業界研究

不動産業界の志望動機の書き方とは【作成ポイント・例文付き】

不動産業界とは

不動産業界への就活を成功させるためには、志望動機をしっかりと考えて書き上げることが大切です。不動産業界は給料が高いなどのイメージも強く、就活生に人気の業界でもあります。就活生人気が高く、志望者も多い業界ですので、他の学生と差別化した志望動機を作成することが大切です。

不動産業界での就活を攻略する志望動機を作成するためには、業界研究を欠かすことはできません。業界についての動向や基本的な知識を身に付け、志望動機の作成に役立てていきましょう。

不動産業界

不動産業界は業界規模、業績ともに堅調に推移している業界です。2008年から2009年にかけて金融危機が起こり、業界規模は大きく縮小しましたが、以降は順調に回復を見せています。業績回復の背景には消費税増税前の駆け込み需要などが挙げられます。

駆け込み需要によって住宅やマンションの売れ行きが好調であり、東京を中心としたオフィス賃貸の需要の増加も業績回復の要因の一つです。現在では2020年の東京オリンピックに向けて再開発が進んでおり、今後も業界規模の拡大が見込まれています。

しかし東京オリンピック後の業界拡大には不安も残り、国内だけではなく海外に目を向けている企業は多いです。不動産業界では海外市場への展開が進んでいくと考えられています。

不動産業界の業績推移について

  • 業界規模:12兆3,387億円
  • 平均年収:648万円
  • 平均継続年数:11年

不動産業界の業界規模は12兆3,387億円であり、国内では大規模な業界です。2020年に向けてさらに業界規模は拡大していくことが見込まれていますが、その後の動向は不透明であり、海外市場に目を向ける企業が多いです。

平均年収は648万円であり、他業界と比べてもやや高い水準にあると言えます。業界内でも企業によって年収の差は大きく、高い企業であれば1,000万円を超えている企業もあります。企業ごとの差はありますが、基本的には高い年収が期待できる業界です。

平均継続年数は11年であり、他業界と比べるとやや短いと言えます。年収が高い企業は多いものの、インセンティブ制度を導入しているなど厳しい企業も多く、結果的に継続年数は短くなっています。

不動産業界の仕事内容について

不動産業界は、土地や建物などに関わるすべての業務の総称のことをいい、業務範囲がとても広いのが特徴です。その業務は不動産の仲介や、土地や建物の販売や、街の開発など多方面に渡っています。

具体的には、まずはリゾート開発やマンションの開発などを行う開発業者であるディベロッパーが開発計画を立てます。次に住宅などの建設を請け負うのは、ゼネコンやハウスメーカーなどです。また、実際に不動産の売買の仲介をしたり、賃貸の仲介をする不動産仲介会社もあります。

さらに、不動産物件の販売を担当するのは不動産販売会社で、不動産の管理を行うのは不動産管理会社です。他にも、顧客からの不動産に関する相談にアドバイスを行う不動産コンサルティングという業種もあります。

不動産仲介

不動産業界のなかのひとつとして、不動産仲介業という業種があります。不動産仲介業の仕事は、不動産の売買のときは、売主と買主の間に立って売買契約をおこないます、不動産の賃貸のときは、貸主と借主の間に立って賃貸契約を結ばせます。

不動産仲介業は、売買や賃貸の仲介をすることにより仲介手数料を受け取ります。成約による仲介手数料を受け取るために、チラシやインターネットなどで売り物件を宣伝したり、書類の作成をしたりして、売買契約や賃貸契約が結ばれやすくなるように手配するのです。

不動産仲介手数料は、売買の場合は成約価格×3%(税別)が上限で、賃貸の場合は成約賃料×1ヵ月分が上限になります。売買の場合、売主と買主の両方と契約していた場合は、両方から仲介手数料を受けとることができます。

不動産販売

不動産販売とは、土地や建物などの不動産を販売することをいいます。実際は不動産の販売だけを行っているところはほとんどなく、不動産の仲介も行っています。

実際の不動産販売の流れを見ていくと、例えば新築マンションなどの場合には、まずはディベロッパーがマンションを開発します。そして、ゼネコンなど建設会社が下請けを使って建設し、不動産販売会社が物件を売る仕組みになっているのです。

