接解禁時期が6月になったことで、再び活発になっています。就職活動の時期が後ろ倒しになったことで、企業側も以前より吟味して就活生を選ぶことができなくなりました。

そこで早い時期からリクルーターを使い、学生を確保しようとしているのです。企業がどういった意図でこの制度を利用しているかを知っておくことで、より細かい準備ができるでしょう。

リクルーター面談は採用を目的としている

優秀な学生を確保するために行われるとはいえ、リクルーター面談のすべてが採用選考であるわけではありません。学生に親身に対応することで、企業について良いイメージを持ってもらえますし、大学との繋がりも継続できるといったメリットがあります。また、企業のPRや面接時の動機付けが狙いである場合もあります。

面談では、他にどのような企業を見ているのか、どのような仕事に興味を持っているかなど、本選考の面接で聞かれることと、同じ場合が多いです。採用目的としている面談が多いので、どのような雰囲気の面談でも決して気を抜かずに、就職活動の一環であることを常に心がけましょう。

リクルーターが付くのはプレエントリーや説明会の後

  • プレエントリー後

  • 説明会参加後、ES提出後

  • 大学のOBOGからの連絡

リクルーターはどのようにして学生とコンタクトを取るのでしょうか。就活生にリクルーターが付くタイミングとしてはいくつかパターンがあります。まず、就活サイトでプレエントリーをすることで企業側からリクルーターをつけてくれるケースです。これは地方銀行など、地域に根ざした企業が地元の学生を獲得したい場合が目立ちます。

<p次に、説明会やインターンシップ・エントリーシート提出後にリクルーターが付くこともあります。大学で行われる説明会でなく企業個別の説明会では、説明会後のアンケートなどで志望度を判断される場合がありますので、企業にしっかりと自分をアピールできるアンケートを書くと良いでしょう。就職活動においては行動の早さ=志望度と扱われることもあるため、早い時期から行動がおすすめです。

リクルーターは同じ大学出身のOB・OG

リクルーターは企業の人事部ではない人が、採用活動をする場合が多いです。多くの就活生に面談の形で活動を行うため、企業側も多くの人員を割く必要があります。どのような基準で、担当のリクルーターが決まるのでしょうか。

同じ大学出身のOB・OGから声がかかり、リクルーターとなる場合が多いです。これは知名度の高い大学に多く見られるケースで、大手企業が頻繁に行なっています。そのためリクルーター制度を導入している企業で、卒業生がいないとき不利になることもあります。自分と同じ大学の同じ学部・学科の先輩がどのような企業に就職しているかを調べることは重要となるでしょう。多くの場合が1対1の面談ですので、当然リクルーターの当たり外れはあります。どのような相手でも、「リクルーターが良くない」などとは考えずに好印象を持ってもらうことに努めましょう。

リクルーター面談はカフェでおこなわれる場合が多い

リクルーターとの面談は面接とは違い、カフェなどのフランクな場所で行われることが多いです。飲み物や食べ物を注文しても良いと言われる場合もあります。若手社員との個別な面談ですので、こちらから聞きたいことは聞きやすい雰囲気です。

しかし、ここで注意しておきたいことは、場所の雰囲気がフランクであるからといって気を緩めないということです。食べ物を注文しても良いと言われても、実際ゆっくりと食べる時間もないので、あまり注文しないのが無難でしょう。距離感を間違えてしまうと、悪印象を与えてしまい場合によっては選考に響くこともあります。

リクルーターは敬語やマナーなどもチェックしていますので、言葉遣いにも気をつけたいところです。常に選考をされているという意識を持ち、しっかりと準備をしておきましょう。

リクルーター面接が必須な企業とそうでない企業

すべての企業がリクルーター制度を導入しているわけではありません。就職活動全体を通して、一度も経験をしたことがないという人もいます。どのような業界がリクルーター制度を活用しているのでしょう。

この制度を最も活用している業界は銀行や生命保険などの金融業界です。金融業界のリクルーター面談は、採用選考を目的としている場合が多いと言われています。他にはインフラ業界や建設業界も、この制度を実施している企業があります。あなたが志望している企業・業界の採用情報について入念にチェックし、リクルーター面談の有無などをしっかりと確認しておきましょう。

