面接対策
人や自分のいいところを即答するためには|長所の見つけ方と面接で聞かれる理由を解説!
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目次
面接では長所や短所が聞かれる
面接では定番と言ってよい質問がいくつかあります。その中の一つに挙げられるのが、「あなたの長所(短所)はなんですか?」という質問でしょう。しかし、この回答に困ってしまうという就活生も少なくありません。なぜなら、長所を見つけるにはまず自分を客観的に見つめなければならず、これが意外と難しいからです。
しかも、ただ単に長所や短所を並べればよいというわけではありません。面接で出される質問には必ず何らかの意図があり、それに沿った回答をしなくては面接官にアピールすることができないのです。
本記事では、自分の長所を的確に探り出すにはどうすればよいのか、またどのような答え方をすべきかについて、例文を挙げつつ解説していきましょう。
長所の見つけ方
いきなり自分の長所を見つけろと言われても、大部分の人は戸惑うのではないでしょうか。日本人は特に自己評価が低くなりがちと言われていますが、そうでなくても自分を客観的に見るのは難しいものです。
では、自分の長所を的確に見つけ出すにはどうすればよいのでしょう。漫然と考えていたのでは袋小路にはまってしまいます。ポイントは、「とにかく書いて見る」ということ。実際に長所を探す際の秘訣について、以下で見ていきましょう。
まずはこれまでの取り組みをピックアップ
長所を見つけ出すための手掛かりとして、まずは自分がこれまでどういうことをしてきたのか、具体的に書き出してみましょう。
前述のように、自分を客観的に見るのは意外に大変なことです。どうしても偏見が混じってしまい、短所の方ばかり目立つことになりがちなものです。そこで、これまで自分がしてきたことを単純に書き出すことによって、自分を一歩引いた所から眺めることができます。いわば、自分の過去を違う視点から見直すわけです。
この「自分史」には、思い出せる限りの自分に関する重要な出来事を書き出していきましょう。頑張ったこと、熱中した事、大小の挫折経験などなど。そうして並べられた事実から、おのずと自分の客観的な姿が浮かび上がってくるはずです。
次になぜ取り組めたのか考える
「自分史」を書くことは自分を知ることの第一歩ですが、書いただけでは意味がありません。自分のこれまでの取り組みを書きだしたら、次になぜそれができたのかを考えてみましょう。その取り組みについて深く考えることで、さらに自分という人間を知ることができます。
例えば、学生時代の部活動やサークル活動において打ち込んだこと、趣味で熱中したことなどがあれば、その時どう感じていたか、何を考えながら取り組んでいたかを改めて考えてみましょう。取り組みの結果が成功であれ挫折であれ、その時の感じ方や考え方を探ることで、自分特有の価値観や成長した点、学んだことなどを浮かび上がらせることができます。
これもやはり文章にしてみることで、面接の際も説明しやすくなるでしょう。
短所を言い換える
前にも述べたように、自分のことを振り返ると思わず欠点ばかりに目が行きがちです。しかし、必ずしもこれは自分を正しく見ているとは言えません。なぜなら長所と短所は表裏一体なことが多いからです。見方によっては短所も長所に変えることができるからです。
同じ物でも、角度を変えれば全く違った物に見えることがありますが、自分についても同じことが言えます。例えば本人からすると「決断力がなく、迷ってばかり」と見える性格でも、見方を変えれば「物事を慎重に判断する性格」とポジティブに変換することができるのです。
このような肯定的な視点の変換を「リフレーミング」と言いますが、自己分析でもこのリフレーミングを用いることで、長所を見つけやすくなるはずです。
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長所が聞かれる理由と面接官が見ている部分
面接官から出される質問には、いくつか代表的なものがあります。長所に関する質問もその一つですが、そもそもなぜこうしたことを聞かれるのでしょうか。
より的を射た答えを提示するためには、質問の意図について知っておく必要があります。質問の趣意から外れた答えをすれば、面接官の好感は得られません。
ここでは、長所に関する質問で面接官が知りたいこと、注目しているポイントなどについて詳しく見ていきましょう。
長所と短所をなぜ聞かれるのか
それでは、長所や短所に関する質問で面接官は何を知りたいと思っているのでしょうか。まずは最大の狙いとして、「会社が求める資質を持っているか」を調べたいということがあります。ずばり、「戦力として使えそうか」ということが知りたいわけです。
例えば好奇心や探求心が旺盛で、未知の分野にも率先してチャレンジできることは、会社にとってもプラスに働くでしょう。また面接官は、業務上支障となりそうな短所がないかどうかも知りたいと思っています。例えば営業職の場合、人と話すことが極端に苦手といったことではなかなか務まりません。そうした、会社にとってプラスとマイナスどちらの資質を持っているかを知りたい、というのが第一の目的と言えます。