不動産販売会社は、買主募集から購入、契約の手続きをします。そのため、不動産販売の仕事は、人と接することが好きな人が向いている仕事といっても良いでしょう。

ディベロッパー

不動産業界のなかには、ディベロッパーという業種があります。ディベロッパーとは開発業者のことで、大規模な宅地の造成や、再開発事業や、マンション分譲などを手掛ける業種です。

ディベロッパーには、公的資金による都市開発などを行う公的ディベロッパーと、民間資本による都市開発やリゾート開発などを行う民間ディベロッパーに分けられます。ディベロッパーの仕事として、まずは開発ができるような物件情報を取得します。そして、物件情報を元に予算を考慮しながら取得金額を決定します。その後で、実際に物件を取得して、基本設計から実施設計へと進むのです。設計が済んだら実際に施工を行うために、ゼネコンなどに建設を依頼するのです。

コンサルタント

不動産コンサルトとは、不動産の売買や管理や投資などをしようとしている人が最善な結果が得れるようにアドバイスをする人です。不動産の法律はとても複雑なため、不動産会社が言う通りにのみしていたら、不利益を被る可能性もあるため、中立な立場でアドバイスができる人が必要です。そのために、不動産コンサルトは、幅広い不動産の知識を身に付けている必要があります。

不動産コンサルトを名乗るためには、不動産流通推進センターが行う不動産コンサルティング技能試験に合格して登録をしなければなりません。不動産コンサルティング技能試験の受験するには、宅地建物取引主任者資格登録者や不動産鑑定士や一級建築士である必要があるのです。

質問に答えるだけで志望動機を完成させよう

不動産業界の志望動機を作成する際、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。

志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に不動産業界に採用される志望動機を完成させましょう。

不動産業界の細かい職種分類について

不動産業界の職種としては営業、企画・開発、管理が挙げられます。営業は住宅やマンションの販売などを行う職種です。営業と一口に言ってもさまざまであり、住宅や土地の販売もあれば、賃貸の契約、個人・法人の営業などの種類があります。

企画・開発は都市開発の企画、開発などを行う職種です。大手の不動産業界であれば、大規模な都市開発計画に参加することもあり、土地の取得や開発計画の進行などをさまざまなことを手がけます。

管理はビルやマンションなどの管理、維持などを行う職種です。建物内でのトラブルの対応や運営を行います。管理だけではなく、テナント誘致など再開発の企画の提案や進行なども行うこともあり、さまざまな仕事を担当する職種です。

不動産業界の志望動機を書くポイント


不動産業界での就活を成功させるためには、採用担当者の印象に残る志望動機を作成することが大切です。業界についての理解を深めてから志望動機を作成することも大切ですが、それだけでは対策としては不十分です。

志望動機には上手な書き方のポイントがありますので、それらを踏まえた上で志望動機を作成していきましょう。志望動機は書き方一つで印象が大きく変わります。ポイントを正しく理解して印象深い志望動機を作成することが大切です。

①なぜ不動産業界なのかを明記

採用担当者の印象に残る志望動機を作成するポイントとしては、なぜ不動産業界なのかを明記することが大切です。志望動機は仕事に対しての意欲を伝えることが大切であり、その業界だからこそ働きたいという気持ちを伝えることが大切です。

他の業界ではなく、不動産業界だからこそ働きたい気持ちを伝えることで、志望意欲の高さをアピールすることができます。不動産業界は建物、土地に関わる仕事であり、人々の暮らしに関わる仕事です。

不動産を通じて豊かな暮らしを提供したい、暮らしを支える手伝いをしたいなど、家を絡めてアピールするのがおすすめです。不動産業界ならではの特徴を踏まえ、志望動機に盛り込んでいくことで印象深いアピールにすることができます。

②その中でもなぜ該当企業なのかを明記

なぜ不動産業界なのかを明記すれば、次にその中でもなぜ該当企業なのかをアピールすることが大切です。不動産業界の中にも数多くの企業があり、企業ごとに特徴や強みは異なっています。

特に不動産業界の場合は同じ職種であっても企業の特徴によって仕事の内容が異なる場合もあります。例えば営業の仕事でも建売りの営業なのか、賃貸の営業なのかでは全く異なりますし、それぞれの違いを踏まえてアピールにつなげることが大切です。

業界だけではなく、しっかりと企業研究を進め、志望する企業ならではなの特徴、強みを知っておくことが大切です。その企業が良い理由、その企業でなければならない理由を挙げ、企業に対しての入社意欲が高いことをアピールしていきましょう。