リクルーター面談をおこなっている企業

【金融】
三井住友銀行、みずほ銀行、三井住友信託銀行、ゆうちょ銀行、静岡銀行、日本銀行、商工組合中央金庫、農林中央金庫
【保険】
日本生命、第一生命、住友生命、かんぽ生命、大同生命、太陽生命、東京海上日動火災保険
【証券】
野村証券、大和証券、SMBC日興証券IB
【インフラ、通信】
東京電力、関西電力、大阪ガス、中部電力、四国電力、九州電力、NTTコミュニケーションズ、NTT東日本、NTT西日本
【鉄道】
JR東海、JR東日本、JR西日本、JR貨物、東急電鉄、小田急電鉄、京急電鉄
【メーカーほか】
日立製作所、トヨタ、マツダ、キャノン、川崎重工、鹿島建設、清水建設、大林組、竹中工務店、大成建設、新日鐵住金、旭化成、リクルートエージェント

業界別に見てみると、金融業界やインフラ業界は特にリクルーター面談の利用が活発な業界といえます。上記以外にも、地方銀行など、リクルーター面談を行っている企業はまだまだあるはずです。企業によってリクルーターがつく条件は異なるため、どんな企業がどんな条件でリクルーター面談を実施しているのか、事前にしっかりと調べておきましょう。

リクルーターと会う場合の注意事項

では、リクルーター面談に向けて準備をするといっても、どのようなことを準備して臨めばよいのでしょうか。面接では聞かれることを予測して、しっかりと受け答えができるようにしますが、個別の面談では時間や内容などわからないことが多いです。

言葉遣いに気をつけるということは当然ですが、服装やマナーなどをよく知り、余裕を持って面談へと臨みましょう。

身だしなみに気を配る

リクルーター面談では、私服でも良いと言われることもあります。私服といってもどの程度整った服装をすれば良いのかわかりにくいものです。私服でもよいと指定されない限り、スーツで行くのが無難です。

第一印象から好印象を持ってもらうために、シワや汚れが付いていない清潔なものを選びましょう。もしも私服指定された場合は、カジュアルフォーマルと呼ばれる、あまりラフすぎない服装で行くことをおすすめします。

就活マナーを身に付けておく

リクルーター面談でも、面接に臨む時と同じように就活マナーを身に付けておく必要があります。電話やメールでやりとりをおこなうことも考えられますので、しっかりと社会人としての対応ができるようにしておきましょう。

就活の未来では、就活マナーマニュアルを公開しています。電話応対のマナーを身に付けておきたい、就活の服装・面接のマナーを知っておきたい人におすすめです。無料でダウンロードできる資料となっていますので、ぜひ活用してみてください。

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その企業に関する基本情報をインプットしておく

面談に向けての準備として企業研究は欠かせないです。何もわかっていない状態で面談に行くことは面談の時間ももったいないと言えますので絶対にしてはいけません。たとえ志望度が低いと考えている企業でも、個別の面談で企業について深く知ることで考えが変わる可能性もあります。

リクルーターの方と面談を繰り返すうちにあなたが勘違いをしている知識、あまりよくわかっていない情報などを得ることもできますので自分の意見を述べられるくらいには企業について学んでおきたいものです。どんな面談も選考のつもりだと考え、しっかりと情報収集して面談へと向かいましょう。

本番の面接同様に対策をしておく

準備といっても具体的に何を準備すれば良いのでしょうか。面接のつもりで臨むといっても、面接と同じ対策では対応できないケースもあります。面談ならではの対策を具合的に考えていきましょう。

<p">まずは面接と同様、相手の質問に対する準備です。特に逆質問をしっかりと準備しておきましょう。企業によっては自分からの質問が重視されることもあります。逆質問はあなたの積極性をアピールできるチャンスとなりますし、志望度を態度として示すこともできます。

リクルーターは若手社員ですので、普段から面接に慣れている人でない場合も多いです。相手に与える印象というのは非常に重要となりますので、話し方や表情なども練習して余裕を持って面談に行きましょう。

リクルーター制は企業が採用を目的としておこなっている

リクルーター制度については、実際に経験してみないとわからないことも多いですが、前もって準備をして良いイメージを持っていれば、うまく乗り切れるでしょう。リクルーターからの評価が高ければその後の選考が楽になる可能性もありますので、自分をしっかりとアピールできるよう自己分析などは固めておきたいところです。

どの企業がリクルーター制度を導入しているのか、どういったことを聞かれるのかなどの情報収集は欠かせませんし、個人の面談となればスケジュールチェックは重要です。企業の情報を深いところまでよく知り、早い時期から準備をすることで、周りと差をつけて成功へと繋げましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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