その他にも、「自分を客観的に見る訓練をしているか」「短所を克服しようとする意志はあるか」などもチェックのポイントとして見ているでしょう。
面接官が見ている部分はここ
では、具体的に面接官は、どのような点を最も重視して見ているのでしょうか。前述のように、面接官が知りたいのは「会社にとって役立つ人間かどうか」という点です。その上で重視されるのは、次のようなポイントになります。
すなわち、「自主的に行動できるか」「自分でものを考える力があるか」「チャレンジ精神はあるか」「チームワークを大切にするか」などといった点です。ですから、これらの点を踏まえた長所や、短所の克服経験などをアピールすることが大切になります。
例えばスポーツなどにおいて自主的に練習に取り組み、目標を達成した経験や、リーダーとしてチームを率いた経験などから、自主性やリーダーシップ、協調性といった部分を訴えることで、面接官に良い印象を与えやすくなるでしょう。
面接で好印象を与えやすい長所一覧
- 行動力・バイタリティがある
- 人の意見を素直に聞ける
- 好奇心が旺盛
- 人見知りしない
- 物事を落ち着いて考えられる
また好奇心旺盛に何でも貪欲に学ぼうとするのは、仕事において重要な姿勢でしょう。さらに会社業務では多くの他者と関わることになります。人見知りせず誰とでも気後れせずに接することができるのは、大きな財産と言えます。
最後に、物事を落ち着いて考えられることも大切です。行動力は大事ですが、うっかりミスが多発するようでは意味がありません。冷静に考えられる姿勢もアピールした方が良いでしょう。
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面接で長所を答える際の例
以上のような注意点を踏まえても、いざ長所を書きだそうとすると詰ってしまうという人も多いでしょう。自分について書くことは、慣れないと難しいというのは否めません。
そのような人のために、以下に長所をアピールする際の例文を二つ挙げてみました。ただし、自己PRはあくまで自分の言葉で行うことが大切です。ありふれた文句は面接官も聞きなれていますから、例文を参考にしても、必ず自分流に咀嚼して表現しなおすことを忘れないようにしましょう。
例文①
私の長所は、立てた目標は必ず達成するという実行力です。子供のころから太り気味だったのですが、中学生の時、一念発起してジョギングを始めました。1ヵ月に1kg減量を目標にして、少しずつ走る距離を伸ばしていき、最初の1ヵ月で3㎏減量できました。結局、半年後には平均体重まで落とすことに成功しました。その結果、高校では陸上部に入り、現在でも毎日10㎞走るのを日課にしています。御社に採用された際も、こうした結果を出すまで粘り抜く性格が、仕事において活かせると考えております。
上の例では中学時代から毎日走り続け、現在まで至る習慣として定着していることから、「目標を立て、そこへ向かって努力できる」ということをアピールする内容となっています。結果の良しあしというより、具体的にどんな行動をしたかが重要です。仕事においても目標に至る過程でどれだけ努力や我慢ができるかが示せるでしょう。
例文②
私の長所は、状況を冷静に判断し、的確に行動できるという点です。学生時代は映画館でアルバイトをしていましたが、そこではチームリーダーを任されていました。映画館ではチケット売り場や売店、もぎりなどさまざまな部署がありますが、状況に応じて忙しい部署に人を回したり、暇な時間に休憩を取らせる必要があります。私はチームリーダーとして常に周囲を観察し、業務がうまく回るように気をつけていました。御社においても、こうした経験から来る冷静な判断力は十分に活かせると考えております。
こちらはアルバイトでのリーダー経験をアピールした例文です。リーダーシップを取れるということは、会社の業務においても大きな利点となります。また、その場の状況を見て的確な行動が取れるという対応力は、即戦力のアピールにもなるでしょう。
もしリーダーの経験がなかったとしても、与えられた仕事場において、業務を回すためにどういう工夫をしたかといったエピソードは有効だと言えます。
例を参考に自分のいいところを見つけよう
いかがでしたか?このように、自分の長所を見つけるにはまず過去の出来事を書き出すことが有効です。自分がこれまで何をしてきたかをできるだけ具体的に書き出して、その中から自分の特徴や美点を探り出していくのです。
その上で、面接官の狙いに沿った回答をすることが重要になってきます。自分の持つ長所が、いかに企業にとって有益であるかをアピールするわけです。そのためには、具体的な体験を挙げて、自分の持ち味が活かせたエピソードを示すと効果的でしょう。
上でご紹介した例文などを参考に、自分の長所を的確にアピールできるよう十分に準備して面接に臨みましょう。