③自分に何が貢献できるのかも明記

印象に残る志望動機を作成するためには、その業界、企業を志望する理由を伝えることが大切ですが、それと併せて自分に何が貢献できるのかも明記することが大切です。企業で活躍するためには、意欲だけでは不十分であり、能力も必要です。

能力がなければどれだけ高い意欲があっても活躍することはできませんので、自身の能力を活かしてどのように活躍できるのかをアピールしていきましょう。どのように貢献できるのかは、できるだけ具体的にアピールすることが大切です。

具体的にアピールすることで、仕事への理解度の高さもアピールすることできます。仕事への理解が高いことをアピールできれば、志望意欲への高さもアピールできますので、どのように貢献できるのかを具体的にアピールしていきましょう。

不動産業界の志望動機例文3選


上手な志望動機を作成するためには、書き方のポイントをしっかりと踏まえることが大切です。しかしポイントを知っていても上手な志望動機を作成するのは難しく、人によっては苦戦してしまうことも多いです。

志望動機の作成はハードルの高いものですので、上手に書けないからといって焦る必要はありません。焦らずに何度も書き直し、改善を重ねていくことが大切ですので、例文を参考にして、より良い志望動機の作成を目指しましょう。

例文①

私は住宅の提供を通じて、より多くの人の豊かな生活を実現したいと考えています。御社では一軒家の建売りに強みがあり、特にファミリー向けの高機能住宅の提供に強みがあります。私は大学時代に居酒屋でアルバイトをしており、様々なお客様に触れることでコミュニケーション能力を培ってきました。大学時代に培ったコミュニケーション能力を活かして、お客様のニーズを読み取り、一人ひとりに合った住宅の提案をすることで活躍したいと考えています。

例文の①では住宅の提供を通じて、より多くの人の豊かな生活を実現することが志望動機として語られています。結論からアピールすることで、志望理由を明確にすることができていますし、印象深いアピールになっています。

また企業の強みを挙げてアピールにつなげることで、企業研究ができていることが伝わり好印象です。自身の能力を活かして、どのように活躍したいのかが具体的にアピールできており、企業で活躍する姿がイメージでき、これも好印象です。

例文②

私は住宅を提供することで、安心出来る生活を提案したいと考えています。私は大学入学に伴い、初めて一人暮らしをしました。最初は不安でいっぱいでしたが、不動産の担当者様が優しく接してくれたことで、安心して新生活をスタートさせることが出来ました。
御社は一人暮らし世帯に向けた賃貸に強みがあり、そこで活躍することで一人でも多くの人に安心出来る生活を提供したいと考えています。私は大学時代に法学部で土地に関する法律などを身に付けました。大学時代に培った知識を活かして、御社でも不動産営業として一日でも早く活躍し、より多くの人の生活を支えていきたいと考えています。

例文の②では住宅を提供し、安心出来る生活を提案することが志望動機として挙げられています。一人暮らしの不安など、原体験から語ることで志望理由を根拠づけることができており、意欲の高さがアピールできています。

賃貸に強みがあるなど、企業の特徴を踏まえてアピールすることで、企業研究ができていることも伝わり、好印象です。不動産業界では法律の知識などが必要であり、法学部で勉強していたことをアピールすることで、即戦力として働けることもアピールできています。

例文③

私は不動産の仕事を通じて都市開発に携わり、多くの人が豊かに住める環境を作り上げたいと考えています。私は○市に住んでおり、御社が都市開発を行った区域の一つです。都市開発によって以前より一段と住みやすくなりましたし、便利にもなりました。都市開発によって多くの人に利益が生まれ、経済も活性化すると考えています。
私は大学時代に様々なアルバイトを経験し、幅広い知識と視野の広さを身に付けました。御社でも幅広い知識と視野の広さを活かして多角的な都市開発に取り組み、一人でも多くの人を幸せにできる環境を作っていきたいと思い、御社を志望しました。

例文の③では都市開発に携わり、豊かに住める環境を作ることを志望動機として挙げています。志望企業による都市開発を経験しているなど原体験から語ることで、志望理由の根拠付けができており、好印象です。

企業の都市開発の方法などを知っていることで、仕事への理解が高いこともアピールできていますし、これも好印象です。企業でもどのように貢献するかが具体的に語られており、仕事に対しての高い意欲も示すことができていますので、印象深いアピールになっています。

不動産業界の志望動機NG例文選


より良い志望動機を作成するためには、上手に書けた志望動機を参考にするだけでは不十分です。良いものを見て、参考にすることでも志望動機をブラッシュアップすることはできますが、反対にダメなものを見ておくことでも、志望動機を磨いていくことはできます。

志望動機のNGな例文を見て、自身の志望動機に当てはまる部分がないかを確認することも大切です。当てはまる部分があれば、しっかりと改善していき、さらに魅力的な志望動機を作成していきましょう。

NG例文①

私は大学時代にサッカー部に所属しており、キャプテンを務めていました。キャプテンとしてチームをまとめるにあたって、チームメイトとのコミュニケーションを大切にすることを意識しました。部員一人ひとりとしっかりと向き合い、時には相談に乗るなど様々な工夫をし、チームメイトからの信頼を獲得してきました。部活動で培ったコミュニケーション能力を活かして、御社でも活躍したいと考えています。私はしっかりと顧客の話を聞くことで営業として活躍したいと考え、御社を志望しました。

NG例文の①は業界、企業を志望する理由が語られておらずNGです。自身の能力についてはしっかりとアピールできていますが、不動産業界でなければならない理由やその企業でなければならない理由は語られていません。

アピールされている内容が終始営業職への志望動機であり、不動産業界は関係ない内容になっています。営業職のアピールとしては問題はありませんが、不動産業界への志望理由としては不十分であり、NGな志望動機です。

NG例文②

私は住宅の提供を通じて、人々の幸せを実現したいと考えています。私は昔から家が好きで、外観や内装、インテリアなどにも興味がありました。家は住めればそれだけでいいのではなく、本当に住みたい家に住み、幸福な生活を実現することが大切だと考えています。私は幸福な生活を実現するために、様々な提案を行い、お客様の幸福の実現のお手伝いをしたいと考えています。私は御社で営業として働き、一人でも多くの人に幸せな生活を提供したいと考えています。

NG例文の②は住宅の提供を通じて、人々の幸せを実現したことが志望動機として挙げられています。結論から語ることでアピール内容を明確にすることはできていますが、その後の根拠付けが不十分であり、NGです。

昔から住宅が好きであったことはアピールされていますが、それは志望している企業と関係しているのかどうか分かりません。不動産業界を志望する理由はアピールできているものの、その企業でなければならない理由が明確にされておらずNGです。

NG例文③

私は都市開発の仕事に関わり、一人でも多くの人に豊かな暮らしを提供したいと考え、御社を志望しました。御社では個人に向けた賃貸の営業に強みがあり、多くの顧客を獲得しています。都市開発についての実績は少ないですが、賃貸の営業で下積みをし、様々な経験を積んでから都市開発の仕事も手掛けたいと考えています。
私は大学時代にカフェでアルバイトをしており、多くの人と関わることでコミュニケーション能力を身に付けました。アルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして、御社でも営業として活躍したいと考えています。

NG例文の③では、都市開発の仕事に携わりたいことが志望動機として挙げられています。志望動機は、都市開発の仕事に携わることであるものの、企業の強みは個人に向けた賃貸の営業です。仕事に対するやる気はアピールできていますが、企業の実績のないことへのアピールは志望動機としてはNGです。

また冒頭では都市開発の仕事に携わることが語られており、最後の結論では営業として活躍したいとなっています。志望している職種が冒頭と結論で違ってしまっており、結局どちらで働きたいのかが分からずNGです。

不動産業界の志望動機をマスターして選考を有利に


不動産業界は就活生人気の高い業界でもあり、志望者が多い業界でもあります。ライバルの多い業界ですので、他の学生に埋もれてしまわないためにも、志望動機で採用担当者の記憶に残り、差別化を図ることが大切です。

志望動機は同じ内容であっても書き方一つで印象は大きく変わります。上手な書き方のポイントを抑えて、魅力的な志望動機を作成することが就活攻略への近道です。就活生人気の高い業界だからこそ、志望動機の作成についても真剣に考え、じっくりと練り上げていくことが大切です。

採用担当者の印象に残る志望動機は一朝一夕でできるものではありませんが、何度も改善を重ねることで少しずつ良くなっていきます。志望動機をブラッシュアップし、人気の不動産業界への就活を攻略していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